平成28年(2016年)も大晦日を迎えました。
平成の御世もずいぶん長くなりましたね。
今日は千葉三越に年賀の品を買いに行った以外は、のんびり過ごしました。
相も変わらず、今年も駄文を書き連ねてしまいました。
駄文にお付き合いくださった皆様、ありがとうございました。
厚く御礼申し上げます。
来年が皆様にとって幸多い年になることをお祈り申し上げます。
皆様、良いお年を。
今日は朝から掃除。
同居人は、4LDKのうち、一室だけある和室の障子の張替え。
私は不器用ですが、同居人は意外にも器用。
見事に張り替えてくれました。
先ほど洗車も済ませました。
明日は実家に持っていく年賀の品を購入しに行く以外、特に用事はありません。
のんびり過ごせそうです。
今年も年末年始のお休みに突入しました。
平成10年に東京大神宮で結婚式を挙げてから、例年、東京大神宮に初詣に行っていましたが、ここ5年ばかり、東京大神宮がパワースポットということで有名になってしまい、大して広くも無い神社に人が押し寄せるようになったため、初詣は諦め、年末に詣で仕舞いと称して参拝するようになりました。
で、今日、参拝に行ってきました。
車を近くのコインパーキングにとめ、早速参拝。
こんな日でも、結構な数の参拝者がいました。
縁結びの神様ということで、30代と思しきおねぃさんのグループが多く見られました。
来年の6月で結婚から丸19年たつのですねぇ。
私も同居人も老けるわけです。
こんなに長続きするとは思っていませんでした。
参拝を済ませ、飯田橋駅近くのデニーズでビーフシチューを頂いてから、神楽坂を散策。
神楽坂は狭い路地などがたくさんあり、しかもそこにひしめくように飲み屋やバーなどが立ち並んで、風情のある町で、ここを散策するのは興味深いものです。
2時間ほども歩いてから、成城石井でお惣菜を購入し、帰宅の途につきました。
明日は自宅の掃除をする予定。
新築でマンションを購入以来、16年間一度も張り替えていなかった障子を張り替えようかと思います。
破れてはいませんが、だいぶ茶色くなったので。
すでにホームセンターで障子紙やら糊やら刷毛やらを買ってあるのですよ。
できれば洗車もしたいですねぇ。
ガソリンスタンドに持っていって洗車機にかけるだけですが。
明日一日は、師走らしく慌しく過ごすことになりそうです。
昨夜はホラーサスペンス、「リカ」を一気に読破しました。
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リカというストーカーに追われる中年男の話なのですが、文章のテンポがよく、ぐいぐいと引き込まれました。
本間という男が出会い系サイトで出会ったリカ。
最初、本間はリカとのメールのやり取りで彼女に好印象を持ちますが、少しづつ、リカの異常さに気づいていきます。
長身で顔色が悪く、目に光が無く、体臭がひどく臭い女として描かれます。
前半から中盤にかけて、ひたすら怖いのですが、終盤、リカと直接対決するにあたり、リカの人物造型に無理があることに違和感を感じました。
ひたすら気持ち悪くて怖いただの女なのか、ジェイソンのような化け物なのか、そこらへんが曖昧です。
リカをひたすら怖ろしいただの人間として描けば、名作、「オーディション」のような作品に仕上がったであろうに、そこが残念です。
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「リカ」より後に書かれた、恐るべきストーカー、リカ誕生の秘密に迫った「リバース」のほうが完成度は高かったように思います。
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安倍総理、ハワイで真珠湾攻撃の被害者らに鎮魂を捧げたとのことで、まことに結構なことだと思います。
これはおそらく、オバマ大統領が広島を訪問したことへの返礼という意味があるのでしょうし、中露などに、日米関係の強固さを見せつける意味もあるのでしょう。
歴史に学ぶ、ということでしょうか。
しかし私は、歴史に学ぶとか、事件や事故を風化させない、という言説は、いい加減なものだと思っています。
我々が歴史から学ぶことは、人間は決して歴史から学ばないということだ、と喝破したのは、ヘーゲルでしたか?
