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村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

寒山拾得

2014-10-15 23:49:30 | 茶の事
寒山拾得 意味

中国唐代中期の寒山と拾得の二人の高僧。
二人とも奇行が多く、詩人としても有名だが、
その実在すら疑われることもある。
拾得は天台山国清寺の食事係をしていたが、
近くの寒巌に隠れ住み
乞食こじきのような格好をした寒山と仲がよく、
寺の残飯をとっておいては寒山に持たせてやったという。
また、この二人は文殊菩薩、普賢菩薩の生まれ変わりといわれる。
画題としてもよく用いられる。

≪goo辞書の四字熟語辞典より≫

今日は雨
しとしとと降る
初時雨だ


筆者は不明だが
賛は
ふたりとも
何處ドコへ逃げたか
一ヒト時雨

画は
箒と巻物
その持ち主は急に降り出した時雨に
どこかの軒に雨宿りでもしたか
その持ち主は
文殊菩薩、普賢菩薩の生まれ変わり
寒山と拾得



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秋の空 浮世の人のこころ

2014-10-06 22:54:38 | 茶の事
午前中は台風で外へは出られない
テレビばかり見ている
じっとして
そのうち
午後は空も晴れた


晴るるかと
思へばくもる秋の空
うき世の人の
心知れとや    良寛



写真は
金曜の
五島美術館の茶会
濃茶席




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野分の夜

2014-10-06 00:38:25 | 茶の事
野分の夜書読む心定まらず 子規


野分 ノワキ、ノワケ 
台風の事だ

台風が近づいているようだ
低気圧が来ると体調が悪くなるのだが
ある程度近くなると
急に体が軽くなる
今日の午後から
急に
軽くなった



写真は
金曜の
五島美術館の茶会
薄茶席





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けふの月

2014-10-04 22:44:54 | 茶の事
何となく上を向くと
街燈にかかっている旗のようなものに買いてあるのは
「月と波」
夜空に浮かぶ月と
重ねられた青海波が和風の雰囲気でつい
足を止めて写真を撮った


今日の月は月齢 9
月齢とは新月の 
月が全く見えない時を 0として
毎日数が増え、満月は月齢 15となるようだ
もっとも
正確にはもっと細かく難しいらしい


「今日の月」で気に入っている俳句

盗人の首領歌よむけふの月 蕪村


いいねぇ
ぬす人も
首領ともなると余裕で
歌を詠みたくなる
それほど秋の月は美しいのだろう
今日は月齢 9

心で見よう 満月を



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古御所や

2014-10-02 21:49:24 | 茶の事
「2014東美アートフェア」の案内が来た
10月17日、18日、19日 金土日の三日間
古美術、茶道具、工芸、絵画、近代美術
日本の選りすぐりの美術店が得意分野の品を展示販売する
カタログの写真が美しく
それを見ているだけでも楽しい
入場料は1000円
商品を買うには少々いや十分に懐ろが豊かでないと無理だが
見るのは自由 
店によっては触らせてもらえる
この時に桃山の織部など手にとれる場合もあるし
古筆の名筆を近々と寄って見ることも可能だ
カタログを見てみたい道具に印をつけた
行けるといいのだが・・・


明日は五島美術館の茶会
紫兎先生が濃茶、私を含み三名で薄茶席を持つ
前日の今日はみんなで支度に行った
私は抗がん剤注入の為
毎週木曜日に病院へ行くため
支度には行けず
また茶会当日は具合が悪くなるので
お休みさせてもらうことにした
皆様にお目にかかれず
申し訳ない


古御所や虫の飛つく金屏風 蕪村




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露草の花

2014-09-30 23:17:57 | 茶の事
うつり行く
色をばしらず言の葉の
名さへあだなる
露草の花   西行


先日松風さんが言っていた面白いとの本を
アマゾンで買った

「懐石料理とお茶の話」江守奈比古著
上下二巻の文庫本
ゆりももさんに紙の椅子を送るついでに
改めて買って一緒に送った
つもりだったが
ゆりももさんには
何故か下巻だけ一緒に送られて
上巻は自宅にまた送られてきた
あれれ

