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村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

魂祭り

2013-08-13 22:10:28 | 茶の事
病院の珈琲屋で
フレンチトーストに珈琲

術後 1週間 
抜糸の予定で病院へ出かけたが
包帯を取り、ただ張ってあった絆創膏の大きなものを
新しくしただけ、抜糸はなしらしい
処置はあっけなく終わった
次は月曜日
順調に傷は回復している



まざまざといますが如し魂祭 季吟

世間は盆やすみとか
故郷での楽しい時を過ごしているだろうが
ふるさとを持たずして 
漫画など読み また昼寝する一日では
茶味は無い



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破墨山水

2013-08-11 22:39:33 | 茶の事
ぢりぢりと向日葵枯るる残暑かな 龍之介

今日は私めの見舞いにと 
バイ様とミカワ様がお揃いでお越しになる
予定の時間は午後二時とか
取り敢えず畳を拭き
庭から緑を切ろう
水引を20本位と高砂芙蓉の伸びた枝を刈れるだけ切り
時間までたっぷり水を吸わせたあと
大きな壷に投げ込んだ
香を焚き
あとはギリギリに水を撒く
木戸から玄関、中戸を開けて路地まで
今年最高の気温だ すぐに乾いてしまうだろうが
打ち水の後 まもなくにお二人がお越し下さった
ちょうど「桃」と「したたり」も冷えている


このところ暫く素床であったが
今日は山水画
破墨山水の軸を掛けた
落款は無く筆者は不明
破墨とは中国の水墨画の技法である
白描という輪郭線中心の筆法に対する言葉で
「墨点と、墨の濃淡で立体感をあらわすこと」
「淡墨で要所を描き乾かないうちに濃墨を点じる技法」
「濃墨が淡墨を破る」などとある
雪舟の破墨山水図が有名だ



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釜の六音

2013-08-11 00:03:50 | 茶の事
サカチカさんが漫画の本を持ってきてくれた
歴史は漫画で知ろうと言う事で、読み終えたら見せてとおねがいしてあった

里中満智子の「天上の虹」
持統天皇物語とある
21巻と長いが暑い中を届けてくれた
頂戴した「したたり」を大きく切って
お喋りしながら味わう
楽しい時間だった

「釜の六音」というのがある
煮える湯の音の形容だ
魚眼、蚯音、岸波、遠波、松風、無音。

閑坐聴松風 
閑座して松風を聴く

心を静かに茶室に座る
身体は動かさずただただ五感を研ぎすませば
おのずと雑念は消え失せて
釜に湯の沸く音のみが響く



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空蝉

2013-08-08 23:32:29 | 茶の事
秋立つやほろりと落ちし蝉の殻 子規

病院から帰ってきた木戸の前に
コロリとお腹を出して蝉の殻が転がっていた
蝉の殻は空蝉うつせみ 現身うつしみ とも通い
蝉は生き返り、復活の象徴
また もののあわれの代表だともいわれる
家紋としてもあるらしい

一昨日入院して
昨日午後手術
今日 午前中退院した

病名は左脛骨骨軟骨種 骨が3つもある聞いた事のない病気だ
つまり骨に腫瘍ができたらしい
ずっとガングリオンだと思っていたのだが
だんだん歩くにも痛くなり今回手術で取り除いた
悪い所を外科的に取るだけだ
手術は4回目 慣れているさと安心していたが
やはり厭なものだ
久しぶりの前身麻酔の手術は
その前の緊張と麻酔が解けた後の
それは やはり大変は大変だ

おととい夜10時から食事も水も取れない
昨日は一日だめ
今日の0時から水は良し朝食もとれる
あまりにお腹がすき過ぎてグーグーと大騒ぎしているものの
いざ食べると喉を通らない
お昼もそろそろとソーメンを食べ
おやつに胡椒のオセンベ食べ だんだん調子にのり
デレラ嬢から届いた赤い桃はもうがっちり食べた
結果
夕食はいつもどおり
体調は元通り
足の方はもう少し時間がかかりそうだ
昨日手術したばかりだ 仕方ないだろう

