ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

減薬さらには断薬

2023年10月31日 | 精神障害

 先週土曜日の診察時に国の方針で抗不安薬及び睡眠導入剤は今後処方を極端に減らし、1年以内に完全に切っていくことになったことはすでにこのブログでお知らせしたとおりです。

 私はもう20年も抗不安薬を服用しています。
 当然、ある程度は依存しているはずで、しかしそれは国が認めた処方量であって、それら精神病薬を服用し続けた患者の落ち度ではないし、もちろん処方した医師の落ち度ではありません。
 私はその他に躁を抑える気分安定薬を2種類服用していますが、こちらには処方制限はかかっておらず、私は1日の最大量の半分くらいを服用しています。
 私の場合、抗不安薬を一日0.4mg×2錠×2回の1.6mg服用していたところ、一日0.4mg×1錠×2回の0.8mgに半減となりました。
 お上の方針に従えば、私は1年かけて完全に抗不安薬を切らなければいけません。
 抗不安薬を飲めなくなるという事実が、必要以上に私を不安にさせます。

 ここ数日、離脱症状というほど深刻な状態にはなっていませんが、不安感ではなく緊張感を強く感じるようになりました。
 後で足りなくなると思いつつ、今日は朝0.4mgでしのぎましたが、昼近くに緊張に耐えられず、0.8mg服用し、気持ちは落ち着きました。

 精神障害のごとき患者本人の言い分でしか薬効を確かめる術が無い場合には、安易に方針を変えるのはかえって危険だと思います。
 依存性が高いとは言うものの、アルコールや禁止薬物のように正常な生活が出来なくなるほどの副作用はありません。
 なんなら一生依存しながらでも服用して元気に生き続けるほうが良いと思います。
 無理して減薬、さらには断薬させて生活の質を落とすのは患者の利益にはなりません。

 推測ですが、厚生労働省の医務官の中でも地位の高い人が交代したのではないかと思います。
 万事遺漏が無いとされるお役所ですが、人間が動かしている以上、大いに誤った政策を立案するのは当然のことです。
 悲しいかな政治家にはそれに反対できるだけの知識を持つ人がいません。
 さらに悲しいのは、おそらく意見が大きく割れたであろう厚生労働省の医務官同士の権力争いがどういうプロセスを経て今回の決定に至ったのか分からないということです。

 じつは私は、何年後になるか分かりませんが、そう遠くない将来、また抗不安薬の処方制限が撤廃されるのではないかと思っています。
 鳴り物入りで始まったゆとり教育が10年も持たずに廃止になったように。


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異常気象

2023年10月30日 | その他

 また長い一週間が始まりました。

 今日は防災訓練が行われました。
 私は初期消火班長という役割を仰せつかりました。
 平たく言えば私と私の部下10数名が消火器を持って火元に走り、初期消火に失敗して避難場所に逃げ、消防車を待つ、というシナリオです。
 いつも思うのですが、火災が起きたなら、火元のすぐそばにいる人が勝手に初期消火を始めると思います。
 わざわざ火元から遠くの部屋で執務している私たちが初期消火班だからと言って火元に向かって駆けつけるなんて気違い沙汰(これ差別語ですかね)だと思います。
 訓練だからいいですが、本当に火事が起きたら、初期消火班は班長である私の判断で、初期消火を行わず、逃げるよう指示しようと思っています。

 AEDの実地訓練もあり、これは有用だと思います。
 AEDを使うまで胸を強い力で押し続けるのは難儀しました。
 結構な力が必要で、30回もやると息が上がってきます。
 何人かが交代でやらなければ駄目だと思います。

 ここ数年、大雨が降って停電することが千葉市でも何回かありました。
 私は高い所が苦手なのでマンションの2階に住んでいます。
 もし高層階に住んでいたらエレベーターが止まったりして大変な思いをするでしょうね。
 信号機がことごとく止まったこともありました。

 あの時は恐怖の運転でした。
 職場を出るときには完全に信号機が止まっており、14キロの道のりが地獄のようでした。

  相手のドライバーの顔を見て、1台おきに譲り合うようにしていたのですが、それを守らない、主に中年女性がいて、恐怖でした。
 14キロを無事に走り切って、我が家にたどり着いた時は嬉しかったですねぇ。

