山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

旅車の電源管理

2007-12-12 10:28:18 | 宵宵妄話

このようなタイトルを書くと、私がいかにも電気のことに詳しいように思われると、大へん困惑してしまうのだが、今日の話題は私の旅車の電源管理のことについて話してみたい。

毎々愚かにも強調しているのは、自分が電気やガスに関して殆ど知識も技能も持っておらず、無能力者であることなのだが、それにも拘らず旅車の電源のことはずーっと気にして来たのである。

旅車を使い始めた頃は、発電機さえあれば何とでもなると考えていた。能力の大きな発電機を用意すれば、電子レンジだって、クーラーだって、電気釜だって自由自在に使ってビクともしないなどと思っていたのである。それは今だって、確かにその通りなのだ。しかし、その通りにやったとしたら、世の中の大勢の人からひんしゅくを買うのは間違いない。他人が何を言おうと俺の勝手と、好きな所で好きなように発電機を回して、我が世の春を謳歌できるほどの蛮勇は持ち合わせていないので、旅の実際では、発電機というのは使いにくいものだということを知ったのだった。

使うとなれば、肝心のキャンプ場や道の駅などではなく、空き地や港の岸壁の外れなどの、誰も居ない場所や近隣に迷惑のかからない場所を探さなければならない。きわめて不自由でわびしいことなのである。何のために発電機を持っているのかと、何度も思ったことがある。

その結果どうしたかといえば、基本的に調理には電源を使わないこと、煮炊きは全てガスを使うこと。TVやDVDなども(AC)電源が確保できる場所以外は、必要最小限の使い方に止めること。夜は早く寝ること。等などのケチケチ作戦をとらざるを得なかったのである。旅を楽しむには、そのような不便さ、惨めさを乗り越えなければならないのだと考えていた。日の出と共に起き、日の入りと共に眠るというのが旅くらしの基本なのかな、などとも思ったりしていたのだった。

ところが在宅時の自分といえば、夜中は起きていることが多いのである。考えごとや物書きの時間というのは、刺激の多い日中は向いていない。夜中の11時頃に起き出して、朝まで起きているということも多い。だから正直のところ、旅に出た時の夜の時間が勿体ないなと、ずーっと思い続けていたのだった。しかし、何とも出来ない現実があり、諦めざるを得なかったのである。

ところが、最近ソーラーを取り付ける仲間が多くなり、彼らの話を聞くと、かなり有効だという。日常の生活に必要な電気の殆どは賄えるという話だった。勿論太陽がしっかり顔を出してくれているというのが絶対条件なのだが、それにしても近隣に迷惑をかけないで電源を確保できるというのはありがたいことである。これは是非検討しなければならないと考え始め、ようやく今年中に何としても取り付けようと決心したのだった。

そのソーラーの取り付けが完了し、昨日車が戻ってきた。今回は思い切ってサブバッテリーを1個増やし2個とした。ソーラーの容量は130Wである。これで夜間の照明とパソコンの使用は大丈夫ではないかと思っている。(しかし本当のところはこれからやってみないと判らない)勿論、電子レンジや電気釜などを使う予定はない。TVなどもそれほど見たいとは思わないので、今までの使い方と大して変わらないと思う。在宅時と同じペースで家電製品を使いたいというのが多くの方たちの考えだと思うけど、自分たちの旅くらしは懐古趣味的なところがあり、不便さも味わってみたいと思っているのである。

さて、電気という奴は、私にとっては正体不明の存在であって、何やら書かれた説明書を読んでもさっぱりイメージが湧かないのである。一応電気の容量だとかは解ったようなつもりになって、アンペアやワット、ボルトなどという言葉を使ってはいるのだけど、それが実のところどんなものなのかは見当もつかないのである。だから、ソーラーを付け、バッテリーを増やしたものの、今現在電源がどのレベルにあるのかというのはさっぱり判らない。一応ランプ表示があり、グリーンや赤でレベルが示されるようにはなっているけど、それが本当なのかどうか良くわからず、これはもう信ずる外ないと思っている。

それで、例によってアバウトに考えていたのだったが、力強い味方が現れたのだった。私がソーラーを取り付けるのを知った、同じ市内に住むKさんが、ご自分の旅車でわざわざ拙宅を訪ねて来られ、旅車の電源管理をどのようにされているのかを教えて下さったのである。Kさんの車は最近納入された新車で、5年前の我が車と比べて、かなりハイレベルの装備で満たされているのだが、その電源管理をデジタル表示のメーターを使って為されているとのことだった。切り替えスイッチなども取り付けられており、電気のロスを最小限にとどめるように、いろいろ工夫をされていた。全くそのようなことを知らない自分には、大いに参考になりありがたかった。

そのKさんが、昨日ご自分が使われているのと同じ装置を用意されて持って来て下さったのである。あわせてネット上から探されたバッテリー管理のデータもお持ち頂いたのだった。不断殆どネットでの検索をしない自分には、大変ありがたいデータだった。これをお書きになった方にもお礼申し上げたい。電気の正体は依然として良くわからないけど、デジタルで表示されているのはわかりやすく、判断材料としては納得性が高いように思う。Kさんのおかげで、これからはより安心なくるま旅くらしが保証されたように思う。今まで無駄の多かった夜の時間が、これからは大いに活用できるのではないかと楽しみにしている。

他力本願の身には、真に心強いKさんの存在であります。これからもご指導よろしくお願いいたします。

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