ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

中国の大気汚染

2013年09月30日 | 社会・政治

 北京などの中国の都市部で、大気汚染が大変なことになっているようですね。

 ニュースによると、WHOが定めたPM2.5の基準値が3倍から9倍も高いそうです。

 厄介なのは、大気に国境は関係なく、隣国であるわが国にも風に乗って汚染された空気が飛来する怖れがあること。

 まったく迷惑な話です。



 こんなにもくもく煙を吐けば、空気が汚れるのは当たり前。



 天安門広場の毛沢東主席の写真も霞んで見えないのに、なぜ北京の人々は笑顔でいられるんでしょうねぇ。

 北京を訪れる外国人観光客が15%減少したそうですが、よく15%程度で済んでいるものです。

 いくら中華文明が偉大で、観るべきものがあまた在るとしても、健康を害するほど大気が汚染されている場所に大枚はたいて出向く人の気がしれません。

 わが国も、かつて高度成長期に、公害などが大きな問題になりました。
 30年くらい前には、隅田川に近づくと悪臭が漂っていたことを思い出します。

 しかしわが国はそれを克服。
 隅田川も清潔になり、わが国の大気は極めて晴朗です。

 ここはひとつ、尖閣諸島の問題などはひとまずおいて、中国の大気汚染対策にわが国の経験に基づく技術を提供すべきでしょうねぇ。

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精密機器

2013年09月30日 | 社会・政治

 最近中国で、最新のミサイルやレーダーなどの武器に、ことごとく日本製の電子部品が使われていることが問題視されているそうです。

 中国が日本憎しの感情を募らせて、日本製品の不買を決めたなら、あらゆる最新兵器が作れなくなり、部品の交換すらできない、ということになってしまいます。

 また、対立がエスカレートし、わが国が経済制裁を決めれば、中国は電子部品を手に入れられなくなってしまいます。

 そのため、中国政府は精密機器の技術向上を急ぐ方針のようですが、この手の物はそう簡単に作れるようになるはずがありません。

 何年も研究を積み重ね、やっと達成し得るもの。

 しかもその間には、わが国や韓国、欧米諸国など元々高い技術を持っていた国々は、さらに高性能の製品を開発するでしょう。

 これは中国軍にとっては死活的な問題でしょうねぇ。

 最新兵器の大半が、仮想敵国からの輸入に頼っているのですから。

 戦前、わが国が石油を米国からの輸入に頼っていたことを思い出します。

 また、一年前に就航したばかりの、旧ソ連製の古い空母を改造した初の中国産空母、早くも錆びていることが中国のネット・ユーザーの間で話題になっているそうです。

 兵隊の数ばかり多くても、オンボロ兵器や部品交換すらできない兵器ばかりでは、戦うことは不可能でしょうねぇ。

 取りうる戦術は古典的な方法だけでしょう。

 広い国土を利用して奥へ奥へと逃げ、多すぎる兵隊を消耗品として扱い、戦線が伸びきって相手が疲弊するのを待つ、という中国やロシアなどの大陸国家が得意とする戦法。


 でもそれじゃあ、長期戦になるしかなく、わが国や米国は最新ハイテク兵器を駆使して古典的な戦法を封じようとするでしょう。

 天安門事件で失敗した反革命の革命を早期に起こし、民主国家となって自由主義国との友好関係を盤石にするしか、異形の大国が生きる道は無いような気がします。


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日曜日の夜

2013年09月29日 | 思想・学問

 日曜日の夜が憂鬱なのは、3歳の幼稚園の頃から今、44歳のサラリーマンに至るまで、全く変わりません。

 もう40年以上、平日はどこかに通う生活を続けているのですね。

 生きるためとは言え、愚かなことです。

 人に限らす、生きとし生ける生き物は、食うか食われるかの、苦しい生活を強いられています。

 そこで人間は、哲学や宗教などを考えだし、生きている人間の生きる理屈を考えだしたのでしょう。
 最後の審判だとか、成仏だとか、それぞれに宗教によって救いは異なります。

 しかし私は、究極のところ、仏教もキリスト教もユダヤ教もイスラム教も、同じなのではないかと思っています。

 どの宗教も、人間の魂を救うことを最終的な目標にしています。

 私はもちろん、生まれ育ちゆえ、仏教、特にわが国で花開いた大乗仏教を深く信じています。

 しかしだからと言って、他の宗教を信じる人々を排斥する気はありません。

 私が大乗仏教に帰依するのと同様、キリスト教でもユダヤ教でもイスラム教でも、おのれの生まれ育ちによって、帰依する教えは異なるでしょう。

 しかし私は、人間が人間であるかぎり、ありとあらゆる宗教が、全て人間一人の幸福を願うという意味で、全く同じだと思っています。

 そうでなければ、多様な人間を救う道が複雑であることになり、それは人間が多様であることを認めるという当たり前のこととは別に、多様でありながら本質的には同一であるべき人間というものを救う道があまりにも多数存在することにってしまいます。

