村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

清秀庵歳暮の茶事

2010-12-23 23:09:55 | 茶事 茶会 
昨日、今日といい ほんとに見事な月であった
昨日 二十二日の冬至は 立待月
今日の二十三日は 居待月
夜空は澄みきって 煌々と月 天空にある

以前は大晦日だったがこの何年かは
決まって師走の二十三日には
わがお弟子様の清秀庵のお宅へ招かるる
というより呼んで呼んでと お願いする のだが
今日は二組招かれて 
わが組はアイさんと里庵様と私めの三名にての四時席入り
かえりは夜の八時半頃 
師走の茶を堪能し
そぞろ月を見ながら 家に着いた

待合にてお湯を頂き腰掛へ出る
マンションなのだが植物も多く
腰掛に待つも楽しい
本席は一畳半台目
本人の設計だ
京間ゆえ客三名くらいでは ゆったりしている
今日は自在に棗釜が掛り
向切の初炭手前も面白い
炉縁は延暦寺の古材
香合は野中春清の志野
香は黒方で
去年の練香作りに参加して自分で作ったものだと
香合の挨拶終わると恒例の御亭主自らの点心が出る
村瀬治兵衛の刳り盆が持ち出され
宝船の燗鍋で まずは一献
治部煮の鴨に焼葱 熱々の汁に入れて蕎麦を頂戴する
蓋物には五目炊込ご飯
野菜の煮しめに香のもの
毎年 感心する 上手い
そろそろ腹時計がうるさい頃だからか
よけいに美味い
膳が下げられ 菓子が登場だ
大樋年雄作の飴楽の大皿に金団
ひとめで ふくや製とわかる
頂上に星が乗り緑のリボンの様に飾られ 
銘は
聖なる樹
 
頂戴すると さすがに極上
わが菓子部とはステージがが違うのは
勿論のことだ
食べると幸せな気分になる
でも銘はなんだったか
思い出せない
 さっきの事だが



菓子の後
腰掛へ
後座での床は
関戸太郎庵椿に日向ミズキ



南蛮簾の水指 時代の高取茶入
熱々の濃茶をたっぷりと五口くらい人の分まで頂戴したが
まだまだたっぷりある
あとは続き薄茶
秋二と松庵の茶碗で二服づつ
薄器は辻石斎の糸目瓢茶器
茶杓の銘は 「養老」とのこと
かたみに 老いを養い
また次の年も
お招きあれ




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