ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

未来は無理

2012年11月30日 | 社会・政治

 前原前衆議院議員が、日本未来の党の政策を、絶対無理、と言ったそうです。

 嗤えますねぇ。

 3年前に無理なことを吹きまくって政権をとり、実際に無理だったのはどなたでしたか。
 それとも3年前の反省に立っての御忠告でしょうか。
 ご親切なことです。

 そんなご親切を言っている閑があったら、少しは現実的な政策を勉強なさったらいかがでしょう。

 まさかわが国民、3年前と同じように甘言にだまされて、絶対無理な党に多数の議席を与えたりしないでしょうねぇ。
 3年前も今回も、党は替わりましたが、バックに小沢一郎前衆議院議員がいることが不気味です。

 自民党時代は小泉元総理なみの新自由主義的な発言をしていたのに、いつの間にやらバラマキ専門になってしまいました。
 要するに票が欲しいだけで信念なんてものはないんでしょうねぇ。

 この20年ばかり、つねに政治の中心にいた人が、ただの票取り屋だったとは情けないことです。

 もう小沢一郎前衆議院議員の顔は見たくないですねぇ。


政治 ブログランキングへ


にほんブログ村


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本葬

2012年11月30日 | その他

 昨日、亡父の本葬が盛大に執り行われました。



 大導師に池上本門寺の貫主猊下をお迎えし、導師に2名の高僧を迎え、その他6名の坊主により行われ、それは華やかなものでした。

 列席の100名もの坊主も貫主猊下の読経に合わせて声を張り上げ、我々坊主業界以外の道に進んだ親族は、なんだかいたたまれないような感じでした。



 13時から始まった法要は弔辞、兄による謝辞も含め、90分にも及びました。
 その後バスやハイヤーを大量に仕立てて赤坂のホテル・ニューオータニに移動。
 父と母が結婚披露宴を行ったという因縁の宴会場で、追悼会とあいなりました。

 献杯まで次から次へと日蓮宗の高僧があいさつを述べ、酒にありつけるまで1時間以上を要しました。

 参っちゃいましたね。

 その後会食。

 でも会食が始まった頃には、なんだか疲れてしまいました。
 酒を喰らっては料理を平らげる坊さんたちの旺盛な生命力は、時折私を疲れさせます。
 私にもそんな生命力が欲しいものです。

 久しぶりに会う親戚たちは私の痩せぶりに目を見張り、病気じゃないかと心配してくれましたが、私にしてみれば若い頃の体重に戻っただけのこと。
 別にどうということはありまえせん。



 てっきり納骨をすませるものだと思っていましたが、あまりに参列者が多く、納骨をやるには混乱が生じる恐れありとして、納骨は後日、近しい親族のみで行うとのことでした。

 まだ亡父の関連のイベントが残っているのですね。

 よく人が褒められるのは結婚披露宴と葬式の時だけだと言われますが、どいつもこいつも亡父をべた褒めしていて気持ち悪く感じましたねぇ。

 亡父は宗門で出世し、宗務の最高責任者まで努めましたが、決して人間的に完璧な人ではありませんでした。
 気は短いし、人を怒鳴りつけたりしていましたから。
 しかし不思議と尾を引くことはなく、さっぱりしたところがあって、人の怨みを買うようなことはなかったように思います。

 新住職となった兄は、亡父のように宗門での出世は望まず、自分の寺を守って静かに生きていきたいと言っていました。
 私もそのほうが良いように思います。
 そのほうが坊さんらしいし、いらぬ苦労をするだけだからです。

 兄には寺を守り、寺の繁栄に専念してもらいたいものだと思っています。


にほんブログ村


人気ブログランキングへ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

後世

2012年11月29日 | その他

 今日は休暇をとりました。

 以前から何度も書いているとおり、亡父の本葬のためです。
 しかし亡くなったのが3月5日で、密葬と称する盛大な葬儀を出しておきながら、今頃本葬というのは、一般的にはあり得ないでしょうねぇ。
 実家ながら坊さんの世界の習慣はよくわかりません。