 幸い我が家は停電していませんでした。
 道を挟んで向かい側のマンションは真っ暗だったので、道一本で違ったのですね。
 それは幸運でした。
 暑い時期で、冷蔵庫の中身が全部腐ってしまうのも、冷房が使えないのも大変ですから。

 このところ、異常気象が続いています。
 地球温暖化だかなんだか知りませんが、今年は稀に見る暖冬の予報です。
 冬暖かいのは有難いことですが、季節ごとの寒暖を楽しむのも、わが国民の美点です。

 その美点は大事にしたいと思います。


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処方制限

2023年10月29日 | 精神障害

  昨日は見事な秋晴れでした。
 家でごろごろしているのももったいないので、千葉市中心街を歩きました。
 
 11時半に車を千葉駅近くのコインパーキングにとめ、とりあえずお昼を摂りました。
 イタリア料理のランチコースです。
 本当はワインを飲みたかったのですが、少しでも飲むと歩くのが億劫になってしまうため、我慢です。
 
 昼食を終え、まずは千葉神社へ。
 七五三を祝う子供連れの夫婦がたくさんいます。
 祖父母と思しき初老の夫婦も。

 私は28歳で結婚し、30歳から4年間不妊治療を受けました。
 結局できなかったわけですが、もし30歳で子供がうまれていたら、今年で24歳。
 七五三を祝うとしたら祖父母ということになります。

 そんなことを考えても詮無いことですが。
 あまりにも眩しい幼い命の輝きに、そんなことを考えてしまいます。

 その後千葉公園まで足を延ばし、さすがに疲れたのでそごう千葉店の椿屋茶房で珈琲を頂きました。

 コロナ前であれば、おそらく都内へ出かけて行って散歩を楽しんだであろうと思いますが、コロナで出かけないことが当たり前になり、流行が下火になった今、もうそんなことが億劫になってしまいました。
 今後は千葉市中心街を歩くか、せいぜい幕張や稲毛の浜辺を歩くくらいが精いっぱいになるのでしょうね。

 今乗っているスバルのインプレッサ、片道14キロの通勤にしか使っていません。
 もう車で遠出することも無いように思いますので、軽自動車への買い替えを検討したほうが良いのかもしれません。

 珈琲を楽しんだ後、アートスペースを冷やかしに行きました。
 みかガマの個展がひらかれていました。

 みかガマなる陶芸作家、私は知らなかったのですが、同居人は知っていて、3万円もする香炉を衝動買いしていました。
 本当に欲しい物、しかも実用品で無い物を買うほど喜びの大きい買い物はありません。
 3万円程度なら許容範囲でしょう。
TOP | mikanoguchi (mikagama.com)

 その後、4週間に一度の精神科の診察に行きました。
 そごう千葉店からは徒歩10分程度です。

 調子は悪くなかったので、抗不安薬が減薬になりました。
 ただし、この減薬には不満があります。
 それは一定の種類の抗不安薬や睡眠薬に対して、処方制限がかけられることになったのが主たる理由だからです。
 本当はすでに数年前から処方制限がかけられていたそうです。
 それは処方出来ないということではないそうですが、嫌な感じです。

 通っているクリニック、院長が引退し、新しい院長に診てもらうようになってから数か月が経ちますが、前の医師は患者の苦しみを取り除きたい、ということを1番に考えていたように思いますが、今度の医師は事務的というか、マニュアルどおりというか、精神科医らしい話をよく聞くと言う姿勢が感じられません。
 面倒くさいので他の精神科を探して合う医者を探すドクターショッピングのようなことをする気はありませんが、こちらも日々の思いを語るようなことは止めようと思います。
 欲しい薬のことだけを話せば良いような気がしています。

 今日は昨日と打って変わってどんよりとした曇天。
 同居人は休日出勤とあって、どこにも行く気が起きません。
 こんな日はベッドがお友達です。


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警備員の死

2023年10月26日 | 仕事

 昨日、1年前に退職した警備員が71歳で亡くなったことを知りました。
 60歳で定年退職し、すぐに私の職場の警備員になった人で、70歳までは働くと公言し、昨年、70歳で退職してからわずか1年でした。

