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村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

六月の正午茶事 

2012-06-17 23:53:04 | 村雨庵 茶事茶会
亭主はotakeさん
正客はひいろんさん
二人とも初めての役だ
今朝まで雨だったが上がった
露地は水を撒かずともちょうど良い具合に濡れている

汲出しは蛍手
待合の軸は
藤原定家を土佐光孚が書いた画賛



賛は
来ぬ人を 
まつほの浦の 
夕なぎに 
焼くや藻塩の 
身もこがれつつ

客は腰掛に出て、亭主の迎付を受ける



席入し挨拶の時にはotakeさんのアイデアで
いつもの稽古の時にひいろんさんとotakeさんが
互いに百人一首の本を片手に
その季節に合った歌を選び
その解説や歌人の説明などを読みあげるのだが
今日は掛軸の97番定家のところを読みあげる
裏で聞いていると
いつもスラスラよみあげているのに
つっかえている気配、
感激家のotakeさんが胸いっぱいでいるのだろうと
そこから離れた
私も病後の茶事の時、挨拶はいつも胸がつまったもの
ところが後で聞くと
眼鏡をかけて読み始めたが茶室が暗く字が読めなかったという
初めての亭主はとても忙しく、
次から次としなければならない事ばかりである
ウルウルしている暇はなかったようで
心配御無用だった

今日は
百人一首を取り合せた茶事
小倉百人一首は定家が選んだ
定家を掛けたが、
果たして正客は気がついてくれたであろうか

本席は涌連の蛍の歌切れ
雨が降ろうとも
優雅な季節である



懐石は百人一首の歌とその絵ある折敷を出した
塗師は鈴木睦美、蒔絵は飯田光秋
10枚それぞれ絵変わりになっている



正客には
風そよぐ
ならの小川の
夕暮は
みそぎぞ夏の
しるしなりける 藤原家隆

写真がそうだが
青漆のせいか上手に写真が撮れない







亭主のOtakeさんは案内の手紙にも
この歌を書き、茶事のお土産も
小倉山荘のオセンベ、「風そよぐ」のところを注文して配っていた
Otakeさんのアイデアである
良く考えたものだ


もっと早く起きるつもりが
起きられなかった
茶室にある諸々を片づけないとならないが
かつては何とか一人で出来た支度も、
このごろは亭主に手伝ってもらいやっと時間に間に合う

Otake様は初めての亭主なのに
優雅に取り合わせを確認するなどと言う時間は無く
大きな屏風をあっちにもっていったり、
こっちの道具をあっちへ持って行ってと私から言われる
掃除機を掛けたり、畳を拭いたり、それも大忙しでサッサとしなければ間に合わない
エアコンが入っていても
絹の絽の着物が汗だくだろう

お疲れでした
その解放感を味わって下さい


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明日は茶事 otake様の正午茶事

2012-06-16 23:10:05 | 村雨庵 茶事茶会
明日は茶事
初めての亭主をするは otake様
今日は茶事の前日で
亭主や水屋の役の人は支度の為にやってくる

ピンポンで戸を開けると
otake様は素敵な旦那さまと一緒にいらした
「この度は茶事の亭主をさせて頂く事になり・・・」と優しいお声で御挨拶をなさる
私めはまだ顔が出来ていなかった
眉毛も書いていないし、口紅もまだだ
もう少し早く起きればよかった・・・とちょっと悔やむ

前日は水屋は下拵え
亭主は明日の道具を箱から出す
茶の用意と炭を洗う事
簡単に言えばこれだけだが
それが大変だ
まず前回の道具がある
それを仕舞いつつ、今回の道具を出す
昨日までに殆どの道具は出してあり部屋は一杯
後は箱から出して並べ、物によっては洗う
今日は煮物椀と小吸物椀、煙草盆を二個
あと向付と燗鍋を出した

写真はそれらのものだ
左から硯箱、燗鍋と煙草盆、それに文箱


風そよぐならの小川のゆふぐれはみそぎぞ夏のしるしなりける 藤原家隆

明日の天気はどうだろう
晴れると良いが さて・・・


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飯台の茶事 二日目

2012-05-20 23:00:11 | 村雨庵 茶事茶会
飯台の茶事 二日目
今日も晴れだ
今日の亭主はくましょうさん
お客様は五名
二日目なので支度は少し楽だが
水屋の人数が少ないので 疲れた

