山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘18年 北海道生誕150年の今めぐり旅 レポート <第103回>

2018-09-05 06:45:49 | くるま旅くらしの話

【今日(9/5:水)の予定】 

道の駅:真狩フラワーセンター → 未定

 

【昨日(9/4:火)のレポート】 天気:曇り時々晴れ後遅くなって雨

<行程>

道の駅:真狩フラワーセンターに滞在するも、午前中に道の駅:230ルスツと道の駅:とうや湖まで買い物に出かける

<レポート>

 再び真狩の道の駅に戻って、昨夜は夜中にかなり雨が降ったようで、早くも台風の影響が出ているのかと思った。朝方は雨は止んでいたので、1時間ほど散策に出かける。畑の中の道を6kmほど往復した。羊蹄山は全くの雲の中で、どこにあるのかすらも解らないほどだ。道の脇には広大なジャガイモ畑や大豆畑、そしてこの地の特産の百合根の畑も幾つか見られる。長い一本道は上下にうねりながら真っ直ぐに5~6kmほどはあるのだろうか。どこまで行っても真っ直ぐに続いているので、どこで折り返そうかと迷うほどだった。このような景色も旅の早朝の歩きならではの恵みなのである。真狩村には一つが5町歩くらいはあろうと思われるジャガイモ畑もあって、村の主力の産物となっているようだ。地味だけど豊かさを感じさせる景観だった。

 さて、歩きから戻って、今日は終日ここにいて台風が遠ざかるのを待つだけの一日である。しかし、台風がやって来るのは最速で見積もっても夕方からとなるようなので、午前中は隣の留寿都村やその隣の洞爺湖町の道の駅に行って、気に入っている産物を手に入れることにした。洞爺湖町では、先日手に入れた黒モチとうきびを、そして留寿都村ではいつもの豆腐である。

 9時半過ぎ先ずは洞爺湖町の道の駅:とうや湖へ。もし無かったら、別のとうきびでも止むを得んなと思いながら売り場を覗いたのだが、ちゃんと並んでいたので安堵した。今の時代のとうきびと較べて、見てくれも悪く、形も小さいので、この味を知っている人以外は目をくれる気にはならないのだろうと思った。一昨日と同じ2袋6本を買い入れる。そのあとは、留寿都村の道の駅の裏の方にあるキャンプ場に行き、買ってきたとうきびを早速茹でることにした。台風が来るとあってなのか、それとも9月になって帰還の時が来たのか、駐車場には1台しか車は無かった。その車も間もなく出掛けて行って、自分達だけとなった。1時間近くかけて茹でる作業を終える。ここに何時までもいるわけにはゆかないので、そのあとはルスツの道の駅に行って豆腐を買った後、真狩の道の駅に戻る。台風が来るというのに青空が広がって、真夏の灼熱の太陽が光を注ぎかけて来る。何だか騙されているような気がして落ち着かない。風は少し強く吹いていて、時折激しく車を揺すったりしているけど、これは未だ台風の風ではない筈だ。このような状態で夜を迎えるのは、なんだかバカバカしい感じもする。ま、我慢が肝心ということなのであろう。

 17時を過ぎて回りが暗くなり出すと、周囲に1台の車も無く広い駐車場の隅にポツンと泊っているのが不安なのか、邦子どのはだんだんと無口になり、風が吹く度に益々口を閉ざすようになってきた。隣接するガラス張りの大きな温室が台風の強風で破壊されてこちらに倒れ掛かって来るのではないか、などと想像しているのであろう。この人の想像力は、果てしなく悪い妄想へと転化発展していく傾向があり、そうなると最早それを止める手立てもない。困ったもんだと思いながら過ごしていると、大型のキャンピングカーが2台入ってきた。どうやら連れの方たちらしく、ここへ避難のため来られたらしい。その2台の車が隣の駐車レーンに入ってくれたので、邦子どのも少し表情が和らいだようだった。少しするともう1台のキャンピングカーが反対側のレーンに入って来て、SUN号は両脇をガードされる形となったのである。これは願っても無い最高のガードの形である。これで邦子どのもようやく台風を待つ決心が固まったようだった。

 風は次第に強まってきたが、雨は降らない。少しは降っているのかもしれないけど、雨音が天井を叩くほどの降りではないようだ。今回の台風は、この地では恐らく風台風ということになるのであろう。その後益々風の勢いは強まり、車を揺らす度合いが酷くなりだした。風の音に敏感な邦子どのは2階の寝床に横たわるのは耐えられないようで、下のソファに居を構えている。いつものことなのだが、今回の台風の風は特別のようである。12時近くなると、本番が近付いたかのように風が益々強くなりだした。風というよりも巨大な空気の塊が魔物のように車目掛けてぶちかましをかけて襲ってくるという感じだ。今までこの車で様々な天候に出会っているけど、風に関してはどうやら今夜が一番の経験となるような気がした。車は東西の方向に西側に頭を向けて駐車しているのだが、強風が襲ってくるのは東側の方なので、車の後部の方が揺れ動くのである。横からではないので、倒れる心配はないなと思った。左右でガードして頂いているからである。後ろから突然強力な力で押されて走りだすかと思うほどの風の塊が打ち当たると、一瞬ヤバイなという気持となる。そのようなことが何度も繰り返されて、0時を過ぎ、2時半を過ぎて、4時頃になってどうやら風の峠も過ぎ去ったようで、時々吹き返しの風が強めに吹く程度となってきた。

 このようなことを書いていると限がない。自分達はどうにか恐怖の一夜を無事に送って朝を迎えているけど、全国各地ではとんでもない被害が続出しているようで、災害に遭われた皆様には心からお見舞いを申し上げますと共に、一日も早い回復を祈っています。

コメント
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