昨日はほとんど眠れなかった
今日は大丈夫 
眠れるはずだ



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リラックマ

2013-08-05 22:40:44 | 茶の事
今日も一日中 外へ出かけなかった
暑かったらしい

いつだったか山手線に乗ったら黄緑色の電車
車中も車外も「リラックマ」がいっぱいだった

最近詠んだ短歌5首 村雨庵

重文の「高野切」がまずありて雲母の光をまぶしみて見る

つるつるとせる麻紙に高野切雲母をたっぷり振にしものか

ガラス越しの高野切を覗き込む下から横から目線をかえて

ほのけくも雲母の光が反射して妙なる味をもつ高野切

継色紙に石山切に筋切と古筆の名品に目を奪われつ



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白桃

2013-08-04 21:23:47 | 茶の事
暑き夜をにらみ合たり鬼瓦 一茶


白桃を4個 頂いた
岡山の白桃だ
片手では持てない
回覧板を持ってきた近所の方にひとつ
昨日ひとつ ひとりで食べた
あと二つある 



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子がとしより

2013-08-02 23:18:56 | 茶の事
整形外科へ行った帰りにパン屋へ寄った
フランスパン系のものを2つ
買いながら思いだした
このパンはいつも途中で止まらなくなり
残らずみんな食べてしまうこと
今日も
食事のあと 満腹のはずなのに
買ったパンを思い出し
ちょっと味見のつもり
結局途中で止められず
全部食べてしまった
ああ その一口を
食べなければとよかったのにと後悔

ポテトチップも袋を開けると全部食べてしまう
危険なので 初めから買わない食べない
柿の種も結構そうだ
このパンもその仲間にいれておかねば


74番源俊頼朝臣
うかりける人を初瀬の山おろしよ激しかれとは祈らぬものを 

父は経信
71番大納言経信
夕されば 門田の稲葉 おとづれて 芦のまろやに 秋風ぞ吹く

二人とも古筆にもよく登場する

「父は経信 子は俊頼 子のほうが としより」

何でも忘れるのが得意だが
「としより」と言う事だけ
忘れていない





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小袖垣

2013-07-30 21:37:11 | 茶の事
山がつの
折かけ垣の
ひまこえて
となりにも咲く
夕がほの花   西行


庭の袖垣が大風で壊れてしまい
植木の青木さんに注文をした
新しいのは屋根が付き
前より頑丈そうになった
涼しくなったら茶事をしよう



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眉あつめたる

2013-07-27 22:07:52 | 茶の事
今日は土曜日
七事式の稽古
炭付花月、濃茶付花月、東貴人且坐

いつもお菓子をたくさん御用意頂く
主菓子は
日陰茶屋の「蓮根餅」、
祇園祭の菊水鉾に献上するという亀廣永の「したたり」だった
亀廣永は何度か買いに行った事があるが
干菓子が立体的で種類も多く美しい 
店に入り菓子を見ているだけでも いい気分だ
どれにしようか悩んでは結局 色々入っている「四畳半」を買ってしまう

青梅に眉あつめたる美人哉 蕪村

一番若手のゆりももさんが我々年長者の体調を気遣い
青梅を甘く煮てお持ち下さった
ヨーグルトに混ぜ昼食後のデザートとして頂戴したが
ゆりももさんの手間がかかった分 有難く味わうが
すこぶる美味である
夏バテにきくというから
もっと入れて下さいと
おばさま達は注文をつける
毎度の事 ワイワイがやがやとマシンガントークが飛び交う風景を
優しいまなざしで見守って下さる
ご馳走様でした
(皆さんを代表して)
またお願いいたしします・・・


学校の裏道にハイビスカスが咲いていた
8月に相応しい花だ



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雷去りぬ

2013-07-23 22:53:53 | 茶の事
雷去りぬ雷のにほひの戸をひらく 篠田悌二郎

夕方 雷が鳴り
雨が降ってきた
鍼の予約をしてあったので 
雨の中を出かけた
いつも鍼治療の帰りは足が軽くなる
雨はまだ 止まないが
気分は晴れ 



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土用の丑

2013-07-22 22:23:21 | 茶の事
一俵の備長炭や土用丑 青畝

炭俵に炭が入っているのだから
ひとむかしの風景だろう
今日は丑の日 でも
鰻は食べない
かわりにビタミン注射をした

先々週だったか風邪の為いつもの病院へ行った
その時、血液検査をしたので結果を聞きに今日病院へ行った
結果は いくつかは駄目 
だが大したことはない
そこでついでに疲れ気味なのでビタミン注射をした
口の中にビタミンの味がすぐ来る
まあ茶事は作業が大変なのだから
疲れるのだ
普段からちゃんと茶事のしやすいようにと
その時には思うのだが
逆に益々物が増えたりする


