ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

お祭り

2012年01月31日 | 仕事

  今日は1月末。
 年度末の決算祭りが始まったようです。
 私の机には駆け込み需要の伝票の山。
 毎年のこととはいえ、嫌になりますねぇ。
 一年12カ月、365日あるのに、人間、お尻に火がつかないとなかなか腰をあげないものですねぇ。
 今日は久しぶりに目が回る忙しさでした。
 一日の仕事を終え、手を洗おうとかがんだら、頭がくらーとして倒れるかと思いました。
 体力の衰えと、精神障害による疲れやすさは、想像以上のようです。

 しかし私は、この程度のことで倒れたりしません。
 私には信頼できる主治医と、リワークでともに復職を目指して学んだ仲間がいますから。

 これから二か月は正念場になると思います。
 気負わず、一日一日をこなしていきたいと思います。

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サイコ・ウォード

2012年01月31日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 昨夜は「サイコ・ウォード」を鑑賞しました。

 犯罪心理学者のチームが、閉鎖された犯罪者用精神病院に忍びこみ、禁じられた人体実験が行われていたという噂を検証しようとします。
 終身刑の凶悪犯罪者を、恐怖を感じないような脳の持ち主に変身させようというのです。
 これを軍事に応用し、恐怖を感じない兵士を大量生産しようというわけです。

 これ、ベトナム戦争当時、さかんに噂になっていた実験を思い起こさせますね。

 で、廃墟と化した精神病院に侵入してみると、怖ろしい殺人鬼が待っています。
 釈放された後、恐怖を感じなくなった重犯罪者が住みなれた精神病院に帰っており、時折紛れ込む学生など餌食にしていた、という設定です。

 マスクをかぶり、斧を持った殺人鬼、怖かったですねぇ。
 心霊ホラーより、殺人鬼ホラーのほうが、相手が物理的力を持っているだけに怖ろしいですね。

 冬の夜、身も心も凍る一夜を過ごしました。
 あぁ、幸せ。

サイコ・ウォード 封鎖病棟~絶体絶命~ [DVD] 原題:Psycho ward
ジャクリーヌ・ベッツ,リアム・カード,ボビー・ホーバツ,ティム・クラーク,サンディ・レイ
発売元:CURIOUSCOPE/販売代理:アルドゥール

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しつこい

2012年01月30日 | 文学

 ここ数日の寒さは馬鹿げているほどしつこいですね。
 朝は氷点下まで下がり、公園や空き地は霜がおりて真っ白です。
 大寒から立春までが一番寒いとは言いますが、今年は異常です。
 しかも職場はウォームビズ。
 暖房が弱めです。
 
 私はフリースを着て股引きをはき、さらに膝かけをして仕事にあたっています。
 廊下に出ればまた底冷えがして、トイレに行くのも喫煙所に行くのも、事務連絡のために他の課に行くのも億劫です。

 冬枯れの 森の朽ち葉の 霜の上に 落ちたる月の 影の寒けさ 

 「新古今和歌集」に所収の藤原清輔の歌です。
 寒いでしょうにずいぶん観察が細かいですね。
 文学者というより自然科学者のような目で冬の寒さを観察しています。
 寒さを盛り上げる、震え上がるような寒々しい和歌ですね。

