ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

定年まで

2024年07月14日 | 仕事

 普段なら日曜日の夕方はひどく落ち込みますが、今週は月曜日がお休み。
 精神的にずいぶん楽です。
 火曜日になればまた地獄が待っているというのに。

 就職して33年目。
 若い頃よりはずいぶんずうずうしくなりました。
 休み明け辛いのは辛いですが、休みの最中も仕事のことを思って憂鬱になることは少なくなったような気がします。

 今日は雨が降ったりやんだりで、食材の買い物と昼食に出かけた以外、家でのんびりと過ごしました。
 退職すると毎日がこんな感じになるのでしょうか。
 そうするとずいぶん心穏やかでいられるような気がします。
 多分定年は65歳に延長されるでしょうから、そこまで勤めたらあと10年もあります。
 65歳までは気力、体力ともに持たないような気がします。
 そうなったら早期退職するしか無いでしょうね。
 とりあえず現在の定年である60歳までは勤めたいと思っています。

 


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しがみつく

2024年05月19日 | 仕事

 今日は小雨が降ったりやんだり。
 一週間分の食料の買い出しに行ったのと、近所のイタリア料理店に昼飯を食いに行った以外は、自室で読書をしたりユー・チューブを観たりしてのんびり過ごしました。
 明日からの長い長い5日間の仕事のことを思うと憂鬱になりますが、日曜日の夕方はいつもそうです。
 それは何も就職してからのことだけではなく、3歳で幼稚園に通い始めた頃からずうっと続いています。
 今年55歳になりますから、もう52年も憂鬱な日曜日の夕方を過ごしていることになります。
 大学生までは教育を受ける期間ですから仕方が無いにしても、職業は自分で選べるのに、堅い小役人になってしまいました。
 今さら転職したところで、給料が半分に減るだけでしょう。
 現在の職にしがみつくしかありません。
 浮世は憂き世とはよく言ったものです。


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会計検査終了

2024年01月19日 | 仕事

 無事3日間の会計検査院による検査が終わりました。
 じつは見られるとまずい、不正ではないが不適切という契約はいくつもあり、踏んで欲しくない地雷が埋まっていたのですが、無事、地雷を踏まれることはありませんでした。
 いくつか注意を受け、改善の結果を後日書面で報告することにはなりましたが、それは仕方ありません。
 検査官だって手ぶらでは帰れませんから。
 不正であれば言語道断、不適切であっても問題となるところ、今回注意を受けたのは、検査官によっては対応が違っていたであろうような、軽微なものです。
 何事もなく、ほっとしました。

 さらに、夕方千葉スバルから電話があり、部品が届いたので修理できる、とのことでした。
 今週土曜日にスバルに持ち込んで代車で帰り、日曜日の朝一番で取りに行く予定です。
 土曜日で全部済ませようかと思っていたのですが、明後日1月21日(日)が同居人の55歳の誕生日で、その前日である明日の夜、高層階にある中華料理店のコースを予約しているので、明日中というのは難しいかと思いましたので。
 コロナになってから外食が減りました。
 久しぶりのまともな外食です。


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会計検査初日

2024年01月17日 | 仕事

 今日から3日間、会計検査院による会計検査です。
 初日の今日、怖れていた案件に関する質問は無く、それは良かったのですが、まだ2日間あります。
 油断はできません。
 検査官が書類をめくりながら「ん?」とか言うのが心臓に悪いと言うか、ヒヤヒヤします。
 口頭による質問もさして鋭いということはありませんでした。
 あと2日、乗り切りたいと思います。

 それと、昨日、注文していた「鉄道時計」と呼ばれる懐中時計が届きました。
 さして高価なものではありませんが、塵も積もれば山となります。
 懐中時計を購入するのはここらへんにしておきましょう。 


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2024年01月14日 | 仕事

 今週は水曜日から金曜日までの3日間、会計検査院による検査があります。
 検査官5人で3日間もやられたら、小規模機関である私の職場など、丸裸にされてしまうでしょう。
 少しでもお金に関係する部署=全部署は準備万端怠りないはずで、私も微力ながら先週はもっぱら準備に追われました。

