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村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

小雨ふる

2012-12-04 23:02:47 | 茶の事
金曜日に行った東京駅だ
東京駅の全景が入る場所だとヤマに勧められ
そうですかと
信号を渡って撮った写真だが
何枚とっても今少し足りない感じ
ここより良い場所がありそうなのだが

大好きな東京駅
若い時の勤め先も近く
思い出もいっぱいだが
ほとんど忘れつついる
それより
新しい思い出をつくるのだ


今日はお茶の稽古に出かける
家を出て歩き始めたら雨がポチポチ降り出した
傘もささずに歩いていたが
その小雨の止む様子はない
雨コートも傘も持っているが
歩きながらでは着る事が出来ない
いつもの鍼治療院の前を通る時
ちょっと寄らせて頂いて雨コートを着させてもらおうかと
頭ではチラっと思ったが
足は止まらず
小雨の中を駅まで歩いた

着物も帯もお茶では作業着である
裾はすりきれ 膝は抜ける
襟は点前の時は下を向くので汚れやすく
前身ごろはどうしてもいたむ
おのずと稽古用と正式用と区別してある
今日の着物は鼠いろの色無地紋付だが 稽古用だ
道行は漆の模様が少し入っている紺色の緞子
まあどちらも多少悪くなってもいいと

思うからこそ 気楽だったが
その着物には邪険だったかもしれぬ
これからはもう少し大切に・・・


羽織着て出かかる空の時雨かな 高井几董


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時雨ておわす

2012-12-03 00:12:48 | 茶の事
今日はずっと寝ていた
昼も夜もゴロリゴロリ
我ながら 
よくもこう長く眠れるものだ
雨が降っていた
眠れたのはそのせいかと またゴロリ



写真は丸ビル35階のツリー



人のため しぐれておはす 仏哉 一茶





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木枯らしに

2012-12-01 23:10:15 | 茶の事
月に一度の花月、七事式の稽古日
今日は休みが多く先生が臨時に入られて
濃茶付貴人清次と茶カブキ之式をした
茶カブキでは私めは執筆

文字は大中小の大きさを書き分ける
大の字で 茶カフキ之式 と題を書き
大の字で 正客から順に宗名を書いていく
極小の字で 初昔、後昔、客と題の左下方に記入
次に中の字で
干支、月、日 場所
点茶と執筆者を書く

本茶になれば書き始めるが
それまで執筆は特に用事が無く
ただ座っているだけである
美しい文字を書こうとすると
とても居たたまれないが
誠実に文字を書けば良いのだと
言い聞かせた

全て書き終えると 
我ながら情けない
日頃の手習いの不備を
つくづくと感じつ
当たった方の許へと行くのが 申し訳ない

来年こそ
お習字を勉強しなければ と又 強く決心した

夕方には
木枯らし吹いて 
寒い寒い


木枯に
吹きあはすめる笛の音を
ひきとどむべき
言の葉ぞなき

源氏物語第二帖 帚木より


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茶筅塚

2012-11-19 23:07:06 | 茶の事
大徳寺総見院を入ると右方向にある茶筅塚
花入は茶筅の形、真ん中の線香立ては茶碗の形
雨が少し小ぶりになり
正面に回って写真を取った

我好て我する旅の寒哉 一茶

今日は寒く冷たい
午前中10時半家を出て
料理へと出かけた
料理の最中 盛付ももうすぐ
完成まじかな頃 三時近くか
お昼を抜いてとてもお腹が空いていたので
丁度自分でしていた大根おろしの汁を少し飲んだ
空いているお腹はちっとも膨れない
暫くするとと胃の調子が変だ
何だか気持ち悪い
すきっぱらに大根のジアスターゼだもの
考えれば良いはずはない
何も消化するものも無いのに
胃はさぞ驚いたことだろう
今日の献立は
マグロとイサキの刺身だったが
この胃袋の感じでは とても食べる気がしない
顔色も青いらしい
進められて料理は途中だが帰る事にした
とぼとぼと駅へと向かうがお腹が空いている
何度も入ったことがある途中の珈琲屋に寄った
トーストとホットココアを食べるやいなや
気持ちの悪いのも直り
身も心もほっとした