 職場から徒歩数分の所に住んでいて、退職後も犬の散歩をする姿を時折見かけました。

 青森出身で、東北訛りとずんぐりした体形と明るい性格が特徴で警備員の中のマスコット的存在でした。
 今は職場は全面禁煙になりましたが、数年前まで喫煙室というのがあって、重要事項は喫煙室で決まると言われるほど喫煙者の多い職場でした。
 そこでも、警備員は難しい話をしている幹部職員を和ませる存在でした。
 私は今では煙草は止めましたが、あの頃は煙草を吸うのが楽しみでした。

 最近、なんだか70代前半で亡くなる人が多いような気がします。
 私もその年で亡くなるのだとしたら、もう20年を切っているのですね。
 
 身近な人の死は私をへこませ、ひどく落ち込みます。

 長生きするのが幸せなことなのかどうかは分かりませんが。健康には気を付けたいと心から思います。


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贅沢な一日

2023年10月25日 | 仕事

  今日は休暇を取りました。
 体調が悪いわけでも用事があるわけでもありません。
 毎週5日間働いていれば、どうしようもなく出勤拒否したくなる日があります。

 もう19年も前、私は当時小泉改革と呼ばれていた行政機関の大規模な改革(もしくは改悪)をきっかけにしてうつ病を発症しました。
 その当時のことは、じつはあまりよく覚えていなくて、ただ気持ちが落ち込んで仕方が無かったという感情の記憶だけが残っています。

 当時、私だけではなく、多くの国家公務員がバタバタと倒れていきました。
 倒れなかった者たちも、ただでさえ減らされた人員から病人が多数出て頭数がどうしても足りなくなり、深夜に及ぶ残業や休日出勤を余儀なくされ、ヨレヨレでした。
 しかも予算不足のため、すべてサービス残業、サービス休日出勤で、当時日本国政府は世界最恐のブラックな職場であったと思います。

 当時、「SPA!」という週刊誌があって、30代男性サラリーマンによく読まれていましたが、しんどい仕事ワースト10という特集があり、ノンキャリアの国家公務員が2位に選ばれていました。
 1位が何であったか忘れましたが、楽を求めた就職がわずか10年程度の時代の変化でここまでしんどくなってしまうのかと落涙を禁じ得ませんでした。 

 あの時はもしかしたらわが国の行政機関最大の危機だったかもしれません。

 およそ3年間、出勤しては病気休職に追い込まれると言うことを繰り返しましたが、いつからか体調は良くなって、寛解と言える状態になって再び職場で苦闘する日が訪れ、今に至ります。

 感情の記憶というのは思い出と呼べるような生易しいものではなく、今でもフラッシュバックしては、心から血がダラダラと流れます。
 血がダラダラと流れそうになったら、無理をしないで休暇を取ります。
 それだけが、組織改革(もしくは改悪)から私が学んだ生き残る道だと思っています。

 今日は朝飯も昼飯も食わず、ぼんやりとお気に入りのベビーメタルちぃかわの動画を観たり横になったりして過ごしました。

 何もしない贅沢な一日です。

 休暇を取ったのに晩飯の用意すらせず、ガストの宅配で済ませました。
 今日も勤労に励んだ同居人には申し訳ありませんが、私が下手な料理を作るよりはるかにマシでしょう。

 明日、明後日と今週はまだ2日も勤務しなければなりません。

 昨日、15歳も年下の新米係長が「引退したい」と言ってため息をついていました。
 中間管理の仕事はまだまだ続くと言うのに。
 15年前の自身を思い出して、深く同情しました。


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小型ヒーター

2023年10月22日 | その他

 50歳からでしょうか。
 冬場、脱衣所が寒いことが辛くなってきました。
 じっくり風呂に浸かり、しっかりと体を温めれば大丈夫なのですが、ここ何年も平日はシャワーで済ませることが多くなり、つい最近は休日もシャワーだけの日が増えました。

 そこで、小型のヒーターを購入し、昨夜さっそく試してみました。

 その威力は凄まじく、風量を最大にすると暑いほどです。
 年をとるとむやみに寒がりになると言いますが、本当ですね。
 これで冬場のシャワーも怖くありません。



 