 私は、仏教であれキリスト教であれユダヤ教であれイスラム教であれ、その教えの細部に違いがあるにせよ、究極的には人を救うという大目標に違いは無いと思っています。

 要するに、仏教に禅門があり、浄土門があるごとく、ヤハウェの三宗教もまた、ある種の門であると考えれば、その根本は同じであると思います。

 その小さな違いをことさら問題にし、あまつさえテロなどの殺人行為にいたるのだとすれば、それは人間の愚かしさを示す証拠に過ぎず、人間の本質を見誤った愚行であると言わざるを得ません。

 私はイスラム過激派であっても、宗教が持つ共通の、そして最終的な目標を、長く話し合えば、理解してもらえるものと信じたいのです。

 
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神経戦

2013年09月29日 | 社会・政治

 かつては大きく報道されていた中国船の尖閣諸島周辺海域への侵犯行為ですが、ほとんど毎日侵犯してくるため、近頃ではあまり報道されなくなってきました。

 良くない兆候ですねぇ。

 海上保安庁はその都度きちんと対応してくれているようですが、ほとんど神経戦の様相を呈してきました。

 疲れたほうが負けです。

 幸い、わが国の海上保安庁の職員の皆さんは、極めて士気が高いようで、今のところ事なきを得ていますが、偶発的な衝突、もしくは偶然を装った衝突が起きても不思議ではありません。

 また、民間人を装った中国人が上陸を強行した場合、わが国は自衛隊ではなく、警察が対応しなければならず、その際の損害は計り知れません。
 民間人を装っているだけで、重火器を隠し持っていれば、おそらくあっという間に島は占領されてしまうでしょう。

 当然、占領されたなら即日自衛隊を島に向かわせ、これを奪還しなければなりません。
 それは米軍の支援を受けられずとも、自衛隊だけでも必ずやらなければなりません。

 いざという時自力で戦う姿勢を世界に示さなければ、米国はわが国との同盟を見直し、世界はわが国を軽蔑するでしょう。

 現状に鑑みると、今島に自衛官を常駐させることは、中国を刺激するだけで、むしろ中国に攻撃の口実を与えることになるので、止したほうが良いでしょう。

 むしろ自衛隊を即日展開できるように準備しておいて、辛抱強く神経戦に付き合い、相手が痺れを切らせて島を攻撃し、占領させてしまったほうが良いでしょう。

 そうすれば国際社会は中国の侵略行為を非難し、わが国の奪還作戦を支持するものと思います。

 そのまま日米と中国が全面戦争に突入する可能性は極めて低いと思います。
 お互い得るものがごくわずかで、失うものばかりが大きいですから。


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極私的改憲論

2013年09月29日 | 社会・政治

 白洲次郎は吉田茂の治世を評して、「講和条約を結んで独立を果たしたとき、占領軍が作った憲法を破棄しなかったのは最大の失敗だ」と述べています。

 今、安倍総理は時間をかけて改憲を行おうと目論んでいます。
 維新の会の石原慎太郎共同代表は、改憲ではなく、今の憲法を破棄して一から作りなおすべきだ、と述べています。

 私がいつも不思議に思うのは、改憲というといつも9条の話ばかり出ることです。
 9条の解釈は変遷を遂げ、自衛の為であればなんでもあり、というところまで来ています。
 集団的自衛権も近々行使が認められるでしょうし、核兵器の保持も、先制攻撃も、自衛の為に必要とあらば認められるでしょう。
 こうなっちゃうと9条は改正したほうがすっきりはしますが、改正しなくても事実上改正したのと同じなので、今のままでもさしたる影響はありません。

 私がどうしても改正したいと思っているのは、1条です。

  天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

 と、あります。

 これ、嘘ですよね。

 総意とは、全員の一致した考え、という意味です。

 しかし、天皇制に賛成しているのは概ね8割くらい。
 総意ではありません。

 私も残り2割の少数意見を支持する1人です。
 天皇制はゆるやかに廃止すべきものと考えています。

 天皇という存在がこれまでのわが国の文化を支えてきたことは間違いないと思いますが、いささか時代錯誤のような気がします。

 おそらく、先祖代々続いてきたものを俺の代で止められるか、というのが大方の心情なのではないかと思います。
 逆に言えば、俺より後の代なら止めても良い、ということになりはしないでしょうか。