具合が悪いのはお昼を抜いて
お腹が空いていたからだとは
料理の先生には
とても言えない

元気になった
明日も同じく料理に出かける
もう年なのだから無理は出来ないが

まずは 良かった





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心を養う

2012-11-14 00:42:04 | 茶の事
今日の掛物は便面の自画賛

賛は

養心 ヨウシン
一澗水 イチカンスイ
習静 シュウセイ
四圍山 シイノヤマ

流芳道人リュウホウドウジン とある

流芳道人とは
独山玄義
相国寺128世 管長 橋本独山
1874-1928昭和十三年示寂 70才
絵は富岡鉄斎に学んだという




心を養うは
一筋の谷川の水から
静かに習う 教わるは
四方を囲む山々から




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日短

2012-11-12 21:59:16 | 茶の事
買物はたのし いそがし 日短 
                星野立子


なにも用事の無い日である
今日もゴロゴロしようかなと思ったが
そういえば
新宿の茶道具屋 青松園が売出中だった
一割引とか安売りとか今年最後という言葉に弱い
出かける事にした
新宿駅からハルクへと向かう横断歩道
なんと松風庵さまの姿が見える

もうすぐ京都行きだから
松風庵さまに連絡して相談しなければ思っていた所に
横断歩道で松風庵さまを発見

ああ 嬉し
今ほど 青松園へ寄っての帰りだそうだ
私はこれからだと言うと
話しもあるしお付合い頂けるとの 嬉し
まずはお昼でも食べようか
松風庵様の行きつけの隠れ家のフランス料理店で昼食 美味し
終わってから茶道具屋へ戻り本店→中野の展示場→本店と
そのあと新宿西口の地下の珈琲屋でひとやすみ
忙しくも楽しい一日の時間は早く過ぎる 
すっかり日は暮れて・・・


写真は新宿西口 小田急ハルクが見える


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初しぐれ

2012-11-06 23:31:21 | 茶の事
初しぐれ猿も小蓑をほしげ也 芭蕉

初時雨だろうか 雨が降っている
どうりで
昨日から具合が悪かった
風邪だけではなかったんだ
低気圧がやってくると体が重くなり
ゴロゴロせずにはいられない
ゴロゴロしていると
ついつい眠ってしまい
夢など見る
正座をしている夢をみた
「なんだ出来るじゃないか」とほっとしたが
夢だった

さあ

膝体操でもしようかな



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夕もみぢ

2012-11-05 20:40:16 | 茶の事
先週の土曜日は箱根美術館にての茶会があった
庭園内の茶室「山月庵」は濃茶席が設けられ
席を待つ間に中門の写真を撮ったもの

いつも予定を書くカレンダーに料理と書いてあり、
これは私が出かける料理の稽古だと
昨日から支度をしておいたが
夜の遅くにお風呂、髪を洗ったせいだろうか
どうやら風邪をひいてしまったようで朝起きると具合が悪い、
予約の鍼を明日に変更して頂き、
そのまま料理の先生へ「風邪で休ませて頂きたく」とメールを送る
「お大事に。でも料理は19日ですよ」
ああ勘違い
おかげで
一日ゆっくり寝て体を休めた


小原女の足の早さよ夕もみぢ 蕪村




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隠逸花

2012-11-02 23:38:10 | 茶の事
菊さくや我に等しき似せ隠者 一茶

菊の花を
隠逸花ともいうから・・・だろう

茶の稽古の帰り 
今日は銀座へ行きたい
以前の雨草履はこわれて捨ててしまった
京都の茶会へも行く事だし
雨用の草履が欲しい
八丁目の「ぜんや」へ用事があるのだというと
松籟庵さまが一緒に行って下さるとのご親切
久し振りに銀座の裏道を歩く

