昨日、DVDで「オカルト」を観ました。「クローバーフィールド」や「ブレアウィッチプロジェクト」と同様、フェイクドキュメントの形をとり、臨場感を増しています。低予算映画にしては、迫力があります。
神様の命令だと固く信じて、渋谷の交差点で、平気な顔で自爆テロを行う男の、その平気さが不気味でした。
一見の価値ありと思います。
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オカルト [DVD] |
宇野祥平 | |
ビデオメーカー |
昨日、DVDで「オカルト」を観ました。「クローバーフィールド」や「ブレアウィッチプロジェクト」と同様、フェイクドキュメントの形をとり、臨場感を増しています。低予算映画にしては、迫力があります。
神様の命令だと固く信じて、渋谷の交差点で、平気な顔で自爆テロを行う男の、その平気さが不気味でした。
一見の価値ありと思います。
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オカルト [DVD] |
宇野祥平 | |
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最近、インターネットでひとりかくれんぼなる遊びが流行しているそうです。
人形を相手にかくれんぼをするのですが、一定のやり方を満たせば霊現象がおきる、という、一種の交霊術のようです。
いつの時代にも、子供や若者はこういうことをしますね。
私が少年のころ、コックリさんやらキューピット様やらという、自動書記による交霊術が流行りました。
実際に自動書記を起こす子がいて、本気で信じたものです。
でも、未知の領域には触れないほうがいいことも多いですね。
これを題材にした映画まで公開されました。
あまり怖くないですが、DVDで観られます。
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ひとりかくれんぼ 劇場版 [DVD] |
川村ゆきえ,河北麻友子,碓井将大,湯沢 勉,久保田ゆず | |
エースデュース |
今夜、診察がありました。
嫌でも、面倒でも、とにかく職場に行くことが肝要だとか。仕事に行けるかどうか、これが判断基準だとか。
私の仕事嫌いは何度もここで述べてきたところです。
しかし、その私でも、仕事に一瞬の喜びを見出したことはあります。
年度末の決算が終わったときや、後輩からの重い相談を受けて、親身に指導し、解決したときなど。時には、徹夜してまで、仕事に励んだこともあります。その頃、私はこういう生活が定年まで続くんだろうな、と思っていました。
ところが、組織改革でうつ病を発症し、治ったら現在の職場のトップにパワーハラスメントを受け、弁護士を立てた話し合いに勝って躁鬱病を発症しました。
誠に情けないかぎりです。
私は今、勤労意欲がまるで無いのです。食っていけるだけのわずかな給料をさえもらえれば、それで良いのです。
なんの因果かはわかりません。しかし今、こうなってしまいました。
正直、パワーハラスメント加害者には、強い恨みがあります。あいつが、私のすべてを駄目にしたのです。八つ裂きにしてやりたいくらいです。
しかし私には、そんな暗い妄想を浮かべるくらいしか、できることはないのです。
昨日、DVDで「クロッシング」を観ました。
「セブン」などにちかい、キリスト教の狂信者による連続殺人ものです。
牧師の父から性的虐待を受けて育った男が、その父を神聖な人と尊敬しながらも殺人を続けます。しかも遺体には必ず聖書の一節を示すメモが残され、犯人を殉教者に見立てています。
これを捜査するのが、牧師を目指しながら、断念して警察に入った刑事です。
遺体はむごたらしく、犯人は冷酷です。
映画としての完成度は高いとはいえませんが、結構引き込まれます。
私はいつも、悪役に魅かれ、シンパシーを感じてしまいます。
子供の頃からそうでした。
ジェダイよりもダースベイダーに、赤穂浪士よりも吉良上野介に、ホームズよりもモリアーティ教授に、といった具合です。
ホラー映画を好むのも、悪が堂々と描かれているからかもしれません。
そういえば学生の頃、自称霊能者の先輩から、「この世には天使側の人間と悪魔側の人間がいて、お前は悪魔側だ」と言われたことがあります。
その時は、褒められたような気がしました。
7歳のときに初めて書いたお話が「ドラキュラの歯はない」で、2番目に書いたお話が「あくまものがたり」です。
三つ子のたましい百まで、とか言いますが、本当にそうですね。
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クロッシング [DVD] |
マリオ・ヴァン・ピーブルズ,ジェイムズ・レマー,シャーリーズ・ベーカー,グラディス・ヒメネス,ステファン・ケフレイ,ジェフ・サックマン,ジェフリー・ゴールデンバーグ,ボブ・ヘルド,ランダル・フレイクス,ジャック・ハイトキン | |
ビデオメーカー |
昼飯に鴨せいろを食い、そのままご近所を散歩しました。
日陰は寒いですが、太陽に向かって歩くと、暑いくらいですね。
公園の銀杏が、見事に色付いていました。
もう大分散った葉もあるようです。
実家には大きな銀杏の木があり、学生の頃、この時期になると、毎週末落ち葉を掃いた記憶があります。掃いても掃いても風に吹かれて舞い散る銀杏の葉に、いらいらさせられました。
しかし今、公園の銀杏を眺めるだけで、掃く必要もありません。
ギャグのことではありません。
気温のことです。
今日は冷たい雨で、ひどく寒いですね。首都圏の最高気温は十度前後のようです。北国の方からみたらこの程度で寒いなんて片腹痛いのでしょうね。
今日は昼飯を食いに近所の食堂に行った以外は、籠り居です。
暖房の効いた部屋でのんびり。
幸せです。
市ヶ谷から四谷荒木町の界隈を散歩しました。
本当は新宿御苑で紅葉を見る前についでにちょっと寄ろうと思っていたのですが、意外にも趣深く、つい、荒木町をぐるぐると歩き回ってしまいました。
京都の路地もかくや、と思うぐらい細い路地にバーや居酒屋、寿司屋などが並んでいました。
小さなアパートの一室をリフォームしたと思しき喫茶店には、老いた老人客と老いたマスターが、きれいな東京弁で漫才のようなおかしな会話を繰り広げ、私は笑いをこらえるのに必死でした。
石川啄木の「ふるさとの訛りなつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」という歌を思い出しました。
標準語ではない、東京弁のなまりを、懐かしく感じずにはいられませんでした。
東京の東端を流れる江戸川こそ、私のふるさとです。
心に抱えた深い闇を、楽しい散歩は一時、忘れさせてくれます。
また明日から、闇に悩みましょう。
三大欲求とか言いますね。
食うこと。
眠ること。
セックスすること。
欲望というのは正直なもので、腹が減れば飯を食いたくなり、疲れれば眠くなり、禁欲を続ければやりたくなります。
このうち、性欲は明らかに衰えました。食欲は、量については衰えましたが、より旨いものをリラックスできる空間で食いたい、という質にこだわるようになりました。睡眠欲は、変わりません。これは最後まで変わらないんでしょうね。
他に、金銭欲や名誉欲、権力欲というのがあります。
私は精神病発病以来、元々は健全に持っていたこれら欲望を、諦める他なくなりました。三大欲と同じように、これらの欲望は人として自然なものであり、もっとも純粋なものですね。
コリン・ウィルソンは自己実現欲が最後で最大の欲求であり、これのために生きていると言っても過言ではない、と書いています。
私にとっては、小説を読んだり書いたりすることだったのですが、精神病でもっとも衰えたのがこの自己実現欲求です。
すると、私に今残っているのは三大欲だけなのかもしれません。
犬や猫みたいですね。
それでも、精神病差別だけは許さない、という強い気持ちだけは持っています。
過重なストレスにさらされたとき、胃炎になる人もいれば十二指腸潰瘍になる人もあり、脳にくる人もいます。
胃や十二指腸にきた人は「お気の毒に」と同情され、脳にきた人は「気合が足りない」とか「意志が弱い」とか言われて差別されるのは、誠に辛いことです。
しかし、悲しいかな。精神病者の多くは、それら差別に立ち向かう術を知らないのです。私の今の欲望は、全ての精神病患者がその術を知ることです。
昨日処方された精神安定剤、レボトミンを飲んだら、眠くてしかたありません。
支社長への憎しみや殺人欲求を完全に忘れるほどの、眠気です。
しかしそれでは、まともに生きられません。
薬漬けで阿呆になってしまいます。
幸いに、レボトミンは頓服ということで処方されているので、飲む飲まないは私の勝手です。
私は眠気があるという抗不安薬や、眠るための睡眠導入剤も飲んでいますが、レボトミンほどの眠気を感じたことはありません。
さすがメジャートランキライザーといったところです。
今日、診察がありました。
私は、今まで医師に語らなかったことを語りました。
すなわち、パワーハラスメント加害者たる支社長に対し、抜きがたい憎悪が抑えられず、殺人欲求を捨てられずにいる、ということです。
私は毎晩、床につくと、まず、どんな方法で支社長を殺害するか考えます。そして、もっとも残酷で、苦痛に満ちた死刑方法を考え付いたとき、私は心から安心して眠るのです。
医師は、あまりに強い憎しみは、精神病の症状と考えられる、と言って、レボトミンを処方しました。この薬は強烈な鎮静効果があり、統合失調症のみならず、うつ病や躁病など、多くの精神病に使われる、メジャートランキライザーです。私は今までメジャーを処方されたことがなかったので、少なからず、ショックです。
私は殺人を空想して楽しんでいますが、実際に行動にうつすことなど、想像もできません。鎮静剤でそれを抑えても、その場しのぎのような気がします。
犯罪被害者が犯罪加害者に持つ感情としては、わりと一般的なのではないかな、と思っています。
とりあえず頓服ということなので、明日にでも試してみようかと思います。
おのが身の 闇より吼えて 夜半の秋
今日は雨風強く、家で蕪村全集などめくっていました。
冒頭は、秋の句です。犬に吼えられる情景を詠んだものですが、己自身の闇を感じさせて、どこか不気味な感じもあり、秀逸だと思います。
秋は急激に陽が短くなり、夜の世界がこの世を支配するような、不気味な感じがありますね。冬になってしまうと、逆に寒くて外に出られず、冬ごもりの暖かさが感じられます。
しかし秋は、生命力が奪われていくかのごとくです。
蕪村には秋の句は少ないですが、これは秀句だと思います。
私は少年の頃、晩秋の宵闇を散歩するのが好きでした。街へ出れば明るく、公園などに行くと心細いほど暗いのです。思えばそんな風にして、己の闇を見つめていたのでしょうか。
中年となった今でも、闇の正体は不明ですが。
昨夜、DVDで「エンマ」を観ました。謎だらけのミステリーです。
五人の男女が密室のベッドから起き上がります。なぜそこに閉じ込められているのか、なぜその五人なのか。
分からないまま、次々を頭が痛いと言って倒れ、死んでしまいます。
どうやら、生物兵器によるテロの被害者のようでもあります。
ラスト、驚くべき結末が待っています。
わりと緊迫した空気が張り詰めていて、楽しめました。オウム事件以来、この種のテロ話も荒唐無稽と済ませていられなくなりましたね。
オウムといえば、現在、正等を名乗る一派・上佑一派・原理主義のケロヨンクラブに分かれているそうですね。すべて、警察の監視対象になっています。小菅刑務所のまわりをぐるぐる回って麻原を拝んだりなどしているとか。しかみ、事件後入信者がかなり多いとか。気がしれません。
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エンマ [DVD] |
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