2011年の東日本大震災の約2年後から、ソフトバンクの孫正義社長が提唱している構想です。それは、モンゴルの草原で風力発電や太陽光発電を行って電気を生み出し、日本で使うという壮大な計画です。これにはロシア・モンゴル・中国・韓国・日本を含む大送電網の建設が前提です。中国と韓国、韓国と日本の間は海底電力ケーブルで接続します。大陸内は長大な架空線が適当ですが、箇々の技術は既に開発されており、解決可能と思われます。このような大規模システムが安定的に運営されるためには、まず域内の平和が前提条件です。エネルギーの安全保障の観点から、ロシアや中国が送電網の維持に継続して協力するという体制が不可欠であり、私は、この点に大きな懸念をおぼえます。しかし最近、孫社長は、中国最大の送電会社・国家電網公司、ロシアの送配電会社・ロシア・グリッド、韓国電力公社と、国境を越えて送電網を結ぶ事業化調査をすることに合意しました。太陽光や風力など自然エネルギーで作った電気を北東アジアで相互に融通する計画ですが、2020年頃の事業化をめざしているということです。原子力発電に頼ることのない社会の実現も夢ではなく、大いに注目すべき事業と思われます。
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