 つまり、積極的に現制度を維持する理由はなく、しかし積極的に廃止する理由もないので、とりあえず維持しときますか、というのが8割の天皇制支持者の大多数を占めているものと推測します。

 しかし私は、積極的に廃止すべき理由があると思っています。

 まず、皇族には選挙権や被選挙権、職業選択の自由、住居の自由などの社会権がほとんど認められていないため、現在の人権の考えからすると、人間では無いことになってしまいます。

 皇族を不当に差別していると思います。

 日本国民は堂々と被差別民を法的に作り出していることになりはしませんか。

 大体皇族になりたいか、と聞かれれば、大方の人は嫌だ、と言うでしょう。
 窮屈な生活を送るのは誰だって嫌なものです。


 また、あまりに広大な皇居や東宮御所などの財産の有効活用を図り、宮内庁や皇宮警察、宮内庁病院などにかかる膨大な費用を抑制することができます。

 以上のことから、私は憲法1条を改正もしくは廃止すべきと考えます。

 また、国民の多くが積極的に天皇制の維持を望むなら、日本国民の総意に基づく、という文言を、日本国民の多数意見に基づく、に変更しないとまずいでしょうね。
 嘘の法律というのはいけませんから。

 また、例えば皇族が20歳になったら皇籍離脱の意志確認をし、離脱できるようにすべきでしょう。
 生まれのせいで強制的に生涯籠の鳥というのはあまりにお気の毒です。

 あるいはまた、天皇を20歳以上の全国民の中からくじ引きで選ぶというのも公平でよろしいかと思います。
 もちろん、選ばれても、拒否する権利は認めましょう。
 受ける者が現れるまで、何度でもくじを引けば良いのです。
 あるいは希望者を募って、その中から相応しい人を内閣なり国会なりが選出するのでも良いでしょう。

 天皇は万世一系をもって尊しとするわけですが、これを連続する血統だとする説があります。
 しかし、大嘗祭を行うことで天皇の核とも言うべき魂が新帝に乗り移り、これをもって万世一系と呼ぶ、とする説もあります。

 要するに天皇陛下の玉体は天皇霊の入れ物であり、天皇霊が代々乗り移ってきた、ということですね。
 この説を採れば、くじで当たった人が大嘗祭を司れば、万世一系は維持されると考えられ、血統に拘る必要はありません。

 でも多分、実際の改憲作業では、1条はいじらないんでしょうねぇ。

 やれやれ。


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理事会

2013年09月28日 | その他

 今日の夕方、マンションの大規模修繕に伴う理事会が開かれ、工事の進捗状況の報告を受けるとともに、共用部分の床に色、及びバルコニー等に張る防水シートの色を決めました。

 工事は順調に進んでいますが、細かな問題が発生しており、その対応に追われました。

 こうやってある一定の年限が来たらきちんと管理会社が修繕を行ってくれるのはマンション住まいの良いところであり、自覚的には悪い所が無いのに大金を取られるのは悪いところでもあります。

 子どもが出来るかと思って買った4LDKで90平方メートルのマンションですが、同居人と二人暮らしで、広いとは思いません。

 むしろ狭いぐらいのもの。

 人間、尺に合わせた暮らしをしてしまうもののようです。

 この際、築12年目を迎えたマンションを、立派に蘇らせてほしいものです。

 35年ローンで買ったマンションですが、繰り上げ返済を繰り返し、19年で返済を終える予定です。

 あと7年。

 できることなら、後一回繰り上げ返済をして、完済まで5年を切りたいものです。


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契約成立

2013年09月28日 | その他

 先週商談したスバルの営業所に行ってきました。

 そこでインプレッサ2.0ISに試乗。

 2000CCの車にしては、出足が速いと感じました。
 ボディが小さいからでしょうねぇ。
 きびきび動く感じで、ややスポーティなイメージです。

 マニュアル・モードとオートマ・モードがあり、マニュアル・モードにすると、クラッチが無いマニュアル車のようになります。
 また、オートマ・モードのままでも、ミッションを変えることができます。
 これはなかなか面白い作りで、峠道などでは威力を発揮するでしょうねぇ。

