yoshのブログ

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星条旗よ永遠なれ

2009-10-12 06:14:10 | 文化
「星条旗よ永遠なれ」はアメリカ合衆国の国歌です。

 O say can you see, by the dawn’s early light,
What so proudly we hail’d at the twillight’s last
gleaming,
Whose broad stripes and bright stars through
the perilous fight

O’er the ramparts we watch’d were so gallantly
streaming?
And the rocket’s red glare, the bombs bursting in
air,
Gave proof through the night that our flag was still
There,
O say does that star-spangled banner yet wave
O’er the land of the free and the home of the brave?
以下略

以下は「世界の国歌総覧」に載っている別宮貞徳の見事な邦訳です。

 おお、朝まだき暁の光のなかに見ずや、
 夕暮れの残照に誇らしく見あげしもの。
 その太き条(すじ)とかがやく星、あやうき戦いのあいだも
 砦のうえに雄々しくひるがえるをわれらは見たり。
 のろしの朱(あか)き光、宙にはじける砲弾は夜を徹してわれらの
 旗がそこにあるをしめせり。
 おお、星かざりたるあの旗はいまもひるがえるか、自由なる
 民の地、勇者の故郷のうえに。

 アメリカ合衆国の国歌は4番までありますが、上記の1番のみが広く歌われています。
18世紀末のフランス革命の余韻が醒めやらない時代背景の故でしょうか、勇壮と自由が強調されている格調の高い歌です。
 1812年に始まった米英戦争の際、弁護士のフランシス・スコット・キー(1779-1843)は英国に捕らわれた米軍捕虜の解放交渉に臨んでいました。その時、英軍の砲撃に耐え忍んだマクヘンリー砦にはためく星条旗の姿に感動して書いたのがこの歌です。
曲は既存のメロディーが当てられ、愛国の歌として慕われて定着していきましたが、やがて国歌に制定されました。王や皇帝が無く、歴史遺産が少ない新興・他民族国家のアメリカでは、星条旗と国歌は、スポーツや戦争の際に国民の統合と団結の象徴として、とても大きい役割を果たしています。
コメント
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