香港で行政長官の選挙に際し、民主派の候補が立候補できないようなシステムを作ろうとして、香港では若者を中心に激しいデモを繰り広げていますね。
1989年の天安門事件を思い起こさずにはいられません。
時代はくだって、今やあっという間に名も無い市民が撮影した映像が世界を駆け巡るようになりました。
そんな時代にあって、天安門事件のような弾圧はいかに中国政府といえども出来ないでしょう。
中国マスコミは、国内向けのニュースで、香港のデモを、国慶節を祝う人々、と紹介しているそうです。
噴飯物とはこのことです。
習国家主席が唱える「偉大なる中華民族の復興」とは、具体的にどのような状況を現出せしめることを目指しているのでしょうね。
一説には、アヘン戦争で敗れて以来の怨念を晴らすべく、過去、最も中華帝国が広い版図を誇った時代と同様の地域を支配したうえに、一度も支配したことがない太平洋の半分を手に入れることにあるとする識者もいます。
これはほとんど誇大妄想とでも言うべき壮大な夢想で、欧州全体を支配し、さらには全世界の覇者となることを夢見たヒトラーにも比すべき馬鹿馬鹿しさです。
中国は広大な領土をすでに持ち、世界一の人口を誇っているではありませんか。
国民の所得格差を縮め、国民に幸福感をもたらすより他に、目指すべき政策は存在しえないように思います。
現実に目を向ければ、西方の少数民族はテロを続発させ、インド・ベトナム・フィリピンなど南の隣国と対立し、太平洋に覇を唱えようにも、日米同盟が強力にこれを阻止しています。
「偉大なる中華民族」と言えば、すでに中国は偉大であり、これ以上力によって領土や影響力を増やそうとすれば、やがては世界を敵にまわし、目標とは間逆の、眠れる獅子に戻ってしまうように感じます。
愚かな夢はきれいに忘れて、すでに偉大である中華人民共和国の今を、合法的に維持発展せしめるよう努力いただきたいものです。
今日で9月も終り。
急に涼しくなって、くしゃみが止まらず、職場に常備している鼻炎カプセルを飲んだら、猛烈に眠くなり、仕事になりません。
困ったものです。
なんだか寒気もするので、フリースを着こんでいます。
数年前までは今日でクールビズも終りだったのですが、今は10月末までクールビズ。
単にネクタイをしないというだけで、あんまり意味がないように思います。
今日はダラダラ過ごすしかありませんねぇ。
幸い急ぎの仕事も無いことですし。
今日は千葉市美術館に出かけました。
「鏑木清方と江戸の風情」展を観るためです。
この画家は明治30年頃から昭和40年代まで長く活躍した画家で、儚げでうつろな美人画が有名です。
同時代に活躍した、やはり美人画で有名な上村松園と並び称せられますが、上村松園の美人画は、ただ綺麗に過ぎ、鏑木清方のほうがセクシャルな感じを受けます。
上村松園が女性だったせいでしょうか。
で、時代を追って作品がずらりと並べられていたのですが、初期の挿絵を中心とした美人画はじつに活き活きとして、儚げながらも健康的な美を感じさせるのに対し、晩年、自身が幼少期を過ごした明治半ばの、江戸情緒を色濃く残す風俗を描き出した絵画群は、ぞっとするほど美的ながら、そこに描かれている人々に生気が感じられないのです。
まるでノスタルジックで美しい幽霊ででもあるかのような。
なんとなく、映画「異人たちとの夏」を思い出しました。
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解説では、関東大震災で彼のふるさと、東京が大きく変貌したのみならず、東京大空襲、それに続く戦後の変化などで懐かしい東京は記憶の中にしか存在しなくなり、年老いた画家はそれを追慕するかのように明治半ばの風俗を描き出した、と言うのです。
私は会場冒頭にある初期の美人画と、会場の最後に飾られた最晩年の明治半ばを追慕した風俗画を比較するため、何度も展覧会場を行ったりきたりして、画家の魂の漂流の激しさに感応したのか、最晩年のノスタルジックな風俗画を前にして、落涙を禁じえませんでした。