 しかし、検査官は日本中のありとあらゆる公的機関の検査を続ける海千山千。
 こちらの浅はかな準備などはるかに超える突っ込みを持っていることでしょう。
 もはや我々はまな板の上の鯉。
 黙って検査官の突っ込みに恐れおののきながらも全力を尽くす他ありますまい。

 そして金曜日の自動車事故。

 この2つで、私の週末は落ち込んだものになってしまいました。
 
 昨夕は4週間に一度の精神科の診察がありましたが、このように理由がはっきりしている落ち込みは、薬とかなんとかでは何の役にも立ちません。
 
 嵐が過ぎ去るのを待つ他ありません。



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正月呆け

2024年01月09日 | 仕事

 今日は急遽休暇を取りました。
 正月呆けが続いているようで、どうしても出勤する気が起きなかったのです。
 そういうことはたまにあります。
 出勤したくないのは毎日ですが、どうしてもとなるとそう多くはないし、実際に休んでしまうことはほとんどありません。
 今日はそんな珍しい日でした。
 そういうことをすると翌日の出勤が辛くなるのですが、致し方ありません。
 蛮勇を奮って出勤しましょう。


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仕事納め

2023年12月28日 | 仕事

 今日は令和5年の仕事納め。
 すでに年末年始の休暇に入っている会社が多いのか、昨日、今日と道路はガラガラで、車ストレスを全く感じずに済みました。

 今年は例年以上に時が過ぎるのが遅く感じられました。
 10月1日に大規模な人事異動があったことが原因かもしれません。
 なんだか10月1日で一旦リセットみたいになってしまったのです。
 それでも大過なく仕事納めを済ませたことは大きな喜びとするところです。

 よく年齢とともに年月が流れるのが早く感じられるようになる、と言います。
 私には理解できません。

 平日の一日は長いし、月曜日から金曜日の5日間はほとんど永遠のように感じます。
 その永遠を土日や祝日をはさんで無限のループのように繰り返すのが我々現役世代が生きるということですから、日々が長く感じられるのは当たり前でしょう。
 ところがお休みとなるとじつに短く感じられるのですから切ないことです。
 逆だったら生きやすいでしょうに。

 話は変わりますが、昨日、職場でシステム障害が発生しました。
 午前11時頃からメールの送受信が出来なくなり、インターネットにもつながらなくなりました。
 かろうじて所内専用webサイトには繋がりましたが、それだけでは仕事になりません。

 情報担当の部署の人は、昨夜は深夜0時過ぎまで残業したそうですが、それでも復旧には至っていません。

 私は昨日も今日も急ぎの仕事は無かったので特段困ることはありませんが、中にはこの二日間で何が何でも年内に終わらせたい仕事があるという職員も多かったでしょうから、年末のシステム障害は痛いですねぇ。

 情報担当の部署なんて今日システムを復旧させることが出来なかったら年末年始の出勤は必至です。
 なんとか復旧してほしいものです。

 令和5年は終わっても、令和5年度は3か月残っています。
 お役所はどこでもそうだと思いますが、年度末の忙しさは尋常ではありません。

 年末年始のお休みで英気を養って年度末に備えなければなりません。


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ボーナス

2023年12月09日 | 仕事

 昨日、国家公務員及びそれに準じる機関の職員に冬のボーナスが支給されました。
 大手企業に勤める同世代のサラリーマンに比べて勤続32年目にしてはほんの涙金なのでしょうが、わが国で圧倒的多数を占める中小零細企業に比べれば多少はマシなのかもしれません。
 どんな不況に陥っても、支給額が低く抑えられることはあっても、支給されないということはありませんから。

 私は成績率「優秀」ということで、11.5%加算されていました。
 普通は成績率「良好」で、これが100%の支給です。
 このところずうっと成績率が「優秀」なのですが、長い病気休暇を取ったせいで同世代の職員に比べて基本給が低いので、配慮してくれているものと思われます。
 給料やボーナスの支給日だけは、この仕事にしがみついていて良かったと思います。
 私のような半病人に一人前の給料をくれる職場なんて他にありませんから。


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傍楽(はたらく)

2023年11月10日 | 仕事

 今週も月曜日から金曜日までしっかり働きました。
 金曜日の終業ほど嬉しい時間はありません。
 こんなことをもう32年ちかく続けているのですね。
 これに幼稚園の3年、小学校の6年、中学校の3年、高校の3年、大学の4年間を加算すると、じつに51年になります。