 この時季にこの歌を持ちだすあたり、私もやけくそ気味と見えます。

 こう寒くちゃ、やれません。

 しかし春はもうすぐそこ。
 勢いを増した陽射しが、それを感じさせます。
 春というのは憂鬱な季節ですが、寒いのもそろそろ限界です。

新古今和歌集〈上〉 (角川ソフィア文庫)
久保田 淳
角川学芸出版
新古今和歌集〈下〉 (角川ソフィア文庫)
久保田 淳
角川学芸出版

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忘れられた日本人

2012年01月30日 | 思想・学問

 今日は異端の民俗学者、宮本常一の忌日です。
 1981年、75歳で亡くなりました。

 漂流民や被差別民を主なフィールドとし、柳田民俗学の一派からは無視され続けていましたが、晩年、やっと世に認められるようになりました。

 私にとって印象深いのは、「忘れられた日本人」ですねぇ。
 名著だと思います。

忘れられた日本人 (岩波文庫)
宮本 常一
岩波書店


 昭和14年から日本各地の老人に聞き取り調査をし、様々な職業、身分の人々の生活を生々しく再現し、政治家や文化人などの華やかなものばかりになりがちな歴史の裏に潜む民衆のたくましさを活写して見事でした。

 私がとくに印象に残ったのは「土佐源氏」

 馬を引いて荷物を運ぶ馬子という仕事をしていた男が、行く先々で大店や庄屋の奥様と不倫。
 それがまた、荒れ果てた神社のお堂で逢引きしたり、森の中で青姦に及んだり、田舎のことで連れ込みなんかなくて、事を行う場所に苦労していたようです。
 妻子を捨てて馬の世話と女を可愛がることだけに生きた男の記録です。

 そんなことをして50歳を過ぎ、男は失明して何十年ぶりかで妻の元に帰ってきます。
 妻は優しく迎え、もう仕事ができないということで、夫婦二人、橋の下に小屋をたて、乞食をして余生を送るのです。
 やるせないですねぇ。

 事実は小説より奇なりと言いますが、誠に世の中というのは様々なものですねぇ。

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離島

2012年01月30日 | 社会・政治

 新聞報道によると、わが国政府が日本の排他的経済水域(EEZ)内にありながら名称の無かった島39に名前をつけることとし、その名称が内定したそうです。



 今まで名前が無かったということは、島というより岩みたいなものなのでしょうね。
 上の海図をご覧いただけばわかるとおり、水かぶり岩だのトド島だの、冗談みたいな名前が付けられた島もありますが、政府は地元漁師などに聞き取り調査を行い、実際に呼ばれている名前を付けるよう努めたようです。

 このニュース、尖閣諸島の領有を主張する中国を激しく刺激するでしょうねぇ。

 しかし日本の名前をつけるということは、わが国が領有していることを改めて明示する効果もあるので、いずれはやらなければならないことだったのでしょう。

 今回命名した39の他にも、無数の小島があって、その数すらつかめていないそうで、今後政府はそれら小島の調査を本格化させるそうです。

 こういう動きがあると、何か日本近海できな臭い動きがあるのかと勘繰ってしまいます。
 日本政府もボンクラじゃないでしょうから、今まで手をつけなかったことをやるというには、それなりの理由があろうかと思います。

 まして野田総理は前の二代の総理に比べて大分まともなオツムを持っているようにお見受けしますから。

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JIGSAW ザ・リアリティショー

2012年01月29日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 欧州の様々な国を舞台に繰り広げられるホラー・シリーズ「JIGSAW」
 今日はロシア産の「ザ・リアリティショー」を鑑賞しました。

 優勝すれば多額の賞金がもらえるテレビ番組に応募した若者たち。
 車で森の中のかつてボーイ・スカウトのキャンプ場だった場所に連れて行かれます。
 そこで正体不明の殺人鬼に次々に襲われるという話。

 当たり外れの大きいこのシリーズ、今回は残念ながら外れだったようです。

 まず、大した謎もないのに謎めかしている点、残酷シーンがやけに大人しい点、彼なる人物がどうやら悪魔を指しているらしく、耶蘇教を信じない者は白けてしまう点などなど。
 ホラーとしてのツボを心得ていないような感じです。

