今朝は朝一番で内科に行きました。
もともとは高コレステロールで10年ほどまえに受診し、以来、コレステロールを下げる薬と降圧剤が処方され続けてきたのですが、24キロも体重が落ちたため、コレステロールを下げる薬は打ち切りとなり、最も弱い降圧剤が処方されるだけで、あとは3ヶ月に一度血液検査をしています。
前回の検査結果では、受診して初めて完全に健康ということで、内科医いわく、寿命が20年延びたそうです。
太っていたときは、コレステロールはもちろん、肝臓が悪化し、糖尿病にもなりかけ、60歳まで生きられないと言われましたが、80超えが見込まれる、とのことでした。
嬉しいかぎりです。
痩せるというのはすごいことですね。
父の死後1年間で24キロ落ち、さらに1年2ヶ月経ちますが、まったく体重は増えません。
その代わり、BMIは肥満でCだったのが、痩せすぎでCになってしまいました。
私の身長では60キロくらいがBMIでは理想らしいですが、今は50キロあるかないかです。
それでも良いと内科医は言います。
今はノーリスクだからだそうです。
もしリバウンドするとしたら、うつが再発し、抗うつ薬を大量に服用し、仕事を休んで寝てばかり、という発症時の状態になってしまった場合でしょうね。
なんだか体重はジェットコースターのように増え、そして落ちました。
長く生きていると、色々なことがあるものです。
ここ数日、急に夏めいてきましたね。
私が現在所属する部署は西日がもろにあたるので、午後はやれん暑さです。
まだ冷房運転期間ではありませんし。
でも労働安全衛生法の基準温度である28度は超えているんじゃないでしょうかねぇ。
そうだとすると公的機関が法に違反していることになりますが、5月の段階ではいた仕方ありません。
今日は午後から事務室の模様替え。
へばりそうです。
これから昼飯を食って昼寝し、午後の作業に備えたいと思います。
ユー・チューブで遊んでいたら、信じられない動画を目にしました。
サーベルで胸を刺され、貫通しながら血を流すこともなく、平然と歩いているのです。
彼はオランダ人で、33歳の時に自分が不死身であることを悟り、金を稼ぐために夜な夜なパブに出かけていき、体を刺せ、と言って剣を渡し、刺された後平然としているというパフォーマンスを繰り広げたそうです。
もちろん酔客たちはびっくり仰天するとともに、何か仕掛けがあるはずだと彼の体を調べますが、全く仕掛けが見当たりません。
彼は自分を疑う医師や科学者の調査にも協力的で、いくつかの仮説が考えられましたが、結局どうしてそんなことが可能なのか、彼が亡くなった今も不明だそうです。
ただし、釘を飲みこみ、麻酔なしで手術して釘を取り除く、というパフォーマンスを成功させた後、わずか数日で亡くなってしまいます。
摩訶不思議な体を持っていたのかもしれませんが、不死身ではなかったわけです。
世の中には不思議なことが時折起きるものです。
しかし、私たちが今ここにこうして生きている不思議に比べれば、何が起ころうと驚くにはあたりません。
私たちは多くのことを知っているつもりでも、それはこの世の不思議を思えば、ほんのわずかなことです。
私たちにとって、摩訶不思議こそ、この世の本質と言えましょう。
先般、米国カリフォルニアで22歳の男が銃を乱射して6人を殺害せしめ、その後自殺するという事件がありました。
わが国でも秋葉原の無差別殺人や、古くは「八つ墓村」のモデルとなった事件など、いつの世にも魔術的な思考にとらわれて無差別殺人を実行する不逞の輩が現れます。
これは人類の、一種のバグみたいなもののようで、なかなか根絶は難しいようです。
で、カリフォルニアの事件、動機がなんとも情けないものです。
すなわち、女性に相手にされなかったから。
犯人は中国人と英国人のハーフで、アジア系っぽい外見のせいでブロンド女に相手にされないのだと固く信じていたところ、完全なアジア系の男がブロンド美人と親しげに話しているのを見て怒りを爆発させ、凶行に及んだんだとか。
被害者には申し訳ありませんが、笑っちゃうほど馬鹿げた理由です。
