ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

よいお年を

2011年12月31日 | その他

 今年も大晦日を迎えました。

 今年はなんといっても東日本大震災の年として長く記憶されるんでしょうね。
 あの日、いつもは車で30分ほどで帰れる道のりに、じつに6時間かかりました。
 どこからこんなに車があふれてきたのかと思いましたねぇ。
 それでも帰れたからまだ良いですが。

 4月には、部署が異動となって、それまでのリハビリ的な仕事から、本格復帰となりました。
 でも暇な時間がなくなって、かえって楽でしたね。
 暇なのに出勤するほうが苦痛です。

 正月には1年で10キロ以上の減量を目指しましたが、結局3キロほどしか落ちませんでした。
 でも不思議です。
 運動も食事制限もしていないのに、毎朝体重計に乗るだけで、3キロとはいえ落ちたのですからねぇ。

 私にとってはきちんと1年間出勤を続けられた、良い1年でした。

 このブログをご愛読くださった皆様、ありがとうございます。
 皆様、良いお年を。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヲタク

2011年12月30日 | 散歩・旅行

   今日は北風の強い寒い一日でした。
 そんななか、ヲタクなる現象を考察するため、秋葉原周辺を散策しました。

 ごく狭い地域ですが、非常に大勢の男たちが、大きなバッグを持って闊歩していました。

 AKB48カフェ及び関連グッズの店には、長蛇の列が出来ていました。



 数年前、AKB48の存在を知らなかった頃、「伝染歌」というホラー映画を観ましたが、今思えばブレイクする前のAKB48の主要メンバーがずらりと出演していたのでした。
 もはやレア・アイテムですね。

伝染歌 プレミアム・エディション [DVD]
小嶋陽菜,前田敦子,大島優子,秋元才加,伊勢谷友介
ジェネオン エンタテインメント

 通りのあちこちで、メイド姿の、お世辞にも見栄えが良いとは言えない少女たちがティッシュ配りをしていました。
 最近では足を揉んでくれるメイド・カフェやら金を積めば店外デートが楽しめる店やらがあって、カフェというよりソフト風俗ですね。

 ヲタ芸講習会なるイベントがあるらしく、チラシが貼ってありました。



 ヲタ芸とは、アニメソングなどに合わせてヲタクたちが狂気じみた激しい踊りを踊ることのようで、それを習得するためのDVDまで出ていました。

 

 

ヲタ芸DVD VOL.1
クリスタルウェーブ
クリスタルウェーブ

 外国人のヲタクも大勢いて、ヲタク文化の普遍性を知りました。
 しかし、中高生やせいぜい大学生くらいまでのヲタクというのはなんとなく理解できますが、私と同年輩と思しき人々もいて、不思議な感じがしました。

 当然のことながら、秋葉原を散策しただけではヲタクの真髄を知ることはできませんでした。
 しかし、多くの野郎どもがその世界にどっぷりつかっているらしいことは知ることができました。

 人間精神の運動というものは、じつに様々な方向に向かうものですね。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしいすごいとても良い良い


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お困り

2011年12月30日 | 社会・政治

 東日本大震災で発生した大量の瓦礫、西日本の自治体はほとんどが受け入れを拒絶しているそうですね。

 なんでも放射能が心配だからとか。

 あれほど心は一つだとかだとか騒いでおきながら、おのれに累が及ぶとなると、醜い逃げを打つんですねぇ。
 しかも政府が定めた基準値を超える放射能は検出されていないというのに。

 おのれの身が可愛いのは誰でも同じことですが、同じ日本国で困難に立ち向かってる地域を横目で見ながら、わしゃ知らんというのでは、あまりにもけつの穴が小さいというもの。

 その点、いち早く瓦礫処理を表明し、実行に移したあたり、東京都はなかなかのものです。
 老害でしかないと思っていた石原都知事、肝が据わっています。
 都民からの抗議の声にも微動だにせず、逆にふざけるな、と一喝してしまいました。

 池部良の父上が、「江戸っ子てなぁ、損するようにできてんだ」と言ったというのも肯けます。
 お困りの方がいたなら自分が損をしてでも助けようとする姿は、あまたの江戸落語に見られるところです。