 人生のほとんどを平日はどこかに通う生活をしていることになります。

 サラリーマンならそんなことは当たり前なのでしょうけれど、他人のことはどうでもよく、ただおのれ一人のことを考えると、よくもここまで通い続けたものだと思います。
 そして、これから11年以上、同じことを続けるのかと思うとうんざりします。

 就職して10数年くらいは無我夢中だったような気がします。

 大きな分岐点となったのは36歳での精神障害発症でしょうね。
 今でこそ大量の精神病薬の服用によって普通に働けていますが、発症から数年間はまともに働くことが出来ませんでした。

 よく働くということは傍を楽にすることだという言説を耳にします。

 私はまわりの人間を楽にするよりも自分が楽したいのですが、断るのが苦手という損な性分のせいで、傍を楽にしてばかりのような気がします。

 また、仕事は忙しい人に頼め、と怖ろしいことを言った先輩がいます。
 忙しいということはそれだけ優秀で多くの仕事をきっちりとこなしているはずだから、というのがその理由です。

 でもそんなことを続けて脳梗塞で突然倒れ、30代後半で亡くなった後輩を知っています。
 責任感が強く、勉強熱心なうえに優秀な人で、何を頼まれても笑顔で応えていました。
 見た目の明るいイメージからはうかがい知れない疲労が蓄積していたものと思われます。

 それを知った時、結局私の精神障害の発症も極端な多忙が原因だったと思いました。
 私の場合は精神の病を得ましたが、亡くなった後輩は体の疾患のため、突然死のようなことになってしまいました。

 それなら精神障害のほうがよほどマシだったと言えるでしょう。
 そういう意味では、私は幸運だったのかもしれません。

 私と同じ年齢で職階も経験年数も全く同じあるご同輩は、15時半を過ぎると急速に疲れがでて勤労意欲を失い、終業の17時15分までダラダラ過ごす、と言っていました。
 気持ちは痛いほど分かりますが、それが許されるポストに座っているということです。
 私の席はそういうわけにはいきません。
 ご同輩の部下は3名なのに対し、私は15名ほどいます。
 昼間は部下からの質問や相談で時間を取られます。

 一番面倒くさいのは部下同士の不仲を訴えられることです。
 正直他人を尊重することが出来ない幼稚な人々だと思いますが、まさかそう言うわけにはいきません。
 両方の話をよく聞いて、落としどころを見つけなければなりません。
 非常に疲れます。

 で、自分のデスクワークは時間外になってしまうというわけです。
 元々メンタルが弱い私にそういう席を任せることが異常だと思いますが、サラリーマンは紙きれ一枚でどこへ飛んでいくのか分かりません。

 あと11年、傍ではなく、自分が楽したいと切に願います。


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警備員の死

2023年10月26日 | 仕事

 昨日、1年前に退職した警備員が71歳で亡くなったことを知りました。
 60歳で定年退職し、すぐに私の職場の警備員になった人で、70歳までは働くと公言し、昨年、70歳で退職してからわずか1年でした。

 職場から徒歩数分の所に住んでいて、退職後も犬の散歩をする姿を時折見かけました。

 青森出身で、東北訛りとずんぐりした体形と明るい性格が特徴で警備員の中のマスコット的存在でした。
 今は職場は全面禁煙になりましたが、数年前まで喫煙室というのがあって、重要事項は喫煙室で決まると言われるほど喫煙者の多い職場でした。
 そこでも、警備員は難しい話をしている幹部職員を和ませる存在でした。
 私は今では煙草は止めましたが、あの頃は煙草を吸うのが楽しみでした。

 最近、なんだか70代前半で亡くなる人が多いような気がします。
 私もその年で亡くなるのだとしたら、もう20年を切っているのですね。
 
 身近な人の死は私をへこませ、ひどく落ち込みます。

 長生きするのが幸せなことなのかどうかは分かりませんが。健康には気を付けたいと心から思います。


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贅沢な一日

2023年10月25日 | 仕事

  今日は休暇を取りました。
 体調が悪いわけでも用事があるわけでもありません。
 毎週5日間働いていれば、どうしようもなく出勤拒否したくなる日があります。

 もう19年も前、私は当時小泉改革と呼ばれていた行政機関の大規模な改革(もしくは改悪)をきっかけにしてうつ病を発症しました。
 その当時のことは、じつはあまりよく覚えていなくて、ただ気持ちが落ち込んで仕方が無かったという感情の記憶だけが残っています。

