山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

RVランド

2007-10-19 03:17:41 | 宵宵妄話

旅車の冷蔵庫の調子が悪く、今年の北海道の旅の最中に冷えなくなってしまった。キャンピングカーの冷蔵庫の多くは、熱源が3ウエイの仕様になっているのだが、私の場合は100VAC電源では冷えるのに、12VとLPガスの場合はまったく冷えなくなってしまったのである。もう5年目を向かえ随所にガタが来始めているのかもしれない。今まで大した故障もなしに来たので、安心してしまってメンテナンスが不足していたのかもしれない。守谷に引越ししたため、購入したお店からかなり遠くなり、そこまで一々持ってゆくのが大変なのである。困ってお店に相談したら、地元にあるRVランドさんへ行って診て貰うことを勧められたのだった。

守谷に引越す前からRVランドさんの存在は知っていたのだが、取り扱われているメーカーや車種も異なるようなので、引越し後も特にお邪魔するようなことはなかったのだった。もともと私はキャンピングカーという車そのものには、こうしよう、ああしようという欲望の殆どない人間で、とにかく備わっている設備や用品で旅暮らしができればそれでいいという考え方なのである。電気も機械も殆ど知識も技術もない。これは自慢できることではなく、本当は改めなければならないことなのかもしれない。だけど、どうもその気が起きないのである。アメリカなどでは、装備などの取り付けや修理のかなりの部分をオーナー自身がこなしているという話を聞くが、その意味では私は失格間違いない。

ところが今回どうにも行かなくなって、RVランドさんを訪ね、修理をお願いすることになったのだった。RVランドさんは、つい先ごろまで守谷市内で営業されていたのだが、今は隣の常総市(元水海道市)に移転されている。以前の場所は、早朝散歩で何度も近くを通っていたので承知していたのだが、移転後の場所は、見当はつくけど行ってみたことはなかったのである。

修理のアポの当日が来て、車を持っていったのだが、なんとドアやガス収納庫などを開閉する鍵を忘れ、もう一度家まで往復するというドジをやらかしてしまった。2台の車で行ったので、家内を置いて家内の車で往復したのだが、距離を測ると我が家からは片道が丁度10kmだった。

さてさて、行ってみて驚いたのは、そのスケールの大きさだった。敷地5000坪というから、半端な広さではない。その昔の利根川に面した段丘のような感じの場所の木立の中に、新車展示場、中古車展示場、洗車場、修理工場などがキチンと区画化されて設けられており、入口近くにはキャンプ場までが設けられているのである。実に壮大な規模で、このようなスケールの大きい展示場を持つところは業界の中でも少ないのではないかと思った。少なくとも私が知る限りでは、これ以上のスケールのお店は見たことがない。

私は、車を買うのも衝動買いタイプで、キャンピングカーショーに行って、出会った車に一目ぼれして現在の車を手に入れたのだが、そのことに悔いはないとしても、もう少しいろいろな車を見るべきだったという反省はある。一体キャンピングカーというのは、住んでいるエリアによっては、どこで売っているのか分からず、なかなかお目にかかれない存在である。だからショーなどだけが頼りとならざるを得ないのだが、RVランドさんは、小規模なショーに匹敵するくらいの常設展示場を構えておられると思った。このような所があるのをもっと早く知るべきだった。

修理を依頼した後、事務所で社長の阿部さんにお会いし、しばらく話を伺った。拙著の「くるま旅くらし心得帖」のこともご存知で、私が守谷市に住んでいることを少々不思議に思われていたようである。守谷市在住の者ならRVランドに顔も見せずに車を買うはずはないと思われたのかもしれない。それだけ自信と信念をお持ちの方のようである。くるま旅のことやそれに絡むマナーの問題などについて意見の交換などをさせて頂いた。いい時間だった。

話が終わって、広い場内をご案内頂き恐縮したのだが、終わりの頃、阿部さんが藪の中の道に向かって歩き出されたので、何だろうと思ったら、そこは特別の場所だった。そこには広大な湿原が広がる景観があった。菅生沼である。私の推測ではこれは古い利根川の名残の地ではないかと思う。阿部さんのお話では、この湿原の中には2本の川が流れているという。この景色を見ていると釧路湿原を思い出す。阿部さんが何故この地を選ばれたのかが分かるような気がした。根っからアウトドアや大自然が好きな方なのであろう。以前の守谷の場所もすぐ側を鬼怒川が流れる木立の広場の中にあったのである。新しいこの地は、最初から大自然に取り囲まれている。それをそのまま活かした見事な旅車の楽園展示場をつくられているように思った。

帰り際、何歳ですか?の問いに答えたら、何と阿部さんは私と同じ年の生まれで、ほんの少し私の方が遅く生まれたということが判った。思わず差し出された手を握り、一先ずの出会いに感動したのだった。キャンピングカーの普及に情熱を燃やす人に出会えたことを嬉しく思った。

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2 コメント

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Unknown (町田)
2007-10-20 04:01:10
RVランドさんに行かれたことを知り、びっくりしました。実は、昨日(19日)、私もまた阿部社長のところにお訪ねしたばかりです。
阿部社長が、「馬骨さんが来られて、修理を依頼されましたよ」と、うれしそうに語っていらっしゃいました。

RVランドさんは、展示車両の数も豊富で、景観も素晴らしく、日本でも有数な展示場ですね。メンテナンススペースも充実していて、頼もしい限りです。

ところで、山本さんのお書きになられた「一人旅と二人旅」の話、ご承諾もいただかないまま、私のブログで一部引用させていただきました。
事後承諾のような形で、ご連絡を差し上げることになり、誠に申し訳ございません。

「ひとりのくるま旅」というタイトルの2日前の記事です。
引用文、何かお気づきのことがありましたら、ご連絡いただければ幸いです。
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お気遣いなく (馬骨)
2007-10-20 04:25:34
ブログを拝見して、話題に取り上げて頂いているのを光栄に思っております。どうぞお気遣いなく。RVランドさんは勿論のこと、今度近くにお越しのときには、是非拙宅にもお寄りください。ご連絡を頂ければお迎えに参上します。お待ちしています。
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