 視界も良好で、まずまずの乗り心地でした。

 営業所に戻って、正式に契約し、内金2万円を払いました。
 残りの二百数十万円は来週中に振り込む予定です。

 20年以上日産車だけに乗ってきたので、少し寂しい感じもしますが、排気量が2000あってボディが小さい車、という私の希望に合致するのは、スバルかレクサスくらいしかありません。
 レクサスはスバルの倍はするので、とても手が出ません。
 遠い将来乗る夢の車と考えましょう。

 納車は11月中旬の予定。
 それまでに、今乗っている車の査定額が下がらないよう、こすったりしないよう気を付けなければなりません。

 車を買うのはこれで5台目。
 日産にはもう少しラインナップを増やしてほしいものです。

 
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秋の夜の酒

2013年09月27日 | 文学

 今週は月曜日が秋分の日でお休みだったせいか、短く感じました。
 それでも、金曜日の夜飲む酒はひときわ旨いですねぇ。

 秋から冬にかけて、酒の味が一段上がるように感じるのは不思議なことです。

 そうであってみれば、ロシアなどの寒い国でアルコール摂取量が多く、インドや東南アジアなどでは低いというのもうなづけます。

 憂あり 新酒の酔に 託すべく

 ある時は 新酒に酔て 悔多き


 いずれも夏目漱石の句です。

 新酒とは、秋に新しい酒が出来たことから、秋の季語とされています。
 今で言えばボジョレー・ヌーボーみたいな感じでしょうか。
 夏目漱石と言う人、よほど愁いを帯びていたらしく、句をよくしましたが、明るい句とてありません。

漱石俳句集 (岩波文庫)
坪内 稔典
岩波書店

 一方、難解で幻想的な長編小説を多く残した小説家、石川淳も句を残しています。

 鳴る音に まず心澄む 新酒かな

 こちらは憂愁の気配は感じられず、純粋に新酒を楽しもうと言うウキウキ感が感じられて、微笑ましく思います。

 石川淳の小説には感じられない、素直さですね。
 案外常識的な人だったのかもしれません。

 わが国の多くの小説家や文芸評論家は、石川淳を正当に評価出来ていないように思います。
 シニカルな三島由紀夫でさえ、石川淳の小説への論評を巧妙に避けています。

 日本古典や仏書漢籍に通じながら、フランス文学の研究者でもあった石川淳という怪物を、扱いかねているように感じます。

 江藤淳は、石川淳の作品群を、一言、「あほだら教」と称して一顧だにしませんでした。
 それは一つの見識でしょうねぇ。

 しかし私は、江戸文学風の軽妙洒脱な文体で、幻想的な内容を、しかも深い精神性で描く石川淳の作品群を、近現代の日本文学の最高峰だと思っています。

 特に「紫苑物語」は、その白眉であると言ってよいでしょう。
 漱石鴎外を読むより、石川淳を読むほうが教育的効果は高いと思われます。

紫苑物語 (講談社文芸文庫)
立石 伯
講談社

  私は今、金曜日の夕刻を、ささやかな開放感とともに、ちびちびと酒をやっています。

 至福の瞬間ですねぇ。

 ふと、何度読み返したか知れない、「紫苑物語」を再度ぱらぱらめくってみたくなりました。
 秋の金曜日、酒と一緒に読む「紫苑物語」は私に無上の喜びをもたらしてくれるに違いありませんから


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破滅への道ー日独伊三国軍事同盟ー

2013年09月27日 | 社会・政治

  今日はわが国にとって、忘れてはならない重要な日です。
 日英同盟以来、友好関係にあった英米と対決する姿勢を鮮明にした象徴的な日。

 日独伊三国軍事同盟を締結した日です。


 
  時に昭和16年。
 日米開戦の2カ月強前です。

 すでに昭和12年に日独伊防共協定を結んでいましたが、これはもっぱらソ連に対抗することを意識したもの。

 軍事同盟は、三カ国が一致して世界と戦う決意を示したものと言えましょう。



 これら3カ国は、英米仏露などに比較し、帝国主義国家としての国際デヴューが概ね30年ほど遅く、それがために植民地が少なかったため、新たな国際秩序を求める、という共通の利害がありました。

 しかし、仔細に見れば、将来の独ソ戦を見据え、ソ連に2正面作戦を仕掛けるために大日本帝国を利用したいというのがドイツの本音であり、一方、大日本帝国は敵対関係にあった米国をけん制したい、という思惑があり、イタリアは日独にくっついて植民地を増やしたいという欲があり、ほとんど同床異夢とも言うべき複雑な思惑がからんだ同盟だったと言えましょう。