不幸な生い立ちゆえに愛を求めたのでは、という同情的な声も聞かれるそうですが、不幸な生い立ちだからと言って犯罪を犯していたのでは、世の中犯罪者であふれてしまうでしょうに。
若い男が女性を求め、うなくいかなくてうじうじと悩むというのはよくあることで、人生の通過儀礼と言っても良いくらいで、おじさんから見るとむしろ微笑ましいくらいですが、ことが無差別大量殺人となると穏やかではありません。
近頃は草食系だとか絶食系だとか、積極的に女性にアプローチすることができない、もしくはしない若い男が増えていると言われますが、私はそうではないと思います。
昔からそういう男はたくさんいたに違いなく、ただし、昔は世話焼きおばさんというのがいたり、お見合いというシステムが機能していたため、年頃になればなんとなく異性とくっついていたのだと想像します。
むしろ恋愛などというのは破廉恥な男女のすることとされていました。
今、誰もが恋愛を経験するものだという誤った認識が世間を覆い、ためにもともと恋愛に向かない男女が無用なコンプレックスに悩むという不幸な事態に立ち至っていると言うべきでしょう。
それなら話は簡単で、お見合いもしくはそれに代わるようなシステムを構築することです。
それと、若い男女は高望みせず、手近なところで手を打つという諦めも肝要でしょう。
高円宮典子女王殿下が、出雲大社の千家国麿禰宜とご婚約とのニュースが飛び込んできました。
大国主命に導かれ、2,000年に及ぶ皇室との確執を乗り越えてのご婚約ということで、誠におめでたいことです。
大国主命は天照大神に国譲りをした神様ですが、天照大神の使者に対し、大国主命と長男は素直に国譲りを認めたが、次男はそれを潔しとせず、使者と相撲をとって敗れたことから、これを認めたとされています。
相撲とは、おそらく天孫系の人々と出雲系の人々との戦争を暗示しているものと思われ、嘘か真か、長い間出雲大社の社殿には縄が打たれていたと伝えられます。
もっとも、出雲大社は国譲りにあたって大国主命が立派な住まいを建てることを条件としたため、天照大神が建立したともされ、自ら作った屋敷に自ら縄を打つというのは不自然な感じもします。
古代においては、天孫系と出雲系の対立は長く続いたとみるのが妥当でしょう。
侵略者と敗者ですから。
ただし、大国主命は天照大神の弟であるスサノオノミコトの子孫とされていますから、天孫系と出雲系はもともと縁戚関係にあったのかもしれません。
神代の話ですから、どこまでが本当なのかは分かりませんが、大国主命を祭る出雲大社の禰宜と天孫系直系の子孫である女王殿下が婚約されるということには、深い因縁を感じます。
時代錯誤かもしれませんが。
これでまた一人皇族が減ってしまいます。
今、未婚の男性皇族は秋篠宮家の長男だけ。
悠仁親王殿下お一人というのはいかにも心細い限りです。
悠仁様が誕生されるまで喧しかった女帝論争はすっかり鳴りをひそめてしまいましたが、今のうちに女帝論争を復活させ、男系女帝のみならず、女系女帝をも皇位に就けるよう法律を改正すべきでしょうね。
女系は過去に例が無いから駄目、という人もいますが、何事も初めてということがありますから、気にすることはないでしょう。
それより、女系という血を理由にすることは、現代社会では絶対に許されないことだと、肝に銘じる必要がありましょう。
今朝の某新聞で、興味深い記事を読みました。
ドイツ在住の記者の手になるものですが、わが国とドイツは勤勉という意味で似ていると言われるが、根本的に異なる点がある、というのです。
わが国では、お客様の目線に立った、きめ細かなサービスを旨とし、いわばお客様は神様なわけですが、かの国ではそうではない、とのこと。
むしろお客様がサービスや商品を提供する労働者の労働に感謝して、物を購入したりサービスを受けたりするのだとか。
これはなかなか立派な考えのような気がします。
みながそういう考えを採れば、理不尽なクレーマーが生まれる余地は少なくなるのではないでしょうか。
労働とサービスについて深く考えさせられる、名コラムであると感心したところです。
中国の艦船がベトナムの漁船に体当たりしたそうですね。