なんとも疲れる美術鑑賞で、ここまで絵画に疲労させられたのは、シャガール展やモロー展以来ですねぇ。
しかし疲労するということは、それだけ私の精神が画家の魂に激しく感応したということで、素晴らしい美的体験であったと言う他ありません。
画家は関東大震災、太平洋戦争を生き抜き、戦後は変わりすぎたふるさとを捨てて鎌倉に移り住み、昭和47年、93歳の天寿を全うしたそうです。
私は単に人混みが厭でふるさとからお隣、千葉に脱出したへなちょこ野郎で、それは平和な時代だからこそ許される贅沢であったのかと、今さらながら感じ入ったしだいです。
夢まぼろしの中にいるような、素晴らしい日曜日を過ごせたことは、私の喜びとするところです。
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某週刊誌をぱらぱらとめくっていたら、懐かしい名前が登場していました。
松本智津夫。
言わずと知れたオウム真理教の神聖法皇にして最終解脱者、偉大な導師、麻原尊師の最近の動向です。
東京拘置所にもう10年以上拘禁されています。
平成18年には死刑が確定。
しかしその後、尊師は変容します。
弁護士や家族との意思疎通が不可能になり、糞尿を垂れ流すため常時オムツを使用。
娘3人が接見に来た時には、なんと娘たちの前で陰茎を露出させて自慰行為に及び、看守が止めるのも聞かずに射精にいたったとか。
その間娘たちは気味悪そうに見ていただけだったそうです。
この尊師の態度に、詐病説と、拘禁反応による心神喪失とみる意見が対立しています。
刑法では、確定死刑囚であっても、心神喪失もしくは心神耗弱の場合、通常、刑を執行されません。
それを知っていて、一芝居打っているというのが詐病説ですが、私はこれは疑わしいと思っています。
詐病というからには、本当はまともなわけです。
本当はまともなやつが、糞尿をわざと漏らしたり、娘の前でオナニーしたりなんて、いくら強い意志を持っていても困難だと思います。
それが出来るという時点で、心神喪失とまではいかなくても、なんらかの精神的な異常をきたしていると見るべきでしょう。
それなら、きちんと治療すればよいのです。
治療して、とても異常な芝居を打つことができない、くらいの感覚まで回復させ、死刑を執行すればよいでしょう。
もっとも、あさま山荘事件の確定死刑囚がいつまでたっても処刑されないように、尊師の処刑も執行できないと私は思っています。
あさま山荘の凶悪犯は左翼過激派から見れば英雄ですから、国家が殺したとなればこれは崇拝の対象になりましょう。
尊師はそもそも宗教団体の指導者で、今も熱心な信者がいるわけですから、これを処刑してしまっては国家権力による宗教弾圧によって殉教した聖人ということになってしまいます。
今、アーレフと名を変えた教団は、尊師の妻と三女との間で跡目争いが起きているようです。
三女は尊師からもっとも可愛がられ、古くから後継者に、と目されてきましたが、実の母は教団内で自分よりステージが高い三女に対抗するため、長男や次男を担ぎ出そうとしているようです。
当たり前ですが尊師の子供は尊師の血をひいており、ために尊師の血が流れていない母親よりもステージが高いそうです。
世間から後ろ指を指されるような怪しい団体ですら、わずかの利権を求めて跡目争いが起きるのですね。
じつに馬鹿げたことです。
偉大なる尊師におかれましては、もし詐病ならもう芝居はやめ、もし本当に心神喪失なら治療を受け、クリーンな頭で人生の最後を過ごし、本当のことを語ってほしいと切に願います。
それが尊師にできる、唯一にして最後の功徳ではありますまいか。
朝っぱらから学園ホラーを堪能しました。
人気シリーズ「学校の怪談」の15年ぶりとなる新作「呪いの言霊」です。
東京女子流とかいうアイドルグループの面々が頑張ってくれちゃいます。