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深酒

2023年10月21日 | その他

 昨夜は金曜日の夜という解放感からか、いつもより余計に飲んでしまい、だるい朝を迎えました。
 コロナ前は金曜日の晩に飲むことはありませんでした。
 クリーンな頭、軽い体で土曜日の朝を迎え、お出かけを楽しむためです。
 コロナで出かけられなくなったのと義母の施設への入所が重なり、土曜日のお出かけはほぼ不可能になり、それ以来、金曜日の夜に深酒することが増えました。
 良くない傾向だと思います。
 反省。


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呼吸器内科

2023年10月19日 | その他

 今日は早退して内科に行きました。
 呼吸器を専門とする町医者です。

 昨年の10月には気管支喘息の発作で救急搬送されて三日間の入院を余儀なくされ、ついこの前の10月9日にも同じように救急搬送され、高濃度の酸素とステロイドの吸入により著名回復したため、半日で帰りました。

 じつは1年前に運ばれた救急病院でステロイドの吸入は今後も続けるように言われたのですが、私の掛りつけ医が予防効果は無いとして処方してくれませんでした。
 1年経って、またステロイドの吸入を続けるように言われたので、掛りつけ医はかなりのご年配なので、現代の治療方法を信じていない可能性があると思い、近所の別の内科で診てもらいました。
 こちらは30代と思われる若い女医でした。
 いきさつを話すと、女医、にわかに表情が緊迫し、私が大したことは無いと思っていた気管支喘息の発作、亡くなる方も多いのだと説教されました。
 結果、200mlのステロイドの吸入をもう二か月継続し、大過ないようであれば100mlに減薬し、こちらはずうっと続けましょうと言うことになって、2か月分処方されました。
 さらには突然の咳の発作に襲われた際に頓服で使う極めて即効性が高いという吸入50回分が処方されました。

 完全に喘息をなめていました。
 今は良い薬があるのでそれを使えば特段苦しいことも無いのですが、そもそも病院に掛らないと処方してもらえません。
 この薬、かなり高くて、薬代が7,000円しました。
 そのほかに診療費1,200円があるので、痛い出費ですが、健康には代えられません。
 年とともに、医療費ばかりが上がっていきます。
 そういうお年頃なんでしょうか。

 1年前から完全禁煙できているのが、唯一の良かった点です。


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幸福感

2023年10月18日 | 思想・学問

  この世でおめでたいことと言えば、男女がカップルになって子供を授かる以上のことはありますまい。
 最近差別してはいけないと言われるLGBT、もちろん彼ら彼女らを性的嗜好に依って差別する気はありません。

 しかし子供を授かるという僥倖に恵まれないことについては、覚悟をもって生きなければならないと思います。
 LGBT(特にLとG)に関しては自分の子孫は絶対に残せないということ。

 男女であっても子供を授かることが出来ないカップルはいつの時代にも一定の割合で存在するものと思います。
   そういう私たち自身、子宝に恵まれませんでした。
   世界で一番おめでたいことを経験出来なかったことは残念に思います。
 結果論に過ぎないのかもしれませんが、私たちもまた、LGBTの人々と同様、子孫を残せませんでした。

   28歳で結婚し、40歳くらいまで子供なんて面倒な者はいらないと思っていましたが、子供が出来たら嬉しいんだろうなと思い始めました。
   しかし、時すでに遅し。
   年齢的に不可能になりました。

 私が最近好んで観る中年ゲイカップルの日常を淡々と描いた「きのう何食べた?」において、ゲイである主人公は両親に孫の顔が見せられないからといって自分たちは不幸ではない、愛するパートナーに恵まれて幸福だということを伝えようとします。
 同性愛者を表面的にしか理解できない親は葛藤し、観る者に幸福とはどういうことを指すのかを考えさせます。

 子孫を残すことが最大で絶対的な生きる価値だと考えれば、子が出来ないということ、理由はどうあれ生きる価値が無いとさえ言えるのかもしれません。
 
 しかしおそらくは、最大で絶対的な価値など存在し得ないでしょう。
 それどころか、そもそも生きることに価値は無いと言えます。
 価値が無いのに必死であるように振る舞うことは滑稽でさえあります。
 出世しようと大金を稼ごうと、あるいは貧窮問答歌のごとき暮らしでも、どうでも良いことです。