それだけなら、またか、という程度ですが、今回はベトナムの漁船が沈没してしまうという惨事に発展してしまいました。
幸い、死人は出ていないようですが、船が沈むほどの強い体当たりとは一体何事でしょう。
中国はベトナムと事を構えるつもりなのでしょうか。
ベトナムは太平洋戦争終結後、宗主国であるフランスと7年間も独立のための戦争を継続し、独立を果たした後はベトナム戦争で大国、アメリカを相手に徹底したゲリラ戦を仕掛け、ついには米軍を追い出してしまいました。
フランスといい、米国といい、当時のベトナムから見れば強大な軍事大国であったはずです。
それを追い出す根性と能力を、ベトナム人は持っているわけです。
中国だって、過去何度もベトナムと小競り合いを繰り返し、この国が一筋縄ではいかないということくらい、重々承知しているでしょうに。
東南アジアの人々の中でも、ベトナム人は精悍な面構えの人が多く、勤勉な国民性であると言われます。
小なりといえど、蜂のようにするどい針を持っています。
あんまり馬鹿にすると、ベトナムがブチ切れますよ。
嘆かわしい憂愁の月曜日勤務が、ようやっと終わりました。
今週の水曜日には私が主に担当する会議があり、また、大部の調書が届いています。
そんなわけで、珍しく、月曜日の早朝からお仕事モード全開でした。
私がそうなると、誰も近づいてきません。
よく言えばonとoffの切り替えがはっきりしている、悪く言えば入り込みすぎ、ということでしょうか。
しかし、長時間は持ちません。
定時までが精いっぱいです。
35歳くらいまでは残業になってもお仕事モードを維持できたし、現によく残業しましたが、今はもう無理です。
そんなことをしたら、へとへとになって翌日出勤できなくなるでしょう。
サラリーマンに有給休暇が付与されているのは、何もご褒美ということではなく、倒れるまで仕事をしなくても済むように、いわば効率的な仕事をするために有給休暇は取るべきものなのでしょう。
私は5月最終週で、7日を使い、あと33日残っています。
もっとも、20日は繰り越せるので、繰り越しを考えたらあと13日ですね。
6月から12月まで7カ月で13日ですから、概ね月2日休める計算で、土日や休日出勤の振り替え、都内などへの近距離出張を勘案すると、けっこう職場に来る日は少ないことになります。
バブルの頃の流行歌ではありませんが、有給休暇に希望を載せて、せいぜい尽力するしかないでしょう。
疲れる話ですねぇ。
昨日の夕方、精神科の診察があり、4月の異動に伴う憂鬱感を訴えたところ、久しぶりに抗うつ薬のリフレックスが追加になりました。
薬が増えるのは嫌ですが、それ以上に精神的にしんどいのはもっと嫌ですから、これで上がってくれれば良かろうと思います。
その後、すでに定年退職して10年になる大先輩と千葉駅ちかくの居酒屋で一杯やりました。
この人とは新人の頃からの付き合いで、もう23年目になります。
私にとっては、仲人と並び、職場の人間関係のなかではキイ・パーソンとでも言うべき人で、誘われるまま、時折、一杯やっています。
親分肌の人情家で、あまり頭脳明晰とはいえませんが、、多くの後輩から慕われてきました。
現役時代には、部下として一緒に働いたこともあります。
先般、私より三つ年上の先輩が47歳の若さで亡くなりました。
20代の頃から肝臓を患い、治療を受けていたのに、どうしても酒が止められず、はかなくなってしまいました。
20代の頃はよく一緒に深酒した仲で、当時から「50までは生きられないと思う」と寂しいことを言っていましたっけ。
それがそのとおりになってしまいました。
私も一緒に飲んだりして、酒を止めさせようとしなかったのですから、早死にの原因を作った犯人の一人なんでしょうね。
やれません。
そのことを大先輩にお知らせすると、予期していたように冷静に受け止めていました。
彼の結婚披露宴には私も大先輩も招かれており、奥様の今後を案じているご様子でした。
大先輩はもう70歳。
あまりにも多くの人の死を見て来たせいで、冷静に受け止められたものと思います。