 「坊っちゃん」でも、そういう江戸っ子気質があますところなく描かれています。

 私が某機関に勤務しているとき、大量の業務を委託するため、市ヶ谷の財務省印刷局に交渉に出かけたことがあります。
 その際、強持ての現業職員たちが、私が説明した無理目な作業日程を、喜んで引き受けてくれたことが印象に残っています。
 彼らは顔は怖いし言葉も乱暴ですが、お困りの私を放ってはおけない、という江戸っ子気質を確かに持っていました。

 情けは人のためならず。

 ここは一つ、お困りの被災地の皆様をお助けするため、全国の自治体にはこぞって手を挙げてほしいものです。

坊っちゃん (新潮文庫)
夏目 漱石
新潮社

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしいすごいとても良い良い


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年末

2011年12月29日 | その他

 今日は年末らしくあわただしく活動しました。
 まずは朝一番で床屋に行き、さっぱりし、午前中に掃除を済ませました。
 その後昼飯を食い、注連飾りや餅など正月用品を買い、一年使って汚れたキッチンマットを買い換えました。
 少々お疲れです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メリーさんの電話

2011年12月29日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

  メリーさんの電話 [DVD]
三原光尋
ポニーキャニオン

 昨夜は学園ホラー、「メリーさんの電話」を鑑賞しました。

 ある女子高の空手部が、夏休みを利用して山の中の合宿所で強化合宿を行います。
 そこで次々に奇怪な出来事が起きる、というありがちなストーリーです。

 グラビアアイドルの紗綾が良い味をだしています。
 この人、「ムラサキカガミ」と言い、今作と言い、学園ホラーになくてはならない存在になりつつあります。
 目の玉をひん剥いて恐怖する表情の演技が見事です。

 ホラーとしての完成度は今ひとつですが、安っぽいなかに、日本人好みの恨みつらみによる心霊現象が、妙に怖かったりします。
 
 アマゾンでの評価は低いですが、私は観て損はない優れた小品だと思います。

ムラサキカガミ [DVD]
紗綾,長澤奈央,上杉奈央,森下まい
ポニーキャニオン

 にほんブログ村 映画ブログ ホラー・サスペンス映画へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしいすごいとても良い良い


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仕事納め

2011年12月28日 | 仕事

 今日は仕事納め。

 といっても、3時に職場のトップが職員を大会議室に集めて簡単な挨拶をしただけで、普段となんら変わるところはありません。

 しかも、私はトップの顔を見、声を聞くと、顔面紅潮、脂汗が噴出し、手足が震えて過去のパワー・ハラスメント事件が猛烈にフラッシュ・バックするので、事務室で留守番をしていました。

 十年くらい前までは仕事納めと仕事始めの日は昼から酒を飲んで、色々な部署に顔をだしては挨拶していましたね。
 まともに仕事をする日ではありませんでした。

 段々と勤務時間中に飲酒はまずいだろうということになり、現在のように、普段と変わらない勤務日になりました。
 良い傾向です。
 昔がおかしかったのでしょうね。

 ただ、昔は官民問わず、大手の事務職はみんな大なり小なり同じようなことをやっていたので、役人の業界でも何とも思わなかったのでしょう。

 しかし昨今の長引く不景気により、民業はより厳しくなり、役所もそれでは世間様に顔向けできない、ということで襟を正したというわけです。

 だから昔は仕事納めの日は酒を飲み過ぎ、12月29日は毎年調子が悪かったのですが、ここ10年ばかりはそういうことはありません。

 年末年始の休暇は1月3日まで。
 掃除をしたり宴会をしたり、あんまりゆっくりできないんですよねぇ。

 江戸時代、独身者や単身赴任者の多かった町人や下級武士は、正月を、風呂の中でたれる屁のようにつまらない、と評しています。
 今もその実感は変わりませんねぇ。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしいすごいとても良い良い


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

盗撮

2011年12月28日 | その他

 京都教育大学の職員が東京観光の折、都内某温泉ランドで男性の裸の写真を撮ろうとカメラをタオルで隠して入浴に及ぼうとしたところ、男性客に通報され、逮捕されたそうです。

 お馬鹿さんですねぇ。

 カメラなんぞ持っていなければ、男が男湯に入るなんて当たり前過ぎて誰も気にしないものを。
 写真におさめようなんて馬鹿な気を起こすから捕まってしまうのですよねぇ。
 おのれの目をカメラとして、魅力的な男性の裸を目に焼き付けるだけでは我慢できなかったのでしょうか。