 でもまだこのシリーズで観ていない作品が6本もあります。
 とことん付き合うしかないでしょう。

JIGSAW ザ・リアリティショー [DVD]
アヌフィサ・チェーホフ
ビデオメーカー

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日本海

2012年01月29日 | 社会・政治

 先日米国バージニア州議会で、公立学校で使用する教科書に、日本海とともに韓国が主張する東海を併記する条例案がわずか1票差で否決されました。
 韓国は激しいロビー活動を展開し、僅差まで迫ったようです。
 日本海の呼称に関し、米国政府の立場は明快で、国際的に認知された日本海以外は認めない、というものですが、州によってはばらつきがあるものと思われます。

 この件に関し、韓国は執拗かつ執念深いですが、不思議な気がします。
 すでに国際的に認知されている地名を変更するというのは大変な労力を要する割には何の利益もありません。
 それどころか、韓国は細かいことを気にする人々だ、と嘲笑されるのが落ちでしょう。

 私自身は、東海でも日本海でも他国の人々がどう呼ぼうと興味はありません。
 日本人が日本海と呼び続ければ良いだけの話です。

 しかしそうすると、インド洋とかいうのも南アジアの国から文句が出そうなものですが、そんな阿呆くさいことは誰も言いません。

 国際的に認知されているものを変更するために努力する韓国の担当者がかわいそうな気がします。

 言わば不可能を可能にする努力というべきで、それが成ったからと言って、得られるのは自己満足だけ。

 切ないですねぇ。

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ジェイゾロフト

2012年01月28日 | 精神障害

 今日は2週間に一度の診察でした。
 職場復帰して1年9ヶ月、安定していることに鑑み、減薬となりました。
 最大100m飲んでいた抗うつ薬のジェイゾロフトですが、三ヶ月ごとに25mずつ減らしていって、このたびめでたくこの薬を切ることになりました。

 これで今飲んでいる薬は、抗うつ薬としてリフレックスとドグマチール、気分安定剤としてリーマス、頓服の抗不安薬としてワイパックス、睡眠薬としてサイレースです。

 症状がきついときはこれらに加えて統合失調症に使うセロクエル、レボトミン、それに過食嘔吐があったのでこれを抑えるデプロメールも飲んでいました。
 それを思えば、ずいぶん薬が整理された感じがします。

 体と財布への負担が減ってうれしいかぎりです。
 この調子でいきたいものです。
 自覚的には、ほとんど精神症状はなくなりました。
 薬で抑えているだけかもしれませんが。  

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血液検査

2012年01月28日 | その他

 今日は三ヶ月に一度の内科での血液検査。
 朝飯を抜いて、9時に血をとってきました。
 これは主にコレステロールの値を見るため。

 私は家族性の高コレステロールで、もう13年も前からコレステロールを下げる薬を飲んでいます。
 当時は53キロしかない痩せっぽちでしたが、コレステロールだけは異常値だったのです。
 
 その時内科医から言われた一言には驚きましたねぇ。
「方親だけが高コレステロールだから良かったけど、両親とも、だったら20歳になる前に、一度も血液検査することなく突然死してるよ」
 だそうです。

 血管が詰まる病気が怖ろしいのは、糖尿病や癌などと違い、長く治療した果てに死があるのではなく、ある日突然倒れることでしょうねぇ。

 何人もの先輩を、心筋梗塞や脳梗塞で喪っています。

 でも考えようによっては、長患いせずに済むという利点もあります。
 まだ死にたくは無いですが。

 その後車検のため、ディーラーに車を持っていきました。
 さらにその後、数日前から異音がして使えなかった浴室の換気扇の修理業者が来ました。

 札に金が生えたように飛んでいく一日でした。
 それも血液検査だとか車検だとか換気扇修理だとか、やむを得ざる出費で。

 痛いですねぇ。

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殺戮島

2012年01月28日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 昨夜はロシアのサヴァイバル・アクション「殺戮島」を鑑賞しました。