私はその一報を受けたとき、少々取り乱しましたけれども。
今は趣味の畑仕事や町内会の仕事、さらには檀那寺の仕事などに精を出しているようですが、「おれの一生分の仕事は現役時代に終えたから、今やっていることなんて子どもの遊びと一緒だ」と言っていたのが印象的でした。
果たして私が定年を迎えるとき、そんな心境になれるのか、はなはだ疑問です。
大先輩はまだまだ元気いっぱいでしたから、きっと長生きして私を導いてくれるものと思います。
巨匠、デヴィット・リンチ監督の遺伝子を受け継ぐジェニファー・リンチ監督による衝撃作「チェインド」を鑑賞しました。
9歳の時に母親とともに拉致され、母親はレイプされて殺された少年、ラビット。
以来、9年間にわたり、彼は男の家でこき使われ、レイプ殺人の助手をつとめさせられ続けています。
しかし、ラビットが18歳になると、レイプ殺人鬼はまるで彼を後継者にしようとするかのごとく、レイプ殺人に必要な人体の知識だのを教え始め、あまつさえ自分専用の安楽椅子と同じような椅子を購入し、彼にプレゼントします。
殺人鬼はラビットに「女の味を覚えなければいけない」と言い出します。
通常、女の味を覚えると言えば童貞を卒業し、さらに日々セックスにいそしむをことでしょうが、殺人鬼の場合、セックスの後の殺害までを含んでいるわけですから質が悪い。
殺人鬼はたびたび悪夢に襲われ、それによって彼もまた幼い頃から父親によって虐待を受けていたことが示唆されます。
よく虐待は連鎖すると言いますが、しかし虐待を受けた経験のある者が必ず自分の子を虐待するわけではなく、ましてレイプ殺人など行うわけもなく、それは虚しい言い訳に過ぎないでしょう。
フィクションですが、リアルな映像、ありえそうなシュチエーションで観る者を圧倒するというのは見事です。
後味は悪いですが。
遺伝というのは怖ろしいもので、例えば吉本隆明の娘が吉本ばななだったり、岸信介を祖父に、安倍晋太郎を父に持つ、安倍総理が誕生したり、才能というのはある程度出自に関係するようですね。
親子兄弟親戚一同全員東大卒なんていう一族もけっこういるようですし。
すると私がこれほど怖いお話や奇妙なお話を好むのは、いったいどこから発生した遺伝子なんでしょうか。
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今日は午前中、都内某会場で会議がありました。
10時から12時までの予定が、12時40分までかかってしまいました。
がっくり。
その後定食屋で昼飯を食い、職場に向かいました。
本当は直帰したかったのですが、宿題が出てしまいましたので。
それにしても、会議というは大抵長引きますね。
それもくだらない言葉尻をとらえての議論になりがち。
日本人は子供っぽいのでしょうか。
そんなこんなで、今日は疲れました。
やっと定時を過ぎましたし、早く帰って一杯やりたいものです。
近頃、集団的自衛権を憲法上行使できるように憲法解釈を変更するとかしないとか、まことに喧しいですね。
でも不思議ですね。
わが国は戦後一貫して米国と軍事同盟を結び、米国の世界戦略の一翼を担ってきました。
私は最近の憲法解釈の話題を聞くまで、わが国は当然に集団的自衛権を行使し得るし、現に日米同盟によって平時から集団安全保障を採っているものと信じていました。
もし現在集団的自衛権を行使できないのだとしたら、日米同盟をどうして結ぶことができたのでしょうね。
一方的に米国に守ってもらうだけ、ということでしょうか。
すると日本兵の命は重く、米兵の命は軽いということになりはしますまいか。
場合によっては日本軍が米軍を守るということがなければ、それはまともな軍事同盟とは言えない、極めて不公平なものだということになります。
内閣法制局は、集団的自衛権は国家の自然権であるから、当然わが国も保有しているが、それを行使することは憲法上許されない、としているそうです。
日本人同士でしか通じない、摩訶不思議な論理構造です。
持っているけど使えないとは何事ですか。
悪趣味な冗談にしか聞こえません。
そういうのは持っていないと言うのではありませんか?
