年末恒例のFNS歌謡祭で、久方ぶりに華原朋美と小室哲哉が共演し、往年のヒット曲、「I BELIEVE」を歌うんだそうで。
おめでたいのか何なのか、よく分かりません。
当時、二人は交際しているとのことでした。
しかも当時は小室全盛時代。
しかし小室は華原と別れ、KEIKOと結婚してしまいました。
そのKEIKOは今、病床に臥せっています。
華原はと言えば、ヒット曲に恵まれず、精神的な病を患ったり、変な華原再生番組に出たりしましたが、鳴かず飛ばず。
それが古い歌とはいえ、日の目を見る舞台に立つのですね。
波乱万丈の人生ですねぇ。
一見波乱万丈からは程遠いはずの、公的機関の勤め人となり、28歳で結婚した私。
平穏無事な人生を送れるのかと思っていたら、精神障害発症により頓挫。
10年に及ぶ長い闘病の果てに、ようやっと立ち直りました。
私に暴言を繰り返した職場のトップに弁護士を立てて謝罪と損害賠償を求めたり、小説を出版したり、NHKの番組に出たり、躁状態が時にはひどい浪費をしたり。
小市民の私にしてみれば、十分波乱万丈でした。
波乱万丈の人生というのは、客観的に見てあり得ないことが起こるという意味ももちろんありますが、自分にとってあり得ないと思っていたことが連発することも、そう呼ぶのだと思います。
ここ4年ばかり、私は服薬しながらも、まずは穏やかな日々を過ごしています。
これを幸福と呼ぶのでしょうか。
だとしたら、幸福と言うのは退屈なものですね。
平穏無事を望みながら、もうひと波乱起きてほしいと思ってしまうのは、もしかしたら精神障害を脱した証しなのかもしれません。
どっちにしても、強欲な質に生まれついてしまったものです。
今日からやっと職場の暖房が入りました。
体が楽ですねぇ。
うづみ火や 我かくれ家も 雪の中
私が敬愛する与謝蕪村の冬の名句です。
私はこの句を、古今東西のあらゆる句の中で、最も偏愛しています。
職場に暖房がついて、この句を思い出しました。
まだ雪は先の話ですが、寒さに弱い私には、すでにしっくりくる感じです。
他に蕪村の句で、
埋火や 終には煮ゆる 鍋のもの
という、こちらも冬籠りの心地良さを詠んだものがあります。
こちらもなかなか良い感じ。
![]() |
蕪村俳句集 (岩波文庫) |
尾形 仂 | |
岩波書店 |
同じ埋火という季語を使っても他の俳人だとこうはいきません。
埋火も 消ゆや涙の 煮ゆる音
こちらは俳聖、松尾芭蕉の句。
なんだか湿っぽくてもう一つです。
![]() |
芭蕉全句集 現代語訳付き (角川ソフィア文庫) |
雲英 末雄,佐藤 勝明 | |
角川学芸出版 |
埋火の 夢やはかなき 事ばかり
正岡子規の句です。
これは近代人らしい懊悩が感じられて、それはそれで良いですが、必ずしもわが国の伝統に合致しているとは言えません。
![]() |
子規句集 (岩波文庫) |
高浜 虚子 | |
岩波書店 |
冬は日の出が遅くて日の入りは早い、平たく言えばお日様を拝める時間が短いわけで、夕陽が嫌いで午前中の光を好む健康人である私には辛い季節です。
せめて帰宅したなら、強い酒をあおって意識を変容せしめ、寒風吹きすさぶ寒い夜、埋火で暖められた愛しのわが家で過ごす夜を楽しみたいものだと思います。
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北朝鮮の国防委員会副委員長、張成沢氏が失脚したのではないか、というニュースが飛び込んできました。
若き独裁者、金正恩の叔父で、独裁者の信頼が厚いと見られていただけに、驚きです。
韓国とパイプを持っていたのが災いしたのではないかと言われています。
張成沢氏の側近2名が処刑されたと伝えられますから、ご当人の命も風前の灯。
早く亡命しないと殺されちゃいそうな感じがします。
この人の弱点は、軍との関係がよろしくないこと。
親韓派とみなされてしまったようです。
どんな小さな組織でも、必ず、権力闘争が起きるのが人の世の常。
しかし有無を言わさず処刑したりしていたら、今度は最高権力者が危うくなるものと思いますが、どういうわけか、彼の国では、親子三代にわたる独裁に対し、餓死しようが理不尽に逮捕されようが、国民はじっと耐えています。
食えないのに起ちあがらないことが、私には理解できません。
座して餓死を待つくらいなら、死ぬ気で暴動を起こすほうがむしろ普通だと思いますがねぇ。
時あたかも中国が防空識別圏を設定し、日米韓はもちろん、EU諸国もこれに反発しています。
中国の忠実な子分である北朝鮮がどう動くかも、目が離せません。
それにしても人の世というもの、いつまでたっても争いの種が尽きることはありませんねぇ。
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