ゆりももさん上巻はこんどお渡ししますね
そう連絡した
ところがまた
今日上下二巻セットで自宅に到着
いったい何冊注文したのだろう
もう来ないと思うのだが
たぶん・・・







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萩焼の小皿

2014-09-29 22:51:55 | 茶の事
夜もすがら
聞くともなしに聞てけり
いをねぬねやの
こほろぎの声 一葉

ご存じ樋口一葉は
樋口 一葉(ひぐち いちよう、1872年5月2日(明治5年3月25日)- 1896年(明治29年)11月23日)は、日本の小説家。東京生まれ。本名は夏子、戸籍名は奈津。
中島歌子に歌、古典を学び、半井桃水に小説を学ぶ。
生活に苦しみながら、「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」といった秀作を発表、文壇から絶賛される。わずか1年半でこれらの作品を送ったが、24歳6ヶ月で肺結核により死去。『一葉日記』も高い評価を受けている≪ウィキペディアより≫




写真は萩焼・坂田泥華作
この皿は頂戴したものだが
向付や菓子の銘々皿には小さい
料理教室の時にでも使おうと思いつつ
箱に入ったまま何年もそのまま
これではいかんと
箱から出したが
その後まだ
使っていない


秋だ
木の葉の小皿に何を盛ろう
柿ピーでものせて・・・
美味しい煎茶を飲もう


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堆朱の香合

2014-09-29 00:11:37 | 茶の事
風炉季節の香合は
木地キジ、塗物ヌリモノ等の香合を使い、
白檀など 木製の香を入れる

写真は堆朱の香合
桃型で結構大きい
甲にヒビが見え、底にも断文ダンモンが出ている
断文は唐物など古いものにできるヒビ割れのこと
漆は2百年以上経つと割れてくるようなので
断文があるのは古いという事の目安だろう
道具屋は明代だと言っていた
模様は仙人と子供
子供が鳥を持っている
中国の故事だろうが
いまのところ不明だ




堆朱とは
彫漆の代表的技法の一つ。
一般にヒノキ材などの素地に
朱漆を数十回から100回以上塗り重ねて
適当な厚さとし,その表面に
模様や図柄を刀で浮彫りしたもの。
彫漆は中国の唐代におこったことが
記録にあらわれるが,宋代以降の遺品が現存し,
とくに明代には盛行をみた。
堆朱を中国では剔紅(てきこう)ともいい,
日本には鎌倉時代以降盛んに舶載された。
国産品が製作されたのは室町中期ころからで,
堆朱楊成家が代々その主要作家である。
≪世界大百科事典 第2版の解説≫





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虫の声ごえ

2014-09-27 22:50:32 | 茶の事
我が庵は
君が裏畑夕されば
まがきのすだく
蟲のこゑごゑ   良寛


良寛は
宝暦8年10月2日〔1758年11月2日〕 - 天保2年1月6日〔1831年2月18日〕)

江戸時代後期の曹洞宗の僧侶、歌人、漢詩人、書家。
俗名、山本栄蔵または文孝。号は大愚。


写真はチョコレートの入っていた箱
ただの箱なのに
こんなに綺麗だと
捨てるわけにはいかない
こうしてまた
空き箱がひとつ 増えた




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散華

2014-09-26 21:23:44 | 茶の事
春の彼岸を 「彼岸」「春彼岸」、
秋の彼岸を 「のちの彼岸」「秋彼岸」
春分と秋分を中日として一週間ある
今日26日は秋の彼岸の明けだ

仏教では、
生死の海を渡って到達する
あちら側の
悟りの世界を
彼岸といい
西にあると

迷いや煩悩に満ちたこちら側の世界を
此岸シガンといい
東にあると

春分も秋分も昼夜の長さが同じ
真東から昇り
真西へと太陽が沈む
この時
彼岸と此岸が通じやすくなると考え
先祖供養をするようになった らしい


写真は散華だ
散華とは、華(花)を散布すること。
仏教では仏を供養するために華を散布する

この彼岸に棚経にいらしたお坊様が
教本の間に一枚の散華を挟んで
しおりにされていたのに気が付いた





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長板にタメ息

2014-09-24 00:59:05 | 茶の事
紫兎先生の10月の茶会が近くなった
そろそろ道具をまとめて
運びやすいようにしないと
先生のお宅へお持ちして
車で一緒に運んで頂くのだ

