今日の仕事を終えました。
同時に、今年度の仕事もすべて終了。
明日から新年度を迎えます。
今年度は5月くらいからうつの波が押し寄せて、薬を頻繁に調整し、やっと落ち着いてきたのはここ2か月ほどでしょうか。
私にとってはしんどい1年だったように感じます。
来年度からは新しい仕事が待っています。
どこに行ってもしんどいことは山ほどありましょうけれど、しんどいことをするからこそ金がもらえるというのが冷厳な事実。
しんどいからと言って辞めてしまっては、食いっぱぐれてしまいます。
まぁ、あまり深く考えず、慌てず騒がず、淡々とやっていれば十分だと思っています。
今、世界はコロナで大騒ぎ。
私の職場でも、会議はすべてメール審議で、一部の職種では在宅勤務が認められています。
学生の頃、エドガー・アラン・ポオの「赤死病の仮面」を原文で読む、という講義を受けました。
先生はインド哲学者で、食うために色々な大学で非常勤講師として英語を教えている、学者ゴロみたいな人でした。
講義中、先生は不謹慎な発言をしました。
「赤死病の仮面」は、黒死病(ペスト)をモデルにした小説にからめて、伝染病の話を始めました。
先生の説によると
その先生が、講義中、不謹慎な発言をしました。
すなわち、伝染病は増えすぎた人類を淘汰するためのもので、神の見えざる手によるものだ、というのです。
したがって、伝染力が強く、致死率が高いほど良い病気だ、とも。
今、新型コロナの大流行を見て、先生の言葉を思い出しました。
もちろん、先生の説には賛同できません。
しかし、30年も前の、先生のシニカルな表情を鮮明に覚えていることに慄然とします。
もしかしたら、心の深い部分で、先生の説に感銘を受けたのかもしれない、と思って。
いつ私自身が感染するかもしれないと思うと、先生の発言は真にふざけた言葉だと思います。
先生の言葉に反発し、自身の身の安全に心をくだきたいと思っています。
昨日は好天に恵まれ、桜が咲き始めたということで、千葉市の桜の名所、猪鼻公園に出かけました。
例年ですと多くの的屋が連なり、花見をする人が大勢酒をのんでいるのですが、新型コロナの影響でしょう、的屋は一軒もなく、人影もまばらでした。
その分、静かに花見を楽しめました。
桜は五分咲きといったところでしょうか。
今度の週末には満開、いや、散り始めているかもしれませね。
今年はやけに開花が早いようです。
花見を楽しんだ後、精神科の診察がありました。
私の職場では、メンタルで長期に休んだ場合、復帰しても10年間は承認させない、という暗黙のルールがあります。
一種の精神障碍者差別ですが、当の本人がそれに文句を言うのも格好悪いので、ひたすら黙って、職務に精励しました。
そして今年で10年、やっと昇任がかないました。
その間、10も下の後輩に追い抜かれたり。
平気な顔を装っていましたが、内心、面白くはありませんでした。
今度の職は気楽な立場。
精神科医は大げさなくらいよろこんでくれました。
まずは良かった、
来年度からは、落ち着いて仕事が出来そうです。
昨日、人事異動の内示がありました。
私は同じ課の中で、職階が一つ上がりました。
精神病を理由に拒否し続けてきた昇任ですが、年齢から言っても断り切れるはずもなく、命じられるがまま、受けました。
ただ一つ良い点は、今まで外部資金獲得という、いわば注目される部署に5年いたのが、今度は同じ課とはいえ、日の当たらない部署に異動できたことです。
日が当たらないということは、仕事が楽ということでもありますから。
内示を受けて、心から安心しています。
苦しい日々が終わる予感がしています。
結局、サラリーマンにとっては、どんな会社に勤めるかではなく、どんな部署に配属されるかが重要なのだろうと思います。
同じフロアでの異動ということもあって、最初のうちは後任や、かつての部下たちから頼られるかもしれませんが、それもせいぜい半年でしょう。
聞かれたことには答えるけど、決して手伝いはしない、というスタンスでいこうと思います。
昨日は冷たい雨で、一日、家で静かに過ごしました。
自宅で座っていると、週明けからの仕事のことが気になって、どうしようもありません。
そのため、昨日は気分が沈んでいました。