 近未来、世界から死刑制度がなくなり、一方凶悪犯罪は増える一方で、終身刑の囚人を収容しきれなくなります。
 そこで実験的に島流しを始めます。
 人が住まない北極圏の絶海の孤島に収容施設を建て、三ヶ月分の食料を置いて200人もの囚人を放置するのです。
 建前は衛星で常に監視し、異常事態が起これば救援に来るし食料も届ける、ということになっていますが、そんなことは嘘っぱち。
 やがて囚人は支配する側とされる側に分かれ、支配される側にゲームをさせて、ビリになった者を食うという方法で生き延びようとします。
 しかし暴動が起きて恐怖の支配は終わり。
 次にくるのは、混沌とした無法状態です。

 なかなかに難しい映画です。
 未来への警告とも、人間性への絶望とも、単なる残酷アクションにも見えます。
 少し落ちてしまいました。

殺戮島 ザ・バトルロワイアル [DVD]
コンスタンティン・ラヴロネンコ,インゲボルガ・ダクネイト,マラト・バシャロフ,トミー・タイニー・リスター
アメイジングD.C.

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1人カラオケ

2012年01月27日 | 思想・学問

 「結婚できない男」というテレビドラマで、1人焼き肉1人お好み焼きなど、一般的には大勢で食するような食事をあえてする男が話題になったことがありました。
 高身長、イケメンの阿部寛がお金もあるのに一向にもてない変人を演じていて抜群に面白かったですねぇ。

 近頃神田に、1人カラオケ専門店というのが営業を始めて、40代から50代の中年男性に人気を博しているそうです。
 職場の宴会などで好きな曲を歌えば若い者には「知らなーい」などと言われ、無理に若目の曲を選んで豪沈したり、おじさんは苦労しているのですねぇ。

 私は精神障害者となってから、一度もカラオケには行っていません。

 1人カラオケなら、入るのも堂々と、歌うのも堂々と、精算も堂々と出来ると言う点が受けているんじゃないでしょうか。



 でも私は行ってみたいとは思いませんね。
 もう一生、職場の宴会でカラオケへ、という流れになっても、行かないと思いますから。

 無駄なエネルギーを遣いたくないのですよねぇ。

 病気をやって、できないことが増えたとは思いませんが、やりたくないこと、面倒くさいことは増えましたねぇ。

 世の中で仕事と言われていること、仕事っぽいことは、すべて面倒くさいです。
 通院も面倒くさいし、床屋に行くのも面倒くさい。
 こんな状態で、我ながらよく働いているものだと思います。

 ただ私の場合、面倒くさいと思ったら、とっとと終えて楽になろう、という習性があります。
 哀しい習性のせいで、仕事が早いと思われちゃうのですねぇ。

 しかもミスをするとますます面倒くさくなるので、ミスをしないよう見返します。
 するとミスが少ないということになっちゃうのですよねぇ。

 思えばうつ病発症時、そうやって仕事が増えたように思います。
 でも今は、堂々と、「無理です、できません」と言うように努力しています。
 滅多に言えませんけどね。

結婚できない男 DVD-BOX
尾崎将也
関西テレビ

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春へ

2012年01月27日 | 文学

 気温は冷えて、雪国では雪が猛威をふるっているというのに、陽ざしは狂的な凶暴さを秘めて、春の力が勃興してきているように感じられます。

 立春は2月4日。

 まだ一週間も先なのですねぇ。

 春を待ち望む北国の方には申し訳ありませんが、私はもう少し、冷たく澄んだ冬が続いてほしいと思っています。

 春は瘴気に満ちて荒々しく、変に気持ちが沈みますから。

 雪ふれば 嶺の真榊(まさかき) うづもれて 月にみがける 天の香久山

 「新古今和歌集」藤原俊成の歌です。
 見事な雪景色を詠んでいます。
 
 でも私は、そのような見事な雪景色、見たことないんですよねぇ。
 柄にもなく、バブルの頃スキーに出かけたりしましたが、スキー場の雪は言ってみれば土俵のようなもの。
 雪景色を楽しむというのとは違っています。
 東京にも毎年雪が降り、降った直後はきれいだなと思っても、すぐに茶色い汚い雪になってしまうのですよねぇ。

