山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

成田山に参詣する

2008-03-07 00:00:10 | 宵宵妄話

久しぶりに成田山にお参りしました。今日(3/6)、お雛さまを見に来た義母が帰るというので、少し遠回りして成田山にお詣りしてから家に戻ることにしたのです。義母は成田山詣でを若いときからとても楽しみにしている人なのですが、このところしばらく参詣の間が空いていたので、丁度良い機会だと考えました。

我々の参詣も久しぶりのことで、10年近くになるでしょうか。少し迷って山門近くの駐車場に車を置いて行って見ると、立派な総門が新しく建立されていまし。開基1070年を記念しての建立ということのようです。今残る幾つかの建物も、過去のいつの日かこのような形で建てられてきたのではないかと思いながら、ピカピカの立派な総門を眺めたのでした。

    

            新総門の偉容

総門を潜って階段を上ると貫禄のある仁王門が構えています。それを通って更に正面の急な石段を登ると本堂に出ることが出来ます。本堂の右脇には秀麗な三重塔が立っており、これは誰でも思わずシャッターを切りたくなります。

    

   正面階段の上が仁王門       秀麗なる三重塔

本堂では、時恰も護摩炊きが始まったばかりのようで、義母とその娘(これは家内のことです)は、すぐさまお堂の中に入って行きました。私は中には入らず、正面の拝檀で般若心経を誦()した後、境内の中をゆっくりと歩き回りました。それらの建物を少し紹介しましょう。

本堂の直ぐ近くに、少し離れて釈迦堂がありました。この釈迦堂は、前本堂だったものだそうで、安政5年(1858)に建てられたといいますから、150年を経ており、なかなか貫禄のある建物だなと思いました。

   

      前本堂だった釈迦堂           旧本堂だった光明堂 

その後は、本堂裏の石段を登って平らな場所に出ますと、幾つかの建物がある中で、一際立派なのが光明堂という建物でした。これは元禄元年(1701)の建立といいますから、現存する境内の建物の中では、一番古いものなのかも知れません。光明堂は旧本堂という解説がありましたから、江戸時代の最も安定し隆盛した元禄の時のピカピカの本堂だったに違いありません。でも今では、しっとりと落ち着いた雰囲気を醸(かも)しておりました。建物というのは、特にお寺の場合は、古いものほど何だか有り難味があるような気がします。古いその分だけ参詣に訪れた多くの人たちの祈りがその建物に籠められているからなのではないかと思います。

光明堂の奥の方に境内最大の建物があります。平和大塔と呼ばれる建物で、仏舎利塔のような雰囲気の巨大建築物です。高さが58m、幅が35mもある大きさです。これは成田山の雰囲気を通り越した、世界仏教というイメージの建物のように思いました。説明によれば、昭和59年に宗祖弘法大師の1150年遠忌を記念して建立したとの事です。

    

           平和大塔(=成田大塔)の見上げる偉容 

一通り境内の主な建物を廻って、本堂へ戻ると、護摩炊きは終わっていました。義母の足が心配なので、あまり歩き回るのは止め、楽しみの門前町の商店街での買い物をすることにしました。車が頻繁に細い道を通るのが煩わしのですが、ここの通りはいかにも門前町らしい雰囲気を持っており、昔と今がつながっている感じを味わうことが出来ます。義母たちは名物の何とか煎餅を求めて、坂道の上りのきつさを忘れているようでした。

    

            昔ながらの成田山新勝寺門前町の風景 

10年ほど前の正月の15日、その前日に東京深川のお不動さんを夕刻出発して、夜通し歩いて朝の10時頃にここ成田山に到着した70kmウオーキングのことを思い出しました。その当時は、飲まず食わず徒(かち)歩きという名の、ウオーキングイベントに時々参加していて、確かその中ではこのコースが最長ではなかったかと思います。その後運営が難しくなってこのコースはなくなったと聞いていますが、その当時は数百人の人たちが参加する大イベントでした。毎年成人の日を期して行われており、歩き終わるとここで樽酒一杯を頂いて、疲れた足を引き摺って家に帰ったものでした。深川のお不動さんも成田山新勝寺(正式には成田山金剛王院新勝寺)のご本尊も同じ不動明王で、親戚同士なのだと聞きました。今回の参詣はそのとき以来のものだったような気がします。

今日は身内3人のお詣りでしたが、夫々が夫々の思いをお不動様にお願いして、良い時間だったと思います。買い物を終えた後の川魚店でのうなぎの味も、久しぶりでなかなかのものでした。

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