私は長いこと、甘味にはまったく興味がありませんでした。当然、食いませんでした。
ところが最近、40を越えて、甘味にはまりました。独特の、麻薬のような魅力がありますね。近頃のお気に入りは、虎屋の最中、それに羊羹です。
酒を喰らい、飯を喰らった後にいただく甘味は、至福のときです。
なぜ若い私は甘味を毛嫌いしていたのか、不思議です。
年とともに、この世の喜びをことごとく味わいつくそうという、卑しい欲望にとらわれたようです。
table> とらや 虎屋最中9個入 (764426)
とらや
とらや
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今日診察がありました。
私の病名は双極性傷害ですが、今、躁でもうつでもない安定した状態にある、とのことで連休あけからリハビリ出勤を開始することになりました。
復職前の不安感もなく、私の精神は凪の状態にあるようです。
三ヶ月間のリワークプログラムは、予想以上に大きな変化を私にもたらしてくれたようです。
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DVDでスペインのホラー映画「レック2」を観ました。
前作は主観撮影のホラーらしく、何が何だかわからないまま、映画の登場人物の気分のまま終わりましたが、続編では同じ主観撮影ながら、神父がオチを語ってしまったため、納得はいきましたが、恐怖度という点では落ちます。
それにしても欧米の人はよほどキリスト教の悪魔が怖いらしく、狂犬病に似た人を凶暴にさせる感染症であったはずなのに、最後は悪魔を登場させてしまいました。ちょっとがっかり。
ブッシュ・ジュニアもイラク戦争のとき、十字軍だの悪魔だのと時代錯誤なことをほざき、世界の失笑を買っていましたね。
たいそう熱心なプロテスタント信者だそうですから、それもやむを得ないかもしれません。
しかしそうした考えが、キリスト教布教の名のもとにアジア・アフリカ・南米などで大虐殺を生み、キリスト教国同士の骨肉の植民地争いを生み、ついには前世紀に二つの世界大戦を引き起こしたと言っても過言ではないでしょう。わが国もこれらキリスト教国の諸先輩を真似て、遅ればせながらその争いに加わりましたが、キリスト教徒の執拗さに敵うはずもなく、大敗を喫しました。
現代社会においても、宗教を原因とした争いや虐殺は絶えることがありません。
まことに愚かなことです。ヘブライ3宗教も、仏教や儒教、神道のような寛容の精神をもてば、世界はずいぶん静かになるでしょう。
もっとも唯一絶対の神を設定してしまっては、元も子もないでしょうね。
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またもや事業仕分けなる政治ショーもしくは集票活動が行われましたね。
事業仕分けというのは、じつは各省庁で何十年も継続して行われています。その事業が必要か、予算に無駄はないか。国の機関は常に会計検査院やかつての行政監察庁(今の総務省)から、厳しくその存在意義を問われ続けています。
私は十数年前、お茶の水女子大学で契約事務を担当していましたが、その頃から、現代において国が女子大学を運営する必要性を、再三再四、文部科学省から問われ続けました。
確かに、昔と違って、女性でもかつて男子校であった幾多の名門大学に入ることができますし、その研究教育の内容はすぐ近くに在る東京大学に比較もできません。しかしそれでも、文部科学省は当大学の存在意義を十年以上にわたって問い続け、廃止することはありません。廃止したら、すべてが途切れてしまうからでしょう。
たとえば農林水産省が所管する農業者大学校が、廃止と仕分けされました。わずか30分 で。それはなぜか。他に似たような教育施設があるからだそうです。
それならば、日本には総合大学が一つあればよいことになります。多くの大学は、似たような事業をやっています。似たような事業を行う研究教育施設が複数あるからこそ、そこに競争が生まれ、切磋琢磨して優れた業績を生むのです。
事業仕分けなるものが教育や国防などの重要政策に対して行われ、そのわずかな判断ミスが、五十年・百年後のわが国を危うくするのです。
国会議員というのは哀れなもので、数年ごとに選挙が行われ、その身分は明日をも知れません。山崎拓のような大物でさえ、落選の憂き目にあいました。
明日をも知れぬ身分であれば、遠い将来の国家像よりも、次の選挙の当落が気になるのは仕方ないことかもしれません。
そして国会議員は、パフォーマンスやバラマキで国民の人気を得られると思っている節があるようです。しかしわが国民の投票行動や世論調査を見てみると、国民はじつに冷静で賢いことがわかります。
借金漬けのわが国を救うため、正直に増税を主張し、必要ならば巨額の予算を教育や国防に費やすような国家百年の計を述べれば、日本人はそれを支持すると思いますが、いかが?
蓮とかいう議員の写真集が出ているようです。
笑い話に見てみたらどうですか?
Ren H ̄o―蓮舫写真集 武藤 義 ワニブックス このアイテムの詳細を見る |
話題の超大作「アバター」が早くもDVDで発売されたので、早速レンタルして鑑賞しました。
2時間40分が短く感じられるほど、スピード感のあるアクション大作でした。ストーリー自体は、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」や「ラストサムライ」のように、白人侵略者の一人が先住民側に立って闘い、ヒーローとなる、という単純なもので、深みや芸術性も皆無ですが、それでも、エンターテイメントとしては第一級だと思います。
こんなことなら劇場で3Dで観たかったですね。
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今日も通勤訓練のため、職場近くまで行きました。
私の職場は結構田舎です。巨大な公園のような敷地に、広大な建物が建っています。お国が作ると、どうして図体ばかり大きくて無粋なものになるのでしょうね。
職場の敷地を歩いていると、
分け入っても 分け入っても 青い山
という種田山頭火の句を思い出しました。(少し大げさですが)
狸がでたこともあるようなところです。
山頭火はもともとたいそうな地主の総領息子だったのが、俳句にうつつを抜かして種田家は破産して一家離散。山頭火は乞食のようななりをして全国を放浪する身に落ちぶれました。
種田家の地元では俳句なんてバカなものに、とずいぶん酷評されたようですが、今では自由律俳句の巨人として国語の教科書に載るほどになりました。
死して後に名声を勝ち得たとしてもむなしい限りですが、映画「アマデウス」に登場するサリエリとモーツァルトの関係や生前名を成すことがなかった多くの芸術家を思うとき、芸術が半永久的な価値を持つものだとすれば、死後の評価も良しとしなければならない、と思うのです。
山頭火句集 (ちくま文庫) 種田 山頭火 筑摩書房 このアイテムの詳細を見る |
私は十八年間、文部科学省所管の大学や研究所に事務職員として勤務してきました。
それらの機関は、おおむね、学者が管理職として君臨しています。学者というのは私等事務職員と違って、管理職としての訓練を受けていません。そのため、管理能力に問題があるのは仕方のないことですが、それでも、学部長や学長に選出されるほどの人は、なかなかに立派な人物が多かったように思います。
しかるに、私が今勤務している研究所の長は、学者馬鹿というか、タコつぼ学者というか、まことに愚かな人物です。我儘放題、言いっぱなしのやりっぱなし。人の意見を聞くということがない独裁者です。
そのような人物にぐうの音も出ない他の学者や中間管理職は、じつに哀れです。
私はその長からパワーハラスメントの代償として百万円をせしめましたが、そやつは生来の愚か者のため、いまだに反省の素振りさえ見せません。
そのような職場に復帰しなければならない私もまた哀れですが、少なくとも私は、愚かな長に盲従することはついにありませんでした。
私が取りうる態度は、愚か者を愚か者として扱い、傲慢不遜に生きていく他ありません。
私の尊大な態度を見て、少しは人情を学び、反省を学び、謙虚になりなさい。
パワーハラスメントなんでも相談―職場のいじめ・いやがらせで困っていませんか 金子 雅臣 日本評論社 このアイテムの詳細を見る |
上司殿!それは、パワハラです 岡田 康子 日本経済新聞社 このアイテムの詳細を見る |
今朝は通勤訓練のため、定時に合わせて職場近くまで行き、コーヒーを飲んで帰ってきました。ドアトゥードアで電車でも車でも40分ほどと、さほど遠くはないのですが、病み上がりの身ですので、毎日となると応えると思います。
天気も良く、爽快な気分です。リワーク三カ月を無事に終えた達成感もあります。
今年は春らしい春もなく初夏が訪れたようです。
先人は 必死に春を 惜しみけり
誰の句だか忘れましたが、こんな意地悪な句を思い出しました。
先人の春を惜しむことあまりに大仰で、まるで日本人たるもの春を惜しむのは義務であるかのごとくである、と詠んでいます。
しかし今年の春に限っては、異常気象のせいで、自然と惜しむ感情が湧いてきます。
カラー版 初めての俳句の作り方―写真を見ながらすぐ句作ができる 石 寒太 成美堂出版 このアイテムの詳細を見る |
現代俳句ハンドブック 雄山閣出版 このアイテムの詳細を見る |
金曜日の診察で、主治医に職場面談およびその後かかってきた上司からの電話について相談しました。
「まだ薬を飲んでるのか?」
という質問があったことには、失笑していました。あまりにも精神病に対し無知である、と。近頃は研修といえばメンタルヘルスが必須なのに、この人は研修をまじめに受けたことがないのですね。語るに落ちるとはこのことです。
「再発の可能性があるのならもっと休んだほうがいい」
ということに関しては、今現在の私の状況から判断してリハビリ出勤を始めるべきであり、再発するかしないか、未来のことはだれにもわからない、とのことでした。
あまりにも当たり前ですね。
この内容をメールでリワークカウンセラーに報告し、リワークカウンセラーから職場に電話してもらう予定です。
昨日で無事リワークを卒業しました。
中身の濃い、有意義な三カ月でした。復職への自信もつきました。楽しい仲間もできました。
この三カ月は、忘れられないものになるでしょう。
今日は私の卒業プレゼンテーションでした。可もなく不可もなく、淡々とこなしました。それでも、そここから笑いが漏れていました。ねらったわけではないんですが。
これであす一日行けば、リワークは修了です。これからは本格的に職場復帰を考えなければなりません。
昨日は、ランチ部でした。
現役でランチ部を迎えるのは昨日が最後。淋しい限りです。
今日は卒業プレゼンテーションがあります。
聞いてほしい多くの先輩方は、もう卒業してしまいました。
なんとなく、空にむかってしゃべるような気がします。
いや、そうは言いますまい。多くの後輩の力になるよう、一生懸命しゃべりましょう。
アドリブですが。
上司からの電話が気になっています。
再発の可能性があるのなら、よく主治医と相談せよ、とはなんぞ?
つまり、出勤するな、ということか。
悪意を感じます。
直属の上司ではなく、パワハラ爺の悪意です。
よほど私に出勤してほしくないのでしょう。
なんともケツの穴の小さいやつです。
そんな小さなやつの下で働くのは真っ平ごめんと言いたいところですが、月給をもらわなければなりません。魚と酒とおまんまが必要です。
阿呆は阿呆で私の出勤を嫌がればよろしい。
体調復活した私は、パワハラ爺の考えなど全く斟酌せず、堂々と出勤するだけです。
今日は最後のリワークミーティングでした。
リワーク生だけで、自由に話し合うフリーディスカッションの場です。
私はここから、多くの人が、抱え切れないほどの心の傷をかかえて、それでもよみがえろうと悪戦苦闘する姿を見てきました。私自身のことは、それほど語る機会に恵まれませんでした。というより、あえて深刻な話は避けてきました。
今後にリワークミーティングが、実り多いものであることを望みます。
それはさておき、昨日、職場面談から帰ったら、上司から電話がありました。
再発の恐れはないのか、また、あるようだったらもう少し休養したほうがいい、というような内容でした。それなら面談の時はっきり言えばよいのに。早速、担当カウンセラーに相談しました。何か書面で職場にリワーク報告でも出したらどうか、とのことでした。
金曜日の診察で、すべて先生に相談しようと思います。
今日、担当カウンセラーと二人で職場に行ってきました。
リワークでの活動を報告し、5月の連休あけからリハビリ出勤ということで、了承してもらいました。
部署は、元いた図書館です。つまらない勤務になりますが、どうにか一日一日、積み重ねていきたいと思います。