今日は午前中ごろごろして、午後からDVDでホラー映画を観ました。
「ステファニー」です。
ステファニー [DVD] | |
シュリー・クルックス,フランク・グリロ,アナ・トーヴ,ジョナ・バーズ | |
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン |
森の中の一軒屋で、両親に置き去りにされ、一人、ぬいぐるみと会話しながら暮らす幼い少女。
彼女は瓶詰めの食品を食べて命をつないでいます。
そして森には姿の見えない怪物が潜んでおり、時折彼女を襲いますが、なんとかしのいでいます。
そして両親が帰宅。
母親は医師です。
時折流れるテレビのニュースから、世界中の子供たちに奇病が蔓延していることが窺えます。
子供のいる家にポルターガイスト現象が現われ、さらには子供たちが念力を使い、家族を殺害したり、家を破壊したりする、というのです。
そう、怪物とは、彼女自身だったのです。
インドで脳の一部を切除する手術が実験的に行われると知り、娘に同じ手術を施そうとしますが、失敗。
ニュースでも、インドでの手術は失敗に終るどころか、子供の念力により、何百人もの死者が出たことが報じられ、もはや該当の子供を安楽死させるしかない、とキャスターは呼びかけます。
しかし、超能力を身につけた子供を安楽死させようとしても、返り討ちにあうのがオチ。
映画は、世界中が焼き尽くされる様子を紹介して終わります。
まさに世界の終り。
あるいは、新しい世界の始まり。
可愛らしい女の子が病気なのか、宇宙人に体を乗っ取られたのか、あるいはもっと大きな力が働いているのか、そこらへんは分かりません。
しかし、愛する娘を殺すしかないと悟った両親、両親に殺されようとして身を守るために逆に両親を殺す子供の姿は哀れで、人間的です。
私はそこに、ホラー伝統の怪物の哀しみを見ずにいられませんでした。