 かといって、雪の北海道とか、雪の金沢や新潟にわざわざ雪景色を見に出かける気は起きませんねぇ。
 おっくう過ぎます。

 しかし時は残酷にすぎて、春愁の気が濃厚な季節が来るのですよねぇ。

 キャデラックより 春愁の 令夫人

 黛まどか
の句です。

 見事ですねぇ。
 春愁に襲われるのはお金持ちも一緒。
 いやむしろ、生活に汲々としている貧乏人よりも、春は有閑マダムを襲うのかもしれませんね。

 それなら生活に追われる私なんぞ、そう心配することもありますまい。

新古今和歌集〈上〉 (角川ソフィア文庫)
久保田 淳
角川学芸出版

新古今和歌集〈下〉 (角川ソフィア文庫)
久保田 淳

角川学芸出版

 



 

B面の夏 (角川文庫)
黛 まどか
角川書店
忘れ貝
黛 まどか
文學の森
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俳句脳 ――発想、ひらめき、美意識 (角川oneテーマ21 A 85)
黛 まどか,茂木 健一郎
角川グループパブリッシング

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石原新党

2012年01月27日 | 社会・政治

 新聞報道によれば、国民新党の亀井静香代表、たちあがれ日本の平沼赳夫代表、石原東京都知事が25日に会談し、3月に石原都知事を党首とする新党を立ち上げることで合意したとか。

 この3人、鬼や妖怪にしか見えず、三者会談は会談というより怪談でしょうねぇ。

 恐ろしや。

 石原知事、そろそろ80歳に手が届こうかと言うお年。
 近頃は判断力が鈍り、老害の感が漂います。
 今でも石原都知事に絶大な人気があって、総理に相応しいと思っているとしたら、大きな認識違いですね。
 20年前までは、総理に相応しい政治家で常に上位にランクしていましたが、近頃ではまったく耳にしません。
 
 そろそろ引退して、潤沢な資産を背景に余生を楽しむ時だと思いますがねぇ。

 まあ、最初はおじいちゃんたちが引っ張っていくんでしょうけど、10年くらいのうちに活きの良い青年政治家を育てて、若々しい政党に生まれ変わらないと、おじいちゃんたち、ばたばた倒れちゃいますよ。

 政党名はずばり、老害党
 あるいは、よれよれ党
 まぁおふざけは止しにして、真正保守党あたりでしょうか。

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2012年01月26日 | 社会・政治

 変な事件が起こりましたねぇ。

 犬が見知らぬ男に蹴られ、飼い主が怒って男を突き飛ばしたところ、男は頭を強打して死亡したそうです。

 男71歳、飼い主64歳、いい年じゃありませんか。

 それにしても、飛びかかってきたわけでもないのに、なんで犬を蹴っちゃったんでしょうね。
 まずそれが不思議。
 で、死ぬほど強く突き飛ばした飼い主、これも不思議。
 不思議な人と不思議な人が、不幸な出会いをしちゃったということでしょうか。

 お話に現れる犬というと、「フランダースの犬」とか「忠犬ハチ公」とか「南極物語」とか、割合人間によくなついて、人間に親和性を持ったものが多いような気がします。
 これが狼になると、「赤ずきん」とか、急に怖ろしい怪物として描かれるのだから不思議なものです。
 あ、そういえば、井上ひさし「ドン松五郎の生活」という異色の物語もありました。
 人間の言葉を理解し、ワープロで人間と会話する犬のドン松五郎が起こす大騒動です。
 でも基本的に、犬は人間に従順ですね。

 一方猫といえば、なんといっても「吾輩は猫である」でしょうねぇ。

 勝手気まま、自分は人に飼われているなどとちっとも思わず、むしろ自分の家に勝手に人間が住みついているくらいの勢いです。

 私は犬も猫も飼ったことがありませんが、実家では犬と猫を飼っていました。
 犬はもちろん、猫も家には一歩も入れませんでしたね。
 人間と犬猫の間には超えてはいけない一線があり、それが実家では家にあげないということでした。