 ヒトラーは一際この同盟を喜び、「我々は3,000年間負け知らずの日本と手を結んだ!」と叫んだと伝えられます。
 負けてばかりのドイツ人らしいですねぇ。

 日本臣民もまた、当時ヨーロッパで破竹の勢いだったナチス・ドイツとの同盟を喜び、来るべき対米戦を心待ちにしたと伝えられます。




 高村光太郎は、戦後戦争に協力したことを反省し、山中で隠棲してしまいますが、開戦の時は下のような勇ましい詩を残しています。

記憶せよ、十二月八日

 この日世界の歴史あらたまる。
 アングロ・サクソンの主権、この日東亜の陸と海とに否定さる。
 否定するものは我等ジャパン、眇《すがめ》たる東海の国にして、そを治しめたまふ明津御神《あきつみかみ》なり。
 世界の富を壟断《ろうだん》するもの、強豪米英一族の力、われらの国において否定さる。

 我らの否定は義による。
 東亜を東亜にかへせといふのみ。
 彼等の搾取に隣邦ことごとく痩せたり。
 われらまさに其の爪牙《そうが》を摧《くだ》かんとす。
 われら自らの力を養いてひとたび起つ。
 老若男女みな兵なり。
 大敵非をさとるに至るまでわれらは戦ふ。
 世界の歴史を両断する十二月八日を記憶せよ。

 また、当時ビルマで英国の植民地の首相を務めていたウ・ソーは、真珠湾攻撃の日、ホノルルにおり、日本軍機の攻撃に逃げ惑う白人たちを見て、驚愕したと言います。

 ウ・ソーが見たのは、自分達と同じ肌の色をした日本人が、白人の力と英知の象徴とされた飛行機を操り、絶対者であった白人を叩きのめしているという信じがたい光景だったわけです。
 おびえて逃げ惑う白人の表情は彼にとって初めて見るものでした。
 彼は帰国後、日本に「満州国と同じように、大日本帝国の保護下に入れて欲しい」と申し出てさえいます。

 その後、ハンガリー・ルーマニア・スロバキア・ブルガリア・クロアチア・ユーゴスラビアが軍事同盟に加わり、また、同盟には加わりませんでしたが、タイとフィンランドも枢軸国として戦いました。

 しかし、大日本帝国より2年近くも早い1943年の10月にイタリアは降伏し、なんと昨日までの同盟国、ドイツに宣戦布告。
 最後は戦勝国になってしまいました。

 ドイツの酒場などでは、老人が日本人を見かけると、「ドイツは日本より3カ月も早く敗れて申し訳なかった。イタ公のせいだ。今度はイタ公抜きでやろうぜ」と話しかけてくる、という噂を耳にしますが、30年くらい前までは本当にそういうドイツ人がたくさんいたようです。

 結局枢軸国は連合国と違い、緊密な連絡を取ることなく、それぞれの戦場でそれぞれの国が独自に戦いを繰り広げ、手痛い敗北を喫することになりました。

 人種差別を否定して東亜の植民地を解放し、大東亜共栄圏を作ろうというのは立派で高邁な思想で、結果的に皮肉にもわが国が敗れたことで実現してしまいましたが、負ける戦をしてはなりません。

 卑怯者の誹りを受けようとも、小ずるく立ち回って、勝ち馬に乗らなければなりません。
 一般庶民は侍ではありませんから。

 政治家は、下々の幸福を第一に考えるべきで、勝ち目の薄い戦を決断するなど、愚の骨頂というべきです。

 日独伊三国軍事同盟締結という破滅への一歩を記した今日、常に戦わない国、戦う場合には勝てる戦しかしない国であり続けるべく努力することを肝に銘じたいものです。


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キャビン

2013年09月27日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 昨夜は一風変わったホラー映画を鑑賞しました。

 「キャビン」です。



 大学生の男女5人が湖畔の別荘に遊びに行き、惨劇に合う、というよくあるパターンなのですが、ストーリーはかなり複雑です。

 古き者、と呼ばれる太古の地球を支配していた怪物が、地下深くで眠りについています。
 その眠りを維持するためには、毎年、5人の生贄を捧げる必要があります。
 5人とは、淫乱、戦士、学者、愚か者、処女です。
 もし古き者が目覚めると、人類は滅ぼされてしまうのです。

 おそらく政府系の機関と思われるNASAの管制室のような大きな部屋で、多くの科学者らが、生贄を捧げるために働いています。

 しかも、失敗しても大丈夫なように、同時に世界各国で同じようなことを行っています。

 冒頭、ある科学者が、「スウェーデン支部が失敗しました」と上司に報告すると、上司は「今残っているのはどこだ?」と質問します。
 すると、「日本支部とアメリカ本部だけです」と応えます。
 「いつものパターンだな。日本支部は今まで失敗したことが無い、我々はいつも二番手だ」、と、日本人の自尊心をくすぐるようなことを言ってくれちゃいます。