そういえば、私はかつて、AKB48の存在を知らないころ、彼女らが出演した「伝染歌」というホラー映画を観ました。
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その後の活躍は皆様ご存知のとおり。
ホラー映画は少女アイドルにとって避けては通れない道のようです。
で、「呪いの言霊」。
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ある高校を舞台に、そこでコックリさんに昂じる高校生グループ、その高校の卒業生で、最近母親を亡くした若い女性、学校を舞台にPOVを撮影し、ネットに流そうと企む若者たちの、3つの物語が同時に進行します。
その高校では昭和63年に1年4組で悲惨な事故があり、そのクラスは閉鎖されており、その真相が物語の軸になります。
3つの物語が繋がったとき、世にも恐ろしい真相が明らかになる、という仕立てで、シンプルながら楽しめる作りになっています。
ただ、どうしても子供向けというか、チャチな感じは否めません。
そのチャチさ加減を楽しめる方向けでしょうか。
早いものでもうじき9月も終り。
すっかり涼しくなりました。
時の流れを嘆く言葉はあまりに多く、聞き飽きた感がありますが、ボードレールの「悪の華」に所収の「仇敵」の一部には心打たれます。
時は生命をくらい、
この見えざる仇敵は、
われらの心を蝕みて、
とくとく生血をすすり、
肥りはびこる。
時は金なりとか、光陰矢のごとしとか、時間を大切にするよう戒める言葉はあまたありますが、時を仇敵となじった詩篇は他に知りません。
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ボードレールの面目躍如といったところでしょうか。
確かに中年期にさしかかると、疲れやすくなったり、太ったり、髪が薄くなったり白くなったり、明らかに老化と言うべき現象に見舞われます。
私の場合、髪の変化や中年太りはありませんが、明らかに疲れやすくなったし、集中力も持続しくなったし、近くの物を見るときには近眼鏡を外すようになりました。
これは誰にでも訪れる加齢による現象で、如何ともしがたいものですが、やっぱり気持ちが良いものではありません。
眼鏡を取って新聞を顔に近づけて読む様を見て、同居人は「爺くさい」と笑いますが、その同居人も、書類仕事では眼鏡を外して書類に顔を近づけていることを私は知っています。
子ども叱るな来た道じゃもの、年寄り嗤うな行く道じゃもの、とは、何に記載されていた言葉でしょうか。
人間と時の関係の本質を突いているようで、空怖ろしく感じました。
時が生命をくらい、肥えはびこるとは、隠喩めいているようでいて、けっこうストレートな表現に思えます。
だからこそ詩人は、仇敵という激しい言葉を選んだのでしょう。
そこにはいわゆる名言・格言の類に見られるような説教臭さは無く、詩人が直感的に、あるいは経験的に感得した感覚だけが存在し、だからこそ、寸鉄人を刺すような鋭さを感じるものと思います。
しかし私たちは、この恐るべき仇敵から逃れる術を知りません。
衰えゆく自身の肉体や精神に恐怖しながら、仇敵を受け入れ、付き合っていくしか生きる道が無いとは、なんとも絶望的な状況に置かれているものだと、嘆かずにはいられません。
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不思議ですねぇ。
4月以降、なんとなく調子が悪い日々が続いていたのですが、今日は変に元気です。
あるいはここ数日酒を控えめにしているのが効いてきたのかもしれません。
酒は少量ならリラックスして良いが、飲みすぎるとうつっぽくなると、精神科医が言っていました。
内科医も、晩酌は2合までなら毒にはならないと言っていました。
私はこの半年、明らかに酒量が増えており、それは仕事のストレスを紛らわすためだったのですが、逆効果だったようです。