 ただし人間(あるいは他の生き物にも)には感情というものがあり、これはおそらく脳が支配しているのだと思いますが、幸福を感じる瞬間が存在します。
 その幸福感を求めて、生きる意味のない人生を生きているのではないかと思います。

 私は精神障害者ですから、幸福感というもの、実は薬物で強引に作り出せることを経験しています。
 いわゆる麻薬ではない、合法の精神病薬にも、そのような作用があります。
 脳の働きを強引に変換してしまうのです。
 そうすると、今にも自殺しそうな病人が、突如として楽し気に踊ったりします。

 そういう同病者を見たり、あるいは自分が経験したりすると、幸福感というものの在り方が歪んできます。
 それらの経験が、私をして人生に価値は無いと言わしめているのだと思います。
 少なくとも幸福感は強引に作り出すことが出来ると知ってしまった以上、その感覚に恃む気持ちにはなれません。
 いっそ合法だろうが非合法だろうが関係なく、薬物のみを信じて乱用し、幸福感を感じ続けながら死んでしまえればこんなに安楽なことはありません。

 老いて衰えたなら、なんとしてでもよく効く薬物を手に入れて、最後の安寧を得たいという思いを消すことができません。


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谷村新司氏の死、そして死恐怖症

2023年10月17日 | 精神障害

 谷村新司さんが亡くなったとの報道に接しました。
 74歳。
 現代の日本人の平均寿命から考えると、少し早いようです。

 最近、訃報に接すると、故人の年齢が気になるようになりました。

 つい最近乳癌で亡くなった先輩は2歳上でした。
 アルコール依存症から肝硬変になり、肝臓がんで亡くなった先輩は、今の私よりも6つ若い48歳でした。
 甚だしきにいたっては、後輩が27歳で自殺しました。

 つい、自分は後どれくらい生きるんだろうと思ってしまいます。

 谷村新司さんと同じ年で亡くなるとしたら、もう20年しか残されていません。
 高橋幸宏、坂本龍一のYMOで活躍した二人は、いずれも70代前半で亡くなったと記憶しています。

 そうかと思うと、裏千家家元の千玄室氏は100歳を超えてなお矍鑠としています。
 特攻崩れと聞きましたが、我々には想像もできないような苦労をしてきたのだろうと思います。

 死恐怖症と訳されるネクロフォビアと呼ばれる人々は、自らの死を極端に怖れるのはもちろんのこと、棺だとか葬式だとか、死を連想させる物すべてを怖れるそうです。
 北枕とか数字の4とかを極端に怖れる縁起恐怖と似た点はありますが、両者は別の症状です。

 私は自分がネクロフォビアだと思ったことはありませんが、死への恐怖は当然あって、それが身近な者や著名な人が亡くなった年齢を気にする理由になっているような気がします。 

 私は今54歳ですが、現代ではその年齢は重い病気を患っているのではない限り、死を恐れるには早いような気がします。
 ただ、嘘か真か、精神障害者の平均寿命は精神的に健康な人に比べ、10年短いと聞いたことがあります。
 精神病薬の大量投与や被差別等のストレスが原因かと思います。
 私はぱっと見が精神障害者には見えないらしく、あまり差別されたという記憶はありません。 
 ただ、それは精神病薬の大量投与により、辛うじて精神の平衡を保っているだけに過ぎません。

 私が購入23年にしてマンションのリフォームを思い立ったのも、いつかやろう、ではその前に死んでしまうのではないかと思ったためです。

 私は定年退職を切望していますが、それは死に近づくことと同義です。
 定年退職した老人は、判で押したように働いているうちが花だ、なんて言います。

 それは嘘つきか、記憶を書き換えているとしか私には思えません。
 人間、いや動物というもの、怠け者にできていますから。

 おそらく65歳に延長されるであろう定年退職まで生きたなら、もう残りもわずかでしょう。
 それを切望することは、つまり死を望んでいるようなもので、死への恐怖を持つ者としてはひどく矛盾しています。
 かといって、若返りたいとは欠片も思いません。
 これまでの苦しみ多い年月をもう一度繰り返すなんて御免です。