 生贄と言っても連行して処刑するのでは駄目で、本人たちが自分の意志で湖畔の別荘に行き、ゾンビだったり半漁人だったり恐竜だったり幽霊だったりを甦らせる儀式を行い、苦痛と恐怖を味わって死ななければなりません。

 それで、各国の機関は、それぞれの国で別荘にカメラを仕掛けて監視し、気温を挙げたり精神安定剤を噴出したり、媚薬をまいたりして、選ばれた五人が全員死亡するよう仕向けるのです。

 ゾンビや怪物は、それぞれの機関が飼っており、ひどいことにどの怪物が選ばれるかで職員たちは賭けをし、無事終わるとシャンパンを開けてパーティーを開きます。

 日本支部が初めてミスを犯し、生贄が幽霊を撃退すると、アメリカ本部は大喜び。

 しかし、喜びもつかの間、愚か者処女が密かに生き残り、しかもこの企みを暴くや、アメリカ本部は大パニック。

 愚か者処女が飼われている怪物たちを解き放ち、アメリカ本部の職員は次々惨殺されていきます。

 果たして人類の運命やいかに。

 ホラーでもありSFでもあり、コメディ要素もある、なかなか痛快な作品でした。

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ウリジナルー日本刀は朝鮮刀?- 

2013年09月26日 | その他

 韓国人がありとあらゆることに起源は朝鮮半島である、と主張することは世界的に有名になり、しかも世界の失笑を買っています。

 わが国由来の物では侍、忍者、茶道、剣道などなど。
 いずれも日本人が大して気にしていなかったのに、明治以降、欧米人がその価値を認めたものばかりですね。

 中国由来では、漢字、儒教など。

 嘘か真か、ピィツァも韓国が起源なんだとか。

 それを聞いたイタリア人、馬鹿げてる、それじゃじゃぁ、カプチーノもフェラーリも韓国人が作ったのか」とせせら笑っていました。

 ウリジナルなる言葉も世界を笑わせていますね

 近頃、世界の男どもを魅了する日本刀が、じつは朝鮮半島で作られたものであり、正しくは朝鮮刀と呼ぶべきだ、と叫ぶ愚かな人々がいるそうです。

 しかし、戦国期、朝鮮や日本にやってきたルイス・フロイスは、朝鮮の刀は短く、強度も弱く、役に立たない、と書き残しています。

 秀吉の朝鮮出兵により、朝鮮半島の人々は日本刀の恐るべき威力を知り、それを真似したため、その後の朝鮮の武将は日本刀によく似た刀を帯びるようになり、それを以て日本刀の起源は韓国だと言い張っているようです。

 話が逆ですね。

 
 日本刀は、ぱっと見刀芯が細く、折れそうに見えます。
 しかし、刀芯の太い中国や欧州の刀に比べ、全く折れることが無かったそうです。

 それはひとえに、刀鍛冶が、一振り一振り丁寧に打ったから。

 日本では刀にそれを作製した刀工の文字を入れるのが一般的で、それがゆえに妖刀村正なんて言うものが生まれたわけですが、韓国で日本刀を模した刀が作られるようになった際、それは型を作って熱した鉄を流し込んだだけであったため、見た目は日本刀そっくりでも、まったく強度も切れ味も日本刀に及ばなかったと伝えられます。

 日本刀が、製作した刀鍛冶、それを帯びる侍、双方を含め刀に高い精神性を持たせたこととおよそ異なります。

 韓国人が、朝鮮半島由来の物以外の物ばかりを、韓国起源だと言い張る心性は、にわかには理解できません。

 なぜ他国由来の物を韓国が起源だと言い張るのでしょうか?