 実家での葬儀が13時からで、赤坂のホテル・ニューオータニでの追悼の宴会が16時半から。
 実家には12時半頃着けばよいかなと思っていましたが、着付けのおねぇさんを呼んでいるとかで、親類は実家で着付けをするようです。
 同居人もそうしたいとかで、かなり早く行かなければなりませんねぇ。
 11時前には到着したいところです。

 いよいよ亡父の遺骨も冷たい石の下へと入れられ、個人史は終わり、寺の歴史となるのですねぇ。
 亡父は開山上人から数えて45世。
 開山上人はもとは天台宗の坊さんでしたが、日蓮上人の話を聞き、日蓮宗へと転じて浅草に寺を開山したと伝えられます。
 その後寺は現在の江戸川区に移転。
 江戸へ農作物を供給する農村の寺として、地域とともに発展してきました。
 亡父も保護司やらPTA会長やら、柄にも無く地域の仕事を引き受けていましたっけ。

 寺では山門を新築したり茶室を造ったり、寺域の整備に力を尽くしました。

 後世、45世はどんな評価をうけるんでしょうね。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本未来の党

2012年11月28日 | 社会・政治

 嘉田滋賀県知事が日本未来の党なる新党を立ち上げましたね。
 維新やみんなに隠れて埋没気味だった国民の生活が第一の小沢代表がこれに飛びつきました。
 他にもみどりの風などが合併もしくは連携を模索しているとか。
 国会議員の数では国民の生活が第一が圧倒。
 小沢の党になり下がる怖れなしとしません。

 しかし原発0以外に、これと言って政策が見当たりません。
 これだけ目玉政策が無いと、逆に他の党はくっつきやすいでしょうね。
 原発0と言っていさえすれば、くっつく大義名分は立つわけですから。

 そうは言っても原発0だけでは、山積する国政の課題に対応できるはずもありません。
 失政を繰り返した民主党以上の惨状をさらけ出すことは目に見えています。

 それにしても嘉田滋賀県知事というおばちゃん、なんだか表情が不気味ですねぇ。
 イッちゃってるというか、自己陶酔というか。

 今回の衆議院選挙ほど、あっちとくっついたりこっちとくっついたり、野合と言われても仕方ないような動きが頻繁に起こるというのは珍しいですねぇ。

 見ている分にはこれほど面白いことはありませんが、実際に国政を任せられる党となると、自民万年堂しかないような気がします。

 民主党の三年間で、素人政治にはうんざりしましたから。

 
にほんブログ村


政治 ブログランキングへ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

飲み過ぎ

2012年11月28日 | その他

 昨夜は少々飲みすぎました。

 夜、立食パーティー形式で永年勤続の祝賀会があり、それが終わったらとっと帰ればよかったのですが、二次会に行ってしまったのがまずかったようです。
 時間的には22時には終わったのですが、最近は軽く晩酌するだけで、外で飲むということがなかったので、ペースが狂ったようです。

 今朝、目が覚めたら7時半。
 いつも7時50分には家を出るので、20分しかありません。
 遅刻してもいいやと言う感じでのんびり朝飯を食い、8時過ぎに家を出ました。
 5分ほどの遅刻です。
 誤差の範囲かなと、自分に言い訳しています。

 明日は亡父の本葬。
 13時から実家の寺で葬儀と納骨。
 その後バスを仕立てて都内某一流ホテルへ移動し、追悼会と称する宴会です。
 人が死ぬということ、大変なことです。

 今さら何の感慨も浮かばないような気もするし、納骨の時には悲しみがこみ上げるような気もします。
 まぁ、なるようにしかなりません。

 


にほんブログ村


人気ブログランキングへ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

止まった

2012年11月27日 | その他

 3月5日に父が亡くなってから、最初の一か月で5キロ、その後は毎月2~3キロのペースで体重が落ち続けていましたが、今月は体重が落ちることなく、52キロ台で推移しています。

