yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

真剣師

2016-04-15 05:45:11 | 将棋
将棋・囲碁・マージャンなどで、賭博をして生計を立てる人を真剣師といいます。将棋の真剣師は、ごく最近までいました。たとえば、大田学、加賀敬治、小池重明(1947~1992)、花村元司(1917~1985)など。真剣師はプロ並みの実力がありましたが、現代では将棋の真剣師は姿を消したようです。
花村元司氏は東海の鬼といわれ、戦後、付け出し五段で日本将棋連盟のプロ棋士になり、A級八段にまで上りました。弟子には森下卓八段、深浦康市八段がいます。
小池重明氏はアマ最強といわれました。金銀玉が塊になって敵陣を目指して進み、相手が勝ちにくい態勢を作って勝利を得ることもありました。また、秒読みを得意として、相手の持時間が少なくなって、ミスをするのを誘うという戦術もとりました。真剣師には早見え、早指しの人が多いようです。何しろ沢山勝たないと多くの掛け金が獲得できないからです。このように真剣師は、あらゆる手段を使って勝つ事にこだわりました。
小池氏が今も存命であったら、コンピューター将棋とどのように戦うであろうか、という点にも興味があります。なお現在、「電王戦2016年」でコンピューターと戦っている山崎隆之八段・叡王は「1分切れ負け将棋のチャンピオン」で、早見え早指しに長けていますから、時間攻めでコンピューターと戦う戦術も有効かも知れません。(1分切れ負け将棋)の1分には、駒を動かす時間と相手のチェス・クロックを押す時間も含まれていますから、山崎八段の速さは驚くべきものです。
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