 盗撮といえば、江戸時代を舞台に元幕臣で剣の使い手が写真師となって活躍する盗撮シリーズという小説があります。

 西郷隆盛の写真を撮れ、という明治政府からの密命を受けて鹿児島に潜入したり、鹿鳴館の華と言われる未亡人と恋愛を楽しみ、巨大な闇に直面したり、来日中のニコライ皇太子暗殺未遂事件に居合せ、陰謀に巻き込まれたり。

 荒唐無稽といえば荒唐無稽、面白いといえばこれほど面白い小説もありません。

 西郷隆盛の写真は、明治維新の大物にしては例外的に一枚も現存していませんね。
 ニコライ皇太子の暗殺未遂の現場写真というのも見たことがありませんし、鹿鳴館での舞踏会の写真も見たことがありません。

 いずれも写真が存在しないことを前提に構想を膨らませた作家の力技と言えましょう。

西郷盗撮 (剣豪写真師・志村悠之介 明治秘帳?)
風野 真知雄
新人物往来社
鹿鳴館盗撮 (新人物ノベルス)
風野 真知雄
新人物往来社
ニコライ盗撮
風野 真知雄
新人物往来社

にほんブログ村 本ブログ 純文学へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしいすごいとても良い良い


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デモ参加女性の処女検査?

2011年12月28日 | 社会・政治

 エジプト政府は反政府デモに加わった女性17人に対し、処女か否かの検査を実施したそうですね。

 一体何のために?

 エジプト政府によると、デモ参加女性がデモを取り締まる軍人に性的暴行を受けたと訴えたため、その証拠を調べるためだったと釈明しているそうです。

 処女検査なるものがどういう医学的根拠で行われるのか知りませんが、そんなことをしたら性的二次被害とでもいうべき精神と肉体への傷を与えることになるのは自明です。
 阿呆な真似をするものですねぇ。

 もう30年ちかく前になりますか、ポルノ映画というのが全盛で、こちらは現在のアダルト・ビデオとは異なり、前張りをして本番なし、というのが常識でした。

 その中で愛染恭子という女優が本番をするというので評判になっていました。

 しかもこの人、週刊誌の企画だか事務所の企画だか忘れましたが、処女膜再生手術なる珍妙な手術を受け、晴れて処女となって本番ポルノで初体験を済ます、という映画を撮ったことがありました。


 向かって右のおばちゃんが愛染恭子です。
 今やポルノ専門の映画監督です。

 残念ながら当時私は18歳未満であったため、この稀代のお馬鹿映画を見逃してしまいました。
 誠に残念です。

 今や局部丸出しでモザイクもなく、本番行為に及ぶビデオが巷に溢れかえっており、処女膜なんてものに関心を持つ者は稀ですから、現在から見たら牧歌的な話題だったのでしょうねぇ。

 それは商売のために自らの意思で行ったことですから、どうでも良いとして、エジプト政府のデモ参加女性に対する仕打ちはやれませんねぇ。
 反省してほしいものです。

蘇る!愛染恭子伝説。 [DVD]
愛染恭子
Madonna

にほんブログ村 政治ブログへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしいすごいとても良い良い


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビレッジ 生贄の森

2011年12月28日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 昨夜はちっとも森が舞台にならない、明るいダーク・ファンタジー「ビレッジ 生贄の森」を鑑賞しました。

 米国在住の女子高生。
 ある時ルーマニア出身の父から、会ったことのない祖母が死んだので、葬儀参列のためルーマニアに行こうと誘われます。
 好奇心に駆られルーマニアへと旅立つ父娘、それに父親の恋人。

 しかしその村は、キリスト教が成立するはるか以前、太古の昔から悪鬼を崇拝し、悪の親分の入れ物としての女性を女神とし、女神が亡くなるたびに若い女性を選び、悪の核のようなものを体内に取り込んで女神として継承していく、という伝統を守り続けていたのです。

 古代、悪鬼を崇拝する者と、それを退治しようとするトルイドが闘い、トルイドが勝利をおさめます。
 その後も悪鬼崇拝者とトルイドの戦いは連綿と続きますが、現在、トルイドはわずか一組の親子だけになってしまいました。