 どうやら私の体重減少も止まったようです。

 おそらく、52キロくらいが私の限界なのでしょうね。
 マックス74キロまでいってしまいましたが、52キロということで、22キロ落ち、20歳の頃の体重より1キロ軽い程度で済みました。
 まずは良かったと思います。

 昔買ったスーツを捨てずに持っていたので、今はそれを着ています。
 人間何が起こるか分からないですから、太ったからとか痩せたからとか言って、合わなくなった服を棄てるのは考えものですね。
 いつまた太ったり痩せたりするかわかりませんから。

 でももう太りたくないですねぇ。
 太っている時は腹が邪魔で靴下を履くにも難儀しました。
 もともと太っている人はそれが当たり前で何とも思わないのでしょうが、私の場合は急激に太ったので、やけに暑がりになったり、体の変化に戸惑いました。
 血液検査の結果もどんどん悪くなりましたし。
 それが今では、血液検査の結果はオールAです。
 痩せるということはすさまじい効果を生むものだと実感したしだいです。


にほんブログ村


人気ブログランキングへ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

賞状

2012年11月27日 | 仕事

 午後、永年勤続表彰を受けました。
 馬鹿馬鹿しいほど巨大で上質な紙でしたねぇ。
 ああいうのを無駄遣いと言うんじゃないでしょうか。

 今日はこれから館内の会議室で祝賀会だとか。

 これから定年まで17年もあるのに、20年働いたからと言って、何の感慨も湧きませんねぇ。

 ていうか、湧くはずありませんよね。

 でもあぁ、精神障害で3度も半年以上の病気休暇を取ったこの私に、病気休暇の期間をもカウントして永年勤続を認めてもらえてことは、素直に喜ぶべきなんでしょう。

 とりあえず、職場に感謝。

 
人気ブログランキングへ


にほんブログ村


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

王様ゲーム

2012年11月27日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 昨夜は学園ホラー「王様ゲーム」を鑑賞しました。

 突如クラスの全員に送られてきた携帯メール。
 王様を自称する者が、誰それは好きな女子に告白しなければならない、なんて他愛もない内容です。
 しかし、今度は誰それと誰それはキスしなければならない、だとか、果ては性交しなければならない、などとエスカレートしていきます。

 それを守らなかった場合、その生徒は存在を消されてしまいます。
 殺されるのではなく、最初からこの世に存在しなかったことになってしまうのです。
 家族も教師も、消された生徒の記憶を失い、初めからいなかったものとして扱われます。

 ただし、クラス・メイトだけは覚えていて、王様からのメールに戦々恐々とします。
 また、王様ゲームへの参加を拒んだ者も、存在を抹消されます。
 王様からのメールを着信拒否に登録しただけで、消されてしまうのです。

 いったい王様とは何者か。
 その目的は何か。

 分けも分からないまま、物語は進んでいきます。
 そして、あっと驚くラスト。

 王様ゲームは何十年も前から続けられ、今後も続くのです。

 残酷シーンは皆無で、心理的恐怖が中心になります。

 まずまずの出来ですが、ラストのオチに少々無理がありました。

 ホラー映画の名作に出会うことは滅多にありませんねぇ。

王様ゲーム 通常版 [DVD]
熊井友理奈,鈴木愛理,桜田通,佐藤永典,菅谷梨沙子
TCエンタテインメント
王様ゲーム プレミアム・エディション DVD&Blu-ray 3枚組
熊井友理奈,鈴木愛理,桜田通,佐藤永典,菅谷梨沙子
TCエンタテインメント




映画(オカルト・ホラー) ブログランキングへ


にほんブログ村


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

永年勤続表彰

2012年11月26日 | 仕事

 明日、永年勤続表彰を受けることになりました。

 20年間勤めると自動的に21年目の勤労感謝の日前後に表彰されるもので、私がとくに成績優秀だからというわけではありません。
 私の他にもう2人対象者がいて、今年は3人。
 私以外の2人は職場のトップから表彰を受けますが、まだパワー・ハラスメントを受けた傷が癒えない私は我儘を言って部長から表彰してもらうことになりました。