 死ぬのは怖い、だけど若返るのも嫌となると付ける薬はありません。
 ただ静かに、その時を迎えられるような精神を持ちたいと、切に願います。 


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お買い物

2023年10月16日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 今日、私の職場は電気設備の点検のため、担当部署以外はお休みとなりました。
 月曜日に自分から休暇を申請することなく休めるなんて最高です。
 しかも今日は雲一つ無い見事な秋晴れに恵まれました。

 10月になって、我が家で流行りの深夜ドラマ「きのう何食べた?」シーズン2が始まりました。
 料理好きの弁護士と美容師の、アラフィフ男二人が繰り広げるゲイカップルの日常を描いて見事です。
 この作品の良い点は、濡れ場が全く無いこと。
 人生のほろ苦さと楽しさを描いて秀逸です。
 この二人、都内の某所の2LDKで暮らしています。
 都内のどこかは明らかにされません。
 ただし、新小岩のアーケードにあった中村屋というスーパーマーケットを頻繁に訪れていたことから、新小岩が舞台なのかと思っていました。
 ところが中村屋が閉店し、中村屋の後に通いだしたニュー宝屋も閉店。
 美容師のコレステロール値が上がったことを気にした弁護士が、魚料理をメインにしようと考えて通い始めたのがアキヨシ。
 じつはアキヨシ、私の家から徒歩20分ほどの距離にある新鮮な魚が豊富なことを売りにしたスーパーでロケをしていることが判明。
 そのスーパーには内野聖陽と西島秀俊のサインが飾ってあると聞いてテクテク歩いて行ったら、まさかの定休日。

 がっかりしました。
 

 気を取り直して、千葉都市モノレールで千葉駅に出ました。
 まずは点心のコース料理のお昼。
 お昼としては高価でしたが、普段500円の弁当を食っているので、たまには良いでしょう。

 その後千葉市街をぶらぶら。
 晴れて気温は高かったのですが、湿気が無くてじつに気持ちの良い散歩となりました。

 先般マフラーを買いに行ってまだ売っていなかったそごう千葉店を再び訪れました。
 そうしたら、あるはあるは。
 迷いに迷って、ブルックスブラザーズのマフラーを購入。
 32,000円と少し値が張りましたが、直接肌に触れる物ですから、気持ち悪いのは嫌なので、いくつも首に巻いてみて、これに決めました。


 次にリビングやキッチン用品を売っているフロアに移り、綿入れ半纏を購入。
 少し重い、丈の長い、とてつもなく暖かい物を購入。

 半纏としてはちょっと高い、12,000円でした。
 さらにユニクロに移り、職場で着る厚手のカーディガンとダウンのベストを購入。
 2点で13,000円はユニクロならではの安さです。
 色々購入して、疲れてしまいました。

 その後椿屋茶房で珈琲をいただき、疲れを癒しました。
 荷物が多かったので、千葉駅からは我が家の最寄りはJRの駅でわずか2駅ですが、タクシーで帰りました。
 普段千葉へは車で出かけるのですが、今日はモノレールを使ったので、このようなことになってしまいました。

 冬に向けて欲しかった物は全て揃い、しかも気持ちの良い散歩、美味しいお昼を食えて、とても幸せです。


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懐中時計

2023年10月15日 | その他

  私は腕時計を好まず、懐中時計を愛用していることは以前このブログで紹介したところです。
 25年前に購入したLONGINESの懐中時計、大分古びてきました。
 懐中時計愛好家のサイトに、古びてきた時計を風合いが出てきた、と言って喜ぶ人が多いと書いてありました。
 風合いが出てきたと言えばそれは間違いないでしょうね。

 本当に高い懐中時計は200万円くらいして、100年くらい平気で使えます。
 私が持っているのはそんなに高いわけがありませんが、それでも大卒の初任給くらいはします。
 私にとっては高価なものです。


 上の写真のような感じで、正直これを風合いが出てきたと言うのは無理があるんじゃないかと思います。
 で、風合いが出てきた懐中時計はそれはそれで価値あるものとして大事にしますが、奇麗な新品も欲しいと思い、懐中時計専門店でAEROWATCHの時計を購入しました。
 もうLONGINESは懐中時計を作っていないそうです。
 中古はたくさん出回っていますが、値段は跳ね上がっており、なるほど、古い物ほど価値があるのかと思いましたが、新品を購入したしだいです。