 悪鬼崇拝者VSトルイドの戦いやいかに・・・。

 なんだかどこかで聞いたことのあるような、安っぽい話です。
 演出も今一つで、不気味な感じがありません。
 なんだか時間を損したような気分です。

ビレッヂ 生贄の森 [DVD]
クリスティン・レントン,ジェームズ・デベロ,ウィリアム・アザートン,エリン・グレイ:リズ
Happinet(SB)(D)

にほんブログ村 映画ブログ ホラー・サスペンス映画へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしいすごいとても良い良い


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松木新党

2011年12月27日 | 社会・政治

 松木謙公議員、今年6月2日の菅内閣不信任案に賛成して、民主党を除名になりました。

 松木謙公議員です。

 以来、無所属で頑張ってきたわけですが、八ツ場ダムの工事再開などに抗議して民主党を離党する若手がちらほら出るに及んで、年内に新党を立ち上げる腹を固めたようです。

 もともと小沢議員側近の松木議員。 
 消費税増税を進める野田内閣への反発を強めた小沢議員本人、もしくは小沢シンパが、大挙して松木新党になだれ込む、というシナリオも有り得ないわけではありません。
 そうなると、野田内閣は窮地に追い込まれますね。

 でもそんなことをしても、なんだか怨念ばらしみたいな感じがして、国民の支持は得られないでしょう。

 素人からみて、松木議員には魅力を感じないし、昔の自民党にいた建設族議員みたいな顔をしていて、おっかないですよねぇ。

 民主党がマニフェストをことごとく守らなかったことは周知の事実。
 結局与党になれば、現実に取りうる政策オプションは限られているということでしょう。
 民主党も良い勉強になったでしょう。

 次の衆議院選挙では、おそらく自民党が政権に返り咲くと予想します。
 その時のことを考えれば、民主党内でごたごたするのは止めて、捲土重来を期すべきでしょう。

 民主党はもはや泥船です。

日本をダメにしたこの民主党議員たち
松木 謙公
日本文芸社

にほんブログ村 政治ブログ 国政・政局へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしいすごいとても良い良い


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒波

2011年12月27日 | 文学

  連日、日本列島に厳しい寒波が襲っています。
 北国は大雪。
 名古屋でさえ、積雪8センチを記録しました。

 首都圏では晴れてはいますが、冷たい北風が吹き荒れています。
 なんとなく、心も荒むというものです。

 
冬蜂の 死にどころなく 歩きけり  村上鬼城

 村上鬼城
は江戸時代末から昭和初期に活躍した俳人です。

村上鬼城です。

 恵まれた境遇ではなかっため、困窮した生活や人生の諦念、弱者や病気への苦しみなど、独特の倫理観で憐れみ、哀しみを詠った句が多いのが特色とされています。

 上の句、なかなか迫力ありますねぇ。
 冬の蜂の生への執着と、迫りくる死が、寒々しい冬の妖気とともに私たちを圧倒します。
 下手なホラー映画より怖いですねぇ。

 俳句という世界最短の定型詩が持つ力強さを想わずにいられません。

 
鷹老いて あはれ烏と 飼はれけり 村上鬼城

 
こんなことってあるんでしょうか。
 カラスと鷹を一緒に飼うなんて。
 ここにも、老いた鷹という弱者への視点が、不気味なまでに提示されています。

 冬は厳しい季節であるとともに、お正月やクリスマス、バレンタインデーなど、楽しい行事も色々あります。

 また、雪景色は都会でも田舎でも、世界は白によっておおわれ、幻想的な美的世界を現出させます。

 精神の荒廃を克服し、冬には冬の楽しみを満喫したいものです。

定本 現代俳句 (角川選書)
山本 健吉
角川書店

にほんブログ村 本ブログ 純文学へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしいすごいとても良い良い


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

会議は進む

2011年12月27日 | 仕事

 昨日出席した都内某ホテルでの会議、13時から16時30分まで、事務担当の私が作ったシナリオどおりに進みました。

 議長、お見事です。

 進行予定案の終了時刻から五分と変わらず終わらせ、議論すべき点には時間を割き、はしょっても構わない点は「資料を読んでおいてください」の一言で終わらせる、江戸弁も爽やかな某私大の副学長の進行に、うっとりしました。