 幹部職員はみな私とトップとの事件を知っていますが、表彰を受ける2人は噂は聞いたことがあるかもしれませんが、詳しくは知らないはず。

 奇妙に思うでしょうねぇ。

 記念写真も2人はトップと並んで撮りますが、私は事務局幹部職員と撮影。
 特別扱いですねぇ。

 なんだか申し訳ないような。

 しかし精神障害の再発を怖れる幹部連中は快く私の申し出に応じてくれました。

 ありがたいことです。

 永年勤続とはいっても、まだ後定年まで17年もあると思うと、特別な感慨は湧きませんねぇ。

 私は就職して早々、職場に着いたら心にシャッターを下ろす技術を身につけるように心がけてきました。
 仕事をしている間はとびおという個人ではなく、○○課職員であって、私ではない、と思い込むように努力したのです。
 努力の甲斐あって、今では職場に着くなり私は私であることを止めて、仕事マシーンと化すことができるようになりました。

 この境地に達するまでは、仕事のストレスでうつ病になったり、パワー・ハラスメントでそれが再発し、しかもうつ病から躁うつ病に悪化したりしました。

 でも多分、今は大丈夫なような気がします。
 職場での私には人間的感情が無く、何も感じないからです。

 明日の祝宴での挨拶では、「この二十年、何も覚えていないし、何も感じなかった」と、少々嫌味な挨拶をしてやろうかと思っています。

 いずれにしろ、20年間勤め続けることができたことには、感謝しています。


にほんブログ村


人気ブログランキングへ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

憂国忌

2012年11月26日 | 文学

 昨日、11月25日は三島由紀夫の忌日、憂国忌でした。
 45歳、小説家としてまだまだこれからという時期になんであんな死に方を選んだのでしょうね。

 一説には、一緒に自決した弟子の森田必勝との情死であったとも言われています。
 嘘か真か、三島由紀夫の遺体を解剖したら、直腸から森田必勝の精子が出てきたとか。
 彼が同性愛者であったことは公然の秘密ですが、結婚して子どももいたことを考えると、バイセクシャルだったと考えるのが自然でしょうね。

 憂国忌の元になった小説「憂国」は国を憂える物語というより、憂国の情を持つ将校がひたすら情交を繰り広げるという、官能小説に仕上がっています。

 そしてまた、市ヶ谷駐屯地に向かう直前に書きあげた「豊饒の海」の最終作「天人五衰」のラストの、なんと乾いてシニカルであることでしょう。

 とてもこれから市ヶ谷駐屯地に出かけて自衛官にクーデター決起の檄を飛ばし、夢破れて自決する人の文章とは思えません。
 激情に駆られた風がなく、極めて冷静なのです。

 もともと三島由紀夫の小説は人工美の極北にあるもので、熱い感情とは無縁でシニカルなものです。

 想像するに、彼は何も天皇を中心とする国家主義的な社会体制を実現しようなどと、かけらも考えていなかったのではないかと思います。

 ただ、あまりに価値観が多様化した戦後社会にあって、一種の宗教とでもいうべきものに身を捧げ、宗教的法悦のなかでの死を望んだように思えてなりません。
 その宗教というのが、彼にとっては天皇を中心とする国家主義体制を築くという大義であったのだと思います。

 求めているのは法悦のなかの死ですから、それはキリスト教の殉教でも、なんでもかまわなかったのだと思います。
 現に彼は、「薔薇刑」という、自身を聖セバスチャンになぞらえたマゾヒスティックな写真集を出版しています。