「ぜんや」の草履が気に入っている
今日履いているのもぜんや

見た眼は普通の草履のような
しかし雨でも大丈夫
それに別に取り付けるビニールの爪革も買った
これを京都へ持って行くのだ
あともう一つ用件あり
先日黒いエナメルの草履の花緒がぷっつりと切れてしまった
結構履いているし、つま先の皮も少しはがれている、
それが直るものなのか、ぜんやの草履なので持参して聞いて見た
少し待っているうちに花緒をすげ替え、捨てるしかないと思っていた草履が
以前と違う色の新しい鼻緒に変わり
すっかり綺麗な草履に生まれ変わった
花緒代4,000円、雨用草履は26,000円
爪革はいくらだったか 忘れたが 
草履が増えて嬉しい

何か食べようかと銀座八丁目 昔はアーバンホテルだった所の地下一階
おうどん銀座うらら へ入った
テーブル席はみな予約済みでカウンタ―しか空いていないとの事
そうだ金曜日なのだ
お酒の並んでいる巾広いカウンター
向うにお酒が並んでいる 
松籟庵様と同じ親子丼をとった1,000円
小さいウドンがセットで付いている



うどんは塩気が強めだが
お酒でもあれば丁度よいかも
また来ても良い



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明日は 炉開き あわぜんざい

2012-10-31 23:39:21 | 茶の事
炉開きや左官老い行く鬢の霜  芭蕉

明日は炉開きなので
今 小豆を煮ている
砂糖とザラメを入れようと探すと
すっかり忘れていたカチカチの和三盆があったので
これを使おう



善哉の材料
小豆150g
砂糖120g
塩 小さじ1/3



煮込んでヘラで底に一文字が書けるようになるまで・・・
味見したところ 中々の美味だ





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並ぶ木の実のゆたけく匂う

2012-10-30 23:34:32 | 茶の事
梨りんご柿栗ぶどう店先に並ぶ木の実のゆたけく匂う 村雨庵

果物がおいしい

果物は水菓子とも言い 茶の菓子のひとつでもある

菓子の数は点前により異なる
四カ伝には三種、
行には五種、
真には七種の菓子を縁高に盛るが
そのうち一つは水菓子にする

さてどの位置に置くか
前列 右
前列真ん中 
前列でないかも知れない
考え方は色々あるのだろう
私の社中は
水菓子を縁高の前列の左に盛る 
左が下座であり水菓子は必ず食べるからと解釈している


茶事の招待状を頂戴した
すぐにご返事を投函した 
返信は茶事の一週間前でよいと言う人もいたが
果たしてそうだろうか 


手紙を招待客に書くことは実に大変なのだ 
便箋、封筒を用意し、文章を考え、
スラスラ調子がのって書き損じもせず書き終えたとしても
それをお客様の人数分書くのだから
30分や1時間ではできまい
片手間では出来ない仕事だ 

招いている側からすれば
たとえ電話で返事を伺っていても
手紙が到着した事を確認もできる意味からしても
返信は早めに欲しい

ダイレクトメールでなく、請求書でも無く
麗しい友人の茶の手紙を郵便受けに見つけた時の至福感
何度でも 味わいたいものだ


写真は箱根の茶会の干菓子
その時の優雅な薄茶席を思い出した
お茶は良いものだ




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ワインで乾杯

2012-10-28 22:43:57 | 茶の事
天広く 地ひろく秋も ゆく秋ぞ   
一茶

月一度の和菓子のお稽古へ行く
帰りは遅いお昼
稽古場の隣のイタリアンレストランへ入ろう
お昼はパスタふたつ、ピザひとつ、サラダと
イタリアンワイン、デキャンタで注文したところ
ボトルの方がいいのでは、金額もそうかわりませんし、
今 開けますから新鮮ですよ・・・と勧める
と いうことは デキャンタは酸化して古いのかしらと 
結局ボトルで頼んだ

ホントに久し振りのお昼のお酒が効いて眠たいが
次は袋物
家での袋物研究会は空ろ物の会三名とカズコ様が参加して四名
私めは又、ぐだぐだとお喋り、エンジンがかかるまで時間がかかる
調子にのってきたのは みんなが帰る頃 
そとは
しっとりと雨が降っていた