写真は昨日の茶事の花
ヒオウギと宗旦槿
花入はガラスでできた 
つらら



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松樹千年翠 喜寿の茶事

2013-07-21 22:47:08 | 茶の事
カズ様の喜寿の茶事である
その年齢も感じさせぬほど若々しく
われらが目標だと 初めの挨拶で話していた

早くから来て支度をし
茶事を終えたのちの
最後のかたづけを済ませても
まだまだ余力のありそうな気配

そう
ありたいものだ

7月生まれの亭主に

主菓子は
天の川


金箔と銀箔は彦星と織姫
銘々皿にて出したが
写真を撮り忘れた


着付けの先生なので
干菓子は誰が袖と扇の和三盆
それとカズ様の大好きな竹も
おまけで出した
皿はステンドガラスの四方盆






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夏の雲

2013-07-20 22:02:38 | 茶の事
ひらひらと挙る扇や雲の峯 芭蕉


明日は茶事
支度に四名参加
部屋の片づけと明日の料理の下拵えと
道具の確認
さすが
人数が多いと仕事が早い

この際捨てるものは捨ててと皆に言われたが
そうは簡単にいかないが
大きなゴミ袋が3つ
まだまだ捨てるもの沢山あるのだが
それでも
少しはすっきり した

写真は六時半頃の西の空
まだ日は落ちていない
何という雲だろう
秋の雲のようだが
きれいだ

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山の池

2013-07-19 23:53:15 | 茶の事
七月の蝌蚪カトが居りけり山の池 虚子
蝌蚪カトとは おたまじゃくしの事
季語は晩春らしいが
山の池 勝手に
思い浮かべると涼しく思える


七月も後半だ
今度の日曜日、茶事も近いから
部屋を片付けないと待合に使う部屋がない
山盛りになっている荷物を早くどうにかしないといけないのだが
グズグズして いつまでも片付かない
あまりの荷物に
今度半東をするサカチカさんが手伝いに来てくれたので
力仕事と高い所の仕事はやってもらった
年のせいか膝のせいか
段ボールを壊したり棚の上にしまったりすることが
できない
棚には踏み台を持ってきて登るだけだが
それが何故か簡単には出来ない
どうしようかと いつまでも見つめているだけだったから
手伝いは有難い事だ
明日も支度の日があるので
半分かたづけ
後は明日に

今日は
夏を味わうソーメンを食べよう



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三十六歌仙 藤原朝忠

2013-07-14 21:37:45 | 茶の事
昨日はひとりで迎え火をした
家族は風邪で寝ている

仏壇の前は盆の飾りをしてあるが
今年は岐阜提灯を出さなかった
明日はお坊様が棚経に見える日だ
いつものお経の後にお菓子と薄茶を差し上げる
私は出かけるので用意をしておこう

午後久しぶりに森金さんが見えた
元気そうだ「綺麗になったんじゃないの」というと
「やはり わかりますか」と目をくりくりさせていつもの応答
変わりない ようだ
手造りの水羊羹をおもたせ
風邪中なのでマスクをしていたが
お菓子を食べようと外したところ
「あれ むくんでますか」
「いやぁ 太ったのですよ」
すぐ現況を見破られたが
しばし 楽しい話しが続く
よかった森金さん 元気で

私めは若い時からお茶を教えて 
今でこそ若いお弟子もいるが
当時は同年か年上が多かったせいもあろう
お茶をしているという事が共通だと
美術など趣味が同じ、目指す処、求めるところも同じだ
わがお弟子様達は上下の関係というより
同じ方向を見ている知己とう感じが強い
お茶はすべからくを広く勉強できるものだが
何よりも人間関係も磨かれる 
姿勢を正して
回りを見渡せば
一生の師も 一生の友も 茶の中にあった


出光美術館に展示されていた
松花堂昭乗筆の
水草下絵 三十六歌仙和歌色紙
三十六歌仙 中納言朝忠

百人一首の44番
あふことの絶えてしなくに中々に 人をも身をもうらみざらまし

中納言朝忠は藤原朝忠 910~967
25番 三条右大臣 藤原定方の五男 
土御門中納言または堤中納言



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