一方、今日は気温は低いながら、よく晴れて、気持ちの良い一日となりました。
朝は8時半まで寝て、起きたら朝風呂。
朝飯は納豆と卵、それにソーセージを頂きました。
午前中はゆっくりして、近所の蕎麦屋で鴨せいろを食し、しばし散歩。
その後車で8分ほどの所にあるニトリに出かけました。
敷布団を購入するためです。
私は25年前、一人暮らしを始めた時から、畳ベッドを使っています。
要するにベッドの形状をした畳の上に、布団を敷いて眠るのです。
これなら布団の上げ下ろしをする必要もないし、見た目はベッドそのものなので、体裁も悪くありません。
で、敷布団。
もう25年も使って、大分くたびれてきたので、買い替えることにしたわけです。
それにしてもニトリの商品はみな安いですね。
敷布団が1万円ちょっと。
大丈夫かなと思いましたが、ダメならまた買い替えれば好かろうと思い、購入したという次第。
これで安眠できれば良いのですが。
昨日も今日も雨。
クサクサします。
家で大人しく過ごすしかないということで、DVDを鑑賞しました。
「マスカレード・ホテル」です。
木村拓哉、長澤まさみ、松たか子ら豪華出演陣が活躍します。
上質のサスペンスで、緊迫感がよろしい。
連続殺人が発生し、犯人が暗号を使って次の殺人場所を予告します。
暗号を解いた警察は、その場所が一流ホテルであることを突き止めます、
そして多くの警察官をホテルマンに偽装させ、潜入捜査に入ります。
刑事たちの慣れないホテルマンを演じる姿は滑稽で、笑いを誘います。
木村拓哉演じる刑事と、ホテルマンの長澤まさみのほのかな恋情が感じられて、それもスパイスになっています。
なかなか優れた映画だったと思います。
昨日は父の命日でした。
もう亡くなって8年になります。
で、昨日は午後から休暇を取って、江戸川区に在る実家であり、日蓮宗の寺でもある、あの懐かしい場所へと向かいました。
横風が強烈で、車の運転には気を使いましたが、無事到着。
母と兄は留守で、義理の姉と実の妹、それにもう35年もお手伝いとして勤務している家政婦さんが歓待してくれました。
墓前で手を合わせていると、自然と、倅は相も変わらず精神障害に苦しんでいます、という言葉が脳裏にうかびました。
しかし、墓はただ冷たい石であるに過ぎず、父は黙して語らず。
懐かしい家に戻って、仏壇で手を合わせましたが、写真の父は坊主の正装で、厳しい顔をするばかりでした。
当然ではありますが。
しかし私は、わずかばかり、幻聴でもいいから父の言葉が聞こえるのではないか、という期待をしていました。
その期待が叶えられことは、あり得ないことなのでしょうね。
墓参りの後、しばし歓談。
故郷のなまりが強烈に耳に飛び込んできて、心地よく感じました。
千葉と江戸川区は、川一本隔てただけのお隣ですが、文化や言葉はずいぶん違います。
帰宅して、なぜだか酒が飲みたくなり、平日は禁酒と決めているのですが、その禁を破り、焼酎をいただきました。
いつもに比べて酔いが回らず、飲めば飲むほど頭の芯がさえてくるようで、つい、深酒してしまいました。
来年の3月5日、私は何をしているのでしょうね。
もう同じ部署に5年もいますから、そろそろ異動したいと思っていますが、人事ばかりは分かりません。
しかし、もう一年同じことを繰り返すのは耐え難いと感じます。
そうなったら、また長い病気休職に追い込まれるかもしれません。
いや、追い込まれるでしょう。
昨夜は父の夢を見ませんでした。
今夜は出てきてくれるでしょうか。
昨日、今日と、暖かい週末でした。
もう春なんですねぇ。
犬のごとく散歩を好む私は、昨日、千葉市中心部を、今日はご近所を、訳もなく歩き回りました。
大きな家の庭や、公園には梅が咲き誇っています。
それらが、目を楽しませてくれます。
毎年この時期は、年度末の忙しさや、人事異動への期待や不安などから、春愁の気配にあてられます。
もはや小説で身を立てることなど不可能でしょうし、職場で出世することもありはしないでしょう。
私は最強の全てを諦めたサラリーマンとなって、職にしがみつくほかありません。
そこにわずかばかりのハッピー感があれば、満足しなければならないのでしょうね。