医者の言うことは聞くものですねぇ。
先般、行方不明になっていた女児がバラバラ遺体で近くの草むらから発見されました。
警察は早くも容疑者を逮捕。
容疑者は47歳で元自衛官、現在は生活保護でくらしているとか。
酒と睡眠薬を同時に飲んで騒ぎを起こすこと年に7~8回に及び、近所からは問題人物と目されていたようですね。
なんでも猫を飼っているとかで、女児が猫好きだったことから、二人に接点がうまれたと推測されるようです。
容疑者は「黙秘します」と言っているようですが、常識的に考えて、逮捕容疑の遺体遺棄だけが彼の犯行と考えるのは無理があるでしょうね。
殺人及び遺体損壊、しかる後、遺体遺棄と進んだと考えるのが普通でしょう。
自衛隊をなぜ辞めたのかは分かりません。
また、元自衛官なら、おそらく警備会社などにすぐに採用されたと思われます。
なぜ生活保護で暮らしていたのかも分かっているのは、かなりの大酒飲みだったらしいことと、部屋をきちんと整頓する几帳面な面を持ち合わせていたらしいこと。
仮にかれが女児を殺害せしめたのなら、動機は何だったのでしょうね。
相手が子供であることから、金銭目的ということはないでしょう。
では、性犯罪?
それもなんとなくしっくりきません。
容疑者は精神の奥深くに、深い闇を抱えていたのでしょうか?
そうだとしたら、その闇は、なぜ女児を傷つける方向に向かったのでしょうか?
まだ容疑の段階で軽々しいことは言えませんが、もし本当に犯人なら、何よりも本当のことを話してほしいと思います。
今更反省しろなどと言っても詮無いことですが、せめて現行法規に則って、適切な刑罰を受けて欲しいものです。
近頃なんだか抗不安薬がもう一つ効いてくれません。
ために、薬を飲んでもなんとなく不安というか、緊張状態というか、すごく疲労します。
お休みの日はそうでもありませんが、職場で自席に座っていても、ふわふわと軽く浮き上がっているようで、落ち着きません。
また、パソコンで文章を作る分には問題ありませんが、手書きで文字を書こうとすると、手が震えてうまく書けません。
気分安定剤のリーマスを飲んでいますが、これに副作用に手の震えがあるとは聞いていましたが、最近とくにひどいように思います。
ちょっと前までは抗不安薬を飲めば手の震えもおさまったのですが。
何か悪い循環に陥っているような気がしてなりません。
病気休暇を取るほどではないですが、日々がしんどいですねぇ。
このしんどさは、波のように寄せたり引いたりしながら、物心ついてからずうっと私につきまとっているように思います。
私のような精神障害者は、心からの平安は得られないかのごとくです。
私が出来ることはただ一つ。
不安や憂鬱を抱えながら、目の前の雑事を一つ一つ片づけていくこと。
あるいは不安や憂鬱は、人間のみならず、生物が根源的に抱える最も強い感情なのかもしれませんね。
それは4月の人事異動以来、もう半年ちかく続く軽いうつ状態と関係しているのでしょうね。
気持ちよく晴れた秋分の日。
昨日休暇を取った私にとって、4連休の最後の日でもありました。
なんということもなく、千葉市中心部を散策しました。
千葉三越を冷やかすと、8月に80歳で亡くなった俳優で画家でもあった米倉斉加年の作品を数多く販売していました。
夢野久作の小説の表紙などを手がけた彼。
金子国義と竹久夢二の間のような幻想的な画風に、しばし酔いしれました。
浮世絵ならぬ憂世絵を名乗っていましたね。
読めば気が狂うといううたい文句の夢野久作の大作「ドグラ・マグラ」の表紙絵です。
まさにこの表紙の角川文庫版を高校生の頃耽読したことを思い出しました。
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ドグラ・マグラ (上) (角川文庫) |
夢野 久作 | |
角川書店 |
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ドグラ・マグラ (下) (角川文庫) |