自分で自分の首を絞め、主に最前線に立たされる下士官兵の命を危険にさらすような論理の遊びは早く止めて、現代世界の常識に従って行動したらよろしいでしょう。
昨夜は少々飲みすぎたようで、朝だるかったですねぇ。
平日に休暇を取り、気分良く一日がスタートしましたが、夕方、翌日からの仕事を思い、なんとなく憂鬱になり、それを紛らわそうと、盃が進んでしまいました。
少し反省。
私は酒が進むとだんだんつまみを食わなくなり、飲んでばかりいるので、深酒するとどうしても体重が落ちる傾向があり、今朝、体重が47.8キロまで落ちていました。
最近は基準の50キロを維持し続けていたのですがねぇ。
もっとしっかり食わないといけませんね。
しかし出勤してしまえば、やるべきことがあり、書類を作ったり会議に出たり、憂鬱を感じる間もなく午前中が終わりました。
酒によるだるさもなくなりました。
昼飯をしっかり食って、少し昼寝して午後の仕事に備えたいと思います。
酒に関しては、私は全くの愚か者ですねぇ。
カナダの鬼才、クローネンバーグ監督の難解かつスタイリッシュな映画をDVDで鑑賞しました。
「コズモポリス」です。
主人公は28歳の若さで投資家として巨万の富を得た美青年。
資産家の娘で詩人でもある妻を得ながら、売春婦や部下の女と遊びまわるプレイ・ボーイでもあります。
その金持ちぶりは笑っちゃうほど。
リムジンを乗り回すなんて序の口で、毎日健康診断を受けるは、旧ソ連製の爆撃機を買っちゃうは、そりゃないでしょう、という感じです。
この映画は、その美青年がある日、ニュー・ヨークを突っ切った先の町にある幼い頃から行きつけの理髪店へリムジンで向かうところから始まります。
ニュー・ヨークはその日、米国大統領の訪問があったり、有名歌手の葬儀があったり、わけの分からんデモがあったりで大渋滞。
リムジンは歩く早さでしか進みません。
そのリムジンに部下だの売春婦だの、理論主任と称する哲学者めいたおばさんだの、はては有名歌手の死を知らせるために太っちょで黒人のブラザー?だのが乗り込んできては、難解で哲学的な会話を繰り広げます。
その間妻とレストランで食事を摂ったり売春婦や部下とセックスしたり。
さらには人民元の暴落で破産必至であることを知り、自分を付けねらう男の古ぼけたアパートに乗り込みます。
リムジンでは恒例の健康診断が行われ、いつもとは違う医師に、「前立腺が非対称だ」と告げられます。
健康に害があるわけではありませんが、対称で美的な世界を追い求めてきた彼には我慢がなりません。
また、データと自然法則と人間の欲求とを加味すれば完璧に予想できるはずの通貨相場が、人民元のおかしな動きで予測できなかったことに、ひどく打ちのめされます。
朝オフィスを出て理髪店に着いたのは夜。
さらに残酷な運命を、自ら手繰り寄せてしまうのです。
私が初めてクローネンバーグ監督の作品を観たのは中学生の頃。
「ビデオ・ドローム」という幻想的な作品でした。
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興行的には奮わなかったようですが、批評家などからは高い評価を受けたと聞いています。
それ以来、常に気になる映画監督の一人です。
「ザ・フライ」という作品は蠅男を描いたホラーとして大ヒットしましたね。
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ジャンキーで両性愛の作家にして、妻をウィリアム・テルごっこのために撃ち殺してしまったという伝説の作家、バロウズの「裸のランチ」の映画化に成功し、私にとって1990年代最高の作品です。
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原作:ウィリアム・S・バロウズ,音楽:ハワード・ショア/オーネット・コールマン | |
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この監督が生み出す独特の映像世界は好悪が分かれるようで、はまるととことんはまります。
私もはまっちゃった一人です。
「コズモポリス」は情報化と資本主義が高度に発達した現代社会への黙示的な警鐘という面と、傲慢で美しい青年の破滅の物語という面の二つがあり、どちらの見方をしても面白いと思います。
多分何度か繰り返し観ちゃうでしょうねぇ。
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松竹 |
Cosmopolis/コズモポリス | |
クリエーター情報なし | |
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新潮社 |
今日はなんとはない疲労から、休暇を取りました。
雨も降っていますし。
午前中は近所の眼科に視野検査を受けに行きました。
12年ほど前、強い眼の疲労を感じ、眼科を受診したのですが、その際、緑内障の初期症状と診断されたのです。
もっとも眼の疲労との因果関係はなく、パソコンの画面を見るときは見下ろすようにしろだの、パソコン仕事の際は一時間に5分くらい休憩しろだの言われ、涙の成分の目薬が処方されただけで、なんとなく眼の疲れに慣れてしまいました。
緑内障はほんの初期症状ということで治療は行われず、半年に一度視野検査を受けるよう指示され、今日に到るまでずうっと初期症状のままで、点眼薬は処方されていません。
今日の検査の結果も同様でした。
12年も初期症状のままというのはいかにも不思議で、こうなると元々の体質のような気がしてきます。
そうは言っても眼が見えなくなるのは怖ろしいので、必ず半年ごとに検査を受け続けています。
これがまた高いのですよ。
5,000円くらいします。
私は障害者自立支援法の適用を受けていますので、精神科と精神病薬は1割負担ですが、その他の診療科は3割負担です。
精神科のざっと3倍かかるのですから嫌になりますねぇ。
まぁ、眼科の検査は安心を得るためみたいなものでしょうか。