 もし犬か猫に生まれ変われるのなら、私は大金持ちに飼われる猫がいいですねぇ。
 もちろん室内で飼われて、家から一歩も出ない、優雅な猫です。
 飼い主は自分の召使だと思い込んで、孤高の矜持を保つのです。

 犬はいやですねぇ。
 いつも飼い主の顔色をうかがって。
 散歩させなかったら吠えまくって。
 面倒くさいことこの上ありません。

フランダースの犬 (新潮文庫)
村岡 花子
新潮社
劇場版 フランダースの犬 [DVD]
ネロ:津村まこと,アロア:丹下 桜,コゼツ:山本 圭,エリーナ:岡江久美子
バンダイビジュアル
ハチ公物語 [DVD]
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松竹ホームビデオ
南極物語 [DVD]
蔵原惟繕,高倉健,渡瀬恒彦,岡田英次,夏目雅子
フジテレビジョン
赤ずきん (岩波の子どもの本)
バーナディット・ワッツ,生野 幸吉
岩波書店

  ドン松五郎の生活 大追跡 [VHS]
須崎一夫,玉盛正陽,久保田圭司
ジーダス
吾輩は猫である (角川文庫)
夏目 漱石
角川書店

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文学と悪

2012年01月26日 | 文学

  昨夜、ジョルジュ・バタイユ「文学と悪」を読みました。
 この作者にしてはわりあい分かりやすかったですね。

 ブロンテ、ボードレール、ミシュレ、ブレイク、サド、プルースト、カフカ、ジュネの8人の作家を論じてエキサイティングです。

 文学における悪とは何か、を追究します。

 それは善を善として認めたうえで悪を志向しようとする嗜好、それは行動に対する文学の態度、神に対する悪魔の態度、大人に対する子供の態度としても捉えられる、とバタイユは論を進めます。

 それには善悪を分ける倫理観が生まれていなければなりませんが、はるか古代、善悪が明瞭に分かれておらず、しかし本能的にこれは悪だというイメージだけがあった時、悪は強烈な魅力を放っていたと想像します。

 「行動=神=大人」を断念することによって可能となる生き方・在り方、それが完全に正当化されることは、原理的には、生きているうちにはありえないことですが、正当化されえない生を自覚して生きること、これが文学における悪だと言うのです。

 そうすると、大抵の文学者は子ども=悪で在り続けることになりますね。
 これはかなりしんどいことです。
 人間は自然に成長していくものですから。

 例えばサド侯爵「悪徳の栄え」などは、延々と幻想的ともいえる残虐描写が続きます。
 これに付いていくのは苦痛さえ伴います。
 残酷な性描写と、間アンチ・キリストの悪の哲学がこれまた延々と語られます。
 しかしバタイユの論では、サド侯爵の文学は悪の哲学を語るから悪なのではなく、子どもじみた自分の性的妄想を延々と書き連ねる、その大人ではない態度が、まさに悪だということになりましょう。

 そういう意味では、太宰治も悪でしょうし、尾崎豊も悪でしょう。
 種田山頭火も尾崎放哉も西行法師も悪でなければなりません。

 そして不思議なことに、腹の底に悪の塊のような物を抱えた私は、大人として行動し、日々職務に精励していることから、善になってしまいます。

 そうだったのですね。
 私は本質的にはともかく、表面的には善人だったのですね。
 そうじゃないかと思っていました。

文学と悪 (ちくま学芸文庫)
Georges Bataille,山本 功
筑摩書房
悪徳の栄え〈上〉 (河出文庫)
渋澤 龍彦
河出書房新社
悪徳の栄え〈下〉 (河出文庫)
渋澤 龍彦
河出書房新社

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