村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

蝶々 蝶々

2018-03-16 23:16:14 | Weblog
物好や 匂はぬ草に とまる蝶 芭蕉

写真はうちの路地の胡蝶侘助
今 満開 だ

唱歌の「蝶々」はすらすら歌える
原曲はドイツの古い童謡でそれに詩をつけ
はじめは四番まであったのを
終戦後一番の作詞を改作し
二番以下を廃止したらしい

改作したものは
黄色とピンクの春の風情一杯だ

ちょうちょう 
ちょうちょう 菜の葉にとまれ
菜の葉にあいたら 桜にとまれ
桜の花の 花から花へ
とまれよ遊べ 遊べよとまれ


そのもとの歌詞がウィキペディアにあった

一、(野村秋足作詞)
蝶々 蝶々 菜の葉に止れ
菜の葉に飽たら 桜に遊べ
桜の花の 栄ゆる御代に
止れや遊べ 遊べや止れ

二、(稲垣千頴作詞)
おきよ おきよ ねぐらの雀
朝日の光の さきこぬさきに
ねぐらをいでて 梢にとまり
あそべよ雀 うたへよ雀

三、(1896年追加・作詞者不明)
蜻蛉(とんぼ) 蜻蛉 こちきて止まれ
垣根の秋草 いまこそ盛り
さかりの萩に 羽うち休め
止まれや止まれ 休めや休め

四、(三番に同じ)
燕 燕 飛びこよ燕
古巣を忘れず 今年もここに
かへりし心 なつかし嬉し
とびこよ燕 かへれや燕


蝶々と雀とトンボに燕
小さな生き物への愛が
溢れている



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村雨庵の茶会・ご案内

2018-03-15 23:02:05 | 村雨庵 稽古 
横浜の名園 三渓園にて
村雨庵の茶会をひらきます

五月六日 日曜日

時間指定で席入
濃茶 薄茶
おしのぎ
会費は8000円 です

参加ご希望のかたは
コメントに連絡先をお知らせください
折り返しご案内をお送り致します


今日は
村雨庵の木曜稽古
月に一度お稽古に見える
ムマさん
いつもお花を買ってきて下さる
有難う

来週は
水曜日は祭日なので休み
木曜日は普通通りお稽古あり
最後の週は
水曜日だけお稽古

四月は水曜日木曜日
各四回ずつ稽古

お茶が大好きだ

写真はうちの猫
ミーちゃん
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桜餅

2018-03-14 23:12:49 | 村雨庵 稽古 
今日は水曜日
村雨庵の水曜稽古だ
かけものは可為の人物画
可為とは宇喜多 一蕙ウキタイッケイのこと
写真がそれだ

本席は
不識と賛のある画賛
画は狩野尚信筆の達磨

お菓子は千草庵の
菜種金団と桜餅




大風の障子閉しぬ桜餅 芥川龍之介

春には
大風が吹く
すると
ほこりがはいるから
速やかに
障子は閉めて
桜餅を食べよう
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鶯の笠

2018-03-13 22:42:51 | 短歌・俳句の事
写真は黄昏時に撮った
わが家の椿
ご覧の通り 満開だ

鶯の笠おとしたる椿かな  芭蕉

鶯の笠と言えば
先月の伊勢物語を読んでいたときの
伊勢物語121段 梅壺に

うぐひすの花を縫ふてふ
笠もがな
ぬるめる人に
着せてかへさむ

鶯の花を縫って作ったという笠が
あるといいのだが
それを濡れてる人に被らせて
帰すのにねえ
というところか


古今和歌集にも
東三条左大臣

うぐひすの
笠にぬふてふ
梅の花
折りてかざさむ
老いかくるやと

鶯は梅の花を縫って笠にするという
その梅の枝を折って髪に飾ると
年をとってしまったことなど
きっと隠れるね
という感じか

いにしえから 鶯には
梅や椿の花笠が
お似合いだと言うことか


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おぼろ月

2018-03-12 23:11:47 | Weblog
よき人を宿す小家や朧月 蕪村

文字で見るだけでも
ほのぼのとする俳句だ

よき人とは一体どんな人だろう
そのよき人の住む小さな家を
月明かりの下で眺めている人の姿
それを俯瞰の鳥の眼で見ている作家も見える気がする


土曜日の夜中のこと
急に目が覚めた
左の足が重くてだるい
立とうとすると
足が痛くて立てない
体の置き所がなくて
眠れない
日曜日は予定があっだが
歩いていけないので取り止め
今日の月曜日も予定があるのだが
無理そうだ
まだ動きたくない
寝ていたい
今日は必ず届けなければならない品物があった
午前中にマネ様にお渡しして届けて頂き
なんとかなった
2日間ゆっくり寝ていたら
元に戻った