人間は何度も何度も殺し合いを繰り返し、今もシリアや南スーダンなどで殺し合いは続いています。
人類が歴史に学ぶ生き物であれば、あり得ない事態です。
軍事大国同士のガチンコ対決は絶えて久しいですが、それだって、些細なきっかけで起こるものだろうと思っています。
戦争や自然災害などの悲惨な事態を、忘れない、風化させない、という言葉は虚しく響きます。
それらは歴史として残りこそすれ、そのことがあったからと言って、それらを未然に防いだりする強い動機づけにはならないでしょう。
人は忘れる生き物。
そして、未来に向かって、今現在にしか生きられないものです。
今この瞬間、首都直下型の大地震が起きても、東日本大震災や、まして関東大震災の教訓を生かせるとは思えません。
当然、太平洋戦争が悲惨だったとか、さらには応仁の乱が凄惨だったからとかいう理由で、戦を回避することは不可能でしょうね。
戦を回避できるのは、要するに戦をすると大損をする、ということを敵対する国同士が双方とも肝に銘じている場合だけでしょう。
これが核による平和の本質です。
逆に戦を誘発するのは、戦わなければ大損する、さらには国が衰退する、と一方の国あるいは双方の国が考えた場合。
要するに、損得勘定でしかありえず、正義だの悪だのという話は関係ありません。
どっちにしろ勝ってしまえば、自ずと勝った側が正義になるのですから、勝利を信じて、また利益を得られることを期待して、戦う他なくなります。
絶望的な考え方かもしれませんが、おそらくこれが戦をめぐる人間の真実なのだろうと思います。
出来ることは、平和を維持することが最も大きな利益を得る手段なのだということを頭に叩き込み、敵対する相手がいたなら押したり引いたりしながら、面倒な交渉を続けるしかありません。
最も愚かなのは、戦争反対を唱えてデモ行進するなど、思考停止に陥ることだろうと思います。
戦争反対の運動は、一夜にしてイケイケドンドンの運動に変貌するでしょう。
どちらも流行りを追う大衆運動に過ぎないからです。
戦争反対の運動は、戦時中の、ある一戦の勝利を祝う提灯行列と、本質的には同じようなものでしょうから。
そういう運動は、気楽だし楽しいでしょうが、困難な交渉を粘り強く続ける努力なくして、平和の維持はあり得ないでしょう。
今日も無事、一日の仕事を終えることができました。
今年の出勤はあと2日を残すのみとなりました。
年末年始のお休みは、12月29日~1月3日までの6日間。
年が明けると、怒涛の年度末までまっしぐらです。
よく、私の精神はもってくれています。
来年もこの調子でいきたいものです。
今日はやや残念なホラーDVDを鑑賞しました。
『ザ・ボーイ ~人形少年の館~』です。
DV野郎の彼氏から逃れるため、米国から英国の片田舎の屋敷に子守として住み込みで働くことになったグレタ。
世話をするのは8歳の男の子、ブラームス。
で、ブラームスに対面してびっくり。
彼は等身大の人形だったのです。
しかし、老いた両親は大真面目にブラームスの世話をするにあたってのルールを説明します。
出入りの食料品店の男から、ブラームスは20年前に火事で亡くなり、その直後から両親は人形を溺愛し始めた、というのです。
グレタとブラームスを残し、両親は旅行に出かけてしまいます。
グレタは馬鹿馬鹿しくなってブラームスの世話を放棄。
すると、次々と奇怪な出来事が起き、グレタはルールに従ってブラームスの世話をするようになりますが・・・、というお話。
人形がダークヒーローを務める映画というと、「チャイルド・プレイ」シリーズのチャッキーを思い浮かべますが、ブラームスはチャッキーのように動き回ったり、人に危害を加えたりはしません。
いかにも人形然としています。
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それを生きている少年のように扱う点はなんとも不気味で、雰囲気満点の田舎の豪邸とあいまって、期待を持たせます。
それだけに、オチがいけません。
なーんだ、という感じ。
まぁ、雰囲気だけも楽しめたので、良しとしますか。
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今日はクリスマス・イヴですね。