花は魚籠に大山蓮華を
昨日より少しほころび始めた



待合 織田観潮 つつじに山セミ
煙草盆 瓢
汲出 御本写
本席 翆厳宗 本来無一物
風炉先 杉板
水指 瀬戸 種壺 時代
茶入 三代宗哲
茶碗 平沢九郎
茶杓 小森松庵 銘 空空寂寂
建水 浄益
蓋置 青竹
菓子器 大徳寺弁当
菓子 落とし文 内製

薄器 染付 箪瓢 田中穗山造
茶杓 上田義山 銘 万緑
茶碗 三島 時代
久世久宝 仁清写

炭斗 鱗籠
羽 縞梟
火箸 ささげ
灰匙 巴銀象眼
灰器 阿蘭陀写し
香合 法㐂山鐘楼堂古材
煙草盆 玄々斎好 香狭間透
火入 狂言袴 宝山文蔵
干菓子器 栗古材
菓子 和三盆 青楓、瓦 



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飯台ハンダイの茶事

2012-05-19 23:42:24 | 村雨庵 茶事茶会
今日と明日は飯台の茶事をする
今日の亭主は森金さん
水屋は飛姫とサカチカさんの二人
お客様は四名
紫兎先生と草苑様の女性二名に
わが社中の清秀庵氏とアイテラ氏の男性二人

昨日の支度が足りなかったのか今日の朝がゆっくりしたせいか
私としては出来るだけ無駄なく忙しく動いたのだが
時間の余裕が無く
下火を熾し風炉に入れるのもやっとセーフ
どうなる事かと必死
疲れたが間に合って良かった

晴天
風薫る五月だ
昨日の雨で洗われた緑が美しい
動くと少し暑いが日陰に入ると思いのほか涼しくホッとする
明るい外から電気をつけていない暗い待合に進む
掛け物は織田観潮オダカンチョウ画の
ヤマセミと三つ葉つつじ
濡れ縁見立て腰掛からつくばい
そして粗末ながらも
にじり口から茶室へ
本席の軸は 
本来無一物
大徳寺195世
翆厳宗の一行

窓から薫風が入る茶室で一座建立の飯台の茶事
飯台の茶事は懐石が禅家の風
いつもと違いお客様にゆだねる事多く
時間も短くて済む
だから今日は裏方が少ないのだ
私も席中にいたかったが
露地やら下足やら
はたまた茶碗や四つ椀を洗うなど
結構はたらいた

さあ 明日もある



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世塵のけがれをすすぐ

2012-04-16 23:49:14 | 村雨庵 茶事茶会
待合にて
汲出のあと
腰掛に出て
迎付
亭主は水桶を持ってつくばいの前石の上
つくばいの鉢の中の水を
廻りや草木に柄杓でザッツザッツと撒く
そして鉢の残りの水で自分の手水をつかい
立ちあがり
新しい桶の水を高いところから
潔くザァーと一気に注ぐのだ

南方録では
その宗易へ茶に参れば、
必ず手水鉢の水を自身手桶にて
はこび入らるるほどに、
子細を問候へば、易のいわく、
露地にて亭主の初の所作に水を運び、
客も初の所作に手水をつかふ。
これ露地草庵の大本なり。
この露地に問ひ問はるる人。
たがひに世塵のけがれをすすぐ為の手水ばちなり。
寒中には
その寒をいとはず汲みはこび
暑気には
清涼を催し、ともに皆奔走の一つなり。
いつ入れたりともしれぬ水こころよからず。
客の目の前にていかにもいさ清く入れてよし。
但し、宗及の手水鉢のごとく、腰掛につきてあらば
客来たる前考へて入べし。
常のごとく露地の中にあるか
玄関ひさしにつきてあるは、
腰かけに客入て後、亭主水をはこび入べし。
それゆへにこそ、紹鴎己来
手水鉢のためは、小手桶一つの水にて、
ぞろりとこぼるるほどの大さに切たるがよき
と申なりと答へられし。

わが手桶は少々水が漏れる
こぼれるほどに水を張りそのままにして置く
少ししたら水をあける
桶がすっかり水を含んだら
あらためて清い水を入れる
桶は水をふくめば膨らむから
ふくむ時間が必要だ
何事も焦ってはいけないということだろう



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うつらうつらと・・・花見の茶事

2012-04-15 23:09:09 | 村雨庵 茶事茶会
今日は正午茶事
昨日からとは打って変わり良い天気だ
雨で昨日できなかった蹲ツクバイの掃除を
まずする事
つくばいの石を取り出して洗い
石も洗い元に戻す
庭を掃除して水を撒く
腰掛代わりの濡れ縁を掃除して座れるように清める
露地も結構忙しい
今日は担当の勝殿がいるので私は楽をした


亭主はデレラ嬢
半東はアイさん
露地には勝どの
水屋は三名
くましょうさん、さかちかさん、初めての水屋さわわさん
お客様は四名
全員で10名、私を入れると11名が今日の茶事に関わった 

本席は頭上満々脚下満々
初炭手前は透木釜に桜の透木をつかい
炉縁は宗旦好の花筏 
香合は箱
亭主はお習字を習っている
この箱を料紙箱と見たと言う

懐石は
古染付写し扇の向付に桜鯛、防風
味噌汁はヨモギ白玉
煮物椀はすくい玉子
焼物は桜ますの木の芽叩き
預け鉢はあいなめの葛叩きの予定が
しけで入ってこないと魚屋さんから電話あり
昨日鶏のつくねと筍とワカメの炊き合わせにした
それに根ミツバと油揚げの煮びたし
小吸物は桜うど
八寸は天豆と細魚の一夜干し

菓子は亭主が作った菓子を銘々田楽箱にもる
桜の葉を入れた餡を包んだ白とピンクの
ぼかしの練りきり
小さな花びら型を押す
中立後
旅箪笥にて濃茶、後炭、薄茶
サクラの取合せで
茶入は瀬戸
棗は春斉のしだれ桜
干菓子も桜をいろいろ
茶杓は大徳寺系のもの
濃茶の銘は「一味の友」
薄茶は「ひぐらし」
日はだいぶ伸びた

明治34年生まれの俳人、日野草城ヒノソウジョウの句
ゆく春やうつらうつらと昼餉のあと 

明日は そうしようっと




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ひいなの 主菓子

2012-03-18 23:18:00 | 村雨庵 茶事茶会
18日ではあるが
ひいなを取り合せての茶飯釜
雛ゆえにお菓子は小さくありたい
菓子は取り合わせを考えつつ
亭主のさかちかさんが作った

菜の花きんとん
桃はこなし
黄身羽二重

懐石の後の主菓子は三種
小さくて
3㎝か4㎝ほどだが
お客様は
三つとも召し上がられたであろうか




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春雨や・・・

2012-03-17 23:43:01 | 村雨庵 茶事茶会
天気予報のとおり
朝から雨だ 雨
大きな雨粒の雨が降る

春雨や
蓬をのばす
艸クサの道 芭蕉


16日着でモリーナさんからワインが到着
昨日、有難うのメールを送信
すると今朝 
「もぉし もぉし」
モリーナさんの優しいお声、久し振りの電話を頂く
陽が射して パッと明るくなるように嬉し 


明日は茶事
今日はその支度
水屋の四名は1時集合
6時過ぎまで懐石の下拵え
清秀氏は1時に到着
漆のものや釜の蓋や鎖など清めるものは皆清めた4時半頃まで
亭主のさかちかさんは10時から
明日の表と裏の道具を揃え、炉を清める
メモ帳とにらめっこ、まだ出していない道具をチェック
いちおう終わり、帰りは7時半は過ぎた
明日の為にたっぷり
力を取っておこう

写真は昨日の食事のデザート


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鶯宿梅

2012-02-12 23:36:03 | 村雨庵 茶事茶会
昨年は大炉の茶事を二回ほどした
モリーナさんの亭主で
仲良しのお友達をお招きした
それと社中の茶事で亭主はアイテラ氏