秋の夜の
静かにくらき窓の雨
打歎かれて
ひましらむなり 式子内親王


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むかご

2012-10-26 22:54:39 | 茶の事
きくの露落て拾へば ぬかごかな 芭蕉

隣に親戚が住んでいた
もうずっと昔から
祖母とその弟と 二件並んで住んでいた
わが家は小さくなった、家族も少なくなり、
隣の大勢いた家族はtosikoちゃんの夫婦二名だけになった
寂しくなったが隣の土地はまだ100坪あり町中にしては庭も広く
八重桜やソテツ椿柿それぞれ大木になり、よく鳥が来、
朝方や夕には囀りが聞こえた

ところが今年
8月末に長年住んだそこを売り引越した
老朽化した建物はあっという間に壊され、
よく日に当たり伸び育った木々はなぎ倒された
かなむぐらや、山芋など蔓のものは、
わが家と隣との区別無く伸び続けていたのだが
さら地にする時にクレーンでみな取り払いわれた
隣の空き地には三階建が五軒建つ
出来上がるまで暫くうるさいだろう

10月なごりの茶事の小吸物はむかご決めたが
いつもなら裏にあるはずが今年は無い
八百屋の注文品に追加して頼んでおいた 
大き粒のむかごがパックに大量に入っている
いつも見るのはもっと大小さまざまで形も面白かったのに

思えば
案外身近に自然があった
それも 
だんだん遠くなる


写真はメリーチョコレート
たくさん買った
チョコレートが たくさんあると 
幸せな気分になる



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唐人笛

2012-10-26 00:13:04 | 茶の事
村雨の 露もまだひぬ まきの葉に 霧立ちのぼる 秋の夕暮れ  寂蓮

木曜稽古 ひいろんさんの詠みあげる百人一首
今日の歌は寂蓮の歌

寂蓮は定家のいとこ 
藤原俊成つまり定家の父の弟、藤原俊忠の子 
藤原定長の事だ


今日は木曜稽古だがじっとしていると寒い
早めに風炉に炭を入れ釜を掛けて部屋を暖めたが
窓際に座っている私めは寒い 昨日よりより寒い
我慢できず一人だけホットカーペットにした
すまぬ
大きいホットカーペットはすぐには出せないのだ


写真の茶碗は御砂焼である 手タレはデレラ嬢
御本写しで形は唐人笛 つまりラッパの事
土見ツチミに厳島神社の御紋が押され、御砂焼の印がある



御砂とあるのは 宮島の砂を陶土に混ぜてあるかららしい
かなり以前に骨董市で買ったものだ
村瀬治兵衛作の厳島神社の古材香合をもっている
香合の底裏に厳島神社の御紋の焼き印が押してあり
その御紋は亀甲が三つ並んでいる

この茶碗にもそれが押してあり宮島に関係があるのだろうとまずは買ったものだ
日曜の茶事の薄茶茶碗に使った

深みゆく秋の気配に茶の稽古今日より客座に毛氈敷けり 村雨庵


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秋の雨

2012-10-24 00:27:14 | 茶の事
茶の稽古
今日から会員になられたフィフ様
挨拶してお顔を拝見しまず「どこかでお目にかかったような・・・」
と、私めは 思わず口走ってしまった
それが
どこかでお目に・・・ではなく
まことに申し訳御座いませんが、なにやら私めに似てらっしゃるような・・・
それも何かのご縁
どうぞ
今後とも宜しくお願い致します


掛物は大綱宗彦の画賛だ
大綱宗彦 だいこう-そうげん1772-1860  89歳
大徳寺435世 

稽古の後は近くでお茶を飲み
そのあと松籟庵さまと渋谷ヒカリエへ寄り道

初めて入ったが
さあ何処へ入ろうかと、着物でうろうろしてみたが
結果は
6階の招福門に決めた

蒸鶏、735円
招福門特製坦々麺 1,050円
焼き餃子4ケ入 630円
大根もち2ケ入 420円 合計2,835円 ひとり分はその半分
値段も注文した量も丁度良く
味はとても美味しかった

ヒカリエ
何だか新しくてキラキラして
着物のわれらはちょっと草臥れた 感じ
今の所は
また来ようとは思わない
たぶん年のせいだろう



眠らざる
夜半の灯や
秋の雨 
     漱石

一日ずっと 雨だったが
まだ
降っているのだろうか




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