ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

悪の教典―序章―

2013年06月30日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 午後、DVDを鑑賞しました。

 「悪の教典ー序章ー」です。

 昨年の12月に映画館に足を運び、「悪の教典」を観て震え上がりましたが、「序章」は駄作でした。
 本編より少し前のエピソードを描いていますが、悪を描いて描ききれず、本編に見られるような背筋も凍る恐怖や、スパークするアップテンポな展開が見られず、本編につなげるための後付けの理屈みたいな感じです。

 


 ひとえに本編が面白かったため、その謎解きの意味で早送りすることもなく観ましたが、もう一つですねぇ。

 本編の最後、警察に連行されるとき、にわかに狂気じみたことを叫び、To Be Continuedというテロップが流れたときは衝撃でした。

 おそらく精神障害を装い、無罪を勝ち取ってもう一花咲かせようというわけで、惨劇は繰り返されることを予告したのですから。

 次回作を楽しみに待ちたいと思います。

悪の教典 -序章- [DVD]
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モンスター

2013年06月30日 | 社会・政治

 岩手県議会の議員が、自殺とみられる不審死を遂げたそうですね。

 この議員、病院で会計する際、番号で呼ばれたことに激昂し、「ここは刑務所か」などと暴言を吐き、挙句支払いをせずに帰ってしまったそうで、それを自慢げに自身のブログに書き込んだところ、非難中傷のコメントが殺到。
 ブログは炎上し、その後不審死にいたったのだとか。

 解せません。

 今時番号で呼ばれるなんて、ごく普通のこと。
 銀行や郵便局などでも整理券みたいなものを発行して、番号で呼ぶのが一般的です。
 そんなことで一々腹を立てていたら、生きていくことは困難でしょうに。
 それに支払わずに帰ったとは、無銭飲食みたいなもので、犯罪ではありませんか。

 最近診療費をすっぱかす患者が増えているやに聞き及びます。
 金が無いとか、治らなかったから、とか屁理屈はこねているようですが、結局のところ債務不履行という犯罪でしかありますまい。

 特に国公立の病院ではそういったモンスター・ペイシェントが多く、警備員に警察OBを雇ったり、いくら督促しても払わない場合、患者に予告したうえで債権管理会社に債権を譲渡したりしているようですが、焼け石に水で、東大病院などの大きな総合病院は巨額の不良債権を抱え、毎年改善するよう会計検査院から指摘されているようです。

 例えば救急で搬送されてきた場合、その患者に支払い能力があるかどうかの確認よりも、治療を優先せざるを得ません。

 後になって払えない、ということもあるでしょう。
 しかし最近は、払えるのに払わない、悪質な患者が増えているようです。

 本当か嘘かは知りませんが、私立の総合病院は、モンスター・ペイシェントだとみるや、東大病院には良い先生がいますよ、などと言って患者が東大病院に行くよう仕向けるのだという噂を聞いたことがあります。

 笑えない噂ですねぇ。

 しかし県議会議員の場合、支払い能力が無いとは考えにくく、本当の意味でのモンスター・ペイシェントだったのでしょうねぇ。

 怒鳴りつけられた病院職員がお気の毒です。

 で、件の議員、なんでそんなおのれの恥ずべき行為をブログにアップしちゃったんでしょうね。
 まさか多くの人が病院が悪い、と拍手喝采のコメントを寄せるとでも思ったのでしょうか。

 恐るべき世間知のなさ。

 コメントで責められたら自殺するという短絡的な行動も子供っぽいとしか言いようがありません。
 
 何も死ななくてもねぇ。

 もう10年以上前から、常軌を逸したクレーマーが幅を利かせていることがわが国社会で問題になっています。
 学校においても、モンスター・ペアレンツなる変な親がいるそうですね。
 給食の際、「いただきます」と言わせていることに腹を立てた親が学校に猛抗議したんだとか。
 その親の言い分では、給食費を払っているので、無料でもらっているわけではなく、「いただきます」とは失礼だ、ということです。
 食前の「いただきます」という日本語の意味を理解していないおバカさんですねぇ。