 当時、私だけではなく、多くの国家公務員がバタバタと倒れていきました。
 倒れなかった者たちも、ただでさえ減らされた人員から病人が多数出て頭数がどうしても足りなくなり、深夜に及ぶ残業や休日出勤を余儀なくされ、ヨレヨレでした。
 しかも予算不足のため、すべてサービス残業、サービス休日出勤で、当時日本国政府は世界最恐のブラックな職場であったと思います。

 当時、「SPA!」という週刊誌があって、30代男性サラリーマンによく読まれていましたが、しんどい仕事ワースト10という特集があり、ノンキャリアの国家公務員が2位に選ばれていました。
 1位が何であったか忘れましたが、楽を求めた就職がわずか10年程度の時代の変化でここまでしんどくなってしまうのかと落涙を禁じ得ませんでした。 

 あの時はもしかしたらわが国の行政機関最大の危機だったかもしれません。

 およそ3年間、出勤しては病気休職に追い込まれると言うことを繰り返しましたが、いつからか体調は良くなって、寛解と言える状態になって再び職場で苦闘する日が訪れ、今に至ります。

 感情の記憶というのは思い出と呼べるような生易しいものではなく、今でもフラッシュバックしては、心から血がダラダラと流れます。
 血がダラダラと流れそうになったら、無理をしないで休暇を取ります。
 それだけが、組織改革(もしくは改悪)から私が学んだ生き残る道だと思っています。

 今日は朝飯も昼飯も食わず、ぼんやりとお気に入りのベビーメタルちぃかわの動画を観たり横になったりして過ごしました。

 何もしない贅沢な一日です。

 休暇を取ったのに晩飯の用意すらせず、ガストの宅配で済ませました。
 今日も勤労に励んだ同居人には申し訳ありませんが、私が下手な料理を作るよりはるかにマシでしょう。

 明日、明後日と今週はまだ2日も勤務しなければなりません。

 昨日、15歳も年下の新米係長が「引退したい」と言ってため息をついていました。
 中間管理の仕事はまだまだ続くと言うのに。
 15年前の自身を思い出して、深く同情しました。


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休暇

2023年07月31日 | 仕事

 今日で7月も終わり。
 今から3週間ほどは、一年で最も仕事量が減ります。
 出勤していても夏休み気分です。
 今日は休暇を取りました。
 今日は急ぎの仕事はないし、会議も打合せもありませんので。

 ヒマになるからと言って、私の精神が高揚することはありません。
 躁を抑える薬を何種類も飲んでいますから。

 本音を言えば、激躁は困りますが、軽躁にはなりたいと思います。
 軽躁というのは患者にとって気持ちの良いものですから。

 今年の夏休みは8月下旬に土日を挟んで6連休とする予定です。
 しかし、遠出する気はありません。
 世間ではコロナは収まったような雰囲気ですが、最近また患者が増えているらしいので。

 これで3年連続で夏休みの旅行は無しです。
 コロナ前は奥日光や那須高原、軽井沢など、避暑地と呼ばれる所によく行ったものですが、最近では予約を取るのも長時間の運転も嫌になってしまいました。

 コロナは私の精神を堕落させたと言って過言ではないでしょう。
 コロナが収まったところで、私の精神はそのままなのですから。


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期末勤勉手当

2023年06月30日 | 仕事

 今日、期末勤勉手当、いわゆるボーナスが支給されました。
 私は成績率「優秀」ということで、11.5%上乗せされていました。
 それはそれで嬉しいのですが、同世代で成績率が「良好」の人には上乗せ分が無いにも関わらず、総手取り額は私よりも2万円程度多いのは面白くありません。
 私の場合精神病で長く休んだ期間があり、その後長らく基本給が上がらなかったためと思われます。
 私は期末勤勉手当の支給に際しては毎回「優秀」をもらい、11.5%上乗せした金額を支給されていますが、これが「良好」に下がるとどうっちゃうんだろうと恐怖を感じずにはいられません。
 毎回「優秀」が付くのは、同世代と比較して明らかに基本給が低いための救済措置かもしれません。
 そうでなければ毎回「優秀」が付くなんてことはあり得ません。

