山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

北面から南面へ

2015-05-10 10:38:24 | 宵宵妄話

 今月の一日に、我が家では1・2階二世帯住宅の入れ替えを行いました。これを決めたのは3月の初旬であり、それから凡そ2カ月かけて準備を進めてきました。基本は「断・捨・離」の実践でした。これは真に辛く厳しい仕事でした。物欲は断つ、不要不急品は捨てる、物へのこだわりから離れる等々の決断は、なかなかできるものではなく、幾度もためらいながらようやくこの5月1日に入替引越しを終わらせたのでした。

 それから早や10日が経ちますが、依然として後片付けは残っており、気持ちが落ち着くまでには今月一杯はかかるような気がします。とてもブログの記事作成の心境には至らず、この記事は単なる現状に対する愚痴の披歴のようなものです。

 2階の新居は、リビングとキッチン、寝室と書斎だけの2LDKです。LDKと言うのには少し誇張がある狭さの感じもします。書斎が自分の暮らしのメインの場所なのですが、今までの北面とは違って、部屋の窓は南面を向いています。本来なら明るくて外の景色も楽しめる筈なのですが、机の上にはパソコンを始めその周辺機器類がごちゃごちゃと積み上げられ、並んでいて、とても外の景色を眺められる環境ではありません。それに今まで机の三方を囲んでいた作り付けの本棚は、たった一面を占めるスライド式の本棚となり、直ぐに手にとれる本も少なくなりました。多くの本類は元の本棚に居座ったままです。持って来られるスペースが皆無で、必要に応じて下へ行かなければなりません。

 これからの暮らしのスタートは、あらゆる面で縮小方向を目指している感じがします。人生の終盤に掛かっての辛い決断でした。決断した際には、それほど厳しいとも思わなかったのですが、いざ引越しが済んで、実際の暮らしを始めてみると、その苛酷さが相当なものだったことが解りました。過去十数回の引越しでは味わったことのない虚無感のようなものが、しばらくは居座るような感じです。引越しには何らかの新しい暮らしに対する希望や楽しみのようなものがある筈なのですが、今回の引越しでは、それを見出すのは難しいようです。

 残りの時間を数えても仕方のないことですが、ざっと予想してみて、身体がどうにか自分の思う通りに動かせるのも、運が良くてもせいぜいあと10年といったところでしょう。その先はどうなるのか、不安は拭いきれません。なるようになるというのは解っていても、それを安心して受け止めるのは不可能です。かなりストレスが溜まりました。

 しかし、後戻りするわけにはゆかず、これからはこの新しい条件の中で、目一杯暮らしを楽しんで行かなければなりません。具体的に何をどうすればいいのか、今のところはっきりしているのは、旅に出てストレスを発散させるということだけです。そうすればその後に、何かが見えてくるのではないかと思っています。

 取り敢えず、愚痴の再披歴でした。疲れがとれるまで、しばらくブログは休憩することにします。  馬骨拝

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