蒼空菓子部始動

今日は木曜稽古
今年の稽古日も来週の水曜が一日残っているだけ
なんとなく慌ただしい気分である
夜には
和菓子を作りに森金さんと飛び姫が来た
今度の土曜は夜咄しの茶事だがその菓子を作る為に昨日に続き今日も来たのだ

最近、社中で和菓子を作る部を作った
人数は四人位だったかな
もっと増えるかもしれないが
その菓子部の会員たちは菓子の話しとなると
いつも賑やかで
何事にもあっけらかんと突き抜けている
ともかく見事に明るい　
それゆえに部の名前を
蒼宙菓子部アオゾラカシブと名付けた
暫くは私め専用で和菓子を作る予定

さて初回の注文は白い金団
すかさず菓子部は独立採算制だとのたまう
さようですかとまずは素直に五千円払う
こういう事は親子兄弟でも厳しい
ましてわがお弟子ならなおさらのこと
今日はその始めての菓子部の作業なのだ
土曜日の為のその餡の生地を作っておき
当日に金団にするらしい
あれやこれやと道具を出して
いちいちノートを見ながらの仕事
又やまと芋の裏漉しと餡の仕上げにも
思いのほか時間がかかり
飛び姫は夜11時半、森金さんは夜中12時を過ぎて帰った
帰ったあとに私めが餡を少しづつラップに包む
使った布巾とタオルをゆすいで
テーブルを清めたり、あれこれ片付けたら
夜中の一時をはるかに過ぎていた
まあ今日もお茶を飲み過ぎて
すんなり眠れないかもしれないから
ちょうど良かったが

なによりも
愛情籠もったお菓子の現場を見て安心
写真の他にも
金団のタネをたっぷりと他に干菓子をも作ってある



だが
確か
注文主のはずだった私め　
何だかすっかり
使用人でもあるような・・・



　　なかなかに心をかしき臘月哉
　　　　　　　　　　　　　芭蕉



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