 私が病気で苦しんだのと同様、上層部も私の扱いに苦しんでいるのかもしれません。

 何しろ私は職場の上司にパワー・ハラスメントをくらい、職場に訴えても埒が明かなかったため、弁護士を立てて内容証明郵便を送りつけ、①文書による謝罪、②金銭による補償、③再発防止のための規程の作成の3点を要求したことがあり、それらは全て私の要求どおり認められました。
 ただし、金銭による補償に関しては、私は300万円を要求していたのですが、話し合いの結果、100万円に減額されました。
 弁護士によれば要求額どおり認められることなんてないので、妥当な額だそうで、しぶしぶ私は減額を受け入れました。

 このようなことは滅多にありません。
 多くの被害者は泣き寝入りし、ごく稀に自殺する者が現れ、その時だけハラスメントについての啓発活動が行われたりします。

 しかし私は、白黒つけたかったのです。
 グレーはありません。
 ハラスメントを行った上司が真っ黒であり、被害者の私は真っ白ということです。
 それを職場の上層部の人々に見せつけたかったのです。

 見せしめと言いましょうか。

 その時の上司、異動で去っていきましたが、今どこで何をしているのかは全く分かりません。

 それにしてもよりにもよってこの私に暴言を吐くとは愚か者です。
 驚くべきことに、この私に、です。

 暴言を吐きたければ、相手を見たほうが良いと思います。
 そうでないと、後で痛い目を見ることになります。
 


 日頃大人しいからと言って、心の奥底に限りないプライドと力強さを隠し持っていることに気付かなかったのですね。
 よほど人を見る目が無かったのでしょう。

 そのため私が印象深い方法で人間観察の妙を教えてあげたというわけです。
 このようなことがあったため、温厚な私を上層部は面倒くさい奴だと極端に怖れているのかもしれません。

 そのことが毎回「優秀」をもらえる本当の理由なのではないかと邪推してしまいます。


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失われるやる気と誇り

2023年05月25日 | 仕事

 はるか昔、大学で行政学という講義を受けたことがあります。
 その中で、行政組織というものは放っておくとどんどんいらぬ仕事を増やして増殖し、むやみに会議体やワーキンググループを作り、それがためにマンパワーが不足して自滅する傾向にある、と教わった記憶があります。

 考えてみると、デジタル庁だの子供家庭庁だの、よくわからない組織が増えています。
 これらも新しく職員を増やすのではなく、既存の省庁から人さらいをして組織としての体裁を取り繕っているように見受けられます。

 私が勤務する学術行政機関でもむやみに会議やら委員会やらを増やしています。
 しかし職員は限られているため、一人でいくつものお役目を仰せつかることになり、内心無駄でくだらない、と思いながら仕事に取り組んでいます。

 これ、古くは中曽根改革で著しく悪化し、小泉改革でとどめを刺した感じがします。
 阿呆なやつが権力を握るとろくなことをしません。

 今は人文情報学が流行りで、これのための組織を①運営委員会、その下に②企画調整会議さらにその下に③部会、ついには④技術検討チームを組織するという具合。

 一つの仕事のために4つの組織を作ったのです。
 私は正式な委員ではありませんが、担当する仕事とかぶっているため、すべてに出席しています。
 それだけでも、多くの時間を割かれます。

 その他にも研究推進会議、研究倫理委員会、共同研究委員会、研究報告編集委員会、教務委員会、知的財産委員会、予算施設委員会、webサイトリニューアル委員会、執行部会議、大型実験器具の仕様策定委員会に、それぞれ出ています。

 この他、私が関与していない会議だか委員会だかワーキンググループだかが、たくさんあります。

 会議の準備と会議出席でほとんどの時間がとられ、勤務時間後、静かになった時間帯に自分の実務を進めるほかありません。 
 私のごとき下っ端ですらこうなのですから、立場が上の人は毎日会議やら打合せで時が過ぎていくのでしょうね。
 そして必要無くなった会議体もそのまま残し、委員だけ決めて会議は何年も開かれない、という馬鹿げた事態まで出来します。