それから一年経つ
昨年は辛い年で色々考えさせられたが

今年はまた新たな気持ちで茶に臨もう
大切に茶事をしていこう
と思っているところだ

今日の亭主は飛び姫
水屋は森金さんにサカチカさんにotakeさん
お客様はアイテラ氏が正客
次客はながたん姫
三客はカズ先生
四客は塚ちゃん
五客はデレラ嬢に
詰はひいろんさん

逆勝手での点前は日頃の稽古の実力はでない
ついつい足が立ち止まる
半東も無しにお客さま六名をおもてなしするのは
大変だが
茶入と棗、懐石の鉢や火入も持参
親しい主客とも楽しんだだろう
菓子は亭主の作
上用饅頭に餡は鴬あん
梅の焼き印を押し銘を「鴬宿梅」と本人が名付けた



花は白梅にあけぼの
花入は円相窓の竹花入

茶事も終わり亭主が水屋に茶を点てていると
急に大きな音がして花入が割れた
表面が乾燥してしまったようだ
茶事の後で良かった・・・



主客初めの挨拶
待合の公達の雅な姿を見て正客は
「自分を描いてくれたのだな」とのたまう
一気に席中の緊張は取れ楽しい一会となった と聞く



梅の花
にほひをうつす袖のうへに
軒漏る月の
かげぞあらそふ 定家



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八重の紅梅さきにけり

2012-02-11 23:50:50 | 村雨庵 茶事茶会
明日は大炉の茶事だ
亭主と水屋の三名が来て
下拵え道具を揃える
主菓子は亭主が作り、干菓子は菓子部で作った
亭主の飛びちゃんと道具組をチェックしながら
懐石の道具もみな出したし、あと残るは掃除だけか

二月、大炉といえば
待合には定石の
大津絵などが良いだろうと簡単に決定
大津絵の事を亭主の飛びちゃんがネットで調べたら
私めのブログの大津絵がヒットし
取り合わせが昨年と同じ
お客様も同じ方もおいでになるとメールをくれた
引き出しの少ない脳で考えるからか変化が無い
去年の事なのにすっかり忘れている
あきれた
待合掛けを
すぐさま変えよう

箱に題は紅梅とある
作者は新井勝利アライショウリ
明治28年東京京橋生まれ昭和47年歿 享年77歳
梶田半古の画塾に入門、のち安田ユキ彦に師事した


以前は茶事の道具組をパソコンに打込み
それを見て道具も考えたのだが
最近の茶事は行き当たりばったり
昨年後半に菓子茶事も何回かしたが
全くそれらの控が無い
やはり茶事の記録は必須
会記は欠かさず残さねば


わが宿の
八重の紅梅さきにけり
知るも知らぬも
なべてとはなむ 実朝

新井勝利は紅梅と公達を書いているが
ひょっとするとその公達は実朝かも


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今日は茶事

2012-01-29 23:24:14 | 村雨庵 茶事茶会
今日は茶事
お茶事にあつらえ向きな天気ですよと
来たそうそう森金さんが言う
ピューピューと北風が冷たく吹いて
将に「寒中の茶事」です

エアコンがフルに動いても中々暖かくならない
待合に手あぶりを出した
亭主は森金さん
水屋はサカチカさんと飛びちゃんとotakeさんの三名
お客様は四名
ながたん姫様がお正客
お香の先生のS先生とエヌ先生
お詰は同じお香の社中の鍵様

本席の掛け物は八田知紀の短冊
山家雪 
雪降ればまことの花の咲かむるを
まつばかりなる山の奥かな

台目棚にて暦手の芋頭の水指
濃茶は遠州好みの時代黒真塗の中次
仕覆は紹鴎緞子 
薄茶器は楽焼の四滴の内の水滴

写真はつらら形の花入に
あけぼの椿と猫柳

濃茶は寒中、薄茶は春を待ちての取合せだと亭主は言う
濃茶の菓子は水屋の飛びちゃんが作った白雪金団



菓子器は赤膚焼の南都七大寺の古瓦の内、これは興福寺の
南都七大寺とは
興福寺、 東大寺、 西大寺、 薬師寺、 元興寺、 大安寺、 法隆寺の七寺
奈良時代に朝廷の保護を受けた大寺と聞く