 同じようなデザインですが、私はシンプルな品物に感じられる機能美みたいなものが好きなので、どうしてもこうなってしまいます。

 

 スケルトンの時計も持っていますが、中身の機械が見えるというのは面白いのかもしれませんが、飽きが来ると言うか見にくいので使わなくなってしまいました。

 腕時計は1万円以上するものは買ったことがありませんが、懐中時計はその10倍以上する物しか買ったことがありません。
 好事家としか言いようがありませんが、こういう無駄なところに金を遣うというのは、なんだか心が豊かになる気がします。
 


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2023年10月14日 | その他

 ここ数日、急に肌寒くなってきました。
 地球温暖化は進んでいるのでしょうが、着実に季節は秋になり、冬を迎えようとしています。

 短い秋、コロナ前だったろあちこち散歩に出かけただろうと思います。
 しかし長いお出かけ自粛で、出かけることが面倒くさくなってしまいました。
 また、マスクを取ると裸で歩いているような恥ずかしさを覚えるようになりました。
 職場での宴会は無くなり、復活する兆しもありません。
 日本社会はコロナの前と後ではまるで異なる世界のようになってしまいました。

 私はそうは思いませんが、コロナは収束に向かいつつあるということになっています。
 これからわが国がどう変わっていくのか、見届けたいと思います。

 


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救急

2023年10月09日 | その他

 昨年の10月13日から三日間、気管支喘息で入院したことはすでにご報告したとおりです。
 あの時は我慢してしまい、かなりひどくなってから救急搬送され、治療初日のことはほとんど覚えていません。

 このところずうっと気管支の調子が悪く、咳き込むことが多くて、昨夜は眠れず、今日の朝一で祝日も開院している千葉エキナカクリニックを予約しました。
 しかし、すでに16時まで予約でいっぱい。
 夕方まで我慢しなければならないのかと呆然としていたところ、救急を呼ぶか迷った時に相談に乗ってくれる専用ダイアルがあるそうで、同居人がそこに相談してくれました。
 私の状況を聞いた相談員は、躊躇なく救急車を呼びなさい、とのこと。

 喘息はテレサ・テンさんが亡くなったように、怖ろしい病気です。

 ただし、1年前と大きく異なるのは、早目に救急車を呼んだこと。
 去年は救急車に乗ったことすら記憶にないのに反して、意識あり、歩行化ということで、救急隊員もあまり緊張感が無いように思いました。

 病院では高濃度の酸素を吸い、ステロイドの入った吸入を大量に投与され、二時間ほどで帰って良いということになりました。
  なんだか拍子抜けです。
 去年は三日も入院したから余計そう感じます。
 病院食、とてつもなく不味いので、入院だけはしたくなかったのです。 

 一か月間使える吸入と3日分の咳止めを処方され、帰宅しました。
 吸入が無くなったら掛りつけの内科で処方してもらい、予防の意味で毎日使え、とのことでした。
 また薬が増えてしまいました。


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お掃除

2023年10月08日 | その他

 今日は11月の小規模リフォームに先立ち、お掃除本舗という会社に窓・サッシを中心に我が家の清掃をお願いしました。
 午前9時に来て、ちょうど12時に終わりました。
 23年間、窓は何度か自分で拭きましたが、サッシには手を付けていなかったので、真っ黒になっていました。
 それがすっかり綺麗になって、見違えました。

 日本人は世界の中でも類を見ないほど清掃に力を入れると聞いたことがあります。
 本当は自分でやれば良いのでしょうが、疲れるし、プロがやるほどは綺麗にならないと思い、依頼しました。
 約5万円。
 金に羽が生えたように飛んでいきます。
 しかしリフォームは一生一度と思います。
 寝室の窓は同居人の強い希望により、二重化することにしましたので、窓の掃除は是非ともやらなければならなかったのです。

 16時からは掛りつけの内科で7回目のコロナウィルス予防接種を予約しています。
 毎回発熱の副反応が出ますので、今回もそうなると思います。
 幸い明日は祝日。
 明日1日寝て平熱に戻れば満点です。
 そうなることを祈っています。 


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