上中下 いずれも美形 花姉妹
争わず 咲いて照らせよ 花姉妹
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毎日早朝からの歩行鍛錬を行っている。現在は7~8kmほどの3コースを設けて、それらを順番に歩いている。つまり3日に一度は同じコースを歩くことになる。この規則的な歩きは、様々な同じものとの出会いに気づくことになる。同じ人、同じ犬、同じ猫、同じ木、同じ草等々、動くものも動かないものも、毎回の出会いにはそれぞれの変化があって、結構それらを楽しんでいる。
その中でこの頃ずっと気になっているのは、三個の花を咲かせている野草?がある。道端の疎らな雑草たちの中に一段と目立つ花を咲かせているのは、菊の仲間らしい黄色系の一株の存在である。名を知らないので野草かなと思うのだが、恐らく元は観賞用に庭先に植えられていたものが、野に逃げ出したのではないかと思う。花期がかなり長いようだ。気づいて出会ってから、もう10回以上にもなるので、1カ月以上「あ、今日も咲いているな」とその度に嬉しさを味わせて貰っている。
この花が目立つのは、二つ理由があるようだ。その一は、丈の低い雑草たちの中にあって、30cmほどの高さの花は、際立って見えること。もう一つは一株から3本の茎を伸ばしたその先の花が、縦・横にバランス良く「大・中・小」の花を咲かせていることである。もし1個か2個の花だったら、目立つ力は半分にも至らないだろう。普通に一寸目立つ花が咲いているな、と思って通り過ぎてしまうだけだと思う。それがこのように3個もバランスよく咲いていると、そこにストーリーを感じてしまうのだ。
人はどのような花にもストーリーを感じる力を持っているのだと思う。しかし、暮らしの中で疲れて擦り切れた感性は、いつの間にかストーリーなどとは無縁の世界に落ち込んでしまっている。それはやむを得ないことなのかもしれない。でも、時々はそのような感性を取り戻したいものだとも思う。この花の三姉妹は、そのことを自分に気づかせてくれたのである。
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