私のほうでは
細かいものは手で持ちこみするが
大きいもの重いものと言うと
長板、数茶碗、水指、掛け軸、花入、敷板、薬缶を車に乗せる
普段つかいの長板はけっこう傷になっているのでよそ行きの長板を出す
いつもは開けない押入れを開けるないとならないのだが
棚に幾重にもものが置いてあり、まずそれをどかしてからでないと
戸が空かない
隣の部屋にどかした道具を並べ、ようやく開ける
奥のほうに長板の箱が見える
20年以上その包みは開けたことが無いが
昔の道具はそとの包みや箱を見ただけで中身がわかるのだ
紙の外箱を開けると、木箱があり
長板が丁寧に包まれている
塗師は輪島の若島孝雄
木箱入りは重いしかさ張るが
茶会が終わればすぐ仕舞うので出したままにしようと
今日手伝いのサカチカさんと話していたのだが
無意識に元の場所の奥へと仕舞った
戸を閉めて
棚の上のものを元のように戻して
ああ 良かった 
だいたい必要なものは出たねと
ひと休み

何となく長板を見ると並んでいた
稽古用の長板と
長さが違う

風炉ではなく炉用のを出してしまったのだ
それに初めの話では木箱も重たいから出しておこうと
二人で意見が合ったのに
押入れ奥に片付けた後だ

ため息が出る


しかし
進むのみ
気を取り直し
また棚に置いてある道具をかたづけ
戸を開けて改めて長板の木箱を開け
炉用をしまい、風炉用を出した
やれやれ
こんどは木箱も出したままにしよう



長板は
風炉・水指などをのせる長方形の板。
『草人木』に「板の幅、丈、厚さは台子の下の板の寸尺に無別儀ベツギナシ」
『南方録』に「台子の上の板を上段の板、下を長板といふなり」
『源流茶話』には「長板は台子の上板より見立てられ」とあり、
台子の地板
または上板を型どったもの

真塗が利休形 大小二種ある
大は 風炉用長さ二尺八寸、幅一尺二寸、厚さ六分、
小は 炉用長さ二尺四寸、幅一尺、厚さ四分に使いる。
真塗のほか桐木地、一閑張(宗旦好)など








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さらさら さやけの秋の夜

2014-09-15 22:34:02 | 茶の事
写真はマッチのラベル
象さんも
エキゾチックな雰囲気である


梁塵秘抄リョウジンヒショウは平安末
後白河法皇撰の今様歌謡集だが
リズムのある言葉が心地よく好きだ

君が愛せし綾藺笠 
落ちにけり落ちにけり 
賀茂川に川中に
それを求むと尋ぬとせしほどに
明けにけり明けにけり 
さらさらさやけの秋の夜は


さらさら という語句も良い
さやけの秋の夜は も良い
ちょうど今頃の秋だろう

さらさらさやけで
さらさを思った

「さらさ」とはインドの地方の言葉で
極上の木綿布を意味するらしい

原産地はインド
木綿布に型や手書きで文様を染めた布
江戸時代から包みものとして使われた

古渡り更紗は細い木綿糸を密に織り込み
薄手で地合いも滑らかである
このような上質の木綿布は
金巾カナキン、カネキン、と呼び
一番更紗という等級を付けている

また
ざっくりとした風合いで厚みのある更紗を「鬼手」「鬼更紗」
地合いが平坦でないのでパターン化した文様を木版するのが大半
でもいざ買うとなると古いものは結構高い

また他にジャワ更紗、和更紗、また他にヨーロッパ更紗があるが
裂地は楽しく 何に使うと言う予定がなくとも
手元にあると嬉しい





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桃栗三年

2014-09-14 21:12:30 | 茶の事
写真は「すや」の栗きんとん
これが登場すると秋だなあと実感する

縄文時代は栗が主食だったとか
桃栗三年、柿八年、梅はすいすい十六年

栗は
成長が早くよく燃えるので薪木にしたり、
堅くて腐りにくいので柱や土台、
または枕木につかわれたようだ

茶道具としては 
長次郎の黒楽茶碗「むき栗」
牧谿に栗の絵があったような気がするし、
沢栗の炉縁は小間にはひとつ欲しい
村瀬治兵衛の盆も栞には
『栗は水に強く 明快な木理(モクメ)が強く出る美しい素材です。
経年変化の味わいに優れ使い込む程に
見事な栗色飴色に色付き風合いを増します。
治兵衛漆器では岩手山から吹く
寒風に耐えて育った山栗を使用しておりますが、
大径木は少ないため素材としても大変価値の高いものです。三代 治兵衛』とある

