村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

紅塵コウジン

2018-02-08 23:15:27 | 村雨庵 稽古 
今日は木曜稽古
掛軸は一行
截斷紅塵水一溪

こうじんを
せつだんす
みずいっけい


禅林句集には、
「老松は青空を衝き、溪水は俗塵を隔つ。
山中閑居の様子。
又きわ立った道人の孤高さ」
とある。
【衝開碧落松千尺截斷紅塵水一溪】

難しいねぇ
読んでもよくわからない
俗世の塵芥チリアクタ
俗世の煩わしさ
悩み苦しみ
それらを切り断つのだ
そうすれば
一筋の清らかな渓流のように
生きることができるのだ
という意味だと
勝手に解釈したものの
でもどうすれば
切り断てるのだろう
これぞと決めても
三日と続かないし
おのが欲には一直線だし
塵芥を絶対に截斷出来ないぞ
という自分は
きわ立った道人の孤高さ
とは真逆だし
山中閑居は出来たらしたくない
まあこの軸を掛けて
市中の閑居の気分になろう
雑念を払えば涼しい清らかなキモチになるはず
間違いない




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筆者は
臨済宗南禅寺派
嶋田 菊僊 シマダキクセン筆
1872~1959
 雲龍窟と号す。
福井県小浜の人。
円照寺にて得度、建長寺宗学林に学ぶ。
明治24年、八幡円福寺に掛塔、
匡道、伽山、葆林、南天棒の各師に歴参、
ついに南天棒の印可を受ける。
さらに松雲室宗般玄芳につき悟後を参ず。
のち須磨の禅昌寺に住す。
昭和15年、南禅寺派管長兼師家に就任、
同16年、虎渓山僧堂師家も兼ねる。
昭和25年、法嗣香琳純叟に後事を託し
管長職に専念す。
昭和34年示寂。世寿88。
コメント
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