土曜日に紫兎先生のお稽古のあと
いつもの整体に1時間20分
そのあと
調子がよいので家に帰ってから
買ったばかりの振動する健康器具
電源を入れて足を乗せ
ぶるぶるやってみた
なんかいいみたいなので
調子に乗り
ちょっと時間をオーバーしたらしい
要するに
もみ過ぎの筋肉痛だったのだ
お恥ずかしいこと
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東風や吹く

2018-03-11 23:30:37 | Weblog
東風や吹く待つとし聞かば今帰り来ん  漱石

ご存じ
小倉百人一首16番
たち別れ 
いなばの山の 
峰に生ふる
まつとし聞かば 
今帰り来む

中納言行平の和歌からとったのだろう
作者は在原行平アリワラノユキヒラ
818~893
業平の異母兄

この歌は
いなくなった人や動物が
帰ってくるように祈る
戻ってくるように願う
おまじないの歌でもあるそうだ

また
花月のとき
「月 花 松」という
松は
待つ
「まつとし聞かば 今帰り来む」のまつ
その歌から取ったらしいと
以前先生から伺った
だから最後の「花」は戻らないから「松」
と言わないのだろう
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春かすみ

2018-03-10 23:24:47 | Weblog
高麗舟のよらで過ぎゆく霞かな 蕪村

写真は横浜の
ベイブリッジが遠くに見える
空はほぼ曇り
ところどころに雲が晴れて
日が射す
今日は紫兎先生のお稽古
七事式の稽古だ

一二三
貴人清次濃茶付花月
回り炭
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春山 朝といへる心を

2018-03-09 23:25:16 | 村雨庵 稽古 
今週稽古に掛けたかけものは
懐紙

読みは
春山 朝といへる心を
鴨祐為
吉野山 峰の花苑
ほのぼのと
おもかげ匂う
朝霞かな


鴨祐為カモノスケタメとは
梨木祐為ナシキノスケタメ
のこと

江戸中・後期の歌人。
京都下鴨神社祠官。
幼少の頃より和歌を好み、
冷泉為村の門に学ぶ。
一生に詠んだ歌は、
十万首に達したといわれる。
享和元年(1801)歿、62才。
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宵の雨

2018-03-08 23:35:20 | 村雨庵 稽古 
雛殿も語らせ給へ宵の雨 漱石

しとしと雨が降っていた
今日は木曜稽古
夜の部のお弟子様はお休み
KABA.ちゃんとこしちゃん
それとケンケンの三名
夕方ケンケンが何となくフラフラしてる
気持ち悪いとのこと
どうやら炭に当たったらしい

換気扇をつけてはいる
窓も何度も開けたが
2つの炉にはずっと炭がある
淀んだ空気のところは
一酸化炭素がたまっていたかも知れない
早めに窓を開けて
注意せねば
誰しも
炭の中毒にはくれぐれも
気をつけよう
ホントに
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八重垣作る その八重垣を

2018-03-07 23:41:18 | 村雨庵 稽古 
写真は
櫛名田比売クシナダヒメと
須佐之男命スサノオノミコト

ヤマタノオロチの生け贄にされそうなところ
スサノオノミコトに櫛にされて髪にさされ
無事にヤマタノオロチを退治した
めでたしめでたし
という
神話の登場人物である
そして
夫婦の新居を造るとき

「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に
八重垣作る その八重垣を」と詠んだという

知ってるような
知らないような
古事記や日本書紀などの
はっきりと深いところは
私は
わからない


今日は水曜日
村雨庵の稽古日
今日から新しいお弟子様がおひとり入門
一年くらい他で習われて
略盆点は習得されて
まずはお点前をさらりとなさる
道具の名前を把握
茶筅遠しや茶碗の拭き方などの
割稽古もできるというのは
指導の側からは
とても有難いことだ
お点前は
歪みをとり磨きをかけ
自分もお客様も心地よい
そんな点前を目指すのだ
まずは第一歩
ともに精進しょうではないか
スーサン
歓迎
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水温む

2018-03-06 23:29:32 | 紫廼茶話会
鷺烏雀 サギ カラス スズメの水もぬるみけり 一茶

玄関を出ると
昨日の雨風のせいだろう
庭の中門の竹の袖垣が
バシッと倒れていた
細い竹が三本 横に渡した棒に打ち付けてあり
それを両側の柱に差し込んであるのだ
出際に大工仕事もなんなので
そのまま直さず立て掛けて出かけた

今日は紫兎先生のお稽古
寄付は鈴木其一の桃の画
一見紅梅かとも見えるが
花のかたちが違う
花びらが尖っている
木のかたちが違う
枝の先に緑の葉が延びている
梅でなく桜でなく
桃だ
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夜半の音

2018-03-05 23:16:13 | Weblog
三月や風ふきおこる夜半の音 万太郎

雨が降っている
風もけっこうある
3月は天候が不順で春の嵐もあり私は
体調を崩すことも多い
昨年はインフルエンザで
京都の茶会へ行けなかった
今年はすこぶる気をつけて
今のところ無事だ
茶の用事も多い
風邪などひいてはいられない
ご飯をたくさん食べて
さあ寝ようかな



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春水滿四澤シュンスイシタクニミツ

2018-03-04 23:22:12 | Weblog
今日は羊の会
七事式の勉強会
炭付花月
茶通箱花月
一二三

掛物は
春水滿四澤シュンスイシタクニミツ


陶淵明の四時からとっている
四時
春水滿四澤 シュンスイ シタクニミツ
夏雲多奇峰 カウン キホウ オオシ
秋月揚明暉 シュウゲツ メイキヲアゲ
冬嶺秀孤松 トウレイ コシュウ ヒイデタリ


春水滿四澤
氷がとけ春水は水量を増やし
四方の沢に満ちている
さやさやと流れる清らかな水の
春の光を反射してキラキラひかる
その音その大気も感じる一行だ

菓子はこなし製のひな飾り
社中の菓子部の森金製




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桃の月

2018-03-03 23:08:30 | Weblog
雛祭る都はづれや桃の月 蕪村

今日は雛祭り
でもお雛様はないので飾れないのだけれど
まだ雛あられも食べてないから
これからだが
まずは
大炉を塞がないとね

雪瓦と五徳をとる
鬼爪の五徳はとても重たいのだ
心して扱わないといけない
あとは灰をふるって
これまた重たい一尺八寸の
大炉の畳を嵌める
大きな炉が平らになり
なんだかホッとした
まだ三寒四温しつつも
間違いなく春になるだろうから

そして
もう一つを釣り釜にするため
閉じてあった炉を開けて
五徳をとる
こちらの五徳は柏葉の五徳だ
灰で畳を汚さないように
ものすごく注意しても
五徳を取るときに
散らばしてしまった
まあ仕方ないか

今日はわりと暖かいので
昼間は茶室にいても寒くないが
時間のたつのは早い
あとはまた


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猫の恋

2018-03-02 23:28:06 | 短歌・俳句の事
猫の恋やむとき閨の朧月 芭蕉

猫の恋
俳句の春の季語
最近は野良猫が少なく
近所ではほとんど飼い猫ばかり
それもあまり外に出ない

少し前
我が家にネズミが出たので
親戚の猫をちょっと借りたところ
あげるわよ
と言われて
その猫は家の猫になった
年は10才雌猫
もとは あっきー
という名前だったが
猫は前の猫と同じく
ミーちゃんと呼ぶ
呼ぶと ちゃんと返事する
猫一匹だが
わが家の存在は大きい
ネズミは猫が来てすぐいなくなった
めでたし めでたし


写真は白い苺
「初恋の香り」
今週はわが家のお稽古は休み
四日かけて
ひとりで全部食べた
ご馳走さま



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