N先生から毎年、栗の渋皮煮を頂戴する
それも楽しみだ

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寄道は松籟庵へ

2014-09-09 01:32:57 | 茶の事
あきの夜に
聲も惜しまず鳴く虫を
露まどろまず
聞きあかすかな   西行


今日は月に一度の研究会
終わって帰るとき 小雨が降り出した
夕方から雨になるとの予報は
当たった

帰りにいつも寄る珈琲屋があるのだが
今日はそこへは寄らない
電車に乗って松籟庵様のおうちへ行くのだ
松籟庵様は
今日の勉強会を仕事の都合でお休み
でも帰りにはお寄り下さいとの連絡があり
松風さんと里庵さんと いそいそと出かけた
ひとのお宅への訪問は
何となく心浮き立つ


門扉の鍵は掛っていない
それを押して入ると
飛び石が三つあり玄関のドアになる
その飛び石に打ち水がされている
流石 お茶人だと感心したが
今の雨で濡れているようで
こんな時の小雨は役立つもの
この雨で露地の石も瑞々しく
夕暮れ時に艶めいて見える

まず煎茶が出てほっとするや
おにぎりとトマトのサラダ
小茄子の漬物、それにコロッケ

庭には虫の鳴く音が止まず
丁度われらの虫も鳴く頃 
食べ物を前にして、喜んだ
食後は蒸しケーキに紅茶
その後に 麦茶と梨
結局 フルコース

木目も美しいケヤキの座卓の前に
何となく決まった席に座るやいなや
誰とは無くお喋りのスイッチが入るのだ
時間は5時半頃か
それからタップリ8時半まで 
3時間を喋るか、食べるかを
休まず続けた 
お陰で気分は晴れ晴れ お腹も満足
寄り道は松籟庵が良い

さあ
明日もちょっとだけ頑張ろうかな!



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月今宵 つきこよい

2014-09-07 21:48:15 | 茶の事
月今宵 あるじの翁 舞出よ   蕪村

今日は文の会の友人方がお見舞いにいらした
いつもの中華屋でランチ
毎度のビールは私だけは無し
お茶で乾杯

帰りに写真のゆるキャラを見た
急に嬉しくなって
握手をし、帰りには手を振った
何だかわからないが
いわゆる「ゆるキャラ」を見ると
ちょっとハイになる


文の会から
秋の果物のお見舞いを頂いた
恐縮しつつもその気持ちが有難い
去年も8月に入院し手術したので
同じく大きな果物見舞いに頂いた
二年も連続して同じような状況になり
もっと良いことなら何よりだが
困惑した気分でもある

今日7日は白露
明日8日は陰暦の8月15日・中秋の名月(満月は9日)
明後日9日は重陽の節句
9月23日は秋分
10月6日は「栗名月」
10月8日は寒露・皆既月食
10月23日は霜降

9月は茶趣に溢れている
茶会や茶事の題材が多く
どれも楽しい茶会になりそうだが
9月は何も行事がない
出かける茶会もひとつもない
寂しい気もするが、ゆっくりしよう

ぐみ袋=茱萸袋 を
御存じだろうか

昔、重陽の節句に
ぐみを入れた袋を身につけたり、御帳に掛けたりした
ぐみとは 
ぐみ科ぐみ属の総称、果実は食用になる。
初夏に花が咲き、十月ごろに紅い実をつける。
食べると甘酸っぱく、口中に渋みが残る。
茱萸は春茱萸や夏茱萸、
唐茱萸や箱根茱萸など種類が多い。
単に「茱萸」といえば秋茱萸のことをさす

もちろん
お菓子のぐみとは 違う


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