 以前、某私大の教授が議長だった時は、仕切りということを全くせずに言いっぱなしのやりっぱなしで、13時に始まった会議が20時ちかくまでかかったことがあります。
 議長の手腕一つで、会議というのは大きく違った様相を呈するものだと、感心したしだいです。

 よく政府の有識者会議などで学者が委員に任命されますが、あれはけっこう危険なのですよね。
 うまい人と下手な人が極端ですから。

 私が勤める研究機関の長は、会議というと自分の夢や理想をうっとりと語って嫌がられています。
 しかもそれが毎回で、長いとなれば、出席者全員うんざりです。

 まぁ、学術行政には向かない人ですね。
 ヒラ教授のまま、しこしこ研究しているほうがお似合いです。

 昨日の議長なんかみてると特にそう思います。

 研究者も長がついてしまえば、行政的な仕事が多すぎて、実質的に研究の最前線に立つことはできません。
 それだけに、研究以外の、調整能力とか、予算や人事などの行政的知識が物をいいます。

 田舎の新設大学なんかで、学者ではない、元文部科学官僚なんかを学長で引っ張ってくるのは、その行政手腕に期待してのことで、評価の定まらない新設校にとっては、トップの行政能力は死活的に重要でしょう。

 今のトップとは少々因縁があるので、どうしても小馬鹿にしたような目で見てしまうというきらいがあります。
 一応上司なので、それではいけないと思うのですが、彼の度重なる暴言で、合計18ヶ月も休職しましたからねぇ。

 良い上司に恵まれたいですねぇ。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしいすごいとても良い良い


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高等遊民

2011年12月26日 | 文学

 今日は格別寒かったですね。

 いったい、日本家屋は夏をしのぎやすいように出来ているので、冬はかなりしんどいです。

 私が現在住まいする千葉市のマンションは鉄筋鉄骨コンクリート造りの上、リビングが南を向いているため、日中は暖房を必要としません。

 しかし、私が25歳まで過ごした実家は規模こそ大きかったものの、木造で、ずいぶん寒かったように思います。

 西行法師の冬の歌を二首。 

 
年暮れし そのいとなみは 忘られて あらぬ様なる いそぎをぞする

 年が暮れた、その時の恒例の行事は忘れてしまって、出家した今は昔と異なるさまの正月の準備をするのだ、というほどの意かと思います。

 じつは仏道修行にはあまり熱心ではなかった西行法師
 それでも仏門に帰依したときには殊勝な心がけだったようです。
 おかしいですね。

 さびしさに 堪(た)へたる人の またもあれな 庵ならべむ 冬の山里

 こちらは西行法師らしいですねぇ。
 寂しさに耐えている人が私のほかにもいればよいな、庵を並べて住もう、冬の山里で、といったほどの意かと思われます。

 西行法師、山中で寂しさのあまり死体をかき集めて人造人間を作り出した、という伝説が残っているほどの寂しがり。

 なんでそんな寂しがりが山中に庵を結んで仏道修行に励もうなんて思っちゃったんでしょうねぇ。

 でもなんとなく分かるような気がします。
 私も極端な怖がりで寂しがりですが、時折ふと、すべてを捨てて乞食坊主となり、物欲から解放されてみたいと思うことがあるからです。

 でも今日食う物にも困るような暮らしは、やれないでしょうねぇ。

 現代日本の世捨て人というのは、都会の高級マンションで、食うに困らない金づるを持ち、日々芸術鑑賞や思索で暮らす人のことを言うんじゃないでしょうか。
 都会の人ごみは、身を隠すには絶好ですし。

 できることなら私も、都心の高級マンションに居を構え、日々都内散歩を楽しんでは思索に耽り、展覧会や芝居、コンサートなどの芸事に心酔したいものです。

 でも今の私には、毎日ちまちまと働き、夜は好きなホラー映画を観るくらいが関の山なのです。

 夏目漱石「それから」で描き出した、高等遊民になってみたいものです。

山家集 新訂 (岩波文庫 黄 23-1)
佐佐木 信綱
岩波書店
西行を歩く―さすらいの歌僧を追う旅
槙野 尚一
PHP研究所
それから (新潮文庫)
夏目 漱石
新潮社

にほんブログ村 本ブログ 純文学へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしいすごいとても良い良い