 朝鮮半島はわが国以上に長い歴史があり、その中にはわが国を凌駕するような優れた技術や芸術が存在したに違いありません。

 それら誇り高い技術や芸術を喧伝することなく、世界で尊敬を集めている他国由来の物事を韓国が起源だと言って自尊心をくすぐるなど、全くもって馬鹿げた心性だと言わざるを得ません。

 過去は変えられずはずがありません。

 どうか朝鮮半島で生まれ育った人々には、朝鮮半島だけが本当に持っている優れた力を誇ってほしいものだと思います。

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右翼と呼んで

2013年09月26日 | 社会・政治

 安倍総理、ニューヨークの証券取引所で演説した際、自らを軍国主義の右翼政治家と決めつける中韓への皮肉か、「右翼の軍国主義者と呼びたければどうぞ呼んでください」と言い放ったそうです。

 痛快ですねぇ。

 その前段階として、中国は20年以上、毎年軍事費が10%以上増加しているのに対し、わが国の今年の軍事費の伸び率は0.8%だった事実を挙げ、言外にどっちが軍国主義国家なんだ、と匂わせました。

 安倍総理は、Japan is back、という言葉を使い、失われた20年を経て、強い日本が戻ってきた、と高らかに宣言しました。

 一方、今日の新聞のコラムに、中国の主要銀行が、ことごとく住宅ローン業務の停止もしくは縮小を始めている、とありました。

 わが国であの狂乱のバブル経済がはじけた時、不動産の価値はがた減りしましたが、銀行が住宅ローン業務を停止したなんて話は聞いたことがありません。
 それでも、わが国は20年に及ぶ停滞に苦しみ、今も苦しんでいます。

 もし中国の不動産バブルがはじけたら、わが国どころの比では無いでしょうねぇ。
 バブルで踊った踊り方が、中国は狂気の沙汰でしたから。
 はじける時も、狂気の沙汰のようです。

 アベノミクスなるものが、今後の日本及び世界経済をどう導くのか、今のところ海の物とも山の物とも判然としません。

 しかし、東京オリンピック開催も決まり、なんとなく、わが国を覆うどんよりとした空気が、少し晴れてきたような感じは受けます。

 もちろん、まだ我々下々の者が恩恵を受けるには至っていませんが。

 この際右翼だろうが軍国主義者だろうが何だって構いません。

 庶民の懐が潤うよう、強烈なリーダーシップを発揮してもらいたいものです。


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ザ・パック 餌になる女

2013年09月26日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 昨夜はいかにもヨーロッパらしい、暗くて陰惨な感じのするフレンチ・ホラーを鑑賞しました。

 「ザ・パック 餌になる女」です。
 

 フレンチ・ホラーと言うと、「マーターズ」だの、「屋敷女」だの、暗くて陰惨なイメージが付きまといます。

マーターズ [DVD]
モルジャーナ・アラウィ,ミレーヌ・ジャンパノイ,カトリーヌ・ベジャン,イザベル・ジャス,エミリー・ミスクジャン
キングレコード

 

屋敷女 アンレイテッド版 [DVD]
ベアトリス・ダル,アリソン・パラディ,ナタリー・ルーセル
キングレコード


 さすがはサディズムの元祖、サド侯爵を生んだ国だけあります。
 サド侯爵の代表作「悪徳の栄え」を翻訳した渋澤龍彦は、猥褻の罪で有罪になってしまったため、今でも渋澤訳「悪徳の栄え」には伏字があって、よけい猥褻な感じがします。

 インターネットで無修正の写真や動画がいくらでも手に入る今もなお、伏字になっているのは、猥褻云々よりも、サド侯爵が当時の倫理規範であったキリスト教を否定し、ひいては国家を否定した、政治的な理由が大きいように思います。

 国家にとっては、彼は今も危険な小説家であり思想家であり、それがゆえに文学として高く評価されていると言っても過言ではありません。

悪徳の栄え〈上〉 (河出文庫)
渋澤 龍彦
河出書房新社

 

悪徳の栄え〈下〉 (河出文庫)
渋澤 龍彦
河出書房新社

 まぁ、権力者の考えることなど、いつの時代も馬鹿げているものです。
 サド裁判では渋澤龍彦及び彼を擁護する芸術家たちが、裁判をまるでコケにしていてなかなか笑えます。

 裁判記録が出版されているので、読むことができます。
 独特の法律用語の難解さを差し引いても、爆笑必至のコメディです。


サド裁判 上
現代思潮社編集部
現代思潮新社

 

サド裁判 下
現代思潮社編集部
現代思潮新社

 それはそれとして。

 「ザ・パック 餌になる女」ですが、ポンコツの車で田舎道を走っていた若い女が髭面の若いヒッチハイカーを乗せたところから悲劇が始まります。

 2人は舗装もされていない不潔な道を通って、ある軽食屋に立ち寄ります。
 そこで髭面が、奇妙なジョークをかまします。

 獣姦好きがサディストに「猫と一発やろうぜ」と言うと、サディストは「猫と一発やってから拷問しようぜ」、と言い、それを聞いていた殺人鬼が「猫と一発やって拷問してから殺そうぜ」、と言うと、ネクロフィリア(死体愛者)が「猫と一発やって拷問して殺してからもう一発やろうぜ」とエスカレートさせます。
 それを聞いていたマゾヒストが「にゃあ」と猫の啼き真似をするのがオチです。

