ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

落ち込みの翌日は怒り

2017年10月31日 | その他

   昨日はなんとなく憂鬱で、落ち込んでいましたが、今日は理由のない怒りを感じています。

 怒りには、明白な理由があるものと、そうではないものがあるように思います。

 明白な理由とは、誰かが難癖をつけてきたとか、気に入らない言動をした場合。
 これがエスカレートすると喧嘩になりますし、ぐっと堪えた場合でも、不快感が残ります。

 今日の私が感じている怒りは、そういうものではないようです。
 誰か他人に対する怒りというより、自分自身に対する怒り。

 食うためだけに、なんとつまらない仕事を毎日続けているのか、もう嫌だ、すべてを放ったらかしにして、逃げ出したい、でもそれも出来ない、もうどうすりゃいいんじゃボケ、という怒り。

 若いころはよくそういう怒りに囚われましたが、40歳をすぎて、もうどうでもよくなったというか、怒りを感じることが少なくなってきたように感じます。
 それでも時折、どうしようもない怒りを感じます。

 こんな時は、静かに嵐が去るのを待つしかないのだろうとは思います。

 しかし怒りの真っ最中にあっては、それも困難に思われます。 

 今宵はとっとと布団にもぐりこみたいと思います。


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木枯らし1号

2017年10月30日 | 仕事

 木枯らし1号が吹き荒れました。
 これから秋はいよいよ深まり、寒い冬がやってくるのですねぇ。

 木枯らしのせいかどうかは分かりませんが、今日はなんとなく気分が沈んで、仕事をする気が起きませんでした。
 体調が悪いわけではないのですが、なんとなくやる気がでない、そんな日があるものです。
 そしてそういう日が、段々増えてきたような気がします。

 年を取ると堪え性がなくなる、という話を耳にします。
 私は48歳で、年寄とは言えませんが、若いころより確実に手を動かす仕事が面倒くさくなってきました。

 だからこそ、年功序列というのがあって、若いころは手を動かす仕事が主で、年とともに判断や調整が主になるように日本社会は出来ているのでしょうね。

 しかし、私は数年間に及ぶ精神障害の間、病気休職と復職を繰り返したせいか、職階が上がらず、未だに手を動かす仕事が主です。
 これは気楽なようでいて、けっこうしんどいものです。

 野球選手だって、40を過ぎれば大抵は引退して、コーチになったり解説者になったりします。
 私はいつまでたっても選手。
 疲れるわけです。

 下っ端で威張っているのが気楽で良い、なんて強がりを言ったりしますが、書類を作ったり、電卓をたたいたりするのももう飽きました。

 今日はひたすら考えが負の方向へ向かうようです。

 でも経験上、そんな日が長くは続かないことも知っています。
 長く続いたら、それは精神障害の再発を疑うべき事態です。

 今日は定時ぴったりで帰って、ゆっくり休むとしましょう。
 休息が一番の薬ですから。


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歯医者

2017年10月29日 | その他

 またもや雨の週末。
 嫌になります。

 今朝は7時に起きて朝風呂。
 朝食は白飯に納豆とハムエッグです。

 午前中は洗濯、掃除、食料の買出しで終わりました。

 あまりの雨に、徒歩5分ほどのスーパーに車で行ってしまいました。
 本当に雨が恨めしい。

 夕方、歯医者に行かなければなりません。
 4ヶ月に一度の歯のクリーニングのためです。

 我が家の近所には、なぜか歯医者と美容院が異常に多く在ります。

 歯医者は徒歩10分圏内に5軒以上あります。
 美容院はそれ以上存在します。
 内科も4軒ほどあります。

 駅に近いマンションとはいえ、多過ぎるような気がします。

 きっと過当競争のため、我が家から徒歩2分もかからない歯医者、土日は17時まで、平日は21時まで診察しています。

 大変ご苦労様なことです。


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キラキラ・アカウント

2017年10月28日 | お笑い

 ねほりんぱほりんというNHKの番組をご存知でしょうか?

 同居人がこの番組が好きで、毎回録画しています。

 少年院帰りの人や、国会議員避暑などが豚のぬいぐるみで登場し、もぐらのぬいぐるみの聞き手が裏話を聞いてびっくり仰天するという趣向の番組です。

 で、キラキラ・アカウントを持つ人が登場する回を見ました。

 キラキラ・アカウントとは、実際は地味な生活を送っているのに、さもセレブであるかのように偽装してツイッターに発信し、フォロワーが増えたり、いいねをたくさんもらったり、逆に炎上させたりして、架空の自分を楽しむ人たちのことです。

 番組に登場したのは、関西の田舎、田んぼだらけの町で地味に事務職をしている20代後半の女性。

 ツイッターでは、港区出身で現在も港区に在住するOLを演じている女性です。

 実際には数回しか東京に来たことがないそうですが、様々に東京の情報を集め、たまに東京に来たら高級ホテルのラウンジなどの写真を撮り貯めし、小出しにアップして、ハイスペックの彼氏を持ち、お金持ちの両親に甘やかされて育った、という幻想をもとに、ツイートを楽しむのだそうです。

 滑稽な行為ではありますが、涙ぐましいまでのマメさで港区わがままOLを演じ続けるその姿に、切なささえ感じました。

 誰でも、お金持ちになりたいとか、有名人になりたいとか、そんな欲望を持ち、そうなった自分を夢想したことはあると思います。

 しかし、それをわざわざツイッターで偽装して喜んでいるとは、馬鹿馬鹿しいかもしれませんが、そこまでやる、その精神性を思う時、人間の持つ欲に、慄然とするとともに、どこか物悲しい気分になります。

 その女性いわく、もう現実世界で充実した人生をおくることは諦めたそうです。

 それならばツイッター上にのみ存在する、港区わがままOLという存在は、彼女の夢想そのものであり、一種の現実逃避なのでしょうね。

 現実逃避をしなければ精神の安定を保てないほど、追い込まれているのでしょうか。

 人間精神の運動というものは、じつに様々な方向へ向かうものだと、呆れるやら、悲しいやら、複雑な気持ちにさせられました。


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みんな一緒?

2017年10月27日 | 社会・政治

  生まれつき髪の毛が茶色の女子高生が、学校側から黒く染めるように強要されたことを不服として、提訴したそうですね。

 女子高生は髪を黒く染めましたが、染めが不十分だとか、黒く染めるまで登校を認めない、とか言われ、不登校になったそうです。

 嫌な話です。

 これが例えば、白人とのハーフで顔立ちからして白人ぽく、なおかつ髪が茶色いとか、黒人とのハーフで縮れ毛とかだったら、どういう対応をしたのでしょうね。

 身体的特徴を理由とした差別であると言わざるを得ません。

 日本人と一口に言っても、まるで白人のように色が白く、髪の色が薄い人もいれば、ポリネシア人のような南方系の特徴を持った人もいます。
 日本人は人種的には雑種とも言え、多くの人の髪が黒いからと言って、茶色いものを黒くしろなんて、よく言えたものです。

 高校生に、白髪になったら染めろ、禿げたら植えろ、とでも言うのでしょうか。

 だいたい、髪を染めるのだって、お金がかかります。
 その費用を負担しろとでも言うのでしょうか。

 もっと言えば、髪を金髪に染めようが、青や紫に染めようが、そんなことはどうでもよろしい。
 それはその人の個性、あるいは目印です。

 私が最も忌み嫌う、みんな一緒、という幻想の強要でしょうねぇ。

 私はなにしろ、みんな、という言葉が嫌いです。

 みんなって、誰と誰のことですか。

 少なくとも私は、生まれてこの方、みんな、なんていう気色の悪いものに所属したことはありません。 
 
 就職してから26年、会議が長引いたとか、調書の締切当日とか、やむを得ざる残業を除き、定時で帰るようにしています。

 しかし私が勤める職場、古臭いというか、つい10年ほど前まで、付き合い残業が蔓延していました。

 上司が帰らないから残る、あるいは逆に、部下が残っているから残る、みたいな。
 上司と部下が牽制しあっていたのでは、永遠に帰れません。
 それならいっそ、24時間、毎日職場にいればよいものを。

 付き合い残業をしなかった私は、陰に陽に、圧力を受けました。

 「付き合い残業しろ」とは建て前上言えませんから、「周りを見ろ」とか、「仕事を増やす」とか言われましたね。
 私はそういうことを言われると、根が天邪鬼なので、どんなに仕事を増やされようが、意地になって定時で帰るように努めました。
 ていうか、そんなに増やせるわけがないのです。
 そんなことをしたら、他の人が暇になります。
 暇になっても付き合い残業するやつはするのですから、意味がありません。

 幼稚園児じゃあるまいし。
 〇〇ちゃんが帰らないなら僕も帰らない、みたいな。

 ちょっとおかしな管理職がいて、定時で帰るなら毎日その上司の部屋に出向き、挨拶しろ、と言ってきました。

 そこまで言えば、少なくともその管理職が帰るまでは待つだろう、と踏んだようです。

 お生憎様、私は言いつけどおり、毎日、怒りの形相でその上司の部屋へ挨拶に行って、定時で帰りました。

 それがすっかり時代は変わり、なるべく残業するな、ということになりました。
 しかしそれでも、なんとなく、遅くまで頑張っている奴は偉い、みたいな風潮が残っています。

 今の私の職場のような、わりと暇な機関で日常的に残業するというのは、よっぽど無能か、あるいは残業代が欲しいだけでしょう。

 幸いにして、様々な過労死事件の影響で、職場の文化も変化してきました。
 私は時代を先取りしていたのかもしれませんね。

 
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入らずの森

2017年10月27日 | 文学

 昨夜、「入らずの森」というホラー小説を読みました。

入らずの森 (祥伝社文庫)
宇佐美 まこと
祥伝社

 帯の、夜、一人で読んではいけない、という宣伝文句に興味を持ち、購入したものです。

 愛媛の山中の過疎の村。

 足を怪我してオリンピックへの出場を断念して中学教師になり、あえて田舎の学校を希望して赴任した青年の鬱屈。
 サラリーマン生活に嫌気がさし、有機農業へ憧れを抱いてIターンでやってきた初老の夫婦の葛藤。
 両親の離婚をきっかけに、東京から祖母の家に身を寄せた不良少女。
 そしてなぜか、埼玉県の病院で死の床に着く老婆と介護する娘。

 愛媛の寒村をめぐる様々な人々の物語が重層的に語られ、最後にはその関係性が判明する、という構成。

 横溝正史を思わせるような因習的な田舎に、わが国らしい、湿った感じが雰囲気を盛り上げます。

 森に住む邪悪な生き物。
 平家の落人伝説。
 この数十年、時折起こる残忍な事件。

 和製ホラーらしい道具立てが整っていて、きれいにまとまった小説です。

 ただし、決定的な欠陥があります。

 怖くないのです。

 ホラー小説としては完璧と言えるほどの道具立てと、かちっとまとまった物語が、かえって不気味さを損なわせています。

 何が原因なのかなと考えて、たぶん、整いすぎているのだろうな、と思いました。

 ホラーは、わけが分からなくてはもちろんダメですが、きれいにまとまっていると、余韻が残らなくて、浅く感じられますから。



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ジェーン・ドウの解剖

2017年10月26日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 昨夜はDVDでホラーを鑑賞しました。

 「ジェーン・ドウの解剖」です。

 美しい遺体と、検視官とその助手、登場人物はほとんどこの3人だけですが、心憎い演出で、魅せます。

 小品ながら、本格的なホラーで、コアなホラー・ファンの私が久々に震え上がりました。

ジェーン・ドウの解剖 [DVD]
エミール・ハーシュ,ブライアン・コックス,オフィリア・ラヴィボンド
松竹

 

 ある殺人事件の現場で、惨殺された遺体とは関係のない、若い女性の遺体が発見されます。
 女性の遺体は傷一つなく、まるでさっき亡くなったかのように美しいものでした。

 遺体は検視官の事務所に運ばれ、検視官とその助手である息子とで、解剖が行われます。

 保安官からの依頼は明日の朝までに死因を特定してくれ、というもの。
 地下の解剖室で、夜を徹した作業が始まります。

 解剖を始めると、奇妙なことに気付きます。

 両手首、両足首の骨が粉砕されていたり、胃から奇妙な紋章や文字が書かれた布が見つかったり。
 挙句の果てに、肺は焼かれ、内臓は損傷し、皮膚の裏側に奇妙な紋章が描かれていることが判明します。

 もしそんなことをすれば、遺体はズタズタになるはず。
 それなのに、遺体は極めて美しいままです。

 皮膚の裏や胃から出てきた布の紋章から、助手は、17世紀の魔女狩りで拷問もしくは儀式を受けた魔女だったのではないか、と推測します。

 脳細胞を少量削って顕微鏡で検査したところ、脳が活発に動いていることが判明。
 
 検視官は、この女性は生きている、とつぶやきます。

 時あたかも嵐の晩。
 地下は停電し、閉じ込められてしまいます。


 そして、検視官と助手を、悲劇が襲うのです。

 それは女性の、誰かれ構わぬ復讐だったのでしょうか。

 ラストも衝撃的です。

 嵐などなく、4日連続の快晴であることがラジオで告げられ、解剖したはずの遺体はまた美しい遺体に戻っているのです。

 この手の映画に、分かりやすい説明は出来ません。
 出来ないからこそ怖いと言えます。

 この記事を書きながら、文章にして紹介しようとすることの困難さを感じ、歯がゆいばかりです。

 ご覧いただくのが、一番良いでしょう。


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秋の長雨

2017年10月25日 | 文学

 今日も冷たい雨。
 今年は夏からずうっと雨が多いように感じます。
 
 週末も雨の予報。
 しかも今週末は台風の予報で、珍しく、2週連続して週末、台風となりそうです。


 クサクサします。

 秋萩を 散らす長雨(ながめ)の 降るころは ひとり起き居て 恋ふる夜ぞ多き

 「万葉集」に見られる短歌です。
 
 秋の長雨の晩、一人起きだして、人恋しく思う、といったほどの意でしょうか。

万葉集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
角川書店
角川書店

 さすが、万葉歌人が歌うと、私のように「クサクサします」とはならず、なぜか風情を感じさせるのですねぇ。


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エミリー 悪夢のベビーシッター

2017年10月24日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 昨夜はDVDを鑑賞しました。

 「エミリー 悪夢のベビーシッター」です。

エミリー 悪夢のベビーシッター [DVD]
サラ・ボルジャー,クリス・ビーテム,スーザン・プルファー,ジョシュア・ラッシュ,カーリー・アダムズ
アメイジングD.C.

 

 「ミザリー」「エスター」に続く最恐サイコパスの登場、という宣伝文句に魅かれて借りましたが、2作品には遠く及びませんでした。

ミザリー [DVD]
キャシー・ベイツ,ジェームズ・カーン,ローレン・バコール
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

 

エスター [DVD]
ベラ・ファーミガ,ピーター・サースガード,イザベル・ファーマン
ワーナー・ホーム・ビデオ

 夫婦が記念日を祝うため、二人きりでレストランへ。
 いつも頼んでいるベビーシッターが急用で来られなくなり、自分の友人に代わりを頼みますが、偽ベビーシッターとその相棒に殺されてしまい、偽ベビーシッターが登場。

 家には11歳の男の子、8歳の女の子、4歳の男の子がいて、偽ベビーシッターに不審を抱きながらも、仲良く遊びます。

 やがて、偽ベビーシッターは、かつて自分の子供を不注意のため事故で亡くしてしまい、代わりの子供を探していることが判明。
 4歳の末っ子を自分の子供にしようとします。

 その間の様々な出来事が描かれるのですが、なんとも淡泊です。
 夜遅くに様子を見に来た元々のシッターは呆気なく殺され、車で待機している相棒も、ほとんど活躍することなく、自動車事故で死んでしまいます。
 
 盛り上がりに欠け、怖さも感じません。
 そもそも動機がサイコパスっぽくありません。

 それでもこの映画を最後まで見たのは、主演女優のサラ・ボルジャーの魅力に依るところが大です。

 変に色っぽく、11歳の長男を誘惑というか、からかう場面があって、11歳と言えばそろそろ性に興味を持ち始める時期ですから、長男、ドキマギしちゃいます。

 おじさんもドキドキしちゃいました。 

 主演女優の色気以外に、特筆すべきことはありません。
 残念でした。


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与党圧勝

2017年10月23日 | 社会・政治

 与党が自公あわせて3分の2を越え、圧勝しました。

 国民は森友と加計の問題など取るに足らないことだと思っていたようです。
 朝鮮半島の情勢が厳しいなか、安定した政権を望んだということでしょう。

 希望の党は惨敗したとはいえ、40を超える議席を得ました。
 これで国会は、与党と希望、維新をあわせ、改憲を志向する勢力が圧倒的多数を占めるにいたりました。


 改憲はそう遠くない将来に実行されるでしょう。

 悪夢の民主党政権の3年間を経て、私の投票行動は大きく変わりました。

 それまでは、自民党に投票することもあれば共産党に投票することもある、いわゆる無党派層でした。

 しかし、民主党政権の体たらくをみて、自民党にしか投票しなくなりました。
 出来なくなった、と言いますか。

 政権運営の経験とノウハウを持った自民党にしか、この国の舵取りは任せられない、と思ったのです。

 で、今回も、小選挙区も比例も自民党に投票しました。

 で、自分が投票した党が圧勝したわけですが、気分は複雑です。
 正直、勝ち過ぎです。

 いくら自戒しても、これだけの議席を得れば、自民党は暴走するんじゃないかと思います。
 人間なんてそんなものです。

 もう少しバランスの取れた結果を望んでいたのですが。

 まぁ、終ったものは仕方ありません。
 自公政権には、驕ることなく、謙虚に野党の声にも耳をかたむけて、バランスの取れた政権運営を望みます。


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希望がない希望の党

2017年10月22日 | 社会・政治

 昨日に続き、今日も雨。
 しかも明日は台風が直撃する模様。
 幸いにして、職場が電気点検で停電するので、お休みです。

 今日は投票所に行ったのと、スーパーに買い物に行った以外はグダグダと過ごしました。
 明日の台風に備え、明日の分の食料も買い込みました。
 折角の3連休がずっと雨とは、恨めしいばかりです。

 それにしても、投票率は大丈夫でしょうかねぇ。

 この雨で、棄権する人が増えるの必定でしょう。

 仮に、50%をきったりしたら、日本人の半分以下の民意で国会議員が選ばれることになります。

 しかも今回の選挙、民進党が解党して希望に乗り換える、なんていうふざけたことをしてくれちゃったせいで、自公が大勝すると見られています。

 投票率が下がれば、無党派層を狙った希望は惨敗するでしょうねぇ。

 私が住まう選挙区、自民と希望と共産の3人しか立候補していません。
 この中から選べとは、酷な話です。

 結局、自民万年堂が勝って、あべちゃんが喜ぶんでしょうなぁ。

 でもまぁ、希望よりはマシですかね。
 あの党には希望が持てませんから。


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花の鎖

2017年10月21日 | 文学

 台風が近づいているとかで、朝から本降りです。

 どこへも出かける気にならず、無聊をかこって、小説を読むことでおのれを慰めて過ごしました。

 当代随一のストーリー・テラー、湊かなえの「花の鎖」を読みました。
 文庫本で350ページほどですが、面白くて、一気に読みきってしまいました。

花の鎖 (文春文庫)
湊 かなえ
文藝春秋

 梨花・美雪・紗月という、3人の女性の物語が並行して描かれます。
 それぞれに興味深いものですが、3人のつながりがよくわかりません。

 それぞれの名前から、雪月花、にちなんでいることが覗えるだけです。

 そしてそれぞれ、雪・月・花という章に分かれて進んでいきます。

 しかし物語の後半にいたって、時系列が分かってきます。

 つまり、紗月が娘、梨花が母親、美雪が祖母、と言う具合。
 それが同時並行で描かれるので、最初は同時代を生きる3人の若い女性の話なのかと勘違いさせられます。

 そして、梨花に毎年送られる豪勢な花と、その送り主、K。

 Kとは何者なのか、美雪に起こった因縁が娘の梨花、孫の紗月にまで及ぼすことになった元とは何なのか。

 謎解きのような面白さと、号泣必至の結末。

 あまり多くは語りますまい。

 この小説をこれから読む人に申し訳ありませんから。
 ただ、分かりやすい文章で、極上のエンターテイメントが楽しめる、とだけ、記すにとどめましょう。

 湊かなえという人、映画化された「告白」「少女」など、テンポがよくて物語性が豊かで、しかもあっと驚く結末を用意するのが抜群にうまいですねぇ。

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
湊 かなえ
双葉社

 

告白 【DVD特別価格版】 [DVD]
松たか子,岡田将生,木村佳乃
東宝




少女 (双葉文庫)
湊 かなえ
双葉社

 

少女 DVD通常版
本田翼,山本美月,真剣佑,佐藤玲,児嶋一哉
ポニーキャニオン


 ややもすれば、その面白さが、優れた文学性を押し隠しているきらいがあります。
  しかし鋭い読者なら、面白さだけにとどまらない深みを感じ取れると思います。


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3連休

2017年10月20日 | 仕事

  やっと金曜日の終業を迎えました。
 長い一週間でした。
 10月に入って、1時間も休暇を取らずに20日が過ぎました。

 一週間は長いですが、今は良い気分です。

 しかも、台風が直撃すると予報されている23日の日曜日は、電気設備の点検のため、職場は完全に停電することから、臨時のお休みと決まっています。
 すなわち3連休。
 雨がちらしいのは残念ですが、台風が一番ひどいであろう日がお休みなのは嬉しいことです。

 この調子で、10月は休暇を取らずに一気に働きたいものです。


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瑠璃の海

2017年10月19日 | 文学

  昨夜、小池真理子先生の「瑠璃の海」を読了しました。
 文庫本で500頁ちょっとの長編でしたが、わりあいすんなり読めました。
 相変わらず平易で読みやすい文章です。

瑠璃の海 (集英社文庫)
小池 真理子
集英社

 で、読後感。

 これは好悪が分かれる小説だろうな、と思いました。

 高速バスの事故で夫を失った30代後半の萌。
 同じ事故で小学生の娘を失った40代前半の売れない小説家。
 小説家は、とうの昔に離婚していて、娘を一人で育てていました。

 萌と小説家は、遺族の会で知り合います。
 そして、急速に魅かれあっていきます。
 耐えがたい喪失感を抱えた二人は、その喪失感を共通項にして、結びつきを強くしていったのでしょうか。   


 売れないとはいえ一応小説だったため、事故後1年も経たないうちに付き合い始めた二人を週刊誌が面白おかしく取り上げたり。
 すでに事故死した夫が、生前浮気していたのではないかと萌が疑ったり。
 さらには、結婚前に少し付き合っていただけの男に、萌が体の関係を迫ったり。
 小説家との情交に溺れて会社をさぼったり。
 小説家はふらっといなくなって、酔っぱらって喧嘩したあげく、怪我を負ったり。 

 およそ道徳的とは言い難い二人。
 そして、この二人、年がら年中性交に励んでいます。

 お盛んと言いましょうか。

 官能の香り高い、というよりは、やりすぎでねぇの?という感想を持ちます。

 そして、2人は、なぜか心中へとひた走ります。
 愛する人を失った二人ですが、現在は独身同士。
 結婚することもできるし、事実婚で生きていくこともできます。

 二人はそのことをよく承知しています。

 しかし小説家は、純文学を目指しながら、食うためにポルノを書かざるを得ず、大酒喰らって体を壊すまでポルノ作家を続けるのは緩慢な自殺にしか過ぎないと考え、死を決意します。
 それを聞いた萌は、一緒に死ぬことを決め、小説家と死への旅行に出かけるのです。

 行先は、長崎県の平戸。
 隠れキリシタンの里を、死の場所と定めます。

 徹底した無宗教者であった萌は、以下のような感想を持ちます。

 懺悔し、救いを求め、救われていく人々が生きてきた地で、自分たちは懺悔もせず、救いも求めず、救われようともせずに、こうして最後の幕をおろそうとしている。

 二人は平戸の温泉旅館で最後の夜を過ごした後、互いの手首を浴衣の腰紐でしっかりと結び、崖から飛翔するわけですが、この時、萌は、人生最高の幸福感に包まれています。
 おそらくは小説家も。
 陳腐な言い方ですが、死ぬことで永遠の愛を手に入れようとしたのでしょうか。

 起承転結がはっきりした物語で、描写もうまいのですが、どうしても、心中を選ぶという二人に感情移入することが出来ませんでした。

 恋は盲目と申します。
 激しい恋は、一種の狂的な状態と言ってよいでしょう。
 その狂いが、私には今一つ理解できません。

 私自身が恋に狂うというほどの経験を持っていないからかもしれません。
 私はごく平凡な恋愛しか経験がありませんから。

 この小説は、狂うほどの恋の経験者にしか理解できないのかもしれません。
 しかし経験者であっても、もう褪めてしまったのなら、経験者だからこそ、この小説を嫌うような気がします。

 この作者の作品としては、出来が良いとは言えないように感じます。


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想像できないことを想像する

2017年10月18日 | 社会・政治

 米太平洋軍のハリー・ハリス司令官が、北朝鮮が進める核兵器開発計画の脅威への対応について、「想像できないことも想像しなければならない」、と警告したそうですね。

 想像できないこととは、例えば、北朝鮮が核弾頭を搭載したミサイルでロサンゼルスやホノルル、ソウル、東京、シドニー、シンガポール等を攻撃することだそうです。

 まさしく想像し難い事態です。

 しかしかつて、英国のチェンバレンが繰り広げたナチス・ドイツに対する融和政策は、絶対的な平和主義に裏打ちされた英仏等の人々から歓迎されましたが、それはドイツの要求をのみ続けることでしかなく、結局、ドイツの増長を許し、第二次大戦に突入することになりました。

 英国民もドイツ国民も、ナチが政権を握った段階では、英独の全面戦争など想像できなかったのではないでしょうか。
 でなければ、ナチが選挙に勝てるはずもありますまい。


 後にチャーチルは、第二次世界大戦は防ぐことができた。宥和策ではなく、早い段階でヒトラーを叩き潰していれば、その後のホロコーストもなかっただろう、と述べています。
 真偽は今となっては分かりません。 

 第一次大戦後、パリ不戦条約だの、国際連盟だのといったものができて、欧州では絶対平和主義とでも言うべきものが流行しますが、戦後わずか20年ほどで、第二次大戦が勃発してしまいます。

 第二次大戦後、発足した国際連合は、これを教訓に、朝鮮戦争をはじめとして、紛争に直接介入するなどし、絶対平和主義の立場は取りませんでした。

 一方わが国では、それこそ想像できない条文を施行した憲法が発布され、それは今もわが国の言論空間を苦しめ、不毛なものにしています。
 戦争放棄を謳うのは大いに結構。
 しかし、自衛のための戦力は保持する、とだけ書いておけば、どれだけの無駄な時間が節約できたでしょう。

 たしかに、9条2項は、自衛のための戦力は保持できる、と解釈できますし、現にそういう解釈でわが国は強力な軍事力を保持していますが、それはそういう解釈ができるという説明を受けて、そうかもしれない、という程度のこと。

 小学生や中学生、いや、大人であっても、解釈を聞かずに普通に憲法9条の1項・2項を読めば、あぁ、日本は軍隊を持てないんだな、誰が日本を守るんだろうなと、不安になるでしょう。

 そして戦後、わが国では、非武装中立などという奇っ怪で絶対平和主義的な風潮が蔓延しました。
 幸いなことに、賢明な国民はそのようなことを唱える党派に政権を渡すことは無く、今ではほぼ、絶滅危惧種になりました。

 それでもなお、平和憲法という、実態に照らして嘘でしかない美辞麗句に、惑わされている人々がいるのは悲しいことです。
 イワシの頭も信心から、とは言いますが、現実と乖離した嘘を信心するとは、信じることは怖ろしい。


 法律は守らなくてはなりません。
 そしてそれは、現実に守れる内容でなければなりません。

 守れなくなったら政府が解釈を変えれば良いのだとしたら、それは順序が逆です。
 時代の要請により、時の解釈が耐えられなくなったのだとしたら、法律そのものを変えるしかありません。

 かつてわが国では、想像できないことを想像することが、悪であるかのような言論がありました。
 世界の人々は争いを好まず、わが国が餌食になることはない、という。

 しかしそれは、わが国が歩んできた道に思いを致せば、まったく虚しいということに気付くでしょう。
 わが国自身が、他国を侵略し、自国の利益を守るために、巨大な敵をものともせずに戦い続けたのです。

 他の軍事強国も同様。

 それがなぜ、わが国が明治憲法を改正しただけで、わが国一国のみは安全だなどと思えるでしょう。

 わが国は戦後72年間、平和を保ち続けています。
 しかしこの72年間、世界中全てが平和であった年などありません。

 先のことは分かりません。
 そしておそらく、北朝鮮が近い時期に、破れかぶれの先制攻撃、しかも核攻撃を仕掛けてくることはないでしょう。

 ただ、それを想像することは必要であろうと思います。
 備えあれば憂いなし、と申します。

 想像できない(あるいはしたくない)ことを想像する、その吐き気を催すような面倒な行為を怠った時、それこそが最大の国難と言えるでしょう。

 危機を前に砂に頭をつっこむダチョウのようになってしまっては、その国は滅ぶほかありますまい。


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