異教の祭りを祝う気はありませんが、なんとなく、チキンとスパークリングワインを購入してしまました。
狂乱のバブルの頃、この夜を一人で過ごす若者は人にあらず、みたいな風潮がありましたが、最近はクリボッチとか言って、むしろ一人で過ごすことを良しとしているようです。
結構なことです。
社会が健全になった証拠でしょう。
今日は年賀状をやっつけました。
購入して日の浅いプリンターの調子が悪くて難儀しましたが、どうにかなりました。
毎年、同じ時期に同じことを繰り返して、人は老いていくのですねぇ。
今日は畏くも今上陛下の誕生日。
この良き日に、私は朝っぱらからDVD鑑賞を楽しみました。
生田斗真主演の「予告犯」です。
新聞紙のマスクを被り、インターネットの動画サイトで犯行予告をして、それを実行していく予告犯。
ネット上ではシンブンシの愛称で親しまれ、彼を支持する者も多くいます。
犯行と言っても、凶悪犯罪ではありません。
レイプ被害にあった女性に対し、侮辱的な書き込みをした大学生を拉致してケツにバイブを突っ込んでみたり、インターネット規制の法案を準備していた国会議員の不正行為の場面をインターネットに流し、議員辞職に追い込んだり。
愉快犯とも義憤とも取れます。
警察は、シンブンシは複数犯だと見立てます。
シンブンシ達がなぜ、どのように誕生したか、という過去の経緯と、現在のシンブンシ達の犯罪が交互に描き出されます。
そしてまた、彼らを追うエリート女警部が大活躍。
シンブンシのリーダーと女警部は、まるで怪人20面相と明智探偵のように、相思相愛であるかのごとくです。
映画が進むうちに、犯罪者と警察のゲームのような駆け引きを描いたものではなく、社会的に弱い立場の青年たちの友情や、社会への批判が込められた、社会派作品であることに気付きます。
そしてラスト近くに語られる、シンブンシ達の本当の目的。
そんなことが、と思うような些細な理由です。
誰かのためになると思えば、ほんの小さな理由で人は動く、といった意味のセリフが語られ、号泣必至のラストに到ります。
ちょっとシンブンシ達が良い人に描かれ過ぎていて、ある意味非現実的とも言える物語ですが、ネットでの犯行予告などは、むしろありそうで怖ろしいところです。
タイトルやパッケージからは想像できませんでしたが、意外にも、物語に入り込めれば、泣ける映画に仕上がっています。
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昨夜は職場の忘年会で、少々飲みすぎました。
宴会のときは、いつも飲み過ぎないようにしようと心に誓いながら、ついつい飲みすぎてしまうことを通例とします。
分かっちゃいるけど止められねぇ、とはけだし名言だと思います。
このことあるを予想して、今日はあらかじめ年休を取っていました。
これは幸いでした。
朝は11時近くまで寝ていて、やっと二日酔いのだるさが取れたところで起床しました。
朝風呂に入って、近所のイタ飯屋にでかけ、サラダと、牡蠣とほうれんそうのクリームパスタを食しました。
お腹一杯。
小春日和の日差しに誘われて、そのまま近所を小一時間ほど散歩。
あったかくて気持ちの良い散歩でした。
明日1日出勤すれば三連休。
三連休のあと、三日出勤すれば、もう年末年始のお休みです。
もうなんだかやる気が湧きません。
ベルリンの市場にトラックが突っ込んで多くの死傷者を出したり、トルコの警察官が駐トルコロシア大使を射殺したり、おそらくテロと思われる奇妙な事件が立て続けに起こりました。
まったく世の中は、いやぁな出来事であふれていますね。
私には何も出来ません。
ただいやぁな気持ちになるだけです。
今夜は職場の忘年会。
忘れられない事件が起きてしまって、忘年どころではありませんねぇ。
師走ですねぇ。
しかももう師走も19日。
年末年始の休みも近づいて、なんだか追われるような気分です。
うしろから 追はるゝやうな 師走哉
正岡子規が師走のせわしなさを詠んだ句です。
師走の気分が正直に表現されていますね。
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私は21日(水)に休暇を取っていますので、もう今年の出勤日は5日しかありません。
