山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘18年 北海道生誕150年の今めぐり旅 レポート <第100回>

2018-09-02 05:48:55 | くるま旅くらしの話

【今日(9/2:日)の予定】 

道の駅:とうや湖 →(R230・R37)→ 豊浦町郷土資料館 →(R37他)→ 長万部町郷土資料館 →(R5他)→ 八雲町郷土資料館 →(R5)→ 森町郷土資料館 →東大沼キャンプ場(泊)

 

【昨日(9/1:土)のレポート】 天気:曇り後晴れ

<行程>

道の駅:真狩フラワーセンター →(D・R5・R393・D)→ 赤井川村郷土資料館 →(D・R393)→ ホピの丘牧場 →(R393・R5・D他)→ 真狩湧水 →(D)道の駅:真狩フラワーセンター →(D)→ 道の駅:230ルスツ →(R230)→ 道の駅:とうや湖(泊)

<レポート>

 家を出てから今日で99日を迎える。明日は100日目となる。今までの長旅の期間記録を変え続けている。体調の方は特に問題は無いのだが、何となく疲れのようなものを感じているのはやはり老化が一歩進んだということなのか。昨夜も昨日の内に目が覚めて、今日になってから1時間ほど起きるのを我慢したのだが、1時過ぎには起き出してブログの記事を書き出した。この時間帯になると妙に元気になるのは、やはり老人の証明なのだろう。二度寝をして6時近くになって起き出し歩きに出かける。

 明日はこの地の祭りとイベントがあり、ジャガイモ掘りなどがあるので、どの畑を使うのだろうと下見に行くことにした。何年か前そのジャガイモ掘りを一部始終見たことがあるのだが、それを思い出したのである。自分はジャガイモ大好き人間なので掘りたい気持ちは膨らむのだけど、今回はそのような余裕はない。今年も先回と同じ畑が使われるようで、もうその準備は整っているように見えた。しばらく歩いてゆくと真狩川の岸辺につくられた公園に細川たかしの像があった。それは朝9時から18までの間彼の持ち歌をうたう仕掛けになっているのだけど、7時前の時間では、ただ像が建っているだけだった。この村は、本当に彼の存在を名誉であり大切と思っているようで、この他にも碑が幾つか建てられている。彼は良いふるさとを持って幸せ者だなと思いながら車に戻る。

 8時を過ぎると道の駅周辺が何だか慌ただしくなり、農家の軽トラなどが走り来たって、構内の一部ではフリーマーケットなどが開かれて始めていた。今日から祭りが始まり、明日のイベントへ繋がっているようである。それらの準備などで大忙しが始まったようである。早めに移動した方が良かろうと、9時少し前には出発することにした。

 今日はただ一カ所、赤井川村の郷土資料館を訪ねるだけである。この資料館は、ネットで調べた限りでは、月に2回しか開館されず。それは毎月の1日と15日となっていた。今日は1日なのだが、役場は土曜で休みの筈だから、もしかしたらダメなのかもしれないとの予感はあったけど、とにかく巡り合ったチャンスなのだから行って見ることにした。

 道の駅を出て、ニセコに出てR5を北上して倶知安からR393を小樽方面に走って、新しくオープンした赤井川の道の駅の角を左折し、しばらく走ると赤井川村の中心街に出た。先ずは役場に行って訊いて見ることにした。今日は土曜休日なので、誰もいないときは諦めようと思っていたのだが、幸いに出勤されている方が居られてよかった。奥の方に教育委員会の部屋があり、そこへ行って訊くと、今日は休みで閉館だとのこと。担当の者がいなので、開館は明後日になっているという。ガッカリしたが折角のチャンスを逃すわけにはゆかないと、事情を話したら特別に見せて頂けることとなった。役場からは少し離れた場所に資料館があるということで、車でガイドして頂いた。

 元中学校の校舎を用いた郷土資料館は普段あまり見学する人も少ないらしく、やや湿った重い空気に満ちた状態だった。先ずは村の歴史年表を見せて頂いたのだが、張り出されているそれは、何と毛筆の手書きで書かれており、日光に当った箇所は薄れてしまっていて読める状態ではなかった。かなり重要と思われる資料等もあるように思われたのだが、その殆どが読みにくい小さな印刷物などで掲示されていて、多くを知ることが難しい状態だった。案内頂いた方も、今年4月からの初めての職場で不慣れという話だったので、質問することは止めて退散することにした。追って別の切り口から調べてみようと思った。

 その後、小樽方面へしばらく走ってホピの丘牧場という所に行き昼食とする。ここは邦子どののお気に入りの場所で、もう一度行きたいと何度かせがまれていたので、丁度好都合だった。ここはソーセージ類が美味しいらしく、何やら盛り合わせのようなものをオーダーしていた。肉にあまり関心のない自分は珍しくジンギスカン定食なるものをオーダーしてみた。北海道ではジンギスカンは定番料理の一つであり、それを学ばなければと思った次第。臭みも無く肉も柔らかくて、先ずは美味なりというべきだなと思った。

 そのあとは今日の宿は道の駅:230ルスツの裏の方にある公園の駐車場に泊ろうと考え、その前に真狩湧水を汲むことにして来た道を戻る。R393はメープル街道とも呼ばれ、道の両側に樺の木が多く見られる。かなりの長い急坂があって老体のSUN号には厳しくて油断ならぬ道なのだが、それなりの変化もあって面白さもある道なのである。その長い坂を上り下って平野部に出て、やがて倶知安の市街地に入る。そこからはメイン国道のR5に入ってしばらく走り、ニセコから真狩方面への道道に入り、間もなく大量の湧水の溢れる場所に車を止める。真狩湧水である。ペットボトル10本ほどを満たす。これでしばらくは飲料水の心配は無くなった。それにしても毎日大勢の人がここに水を汲みに来るのだが、決して絶えることは無い膨大な伏流水なのである。目の前の羊蹄山を見上げながら、この湧水が最初にこの山に雨として降ったのは何年前なのだろうかと、改めてその不思議を思ったりした。

 そのあとは真狩村の道の駅のある通りを通ったのだが、お祭りの前夜祭なのか本番なのか、かなりの人出もあって賑やかな雰囲気だった。間もなく留寿都村の道の駅:230ルスツに到着。

 ここでいつもの清水豆腐店の木綿豆腐を一丁買い入れる。普通の豆腐のサイズの2倍の大きさなのだが、その硬さ加減は自分の理想に近く、全国の豆腐の中でも自分の有数の気に入りの品質なのである。因みに他の豆腐では、富山県五箇山の堅豆腐と熊本県五木村の豆腐、それに埼玉県秩父は吉田町の七兵衛豆腐などが好きなのだ。

そのあと泊りを予定していた道の駅の裏の方にあるディキャンプ場の駐車場へ行ったのだが、かなりの数のくるま旅の車も泊っており、以前はここに泊ったこともあったので、大丈夫なのかと思っていたら、17時を過ぎたら別の場所に移らなければならないことになっているという。それならば早めに移動した方が良いと考え、この場所に泊るのを止めて、洞爺湖町にある道の駅:とうや湖に行って泊ることにして出発する。10分ほどで到着。青空が広がって上天気となったのだが、風が強くてTVのアンテナがグラグラ動いているといった塩梅で、風の止むのを待ちながらの泊りとなった。

ところで、この道の駅で今年は未だ出会っていない念願のとうきびを見つけることが出来て大感動した。それはモチとうきびといわれるもので、自分達が育ち盛りだった頃にはとうきびの主流を占めていたものである。現在のとうきびと比べると、1本の豆の粒数が少なくて大きく、基本は8列しかないものが多い。甘みは少ないのだがモチモチ感があって、要するに大人の味のとうきびなのである。現在のとうきびは甘さは優れているけど、優れ過ぎていて粒は小さくて柔らかいものが多くて、自分には何だかがっかりする味なのである。だから滅多に食べようとは思わないのだが、邦子どのはそちらの方が好みらしくこれは自分には理解しがたい世界である。ま、人それぞれだから、こだわる必要はないのだと思う。時代感覚からいえば、自分の方がズレていて取り残されているということなのかもしれない。このモチとうきびは、壮瞥町の道の駅で、前川さんという自分と同世代の方がつくられたのをいつも手に入れていたのだが、この4年のご無沙汰の間に、もはやもう作るのを止められてしまっているのではと諦めていたのだが、ここで新たな発見をして本当に嬉しくなった。早速2袋を買い入れて直ぐに茹で作業に取り掛かる。今夜は先ほどの豆腐といい、この黒モチとうきびといい、今顔の旅の中では、運命的なご馳走に恵まれた夜となった。食べ過ぎないように留意しながら、酒を選んで、夜を迎える。

こうして見ると、ややグロテスクな感じがして美味そうには思えないかもしれないけど、自分たちの世代の人たちにとっては、懐かしさの籠もった季節の食べ物だったのである。

 

コメント
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