懐石のお酒は九州のモリーナ様からのお酒だと
ながたん姫は懐かしみつつ、味わったとのこと
モリーナ様有難う
未承諾だが森金家に泊れば良いので
都合の良い時あれば茶事にお越しを

茶事は無事、ふたとき四時間弱で終わった
それぞれの反省があるだろうが
茶事は
ワクワクするほど楽しく、思い返すほどにジワジワ味わい深い
その楽しみは
亭主七分とか八分とか
水屋側の方が楽しいと言うのだ
初めはむしろどこにいても苦痛だった
早く起きなくてはならないし
やたら仕事が多い
支度にかかる時間は想像以上、かたづけも容易でない
慣れぬと緊張するし、お招きして失敗せぬかと心配もある
若い時は茶事の度に先生にはひどく叱られ
落ち込む事もたびたびで
拘束や命令がなにより苦手なのだから
茶事は私には向いていないと
ただただ苦痛だった
毎月のように先生の茶事があり
少ない生徒を順に亭主にし
季節を取合せ自宅で懐石をしたものだったが
気が付くと苦痛より楽しみがより多くなり
茶事ほど良いものはないと思えるようになった
私のように茶事の楽しみを中々気が付かない場合もある
ただただ辛抱強く茶事を催して下さったK先生に感謝である

お客様も着物を着て、狭い茶室に閉じ込められ、
残してはいけないと言われつつ懐石を頂戴する
好き嫌い、自己主張は言えない
楽しい会話ささやかだが心温まる懐石
茶事の目的は一座建立
楽しい一日であった


地震がいつ来るかもしれない
古い我が家はすぐ倒壊かもしれぬ
悔いが残らないように茶事をする
これが今年の目標だ



明日の夜はお香 三名様とご一緒
明後日は遅いが初釜、ながたん姫様とご一緒
皆さまと縁が深いということか
今後とも
何とぞ


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明日は茶事

2012-01-28 23:12:50 | 村雨庵 茶事茶会
今日はお茶の稽古へと出かける
七事式の稽古
12月は休んでしまったので会員の皆様とも久し振り
ひと月休むと二カ月もあくことになる
休まず続けつことが上達のこつだ

菓子は鶴屋吉信のういろう皮の主菓子
菓子器はこよろぎ窯

明日は茶事
家に帰ると庭に水が打ってあり
亭主の森金さんが庭の掃除を済ませ水を打ったのだろう
炭は洗い、他の道具もキチンと揃えてあった 
懐石水屋担当は三名
前日に出来る事は全て済ませたと言う
帰りに買って帰った京樽の海苔巻を
みんなでちょっとつまんで

後は明日だ  





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茶名披露正午茶事

2011-12-11 22:07:06 | 村雨庵 茶事茶会
亭主も半東も晴れ女 
見事な晴れの日

今日はサカチカさんの茶名披露の茶事
四つ椀での正午茶事だ
客は社中ばかり七名
正客や席順は当日籤で決め
今日は清秀庵氏 流石に見事な正客振り
水屋は二人 くましょうさんと森金さんの二名
半東はシンデレラ 
水屋の人数が少ないので私めも
今日はたくさん働いたから足が痛い

待合の掛け物は
画賛の色紙で賛は笑門来福 
画はお福さんの笑顔
社中全員から亭主へのお祝いのこの色紙掛けとこの短冊
それと色紙の且坐喫茶を記念に
表道具も亭主がいくつも出しそれを取り合わせた
苦労して工夫して茶事をするのがいい
菓子は亭主のサカチカさんが全部作った
主菓子は真白い金団
茶名を頂き今一度真っ白から始めようと
本人が名を付けたその名は「初心」

薄茶の菓子は四種類
一つアドバイスした
茶名を頂いたのだから
出来たら巻物のようなものを作ったらどう
何度か試作してようやく出来たのが写真のもの
これが一番苦心したらしい
他は本人が扇子と
それとクリスマスも近いからと
ジングルベルともみの木に



サカチカさんの二段の重箱に金色のリボンを掛けて正客に持ち出すと
歓声が上がった
詰のカズさんは菓子をとる前に
盛付けを見たいと希望して
菓子器はまず詰めまでまわったそうな

菓子はまだまだ未熟だが味はおいしい
ひとえに習っている菓子のyosie先生に感謝


亭主のサカチカさん
今週は歯が痛くて大変つらかっただろうに
何度も病院へ行きなんとか納まった
亭主振りは落ち着いて立派
見事な訪問着を着たせいもあろう
頬紅をさしてお化粧したせいでもあろう
真剣な面ざしは綺麗だった
ですよ サカチカさん

今日の濃茶の茶杓は
「和敬」


皆で片づけを終え最後に残った森金さんと
思わず言う
やはりお茶事は面白い
どこに何の役割をしても 面白い

木戸の外まで送って見あげた夜空には
たったひとつ
月が煌煌と光っていた





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楽しくをあらな

2011-10-09 23:25:31 | 村雨庵 茶事茶会
今日は勝殿の還暦の茶事なのに 
寝坊した 
スイマセン
支度もまだ少しある
寄付きの軸を出していない
朝いちばんから、脚立にのり軸を取る
軸の作者は菅楯彦
絵はお酒大好きの万葉歌人 大伴旅人
昨年の10月1日にも写真と旅人の歌をのせてあるが
酒を飲み愉快な旅人のお顔を拝見すると
みなおもわず笑むだろう

茶室と待合をかたづけ、掃除をする
今日も飯後の茶事
点心なので水屋は二人
出汁をとり用意をする

客の席順は籤をひいて席入の順番を決めた
正客はさわわさん
勿論初めての正客 
その重圧に身がすくむ
客が社中ばかりでも 緊張する
次客に清秀庵氏が座り隣から助けるからと
後押しすれば
女は度胸
イサギヨク心を決めたようだ
結果は見事に役を果たした
詰は前回と同じotakeさん
2回目は言われる前に動く
やはり経験は力
何でも初めがある
回数を重ねると
回りが見えて猶のこと茶事が楽しくなる

継続は力
楽しむ力だ


大伴旅人も見事に言いえて歌に詠む

生まるれば
遂にも死ぬる
ものにあれば
この世なる間は
楽しくをあらな



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秋艸虫の図

2011-09-19 23:19:55 | 村雨庵 茶事茶会
待合の掛け物は
菊池芳文の秋草虫の図

残暑はまだ厳しい
今日の飯後の茶事は一時に席入り
亭主は森金さん 水屋は私め
正客はくましょうさん
さわわさん、うらちゃん、
詰はotakeさん

外の明りだけでは暗めだが茶室は良い雰囲気になる
席中は四名のお客様でゆったりと
銀杏ご飯の点心に煮物椀
八寸は豪華に唐墨と松茸にした

席入して主客の挨拶
次は吸物八寸だ 
今日は点心盆、次は煮物椀をおだしし、亭主も持ち出して相伴
その後 八寸を持ち出し千鳥の盃
箸が落ちたら、膳を下げて初炭となる
香合の拝見が終わると
吸物膳に菓子椀に黒文字と杉の赤箸を添えて
菓子椀の中は「かんざらし」
その菓子は亭主がつくった
島原生まれの森金さん
故郷では「かんざらし」というお菓子を夏には食べるそうだ
懐かしいそのお菓子は冷やして蜜をかける 
よく見ると白玉のようだ

干菓子も森金さんが作る
すはまを黄色くして月を、
緑にして枝豆、それと和三盆で兎を作った
あと葛まんじゅうを小さくして薄茶のお菓子に
餡は塩トマト 葛に餡のオレンジが透けて綺麗だ
やがて薄茶が終わる
挨拶をして送り礼
時間はちょうど四時
今日は三時間ほどで

始まるまでは何かと用事が多いが
茶事が始まると終わるのは早い
「あっという間だった」
 と森金さんは言う



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