 行政学で学んだことは本当だったのだなぁと、30年以上前に受けた講義の中身を反芻したりしています。

 民間企業はどうなのでしょうね。
 私は民間企業で働いた経験がありませんし、一口に民間企業と言っても大手から中小、零細まで色々あり、業種も多岐にわたりますから、それぞれ理不尽なことはあるのだろうと思います。

 私は私で行政という理不尽というか無駄が満載の世界で碌を食んでいます。
 そんなことを30年以上も続けていれば、朱に交われば赤くなるの例えどおり何も感じなくなってきます。
 じつはそれが一番怖ろしい。

 理不尽を理不尽とも思わず、無駄を必要と思い込み、日々の職務に疑問を抱かないどころか、誇りすら持ってしまうという。

 私は自分の仕事に誇りを持ったことはありませんし、どちらかと言うと世界に必要ない、あるいはあっても無くてもどうでも良い職種であるような気分が就職してからずうっと続いています。

 私は為すべきことはきちんと為しているし、高い評価を得ているという自負もあります。
 それなのに、どうしても自分が日々為している仕事が、世のため人のためになっていない、自己満足のための組織でしか無いように感じ続けています。

これはおそらく私の精神を少しづつ蝕み、それがためにやる気の無いおじさんが生まれてしまったのだと思います。
やる気が無いなりに働くというのは結構しんどいことです。

 行政学に、行政職員は誇りとやる気を失っていく、という一文を加えたらどうかと思います。


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演じる

2023年05月21日 | 仕事

 日曜日の夕方を迎えてしまいました。
 一週間のなかで最も憂鬱な時間です。
 毎週のことながら、明日からの仕事に怯えながら過ごしています。

 若い頃は、勤め人も50歳を過ぎれば豊富な経験から仕事に怯えることも、日曜日の夕方に落ちることもないのだろうと思っていました。
 しかしそれは大間違いでした。
 むしろ年齢ゆえの立場や役割が重くなり、憂鬱はつのるばかりです。

 先般、ホームページのリニューアルを2年かけて行うことが決まりました。
 予算は2千500万円にも及びます。
 webサイトの制作会社5社がコンペに参加し、無事リニューアルがスタートすることになりました。
 私はリニューアル委員会の委員を命じられ、様々な仕事が振られることになりました。
 制作会社は発注元の生の意見を聞きたいということで、リニューアル委員全員と顔合わせ。

 その際、それぞれ自己紹介をしたのですが、名前を言うだけではつまらないということで、もし魔法が使えたら何をしたいかを述べることになりました。
 私は下品にも現金が詰まった高級車が欲しいと言いましたが、今すぐ実家に帰りたいという北陸出身の若い女性がいたり、若返りたい、と切ない言葉を述べた57歳の独身男がいたりしました。

 職場では勤め人を演じなければならず、それは大層苦痛なことで、おそらくそれは自分の本当をひた隠しにしなければならないからだと思います。

 その演技の世界で、本音を垣間見せた人。

 ほとんどの人は、毒にも薬にもならない、演技っぽいことを言っていたのに。

 職場で本音をもらすなど、マナー違反も甚だしい。
 職場は演技をする場であって、本音を述べる場ではありません。
 気の合う同僚少数と一杯やりに行ってそういうことを言うのはよろしいかと思いますが、公的な場ではご法度です。

 57歳の先輩が述べた若返りたいという言葉。
 これは彼が生涯独身で老いた両親の面倒を一手に引き受けているという状況がそう言わしめたのかもしれません。
 どこかの時点で選択を誤ったと思っているのかもしれません。

 私も時折、人生の選択は間違いだらけだったと悔やむことがあります。
 しかし若返りたいとは欠片も思いません。
 誤りの多い人生だったとしても、やっとここまで辿り着いたのに、もう一遍やりなおすなんて面倒で仕方ありません。

 どんな生き方をしたって、所詮人間は無い物ねだり。
 後悔こそ人類普遍の振り返りでしょう。

 多分今後も、私はこれまでと同様、その時点では最善と思いながら、後になって悔やむような選択を続けていくのだろうと思います。
 圧倒的多数の人がそうであるように。


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