夢野 久作 | |
角川書店 |
他にも、
のような、独特の美的世界が展開されていました。
お値段は概ね10万円から20万円。
絵画としては、高いほうではないかもしれませんね。
そうはいっても、私に購入するほどの財力はありませんし、あったとしても、家に飾るには少々妖しすぎます。
名脇役として活躍した彼の、もう一つの顔を見せ付けられました。
老俳優はこれらの絵に、何を込めたのでしょうね。
演劇とはまた違った美への執着か、魂の発露か、あるいはまた、インスピレーションに導かれるままに描いた純粋な美的世界か。
氏のご冥福をお祈りせずにはいられません。
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今日は休暇。
のんびり過ごしています。
先日古着屋で購入した茶の大島紬を初めて着用し、近所を散歩しました。
これ、じつは3万7千円だったのですが、新品で誂えれば50万円はくだらない、と古着屋は言っていました。
要するに古着は、一から仕立てる新品と違い、身丈や幅などがすでに出来上がってしまっているため、それに合った体型でないといけないわけですから、馬鹿値になるわけです。
染み一つない、最上の状態でそれですから、状態の悪いもの、古過ぎるものは推して知るべしといったところでしょうか。
角帯は新品で、じつは4万円しました。
帯のほうが高いのですが、後ろの結び目である貝の口がびしっときまる、締めやすいものです。
最近近所のパスタ屋やそば屋、スーパーや魚屋に着流し姿で登場しており、店員に「素敵ですね」だの「粋だねぇ」だのと言われて悦に入っている愚か者です。
用も無いのに着物で闊歩する変人と、少なくとも同じマンションの住民や管理人からは思われているでしょうねぇ。
まぁ、一種のコスプレですね。
能や歌舞伎、相撲を好み、国文学に親しんできた私が行き着く果てはこれしかなかったのかもしれません。
日本人が日本文化にかぶれ、和装を好んで何が悪い、というのが偽らざる心境です。
今日は今シーズン初めて、秋冬物の着物を引っ張り出し、そうはいっても羽織は暑いので、着流しで浅草界隈をそぞろ歩きました。
浅草には呉服屋、着物専門の古着屋、和装小物の店などがたくさんあり、ひやかして回りました。
和装用には巾着しか荷物を収める物を持っていなかったので、途中、肩からかけられる合切袋を購入しました。
3,500円也。
途中、何人か和装の男を見かけましたが、まだ浴衣が多かったですねぇ。
中には浴衣ではなく、着物なのに襦袢を着用していない若者がいて、襟元が非常にだらしなく感じました。
襦袢がまだ暑いなら、浴衣にすればよいものを。
六区のあたりでは大勢の老若男女が昼日中から酒をあおって大騒ぎしていました。
先日肝臓の数値が悪化したことが判明した私には目の毒です。
しかし昨夜は、見事缶ビール1本で終わりにし、そのせいかいつになく朝、しゃっきりしていたように感じました。
今宵もそうありたいものです。
長いこと正常値だったγGTPをはじめとする肝臓の数値が、半年ぶりの血液検査でひどく悪化していることが判明しました。
内科医に叱られてしまいました。
4月の人事異動後、明らかに酒量が増えていることは自覚していましたが、悪化の仕方が急激です。
内科医からは、禁酒まではしなくても良いが、一日缶ビール1本程度に節酒するよう指導を受けてしまいました。
酒好きの方ならご理解いただけると思いますが、缶ビール1本とはあまりに切ないですねぇ。
しかし、悪化の仕方から言って、急性膵炎に罹患する可能性があり、最悪の場合、急死することもあるとまで脅されては、さすがに酒飲みの私としても従うほかありません。
まずは初日の今夜が重要です。
1日成功すれば、それを続けようという気分になるでしょうし、失敗すれば自棄を起こすことが考えられます。
因業な質に生まれついてしまったものです。
がっくり。
スコットランドが大英帝国から独立するか否かを問う住民投票、とりあえず独立反対が多数をしめたようです。
大英帝国は、グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国というのが正式名称。
ブリテン島には、かつてイングランド・スコットランンド・ウェールズの三つの王国が存在し、アイルランド北部を加えて4つの王国が連合してできたという複雑な歴史があります。
北アイルランドではアイルランドへの帰属を求めるIRAなどの過激派が活動し、テロ行為に及ぶこともしばしばです。
ウェールズはあまりに小さく、人数も少ないためか、あまり独立運動という話は聞きませんが、田舎者として馬鹿にされがちだと聞いたことがあります。
スコットランドは面積も広く、人口も多いため、独立を求める声は昔からありました。
かの名優ショーン・コネリーも独立運動の闘士だと聞き及びます。
しかし、連合王国が成立してすでに300年。
その間には、太陽が沈まない王国と言われるほど、世界中に植民地を持ち、大英帝国のどこかは必ず昼間だったというから驚きです。
世界一の帝国主義国家として君臨しましたが、第二次大戦に勝利したにも関わらず、植民地のほとんどを失うという悲劇に見舞われました。
どの敗戦国よりも、最も多くの利益を失ったのは勝者たる大英帝国でした。
敗れたりとはいえ、米英他の白人巨大帝国主義国家群と激戦を戦い抜いた大日本帝国の雄姿が、有色人種を覚醒させてしまったからでしょうねぇ。
パンドラの箱をあけてしまったのは我が大日本帝国でした。
それから70年。
かろうじて先進国の一角を占める斜陽大国、大英帝国が、自らの意志で国を分割させようなど、馬鹿げています。
世界に与えるインパクトも巨大すぎます。
さすがに多くのスコットランド人は今更独立国家となったとしても、それは苦難に満ちた道のりであり、現実的ではないと判断したのでしょう。
冷静な判断だと思います。
この冷静な投票結果を歓迎するものです。
夏休みの余韻醒めやらぬなか、22日(月)に休暇を取っているため、明日から4連休です。
なんだか頭が呆けちゃいそうですが、やっぱり嬉しいですねぇ。
気候も良くなってきたし。
今日は上司が出張で、同じ部署の後輩が一人体調不良で休んでいます。
ために静かで、なんとなくのんびりした雰囲気に包まれています。
こんな日はだらだら過ごすに限ります。
急ぎの仕事も無いし。
役人を目指すと決めた時は、役所は毎日がのんびりムードなのかと思っていましたが、それは全くの見当違いでした。
いつだったか、週刊スパで、就いてはいけないしんどい職業の2位に、国家公務員がランクされており、しまった、と思ったものです。
しかし、後の祭り。
この年で転職は不可能でしょうから。
定年まで15年もあります。
もしかしたら定年延長なんてことにもなりかねません。
あぁ、宝くじでも当てて、遊んで暮らせる身分になりたいものですねぇ。
そういえばヒュー・グラント主演の「アバウト・ア・ボーイ」という映画では、亡き父親が作曲した曲の印税で、一度も就職せず、ぶらぶら遊んで暮らす中年男の生活が描かれていましたっけ。
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アバウト・ア・ボーイ [Blu-ray] |
トニ・コレット,ヒュー・グラント,レイチェル・ワイズ | |
ワーナー・ホーム・ビデオ |
私はあれを観て、猛烈な嫉妬を感じたものです。
世の中には恵まれた人がいるものだと思いました。
仕事にせよボランティアにせよ、社会貢献というか、他人様の役に立つことが生きがいに繫がる、という考えは根強いようですが、実は大方の人の本音は、大金を手に入れて遊んで暮らしたい、というものだろうと思います。
LOTO7に切ない希望を乗せて、遊んで暮らせるあぶく銭が転がり込むことを夢見る愚かな私なのです。