今年も愚かな1年を送ってしまいました。
何をやっているんだか分からないうちに、ただ目の前の仕事を片付けるのみの1年。
こんな風にして、もうじき就職してから丸25年が経とうとしています。
一年一年を思い起こしてみれば、とてつもなく長い歳月ではありますが、ざっくり振り返ると、まさに光陰矢の如し。
ここまで経っちゃったかという感慨にふける間もなく、今年が終わろうとしています。
明晩は職場の忘年会。
少し、己を振り返ってみる必要性を感じます。
もとより、反省などする気はありませんが。
晴れた日曜日。
のんびりと過ごしました。
9時に行き着けの理髪店で散髪。
さっぱりしました。
その後、朝の光を浴びるべく、小一時間ほど近所を散歩。
昼飯は自宅マンション向かいの蕎麦屋でかき揚げせいろを食しました。
昼食後は陽が燦々と降り注ぐリビングで昼寝。
本当にのんびりです。
冬篭りも悪くは無いようです。
平野啓一郎の長編、「ドーン」を読み終わりました。
重い小説でした。
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ドーン (講談社文庫) |
平野 啓一郎 | |
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この人が「日蝕」でデビューし、同作で芥川賞を受賞したときは、大変な才能が出てきたものだと思うと同時に、猛烈な嫉妬を感じました。
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日蝕・一月物語 (新潮文庫) |
平野 啓一郎 | |
新潮社 |
まだ20代だった私は、いつかは小説で食っていきたいと思っていたので、当時、優れた小説を読むと必ず嫉妬を感じたものです。
それは精神障害を発症した35歳の頃まで続きましたね。
「ドーン」の舞台は近未来の2030年代半ば。
NASAは人類史上初めて、有人火星探査を成功させます。
しかし、火星探査の様子はほとんど描かれません。
日本人クルーの明日人を主人公に、恋愛、不義密通、大統領選をめぐる陰謀、社会的悪、宇宙飛行士の精神といった問題が重層的に描かれます。
ほとんど詰め込みすぎ、くらいに。
この小説でもっとも重要なテーマになっているのは、分人(ディヴィジュアル)という概念。
人間は、妻との関係、職場での関係、親子兄弟や友人との関係など、様々な関係のなかで、核となる人格=インディヴィジュアルの他に、様々な分人=ディヴィジュアルを持っている、と言うのです。
いくつものディヴィジュアルを持つ複雑な生き物が人間であり、それを否定しては人は人たり得ない、というわけ。
概念としては分かりますが、ややしつこい感じがします。
絶望的な物語ではありますが、ラストにいたって、やや安易な希望が語られます。
一種の実験小説と言えるもので、この作者が描いてきたかっちりした小説群とは明らかに趣を異にしており、戸惑いを隠せません。
面白かったかと言われれば面白かったのですが、その重い物語に、やや精神がやられた感じです。
自分の精神が安定していると感じているうえ、やや難解な物語を読み進む者だけが物語を楽しむことができる、読者を選ぶ作品と言えるかもしれません。
そういう意味では、私は読者失格かもしれませんね。
次期韓国大統領の有力候補、文在寅氏、慰安婦をめぐる日韓合意について、日本の法的責任と謝罪を明確にするため、新たな協議が必要だ、と主張しているそうですね。
これを韓国ネットユーザーは歓迎しているとか。
不可逆的に解決したはずなんですがねぇ。
まぁ、日本としては、またか、と思うだけ。
ただし、あの日韓合意は、事実上、米国が仲立ちしたものです。
米国は怒るでしょうねぇ。
でも、政権が替わるごとに、前の政権が行った国際的な約束を破棄するのは韓国の常套手段で、わが国がそれに苦しめられてきたことが国際社会で明らかになるから、騒いでもらったほうが面白いかもしれません。
もちろん、わが国政府は不可逆的に解決したことをもって、完全無視すればよいだけです。
それにしても、韓国という国、不思議ですなぁ。