 その軽食屋、じつは髭面が母親と二人で暮らす実家。

 その昔、母親は実の息子三人を炭鉱事故で亡くしており、満月の晩、炭鉱事故で亡くなった者の亡魂が、ほぼゾンビのような姿で現れ、生き血を求めるので、不憫に思った母親が、人をさらっては亡魂に生贄として捧げているのです。

 しかし若い女、獅子奮迅の活躍で生き残りますが、オチはいかにも救い難いものです。

 84分と尺が短く、引き締まった印象で、なかなか楽しめました。

ザ・パック 餌になる女 [DVD]
ヨランド・モロー,エミリー・ドゥケンヌ,バンジャマン・ビオレ,フィリップ・ナオン
ビクターエンタテインメント


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撃墜

2013年09月25日 | 社会・政治

 最近国籍不明の無人飛行機が、尖閣諸島周辺を領空侵犯していることが確認されています。

 中国軍機であると、わが国政府は見ています。
 それを受けて、安倍政権は無人機撃墜を含めて対処方針を策定する方針だとか。

 1983年の大韓航空機撃墜事件を思い出します。

 ソ連を領空侵犯した大韓航空機が、ソ連側のたびたびの警告にも関わらず、領空から出ず、ソ連軍機に撃墜され、遂には乗員乗客全員、200名以上が死亡した痛ましい事件です。

 一説には、大韓航空機パイロットの英語能力が低く、うまく意志疎通できなかったとか、そもそも頭がおかしくなっていたとか、様々な憶測を呼びましたが、今となってはよく分かりません。

 ただ、冷酷な国際社会の常識では、警告を無視して領空に留まれば、民間機といえど撃墜されても仕方が無い、という当時の解説に震え上がった記憶があります。

 パイロットが乗っていれば、少なくとも警告することができます。
 やりとりもできるでしょう。

 しかし、相手が無人機で、しかも偽装して国籍不明である場合、有無を言わさず撃ち落とす以外に、どんな方法があるでしょう。

 中国軍幹部は、中国の無人機を中国領空で撃墜すれば、その後中国領空を飛ぶわが国の飛行機を全て撃ち落とす、と息巻いています。

 ここにいたって、国籍不明と柔らかく表現していたわが国政府のやり方を無視し、中国軍機だと認めてしまいました。

 しかし、尖閣諸島は両国が所有を主張しており、もちろん、領空も双方が自分の物だと言い張っています。

 これがエスカレートすれば、武力紛争に突入する可能性が高くなります。

 でも私は、おそらく中国軍はまだ尖閣諸島を武力で奪う意志は無いものとみています。
 日米両軍の能力のほうが、少なくとも海上では中国を圧倒しているからです。

 口では過激な脅しをかけてくるでしょうが、そんなことは無視して、わが国政府が出来ること、そしてすべきことを、淡々と行えばよいのです。


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車が飛ぶ?

2013年09月25日 | 社会・政治

 京都府八幡市で、信じられない事故が起きました。

 18歳の派遣社員が通勤途中、T字路の一時停止を無視し、反対車線にはみ出し、戻った際、道路左側のガードレールに車体の後部左側が接触後、道路右側の縁石に衝突しジャンプ。

 児童たちがいた歩道を飛び越え畑に着地、民家にぶつかったそうです。
 「車が子どもたちの上を飛び越えた」という目撃証言まであるとか。

 車は約7メートルも飛んだそうです。

 まるで昔のドラマ、「西部警察」のようですねぇ。

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 大体車は飛ぶようには出来ていないはずですが。

 新聞には、スポーツカーのマニュアル車としか書いていませんが、写真を見るところ、日産のフェアレディZのようです。



 なんだって18歳で運転歴10ヶ月の素人がそんな取り回しの難しい車に乗るんでしょうねぇ。

 さらに、誰の金で買ったんでしょうねぇ。
 18歳の派遣社員に買える車ではないと思いますが。

 一人の児童が重体だとか。

 警察は危険運転致傷罪の適用も含め、捜査を進めるそうですが、犯人が反省しているらしいこと、飲酒運転では無いことを考えると、自動車運転過失障害罪が適当であるように感じます。

 私も車の買い替えを考えている折でもあり、これを他山の石としたいと思います。


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