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

残業

2011年12月26日 | 仕事

 今日は都内某ホテルで午後から会議で直行直帰のため、朝はゆっくりです。
 この会議は毎回長引き、今回も3時間半の予定ですが、おそらくもっとかかるでしょう。
 面倒くさいですねぇ。
 でもまあ、たまには気分転換になってよいのかもしれません。
 営業などと違って事務職は外に出る機会が少ないですから。

 聞いた話ですが、営業マンというのは大抵サボり方というか、時間の潰し方を決めているそうですね。
 パチンコ屋に行く者、サウナに行く者、インターネット・カフェに行く者。
 しかも取引先の人や会社の同僚に会ってしまうとお互いばつが悪いので、会社からも取引先からも適度に離れた行きつけを決めていると聞きました。
 変わったところでは、ラブホテルに一人で入り、ご休憩して時間を過ごす者もいるとか。
 ご休憩って、本当に休憩に使う人もいるんですねぇ。

 私の知り合いの某薬品メーカー営業は毎週水曜日の午後、勤務時間中にも関わらずフラメンコを習いに行っているそうです。
 営業というのはそんなに時間の自由が利くものなんですかねぇ。

 よく役人に比較して民間は仕事がきついと言いますが、それは全部が全部というわけではなさそうです。

 もう何年も前ですが、「週間スパ!」が選ぶ30代にとってきつい仕事ベスト10の4位に国家公務員が選ばれているのを見たことがあります。

  私が発症したのも35歳のときでした。 

 残業時間だけを見れば、国家公務員は非常に多いですね。
 もっとも、国会待機など、無駄に残っている場合も多いですが。

 私は精神病発症以来、ほとんど残業をしていません。
 職場にドクター・ストップがかかっているので残業はできません、と断っているからです。

 しかしそうはいっても、会議が定時を過ぎても終らなければ、一人抜け出して帰るわけにもいかず、時期によってはマン・パワーが決定的に不足することもあるので、そういう時はやむを得ず残業します。

 ただ、残業はしないんだ、と決めてから業務能率が上がったことは間違いありません。
 この時間までに、と毎日締切りを設定しているようなもので、人間締切りがあると努力するものです。
 もっとも、残業代がほとんどもらえないので、収入はずいぶん落ちましたね。
 でも収入よりも健康が大事ですから、生きていけるだけの給料がもらえれば良しとしなければなりません。

 残業の圧縮だけで国家公務員の人件費は相当削減出来るんじゃないでしょうかねぇ。
 基本給を減額したらその穴埋めをしようと仕事があるふりをして残業代を稼ごうとする輩が増えるような気がします。
 基本給を落とすには法改正が必要ですので、まずは業務能率を上げて残業代を減らすという取り組みを始めたほうが手っ取り早いんじゃないでしょうか。
 それなら今日からでも始められますから。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしいすごいとても良い良い


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

千葉

2011年12月25日 | 散歩・旅行

 今日は風もなく、穏やかに晴れたので散歩に出かけました。
 千葉駅周辺の繁華街から千葉公園のある東千葉駅へ。

 千葉銀座で中華定食を食い、千葉銀座をふらふら。
 フリーマーケットを開いていました。
 衣類や小物から、古美術、刀剣、鳥かごまで、様々なものが売っていました。

 哀れを誘ったのが、中年のストリート・ミュージシャンと思われるおっさん。
 はげかけた頭をバンダナで覆い、自主制作らしきCDを売っていました。
 もうそんなに頑張らないでよろしい。
 世の中もっと楽しく生きる方法はいくらでもあります。

 ソープ街の栄町では多くの呼び込みに声をかけられましたが、必殺の、
「今、終ったとこなんで」
 というセリフで撃退しました。
 これは「異人たちとの夏」で風間杜夫が行っていた戦術で、鑑賞して以来、ぱくらせてもらっています。

 千葉公園にはずいぶん鴨がいましたねぇ。
 ここで越冬するんでしょうかねぇ。

 それと、古びたちはなちゃん(千葉市のゆるキャラ)が池の傍に置かれ、不気味感をかもしだしていました。


 
ちはなちゃんです。
 
 10,395歩。
 どうにか一万歩を超えました。

異人たちとの夏 [DVD]
山田太一
松竹ホームビデオ
異人たちとの夏 (新潮文庫)
山田 太一
新潮社

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしいすごいとても良い良い


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする