ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

理事長

2022年02月27日 | その他

 今日は午前中、マンション管理組合の総会に出席しました。
 何年も総会は欠席していたのですが、来期は理事にあたっていたので、やむを得ずの出席でした。 
 理事会は4名が輪番で選ばれます。
 その4名が、理事長、副理事長、理事、監事になるのですが、誰も理事長なんてやりたくないので、結局はくじ引きで役職をきめることになりました。

 引きが強いのか、運が悪いのか、理事長に選ばれてしまいました。
 がっくりです。
 仕事に行くだけでも精一杯なのにマンションの管理組合の理事長なんて、務まるのでしょうか。
 大いに不安です。
 

 御役目とあらば仕方ありませんが、断るという選択肢がない以上、やむを得ません。


  


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おとなの事情 スマホをのぞいたら

2022年02月26日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 今日は同居人が老いた義母の家に行っているため、独り。
 コメディを借りて観ました。
 観たのは、「おとなの事情 スマホをのぞいたら」です。

 年に一回、ホームパーティーを開いている3組の夫婦と独身男の7人。
 彼らは8年前、台風の晩、三階建ての家に避難し、3階まで水がきて、やむなく屋上に逃げ、ずぶ濡れになりながらも3日間を生き抜いて救助された仲。

 命の危機を乗り越えた7人の、楽しい夜でした。

 年齢も職業もばらばら。
 だからこそ楽しいはずです。
 避難した屋上で知り合って結婚した一組の若い夫婦。
 その妻が、夫婦の間には秘密がないはずだと、スマホを出し、電話ならスピーカーで聞き取れるようにし、メールやラインなら互いにに見せ合うというゲームを始めようと言い始めます。
 戸惑いながらもゲームにのる仲間たち。

 しかしそのせいで、浮気がばれる男や女、カミングアウトできないでいた独身男がゲイであることが判明したり、それぞれの秘密がつまびらかになっていきます。

 

 パーティーは最悪なムードに。
 しかし励ましあい、助け合った8年前を思い出し、互いが生きていることを確認しあうために年に一度のパーティーは続けようということになって映画は終わります。
 ゲス野郎たちの話のはずが、なんだかほのぼのした雰囲気で終わります。
 
 もともとイタリアの映画だったそうですが、日本でリメイクしたようです。

 浮気やゲイであることなど、たいしたことではないですが、その渦中にいる者にとっては一大事。
 大人、いや子供も、それぞれに秘密を抱えているようです。  
 その小さな秘密に目をつぶりながら、互いを尊重しあって生きるほかありません。
 秘密の一つもなく、全くの清廉潔白だなんて人は滅多にいないでしょうし、いたら少々薄気味悪い感じがします。

 この映画はそんな小さな秘密と、不思議な縁でつながった人々を描いて秀逸です。

  それにしても、コメディなんて興味がなく、ホラーやサスペンスばかりを観ていた私はどこに行ったんでしょうね。


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病院

2022年02月25日 | その他

 昨日は千葉大学附属病院の眼科を受診しました。
 緑内障の治療のためです。
 眼科は、近所のクリニックと、大学病院と、2箇所通院しています。
 クリニックの院長、そろそろ手術を検討するほど悪化していると、千葉大学医学部附属病院に紹介状を書いてくれました。
 何度か通っていますが、様子をみましょうと言うばかり。
 40代、50代の緑内障手術は合併症が起きやすく、出来れば手術は避けたいと言っていました。

 それにしても大学病院は待ち時間が長い。
 最初若い女医が診て、その次緑内障の専門医が診て、またさっきの若い女医が診ました。
 それぞれ90分くらい待ちました。
 これでは予約の意味がありません。
 だから大学病院は嫌なのです。

 13時に着いて、帰宅の途についたのが18時過ぎ。
 参りました。

 しかしそれ以上に、左目の緑内障が進行しているということ。
 目が潰れるのはとても恐ろしいことです。
 最近、車の運転が怖くなってきたのは、目の病状が思わしくないからかもしれません。

 私は今、眼科の他、コレステロールを下げるために内科に、双極性障害のために精神科に、歯のクリーニングのために歯科医に、頸椎椎間板ヘルニアのために整形外科に通っています。
 なんだか土曜日は必ずどこかの病院に通い、大学病院に至っては休暇を取らなければ通院できません。

 老いの始まりなんでしょうね。

 これから通う病院は増える一方でしょう。
 そうして年を取って亡くなっていく。
 人生なんて儚いものです。


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天皇誕生日そしてウクライナ

2022年02月23日 | 文学

 今日は天皇誕生日。
 首都圏の空は見事に晴れ上がり、春を感じさせます。
 今上陛下の62歳の誕生日を、天までが寿いでいるかのごとくです。
 
 この良き日に、ロシアがウクライナ東部の親ロシア派武装勢力が支配する地域の独立を承認したとのニュースが飛び込んできました。
 ロシアは武力をもってこの地域を制圧し、その先にはウクライナ侵攻、そして親ロシア傀儡政権の樹立が待っているのでしょうか。
 あるいは一足飛びにロシアへの併合が待っているのでしょうか。
  またも多くの血が流れるのでしょうか。

 ひと昔前なら、世界大戦になっていたでしょう。
 しかし今は、米国の力が弱まっているのみならず、あちらもこちらも核武装しているため、動きがとれません。
 核の抑止力とは言いますが、そんなものがなければ抑止できないのでしょうか。 

 嫌なニュースです。

 しかし私はロシアを責める気も擁護する気もありません。
 ただ人間という種の愚かさを思うだけです。

 思えば人間の歴史というもの、もっぱら戦争に彩られているようです。
 そして平和を享受するわが国においても、源平の争乱や戦国時代のドラマや映画が人気を集めています。
 会社などの組織でも、小さな権力闘争が繰り広げられています。

 要するに、他人より力や名誉、財宝を持ちたいという欲求が人を突き動かしているだけです。
 それ以外に、人間が力を発揮する場などないでしょう。

 そういうことから縁遠いはずの学者や芸術家だって、学長になりたいだの、文学賞だか音楽賞だかをもらいたいだの、浅はかな欲求を持っています。
 そちろんそういうものを拒絶する人もいますが、拒絶すること自体、意識しているとしか思えません。
 自分はゲスな欲求など持っていないと誇ってでもいるような。 

 もう10年以上まえですが、私は精神的な病のせいで長く病気休暇を取ってしまい、それゆえ出世からは縁遠い存在になりました。 
 もはや世の中を斜に構えて生きていくしかありません。

 私は今52歳。
 今上陛下よりも10歳ほど年下です。
 平均寿命が80歳に達する現代において、まだ生きるの死ぬのを考えるには早いはずです。
 しかし私には妙にせっかちなところがあります。
 二か月早産の未熟児であったこともその一つ。
 あと二か月が待てなかったのですね。
 それと同様、早くも死を考えるようになりました。
 その時は年寄だと思っていた石原裕次郎や美空ひばりも、今の私と同世代で亡くなっていますし。 

 四十九年 一睡の夢 一期の栄華 一盃の酒

 上杉謙信の辞世です。

 四十九年のわが生涯は、振り返ってみれば一睡の夢のようなもので、この世の栄華は一盃の酒に等しい、といったところでしょうか。

 平家物語でも、盛者必衰ということが語られます。

 わが国の人々は、この世を儚いものととらえ、現在勢いのある者も必ず衰える、という感覚を、誰に学ばなくても持っていると思います。

 それは仏教や神道や儒教の教えというよりも、わが国を覆う日本教とでも呼ぶべきもの。
 当然私もその感覚に毒され、かつての平均的な寿命であったろう、五十歳を超えて、自分自身が滅んでいくことに近づいているような気がしてぞっとします。

 身近な老人である義母は足が衰えて歩くこともままならず、すっかり腰が曲がってしまいました。
 そう遠くない未来の自分を見ているような気分です。

  自分がいくつまで生きるかは分かりません。
  定命は天の知るところ、おのれの知るところではありません。

 そんなことを考えていると、ロシアと西側諸国の対立や、ましてオリンピックで何個メダルを獲得したなど、取るに足りないことに感じます。

 お釈迦様の遺言に、自灯明法灯明という言葉があります。
 乱暴に言えば、自分自身と仏法を灯りとして正しい道を歩め、ということでしょう。  

 俗世に生きる私たちはもちろん、政治家や独裁者にも肝に銘じてほしい言葉です。

 しょせん猿より毛が三本多いだけの愚かな生き物には無理な話なのかもしれませんが。


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酒なしにして

2022年02月19日 | 文学

 就職して30回目の年度末に向かっています。
 年度末の忙しさは何度経験してもしんどいものです。

 忙しさと比例して、酒の量が増えています。
 今朝コレステロールの薬をもらいに内科に行ったのですが、次回(三週間後)、採血となりました。
 せめてこの3週間節酒したいと思っています。
 肝臓の数値が悪化するのは嫌ですから。
 医者からも叱られますし。

 世の中に 楽しみ多し しかれども 酒なしにして 何の楽しみ

 酒豪でならし、わずか42歳で酒のために命を落とした歌人、若山牧水の短歌です。
 気持ちは分かりますが、あまりにストレートで意地汚く、数々の秀歌が泣くというものです。

 しかし、年度末を迎えた私の心情も似たようなものです。

 これから精神科の診察に行かなければなりません。
 外は生憎の雨模様。
 こんな冷たい雨の日に精神科とは面倒くさいことこのうえないですが、大量の精神病薬を飲んでやっと正気を保っているのが私の本当。

 今の私には薬も飲まずに元気に過ごしている大勢のほうが信じられない思いです。
    


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出勤できるでしょうか?

2022年02月13日 | 仕事

 三連休の最終日。
 のんびり過ごせたのは結構ですが、今夜から明日にかけて雪の予報。
 参ります。
 私の車はノーマルタイヤですので、車で行くわけにはいきません。
 自宅から駅までは徒歩で5分とかかりませんが、職場は駅から歩ける距離ではなく、バスを使わなければなりません。
 そしてこのバス、雪に弱くて、しょっちゅう運休するのです。
 何年前だったか、バスを諦めて雪道をすってんすってん転びながら歩いたら、一時間半もかかってしまいました。
 タクシーは一台もなく、難儀したことを思い出します。
 明日もその覚悟で職場に向かわなければなりません。

 嫌ですねぇ。

 しかし、明日は業者との打ち合わせがあります。
 この業者、ごっつい四駆に乗っていて、雪なんて平気なのです。
 
 いっそ電車が完全にストップしてしまえばよいのですが、下手に行く方法があるから厄介です。 

 勤め人の辛いところです。


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目を潰す

2022年02月12日 | 文学

 今日は6時半に起きて朝湯に浸かりました。
 休日の贅沢です。
 朝飯はハムエッグと味噌汁、それに白飯。
 ゆっくりと時間をかけて食いました。

 9時から視野検査の予約をしていたので、眼科へ。
 晴れたせいか、雪はほとんど溶けていました。

 じつは視野検査、大の苦手です。
 光が見えたらボタンを押すという単純なものですが、光が弱々しいので、目の錯覚なのか、実際に光っているのかよく分かりません。
 それでも、見えたと思ったら押すようにします。

 検査結果はすぐに出て、とりあえず緑内障は進行していなかったということで、安堵しました。
 2月24日に、この検査結果を持って、千葉大学医学部附属病院に行かなければなりません。
 面倒くさいことです。
 クリニックにも行き、大学病院にも行かなければならないとは。

 目が見えなくなるのは、非常に怖ろしいことです。
 人間、目から得る情報がもっとも多いですから。
 それに、映画を観たり、本を読んだり、美術作品を鑑賞したりといった、私の趣味はことごとく出来なくなってしまいます。

 谷崎潤一郎の作品に、「春琴抄」という佳品があります。
 病気がもとで9歳にして失明してしまった美しい春琴。
 彼女は三味線弾きとして生計を立てるわけですが、春琴の身の回りの世話をする佐助という少年に、我儘放題。
 しかし佐助は、そのことに強い喜びを感じます。
 佐助は三味線を習うため、春琴に弟子入りしますが、春琴の稽古は苛烈を極めるものでした。

 やがて春琴は顔に大やけどをおいます。
 包帯が外れる際、醜い顔を誰にもさらしたくないという春琴。
 佐助はその言葉から、自ら目を潰し、盲目となって春琴に仕え続けるのです

 谷崎潤一郎らしい、マゾヒズムを描いた作品です。

 崇拝する女性のために自ら目を潰すというのはどういう心境でしょうね。

 緑内障で少しづつ視野が欠損していく私には、どうしても理解できない心境です。
 自ら盲人になるなんて。

 しかし矛盾するようですが、佐助が羨ましいような気もします。
 そこまである女性を崇拝することができるのですから。

 もちろん、私はどんな理由があれ、自ら盲人になるなんてことは絶対にしません。
 私はマゾヒストではないし、崇拝する女性もいません。

 ただ、この残酷な物語には、嗜虐の喜びを純粋に求める佐助の姿に、美を見出すことができます。
 私がもし視力をほとんど失った時こそ、春琴のような女性を求めるのかもしれません。
 


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コーヒーが冷めないうちに

2022年02月11日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 重たい雪が積もった道を歩いて、すぐ隣のGEOでDVDを借りました
 「コーヒーが冷めないうちに」という映画を観ました。

 とある喫茶店。

 その喫茶店のある席に座ると、望むままに過去に戻ることができます。
 ただし、面倒くさいルールがあります。

 ・過去に戻ってどんなことをしても、未来=現在は変えられない。
 ・熱いコーヒーを淹れて、完全に冷める前にコーヒーを飲み干さなければ、帰れない。
 ・その喫茶店を訪れたことがある人のもとへしか帰れない。

 その喫茶店を訪れる様々な人の人生を垣間見ることできる映画です。
 タイムトラベル物のSFと観ることもできますが、内容は、ファンタジーですね。 

 

 主演の有村架純の好演が光ります。
 脇を固めるのは、薬師丸ひろ子、石田ゆり子、松重豊、波留、吉田羊などの豪華俳優陣。

 この映画、悪い人は一人も出てきません。
 全員良い人です。
 邪悪な殺人鬼などが登場するホラーやサスペンス、ダークファンタジーなどを好んで観てきた私ですが、最近嗜好が変わってきたように思います。

 そういえば、村上春樹の「風の歌を聴け」・「1973年のピンボール」・「羊をめぐる冒険」の、鼠三部作と言われる小説に、通称鼠という人物が登場し、この人は趣味で小説を書いています。
 その小説作法は、誰も死なない、セックスシーンは決して書かない、というもので、感銘を受けた覚えがあります。

 今、私はそういう映画を求めているのかもしれません。
 いっぱい死んで、これでもかというくらいセックスシーンがある映画ばかり観てきたのにねえ。
 これを成長と見るか、精神の衰えとみるか、私には分かりません。
 

 コーヒーが冷めるまでの短い時間に、過去に戻った人々は、現在を変えられないことを嘆きません。
 むしろ、未来に向かって力強く生きていく決意を抱いて戻ってきます。

 子供っぽいと言えば子供っぽい映画ですが、なぜか、印象に残りました。

 時を遡ることができたなら、と願うことは、誰にでもあると思います。
 あそこで違う決断をしていれば、という後悔は、私にもあります。

 物語を作る人になりたいと思ってせっせと小説を書いて、就職などせず、野垂れ死にしても良いから続けていれば、と思うことは今もよくあり、そのことが私を苦しめます。

 作る人ではなく、享受する人になってしまいました。

 しかし、食えなくなることへの恐怖から、私は平凡なサラリーマンになりました。
 そのおかげで、マンションのローンを組み、完済しました。
 車も、5年ぐらいで買い替えています。
 共働きで子供がいないおかげで、経済的に困ったことはありません。

 しかし人間それだけでは、生きていけないものです。
 作る人になれなかった私は、せめて良い享受者になりたいと思います。

 

 


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万引き家族

2022年02月10日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 昨夜、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した作品を鑑賞しました。
 「万引き家族」です 

 犯罪を生業とする偽りの家族の静かな日常が語られます。
 おばあちゃん、お父さん、お母さん、10代後半と思しき長女、小学生の長男、の5歳の次女の物語。
 いずれも血のつながりはなく、ちょっとしたこと、例えば実の親からの虐待などから偽の家族に助けられ、そのまま家族の一員になってしまったというような方法で偽家族は成立しています。

 

 静かな日常のなかで、万引きなどの犯罪が繰り広げられます。


 「スーパーに置いてある商品は、まだ誰の物でもないから盗ってもいいんだ」というお父さんの言葉。


 リリー・フランキーがお父さんの役を演じて、怪しさ全開です。
 お母さんの安藤サクラも熱演。
 おばあちゃんの樹木希林も、偽家族の創設者として、家族から尊敬を集めています。
 子供たちも、なかなかの好演です。

 みんなで食卓を囲んだり、海水浴に行ったり。
 幸せそうです。
 そしてまた、物を食う場面がやたらと出てきます。
 それはカップラーメンだったり、トウモロコシを茹でたものだったり、貧しい食卓ですが、不思議と旨そうに見えます。

 おばあちゃんの死、長男の補導などにより、家族崩壊の危機を感じ、一家は夜逃げしようとして逮捕されます。

 ここから、物語は暗転します。

 静かな日常から、取り調べへ。
 取り調べも、静かに進みます。

 お母さんは取り調べで、誘拐を否定。
 「捨てた誰かがいるから、拾ったのだ」と。
 無茶苦茶ですが、不思議と胸を打ちます。

 エンターテイメントではなく、美的な芸術映画でもない。
 偽物でありながら、まるで本当のような、リアルな家族像が提示され、観る者は混乱します。

 カンヌで10分ちかくスタンディング・オベーションが続いたと言いますから、玄人受けする作品なのでしょうね。

 この静かな偽家族の物語。
 誰も怒鳴ったり、喧嘩をしたりしません。

 「血が繋がらないからこそ、良い面もある」というお母さんの言葉は印象的です。

 実の子を虐待して、ひどい場合には死に至らしめたり、核家族化が進んで大家族が崩壊したり、家族を描く物語は、今こそ必要なのかもしれません。
 それは偽物であればこそ、逆にリアリティを持つことがあります。

 この切ない偽家族の物語に触れて、私は同居人と二人だけの家族であり、当然のことながら血のつながりはなく、紙切れ1枚の関係でしかないことを思い、慄然とします。

 もしかしたら私も、リリー・フランキーのように、偽の家族を作り上げたいという昏い欲求を持っているのかもしれません。

 

 


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雪とリーダーシップ

2022年02月09日 | 仕事

 明日は関東地方で広く大雪の予報となりました。
 私が住む関東地方南部平野部でも5センチから10センチの積雪との予報が出ています。
 私の車はノーマルですので、車通勤は不可能です。
 おそらく多くの一都三県に住む人々は、冬タイヤに履き替える習慣がないのではないでしょうか。

 ウィンター・スポーツが趣味の人を除いて。

 首都圏の鉄道は極端に雪に弱く、バスもタクシーも雪に慣れていないため、通勤は危険を伴います。

 弱ったなぁと思っていたら、職場から粋なお達しが出ました。

 全員在宅勤務とする、在宅勤務が難しい者は休暇を取ることを推奨する、というのです。
 事実上、全員出勤するなということです。

 台風や大雪のときなどは、いつも自己判断で、と言うばかりだったところ、今度ばかりははっきりと言い切ってくれました。 

 ありがたいことです。

 ただし、あくまで在宅勤務であって、休暇ではありません。

 常時パソコンの前に座り、メール対応をしたり、オンラインでの打合せを行ったりしなければなりません。

 それでも、寒い雪の日に出勤免除はありがたいことです。

 トップが代わって丸2年。

 トップが代わるというのは大きなことなのですね。
 誰がやっても同じだと思っていましたが。

 思えば私に暴言を吐き続けて精神障害を再発せしめ、私は弁護士を立てて謝罪文と損害賠償金100万円を分捕った時の、最低のハラスメント野郎は、会議の仕切りが下手でいつも長時間の会議を行い、そのうえ優柔不断で、判断ということが出来ない人でした。

 それでいて部下に暴言を吐いたり、ネチネチ嫌味を言ったりする、本当にどうしようもない人でした。

 今思い出しても腹が立って仕方ありません。

 よくそんな人がトップを務めていたものです。
 いや、だからこそ務めていたのかもしれませんね。

 嫌なやつほど出世欲が強かったりしますから。

 次のトップはお人好しと言うか、だまされやすいというか、何事も他人に言いくるめられて、不利な条件の案件をたくさん残して去っていきました。

 今、どこの部署も、その遺産の整理に苦しめられています。
 人は良かったのですが、トップに立つ人には、清濁併せのむようなスケールが求められます。

 現在のトップは、やや強引ともいえるリーダーシップを発揮する人で、ある意味敵を作りやすいと思いますが、話が早くて部下としては楽です。

 しかし権力は腐敗すると言います。
 パワハラ最低野郎は任期いっぱいの8年務めました。
 お人好しは6年で引き釣り降ろされました。
 お人好しの馬鹿なやつは引きずりおろすが上策でしょう。

 さて、現在のトップ。
 任期は4年で、再任2年、再々任2年の、計8年務めることが可能です。
 私としては、最初の任期4年でお辞め頂いた方がよろしいかと思います。

 そうでないと、晩節を汚すことになりますよ。

 パワハラ最低野郎はその後どこぞの機関のトップに就き、やっと今年度いっぱいで完全引退すると聞きました。
 最低なやつほど、人材ならぬ人罪であることを巧妙に隠すことに長けているのかもしれませんね。


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的屋稼業

2022年02月06日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 コロナによる巣ごもり生活も3年目を迎えました。
 好きな散歩もせず、家で食っちゃ寝生活。
 これでは太ってしまいます。

 暇を持て余して、気楽に観られる映画が観たいと、DVDを借りました。
 借りたのは、「男はつらいよ フーテンの寅」です。

 寅さんシリーズ、全作観ていますが、時折無性に観たくなります。
 本当は第1作目を観たかったのですが、あいにく貸出中。
 で、なるべく初期の物が観たいと、借りた次第です。

 的屋稼業の寅さんが旅先で恋をしてはふられる永遠のマンネリ映画。
 でもそのマンネリが良いのです。
 
 初期の頃の寅さんは元気で威勢が良くて、しかも初代おいちゃんも、寅さんの叔父さんらしく、寅さんに似たスットコドッコイで、良い味を出しています。

 終わりの頃の作品は満男が主人公みたいになっていて、いまいち楽しめません。

 純情で男気があってけんかっ早くて、それでいてお馬鹿な寅さんが活躍する悲喜劇が面白くないはずがありません。
 ただ、私がいつも思うのは、山田洋次監督は残酷だなぁということ。
 寅さんの恋は成就することがなく、傷心のまま全国を旅して的屋稼業を続けるのです。

 寅さんを観ると、旅から旅の生活にあこがれを抱きます。
 もちろん苦労は多かろうと思いますが、毎日事務室でパソコンとにらめっこする仕事がほとほと嫌になりました。

 私は職場も住まいもしっかりしていますから、それだからこそ、ヤクザな的屋にあこがれるのでしょうね。

  もっとも、身近にはいてほしくない人物ではあります。

 

   
  


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うとうと

2022年02月05日 | その他

 やっと迎えた土曜日。
 朝は平日より1時間遅く、7時に目覚めました。
 この1時間が休日の醍醐味でしょうか。
 朝飯を食らって、ソファでうとうと。
 よく眠れるものです。
 2時間も二度寝して、朝湯につかりました。
 あがったら、またもやうとうと。

 昼飯を食ってまたうとうと。
 13時から16時まで眠ってしまいました。

 よほど疲れていたようです。
  平日と休日の差があまりに大きいように思います。

 これから本日2度目の風呂に入り、晩酌の予定。
 つまみは中落とスルメイカの刺身、それにオクラや納豆を入れたネバネバサラダ。
 ひと時の贅沢です。

 


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