山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘13年 秋の関西方面への旅レポート <第13回>

2013-11-08 03:05:50 | くるま旅くらしの話

【今日(11/8)の予定】 

  道の駅:オアシス小布施→(?)→小布施町並み散策→(?)→軽井沢方面に向かう予定なれど行く先は未定。

【昨日(11月7日)のレポート】       

<行程>

道の駅:アルプ飛騨古川 →(R41・R158他)→ 道の駅:風穴の里 →(R158他)→ 道の駅:今井恵みの里 →(?R19他)→ 道の駅:オアシスおぶせ(泊)

<レポート>

 今日の天気予報の飛騨地方は曇りのち雨、向かう予定の信州松本エリアは雨のち曇りとなっている。朝外に出て見ると、予報よりは少し遅れての天候悪化らしく、所々に青空が見えた。昨夜は思ったよりもはるかに静かな夜を送ることができ満足した。今日は完全なる移動日の予定である。アルプスの中央を突破して松本に向かい、途中からサラダ街道を走って、安曇野の堀金の道の駅に泊ろうなどと考えている。しかし、どう気が変わるのかは、自分にも解らない。何もすることがないので、朝食の後出発の準備をして、8時半過ぎには出発となる。

R41を少し高山方向に向かって走り、途中から県道に入って、しばらく行くと、平湯方面に向かうR158に入る。あとはこの道をひたすら走るだけである。道は次第に高度を増して来て、それは周辺の山の紅葉度で判るのである。朴の木平スキー場の入口あたりは、もうすっかり秋も深まった感じで、周辺の山々は見渡す限りの全山紅葉だった。フウフウいいながらSUN号はようやく平湯トンネルの入り口に近づく。トンネル内の工事があるようで、入口は信号待ちとなっていた。トンネルは平地なので、走り易い。かなりの長さだが、すぐに出口に出て、外の景観は一層紅葉を増した山々が連なっていた。平湯温泉の入口から、有料の安房トンネルに入る。このトンネルも長くて、4km以上あるのだけど、昨日の飛騨トンネルの10.7kmと比べると、その半分にも満たない。それにしてもこんな山の中を掘り進むトンネル掘削技術というのは凄いものだなと思う。

安房トンネルを出た後は、細いトンネルが連続して幾つも幾つも現れては通り去った。時々見える周辺の景色は、急流の流れ落ちる谷の崖ばかりで、所々に真っ赤に葉を染めた山もみじなどが目に飛び込んできた。深い谷は、最近の豪雨などで一層浸食されたのか、砂防の施設なども壊れかけて半分流されているのが見かけられた。同じような厳しい条件の道路をしばらく走り下り、上高地への基地となる沢渡を過ぎて、ようやく道の駅:風穴の里に着く。ここで一息入れることにしたのだが、かなり大粒の雨が降って来て、店を覗く間もなく、すぐに下界に向けて出発する。

今日は予定としては安曇野の道の駅:アルプス安曇野ほりがねの里に泊るのだったけど、ここまで来て考えが変わり、もう一つサラダ街道の中にある、今井恵みの里という道の駅に先に行って見ることにする。ここにも堀金に劣らない野菜や果物があふれる売り場があり、明日を待たなくても予定の獲物が得られれば、ここで調達して堀金をパスし、予てもう一度訪ねたいと思っていた小布施町まで行き、そこの道の駅に泊って、明日は小布施の町並みを散策した後、どこか適当な場所を見つけて、今回の旅の最後の温泉を楽しんで泊り、土曜日の帰宅に備えることにしたのだった。

今井恵みの里の道の駅に着いたのは、10時半近くで、予定よりもかなり早いぺースでここまで来ている。ここで昼食を摂るまでゆっくり過ごすことにして、先ずは野菜やリンゴなどの売り場を覗く。予想に違わず、新鮮な野菜類やリンゴ・柿などの果物類が溢れるほどに並んでいた。特にリンゴは、何種類かの品種のものが、色とりどりに袋に詰められ並んでいた。どれを買えばよいのか迷った結果、結局4種類を買うことにした。その他山芋などをゲットした。知人への土産も調達できて、もうこれで何の心配もない。ホッとしながら車に戻り、買ってきたおこわで昼食とする。この辺りから再び雨が降り出し、かなりの本降りとなった。一息入れて小布施に向かって出発する。

    

道の駅:今井恵みの里の地元農産品売り場。リンゴを始めサラダ街道といわれる日本アルプス山麓の高原野菜の数々があふれるほどに並んでいた。

ナビに従って、見知らぬ松本市内の道を走り、間もなく長野に向かうR19に入る。それから先、市内の中心部を通る時はかなりの渋滞があったが、これを抜け出た後は、車はウソのような順調な流れで、時には自分たち1台だけという走りの場所もあった。途中二つばかり道の駅によって、小休止をしながらやがて長野市のバイパスに入る。小布施は長野から6kmほど先にある町である。バイパスの終わりごろから渋滞がひどくなり、車はほとんど動かなくなった。この時辺りから空が黒くなりだし、間もなく大粒の雨が落ちてきた。渋滞から解放された後も、雨は降り続き、小布施に着いた15時少し過ぎの頃も雨は降り続けていた。しかし、これは通り雨だったらしく、空の半分が青空を覗かせ、虹を空にかけて、間もなく止んだ。やれやれである。今日はここの道の駅に泊って明日を迎えることにする。小布施の道の駅:オアシスおぶせは、高速道とつながったハイウエイオアシスに併設されており、何かと便利なのだが、終日騒音が絶えないのが、少し残念である。

夕方までに時間があるので、近くにある地元の野菜売り場などを覗きに行く。今はリンゴが売る場の中心的存在で、たくさんのリンゴが並んでいた。その中で、相棒は紅玉という種類のリンゴを探し当て、さっそく手に入れていた。今井の恵みの里には無かったのである。この種類のリンゴは昔からあるもので、今の時代は品種改良が進んで、食べやすいものが多く作られるようになったのか、紅玉はあまり作られていないのが残念である。相棒はこれでジャムを作るという目的があり、売り場にあった在庫では少ないため、明日もう少し追加して買えるよう、生産者の方に連絡して頂くよう店の人にお願いしていた。大丈夫のようだった。今日は我が家で食べる1年分のリンゴを買い入れたという感じだ。家では殆どリンゴを食べる機会はない。

そうこうしている内に日が暮れて暗くなりだした。今日の夕食は、ここへ来る途中の道の駅で買った生のうどんである。これを釜上げにして食べることにした。ショウガを探したけど、ここでは売っていないので、代わりに大根を買ってきて、おろしうどんにすることにした。これは結果的に大成功だった。大根おろしをたっぷり入れた椀汁に熱いうどんを入れて食べると、大根の辛みが丁度いい塩梅にうどんを盛りたてて、身体がふわ~っと温まるのである。そこへ行くまでのピリッとした食感が何とも言えない。でたらめの思いつきなのだが、旅先ではこのような食べ方もできて面白い。勿論うどんメニューは自分の担当である。相棒には久しぶりに賞賛を頂いた。

旅も間もなく終わりである。まだ2週間にも満たない日程なのだが、信州に来てしまうと、関西エリアを回ったことが、何だか遠い出来事のように思えてくるから不思議である。やはり、人間というのは、過去ではなく、今日と明日という時間の中に生きているのだなと思った。明日は、さて、どんなコースにしようか。今夜眠りながらゆっくり考えることにして、寝床に入る。

コメント
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