 マゾヒスティックな欲望こそが、彼の自決の真相なのではないでしょうか。

 ご冥福を祈ります。

花ざかりの森・憂国―自選短編集 (新潮文庫)
三島 由紀夫
新潮社



春の雪―豊饒の海・第一巻 (新潮文庫)
三島 由紀夫
新潮社



奔馬―豊饒の海・第二巻 (新潮文庫)
三島 由紀夫
新潮社



暁の寺―豊饒の海・第三巻 (新潮文庫)
三島 由紀夫
新潮社



天人五衰―豊饒の海・第四巻 (新潮文庫)
三島 由紀夫
新潮社



写真家・細江英公の世界―球体写真二元論
細江 英公
青幻舎




にほんブログ村


本・書籍 ブログランキングへ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋思

2012年11月25日 | 文学

 今日も見事な秋晴れでした。
 しかし私の心はどこか曇りがち。
 三連休の最後だからでしょうか。

 曇りがちの心を奮い立たせようとして、午後、近所を散歩しました。
 昼までは風がなかったのに、午後になると冷たい風が吹き始めました。

 つめたきは 風にありけり わがこころ 白布のごとく 吹かれたるかな   

 風を頬に受けて歩いていると、若山牧水のこんな歌が知らず知らずのうちに心に浮かびました。
 私の心もまた、冷たい風に吹き飛ばされそうな気分になりました。

 また、同じ歌人の、

 骨と肉(み)の すきをぬすみて 浸みもいる この秋の風 しじに吹くかな

 という歌が続いて口をついて出ました。

 白楽天「陵園妾」でしたか、春愁秋思 という詩句があったように記憶しています。
 
 辞書には、 

 春の日にふと感じる物悲しさと、秋にふと感じる寂しい思い。よい気候のときに、なんとなく気がふさぐこと。また、いつも心のどこかに悲しみや悩みがあること。 

 と、ありました。

 人間にとって過ごしやすいはずの春や秋に、物悲しさや寂しい思いを強くするのはなぜでしょうね。

 私は子どもの頃から、春愁は強く感じ、秋思はあまり感じませんでした。
 それはおそらく、わが国の伝統文化が春をより儚いものとし、秋はむしろ楽しい季節のように描いてきたからなんでしょうね。
 また、春に年度が替わることも理由の一つでしょう。

 それと、来週木曜日にひかえる亡父の本葬。
 ついに墓に入ってしまうのかと思うと、寂しい思いを消すことはできません。

 しかし明日から仕事が始まれば、そんな悠長なことは感じていられなくなります。
 目の前の仕事を片付けていかなければなりませんから。
 そんな風に雑事にかまけておのれの心を誤魔化すのは幸せなことなんでしょうか。

 私にはそうは思えません。
 つまらぬ雑事などうっちゃって、ひたすら自らの魂の動きを観察し、その声に従って生きられたなら、どんなに良いでしょうね。
 でもそれは労働を免除される年齢に達するまでは許されそうにありません。

 真にこの世は生きずらいものです。

白楽天詩選 (上) (岩波文庫)
川合 康三
岩波書店



白楽天詩選(下) (岩波文庫)
川合 康三
岩波書店

 

若山牧水歌集 (岩波文庫)
伊藤 一彦
岩波書店



にほんブログ村 本ブログ 純文学へ
にほんブログ村


本・書籍 ブログランキングへ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

移民と子宝

2012年11月25日 | 社会・政治

 このところテレビをつけても新聞を開いても衆議院選挙の話ばかり。
 争点を見ると、消費税増税だとか年金だとか、金が無いということに起因することばかり。
 日本国中金が無いの大合唱で、わが家の家計もじりじりと苦しくなっています。

 これは要するに、人口問題に起因します。
 少子高齢化が急激に進行中なため、お金を納める能力を持った現役世代が減り、給付を受ける高齢者が激増していることによるものでしょう。
 国民の年齢構成比が激変し、しかし社会制度はそれに追いついていないからだと思われます。

 しかしそうは言っても、結婚や出産は極めて個人的な事柄で、帝国主義時代のように国家が産めよ殖やせよと旗を振ることはできません。

 若者にしたって、できれば長い期間気楽な独身生活を謳歌したいと思うのは当然で、まして親元に暮らして給料が全額小遣いになる者にとっては、まさしく結婚は墓場と感じるでしょう。
 結婚というもの、一組の男女がなるべく離婚せずに添い遂げるように制度設計がなされており、結婚するより離婚するほうが多大なエネルギーを要します。
 要するに互いの首に縄をかけ、夫婦が相互に束縛しあうという、いやらしい制度なのですね。
 
 私はそれを嫌って同居人が朝帰りしようが宿泊を伴う旅行に出かけようが、何も聞きません。
 同居人が誰とどこで過ごそうが、私の知ったことではありませんから。
 当然、同居人も私に対して同じように接します。
 一応、誰それとどこへ行く、とは言いますが、それが嘘か真かは分かりません。
 そのようにしないと、私は極めてわがままで自分勝手なので、結婚生活を維持することなど不可能です。

 そのような窮屈な結婚を求めて、いつの頃からか、婚活なる不毛な行動に血道をあげるいい年をした男女が巷にあふれかえるようになりました。
 しかも自分のことは棚に上げて、相手に高収入や若さを求める我儘ぶり。
 人口問題の解決はほとんど不可能であるかのように思えてきます。

 人口問題を劇的に改善する方法があります。
 あまり問題提起されませんが、大量の移民受け入れです。

 移民受け入れは劇薬だ、とよく言われます。
 しかし私は、移民受け入れは毒薬だと思っています。

 現在西欧で起きている移民受け入れによる社会の軋轢は、安易に安い労働力を求め、しかも移民を一個の人間として遇しようとしなかったことが原因です。

 受け入れるからには、ネイティブの日本人と同様の待遇を保証しなければなりません。
 そこに毒薬であるという意味があります。

 極めて同質性の高いわが国社会に、イスラム教やキリスト教をバックボーンとするコミュニティーが散在し、顔も違えば言葉も違う人々がわが国社会に溶け込むことをしなければ、軋轢というより対立を生むことは火を見るより明らかです。
 おそらく大都市にはスラムが形成され、治安は悪化するでしょう。

 わが国は違う国柄になってしまうこと請け合いです。

 国内での晩婚化・非婚化が解消され、ベビー・ブームのような事態が現出することはないでしょう。
 そして、移民受け入れには私は絶対反対です。

 すると、人口問題を解決する術は無いということになります。

 ではどうすれば良いか。
 一億総貧乏に耐える他ありますまい。
 年金の支給額を減らし、さらに増税するか、あるいは大幅に公共事業や社会福祉などの公共サービスを縮小するか、その程度しか私には思い浮かびません。

 今になって、子宝と言う言葉の意味を実感します。
 それは親や祖父母にとって宝であるだけでなく、社会や国家にとっても貴重な宝です。

 できれば一昔前のように世話焼きおばさんが暗躍し、お見合いで次々に結婚する若い男女が増えてくれれば良いと思います。
 恋愛の結末として結婚があると多くの若者が考えている間は、晩婚化・非婚化は解消しないでしょう。

 恋愛というのはエネルギーが要りますし、けっこう面倒くさいものですから。

 そんな不確実なものより、システマティックにお見合いで結婚するほうが、過剰な期待をせずに条件闘争から入るので、互いに納得し、長い目で見て楽しい結婚生活を送れるように思いますがねぇ。

にほんブログ村 政治ブログ 国政・政局へ
にほんブログ村


政治 ブログランキングへ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

銀杏並木

2012年11月24日 | 散歩・旅行

 今日は昨日とうって変わって秋晴れに恵まれました。
 そこで、晩秋の散歩としゃれこみました。

 最近、渋谷駅東口の東急文化会館が取り壊され、ヒカリエというショッピング・ビルに生まれ変わり、しかもJRと、なぜか地下鉄なのに地上3階にホームがある銀座線、それに東横線を結ぶ巨大な陸橋で結ばれ、渋谷の人の流れが変わったという話を聞いて、久方ぶりに渋谷に出かけました。

 渋谷駅と東京メトロ表参道駅は私が通っていた大学の最寄り駅で、少々土地勘があります。
 もっとも、人混みを嫌う私はよほどの理由が無い限り渋谷駅を利用することはなく、いつも表参道駅を利用していました。
 それでも時折学校帰りに渋谷駅東口の東急文化会館で映画を観たりしましたから、興味をそそられたというわけです。

 昭和の香りが漂っていた東急文化会館跡地には、巨大で小奇麗な建物が建ち、多くの人が買い物や食事を楽しんでいました。
 109などがあり、渋谷の象徴であるハチ公口のスクランブル交差点のあたりとは客層が大きく異なり、東口及びヒカリエは大人の町の風格を醸し出し、なかなか居心地の良い所でした。

 最近は外国人観光客がスクランブル交差点の雑踏を眺めるためだけにハチ公口に大挙して訪れ、周辺のビルの2階や3階にあるカフェから飽きることなくそれを眺め、外国人向けのガイドブックにも取り上げられているとか。
 スクランブル交差点などわが国では珍しくも無い光景ですが、外国には存在しないそうで、何が観光資源になるかわかりませんねぇ。
 築地市場なんかもそうですが。

 その後、ちょっと距離がありますが、陽気が良いので神宮外苑の銀杏並木を目指してふらふらと歩き始めました。
 神宮外苑は私が通っていた高校があり、こちらも若干の土地勘があります。

 あえて青山通りは避け、青山通りの裏道を歩きました。
 この辺り、力が入りすぎて滑稽な感じすら漂う、いわゆるお洒落な感じを無理やり演出している洋服屋や雑貨店、飲食店が点在し、なんとなく居心地の悪い感じがします。
 間違った東京のイメージとでも言いましょうか。
 それがまた面白くもあるのですが。

 神宮外苑の銀杏並木、銀杏祭りなるものを開催していて、大変な人出でした。





 これでは晩秋のうら寂しい感じを味わえません。
 土地勘があるとは言っても、普段人けのない銀杏並木がこの時期こんなことになっているとは今日の今日まで知りませんでした。
 百聞は一見にしかずですねぇ。



 帰りは赤坂御所横の東京メトロ青山一丁目駅内のドトールで一休みし、半蔵門線に乗って帰りました。

 ずいぶん歩いた気でいたのですが、10,221歩と、わずかに1万歩を超えた程度でした。
 気持ちの良い散歩を楽しめて幸せ。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Japan Self-Defense Forces?

2012年11月24日 | 社会・政治

 衆議院選挙が近づいたせいで、ニュース番組をつけると各党の幹事長などを呼んで色々と質問する場面を多く目にするようになりました。
 今回、国会に議席を持つ党だけでも10を超える政党が乱立しているとあって、ニュース番組も混乱気味で、やかましいことこの上ありません。
 あんなにずらりと自己主張が強い政治家が並んだのでは、まともに話ができないのは当然のことでしょう。

 争点といわれているのは脱原発だとかTPPだとか消費税だとか言われていますが、結局のところ、失政を繰り返した民主党政権の後釜をどうするのか、という、総理大臣を選ぶ選挙なのだと思います。

 自公が過半数を取れば、次は当然第二次安倍内閣ということになりましょう。
 選挙が近づいただけで株価が上がり、円が安くなったということで、安倍自民党総裁はもう勝った気分でいるようです。

 そして、お得意の改憲論。
 自衛隊を国防軍に変えるのだとか。
 
 なんだか馬鹿馬鹿しい話です。

 国防軍に変えようが国軍に変えようが、たいしたことではありません。
 自衛隊はとうの昔に世界有数の強力な軍隊になっていますから。
 数年前のデータでは、自衛隊は予算規模で世界第5位の巨大さを誇っているとか。
 
 わが国政府は自衛隊の公式の英語名をJapan Self-Defense Forcesだと言い張っていますが、外国のマスコミのほとんどは、陸上自衛隊であれば japan army、海上自衛隊は japan navy、航空自衛隊は japan airforseと呼んでいるようです。
 再度日本語に訳せば日本軍と諸外国は自衛隊を呼んでいるということです。
 これは多分、国防軍にしようと国軍にしようと、また、自衛隊のままでも世界は日本軍としか意識していないということで、こんなことに労力を割くのは阿呆らしいというものです。

 名は体を表すと言いますが、こと自衛隊に関しては、日本名よりも無意識もしくは無知による誤訳により諸外国が呼ぶ日本軍という名前のほうが体を表しているようです。

 実態と建前が異なることに我々日本人は慣れているようで、天皇に主権があるとしながら実際は摂関家だったり院だったり将軍だったりが実権を握ってきたことと関連するのでしょうねぇ。

 憲法の条文と実態が合わないことも私はあまり気にしていません。
 しかし国家の最高法規の規定と合わない政策が行われ続けると、おそらく国民のモラル低下は避けられないでしょうね。

 憲法9条には国際紛争を解決する手段としての戦争を禁じることと、そのための軍事力は持たないことが明記されています。
 これまでの政府の憲法解釈では、自衛のための戦争までは禁じられていないので、自衛のための軍事力を持つことは合法だということのようです。

 それはそうなのでしょうが、法理論に疎い我々一般庶民からみると、軍事力は持たないと憲法に書いてあるのに、なんで戦車や戦闘機を持っているのじゃ?という素朴な疑問がわいてきます。

 法律というのは本来解釈の幅が生まれるようではまずいので、この際、国際紛争を解決するための軍事力は持たない、と書くより、自衛のための軍事力を持つ、と書き直したほうが良いでしょうねぇ。
 どっちにしても同じ意味だし、誤解を生んではいけませんから。

 そういう意味では、慣れ親しんだ自衛隊のままでよろしいんじゃないでしょうか。
 
にほんブログ村 政治ブログ 国政・政局へ
にほんブログ村


政治 ブログランキングへ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザ・ダーク

2012年11月23日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 午後のひと時、DVD鑑賞を楽しみました。
 ホラーと銘打っていましたが、内容はダーク・ファンタジーと言うべき「ザ・ダーク」です。

 ニューヨークで暮らす思春期の娘、サラと母親。
 父親は絵を描いたり彫刻を造ったりする芸術家で、独り、ウェールズの孤島の古い家で暮らしています。
 母娘2人の生活に行き詰まり、2人は父親の元に身を寄せます。

 家は海辺にあり、その上にはいわくつきの崖が。
 50年前、ウェールズの土俗宗教を元とする宗教を信じる信者たちが、教祖に唆されるままに大量に投身自殺したのです。

 ある日、サラは海辺で遊んでいて行方不明に。
 するとそれと入れ替わるように、サラと同じ年頃の少女が現れます。
 ウェールズの古い民話に、人を海にさらう魔女がいて、溺れ死んだ者を生き返らせるには替わりに別の者を差し出さなければならない、というものがあって、これが全編を通じた基調になっています。

 それでまた、現われた少女というのが、可愛い顔して極悪なのですよねぇ。
 儀式によって死んだ幼い息子を蘇らせたら、悪魔のように邪悪な存在として生き返った「ペット・セメタリー」を彷彿とさせます。
 


 このあたりから、なんでもありのダーク・ファンタジーになっていきます。

 ホラー映画というのはわりあいとルールや理由がはっきりしていて、それが無いとホラーになりません。

 古くは満月の夜になると狼男が出るとか、吸血鬼は日光にあたると死んでしまうとか。
 殺人鬼の話でも殺人鬼なりの無理目な理由が設定されています。
 昔いじめられたとか、生きる喜びを知らしめるために殺すとか。

 ところがファンタジーというのはルール無用みたいなところがあって、どうにでもなってしまうので、不気味な雰囲気は出せますが、背筋も凍る恐怖のような味わいを出すのは困難です。

 今回もやっぱりダーク・ファンタジーの限界を超えることはできませんでしたねぇ。
 ウェールズの孤島の荒涼とした感じとか、頑迷で迷信深い田舎の人々とか、雰囲気が良かっただけに残念です。

ザ・ダーク [DVD]
サイモン・マギン,サイモン・マギン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ペット・セメタリー [DVD]
スティーヴン・キング
Paramount Home Entertainment(Japan)Limited(CIC)(D)

にほんブログ村 映画ブログ ホラー・サスペンス映画へ
にほんブログ村


映画(SF・ファンタジー) ブログランキングへ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする