亭主はotakeさん
正客はひいろんさん
二人とも初めての役だ
今朝まで雨だったが上がった
露地は水を撒かずともちょうど良い具合に濡れている
汲出しは蛍手
待合の軸は
藤原定家を土佐光孚が書いた画賛

賛は
来ぬ人を
まつほの浦の
夕なぎに
焼くや藻塩の
身もこがれつつ
客は腰掛に出て、亭主の迎付を受ける

席入し挨拶の時にはotakeさんのアイデアで
いつもの稽古の時にひいろんさんとotakeさんが
互いに百人一首の本を片手に
その季節に合った歌を選び
その解説や歌人の説明などを読みあげるのだが
今日は掛軸の97番定家のところを読みあげる
裏で聞いていると
いつもスラスラよみあげているのに
つっかえている気配、
感激家のotakeさんが胸いっぱいでいるのだろうと
そこから離れた
私も病後の茶事の時、挨拶はいつも胸がつまったもの
ところが後で聞くと
眼鏡をかけて読み始めたが茶室が暗く字が読めなかったという
初めての亭主はとても忙しく、
次から次としなければならない事ばかりである
ウルウルしている暇はなかったようで
心配御無用だった
今日は
百人一首を取り合せた茶事
小倉百人一首は定家が選んだ
定家を掛けたが、
果たして正客は気がついてくれたであろうか
本席は涌連の蛍の歌切れ
雨が降ろうとも
優雅な季節である

懐石は百人一首の歌とその絵ある折敷を出した
塗師は鈴木睦美、蒔絵は飯田光秋
10枚それぞれ絵変わりになっている

正客には
風そよぐ
ならの小川の
夕暮は
みそぎぞ夏の
しるしなりける 藤原家隆
写真がそうだが
青漆のせいか上手に写真が撮れない


亭主のOtakeさんは案内の手紙にも
この歌を書き、茶事のお土産も
小倉山荘のオセンベ、「風そよぐ」のところを注文して配っていた
Otakeさんのアイデアである
良く考えたものだ
もっと早く起きるつもりが
起きられなかった
茶室にある諸々を片づけないとならないが
かつては何とか一人で出来た支度も、
このごろは亭主に手伝ってもらいやっと時間に間に合う
Otake様は初めての亭主なのに
優雅に取り合わせを確認するなどと言う時間は無く
大きな屏風をあっちにもっていったり、
こっちの道具をあっちへ持って行ってと私から言われる
掃除機を掛けたり、畳を拭いたり、それも大忙しでサッサとしなければ間に合わない
エアコンが入っていても
絹の絽の着物が汗だくだろう
お疲れでした
その解放感を味わって下さい
茶の湯・茶道ランキング
正客はひいろんさん
二人とも初めての役だ
今朝まで雨だったが上がった
露地は水を撒かずともちょうど良い具合に濡れている
汲出しは蛍手
待合の軸は
藤原定家を土佐光孚が書いた画賛

賛は
来ぬ人を
まつほの浦の
夕なぎに
焼くや藻塩の
身もこがれつつ
客は腰掛に出て、亭主の迎付を受ける

席入し挨拶の時にはotakeさんのアイデアで
いつもの稽古の時にひいろんさんとotakeさんが
互いに百人一首の本を片手に
その季節に合った歌を選び
その解説や歌人の説明などを読みあげるのだが
今日は掛軸の97番定家のところを読みあげる
裏で聞いていると
いつもスラスラよみあげているのに
つっかえている気配、
感激家のotakeさんが胸いっぱいでいるのだろうと
そこから離れた
私も病後の茶事の時、挨拶はいつも胸がつまったもの
ところが後で聞くと
眼鏡をかけて読み始めたが茶室が暗く字が読めなかったという
初めての亭主はとても忙しく、
次から次としなければならない事ばかりである
ウルウルしている暇はなかったようで
心配御無用だった
今日は
百人一首を取り合せた茶事
小倉百人一首は定家が選んだ
定家を掛けたが、
果たして正客は気がついてくれたであろうか
本席は涌連の蛍の歌切れ
雨が降ろうとも
優雅な季節である

懐石は百人一首の歌とその絵ある折敷を出した
塗師は鈴木睦美、蒔絵は飯田光秋
10枚それぞれ絵変わりになっている

正客には
風そよぐ
ならの小川の
夕暮は
みそぎぞ夏の
しるしなりける 藤原家隆
写真がそうだが
青漆のせいか上手に写真が撮れない


亭主のOtakeさんは案内の手紙にも
この歌を書き、茶事のお土産も
小倉山荘のオセンベ、「風そよぐ」のところを注文して配っていた
Otakeさんのアイデアである
良く考えたものだ
もっと早く起きるつもりが
起きられなかった
茶室にある諸々を片づけないとならないが
かつては何とか一人で出来た支度も、
このごろは亭主に手伝ってもらいやっと時間に間に合う
Otake様は初めての亭主なのに
優雅に取り合わせを確認するなどと言う時間は無く
大きな屏風をあっちにもっていったり、
こっちの道具をあっちへ持って行ってと私から言われる
掃除機を掛けたり、畳を拭いたり、それも大忙しでサッサとしなければ間に合わない
エアコンが入っていても
絹の絽の着物が汗だくだろう
お疲れでした
その解放感を味わって下さい
茶の湯・茶道ランキング