 そんなのまでまともに相手をしなければならないとは、教師というのも因果な商売です。

 そんなクレーマーがあらゆる業界で暗躍しているのだから嫌になります。

 解決は本当は容易なはず。

 他人や他業種の人を尊重すれば良いだけ。
 しかしそれを権利意識だけに凝り固まったクレーマーに理解させるのは難しいでしょうねぇ。

 子どもの頃から基本的な道徳律を、特に家庭で教え込まなければなりません。

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週末お上りさん

2013年06月29日 | 散歩・旅行

 今日も土曜日恒例の都内散歩に出かけました。
 週末お上りさんです。

 まずは都営新宿線の曙橋に降り立ちました。
 防衛省とは反対側の出口に出て、のんびりと、四谷方面へと歩き出しました。
 ほどなく、四谷荒木町へ。
 ここはちょうど神楽坂を狭くし、さらに庶民的にしたような小さな繁華街で、数年前に訪れた時には人影もまばらでしたが、マスコミで紹介されたらしく、多くの散歩者がゆっくりと歩いていました。
 ここの小さな中華屋で冷やしラーメンなるものを食しました。
 まずくはないですが、やっぱりラーメンは熱いほうがよろしいようで。

 さらに信濃町方面へと向かいました。
 信濃町は創価学会のお膝元。
 これでもか、というほどゴージャスな関連施設がたくさん建っていました。
 どうしてこんなことになっちゃったんでしょうねぇ。

 慶応病院には新しい建物が建っていました。
 慶応病院と言えば、高校生の頃、信濃町駅から通っていたため、夏目雅子が亡くなった日の下校時、すさまじい量のマスコミ関係者であふれかえっていたのを思い出します。
 夏目雅子、良い女優でしたが、20代で亡くなってしまったんですねぇ。
 惜しいとしか言いようがありません。

 また、父が最初に入院したのも慶応病院。
 その時はまだずいぶん元気で、病室を見舞ったらずいぶん話し込んでしまったことを思い出します。
 愛読の「山家集」が枕元に置いてあったのが印象的でした。

山家集 (岩波文庫 黄 23-1)
佐佐木 信綱
岩波書店

 よほど西行法師に憧れていたようです。

 その後、神宮外苑をぶらつきました。
 高校生の頃は毎日ここを遅刻を怖れて走っていたのだなぁと、感慨もひとしおです。
 母校の制服は学ランからブレザーに変わっていました。
 女子もジャンパースカートから今時らしいミニスカートに。
 そうしないと受験者が減ってしまうのでしょうねぇ。

 高校生の息子を持つ兄から、私の母校の、特に女子の偏差値がすごく高くなっていると聞きました。
 ひとえに立地のおかげかと思われます。

 喫茶店で少し休んで、さらに青山通りを赤坂御所方面へ。
 赤坂御所、何度か前を通ったことはありますが、どれだけ広いのだろうかと、塀沿いに歩いてみました。

 馬鹿馬鹿しいほど広くて、なんだか腹が立ちました。
 皇居ほどではないですが、警備の警官もたくさんいるし、税金をこんなものに投入するとは馬鹿げています。

 学習院初等科を抜けると、迎賓館です。



 まともに迎賓館を見るのは初めてです。
 これだから週末お上りさんは止められないのです。

 しかし鳩とか菅がホストで賓客をこんな所でおもてなししていたとは笑えますねぇ。

 その後さらに赤坂見附方面へと歩き、東京メトロ永田町駅から帰りました。

 景色がころころ代わるので、飽きずに15,056も歩いてしまいました。

 今宵はこれから冷凍ではない、生の鰹のたたきが手に入ったので、それで一杯やろうかと思います。

 良い週末です。

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同性婚

2013年06月28日 | 社会・政治

 米国の連邦最高裁が、同性婚を認める判決を下したことが話題になっています。

 欧州諸国では、同性婚を認め、通常の異性同士の婚姻と同様の権利を認めることが当たり前になっている現在のご時勢を考えれば、当たり前すぎる判決と言えるでしょう。

 ただ、欧州諸国に比べて、米国はキリスト教保守派が多いため、生殖目的以外の性交を認めず、コンドームすら否定するキリスト教保守派が多数を占める米国の国柄を考えれば、同性婚を当たり前のように認める欧州諸国のようなわけにはいかないことも理解できなくもありません

 翻ってわが国では、同性婚を認めるかどうかが話題になることすらほとんどありません。

 婚姻というのは、元を正せば子孫を残すための装置だったわけで、そういう意味では、同性婚というのは本来の婚姻の在り方から逸脱していると言わざるを得ません。

 しかし、現代社会の重要な価値観の一つに、多様性を認めることが挙げられます。

 そうであってみれば、例え多くの人にとって理解不能でも、さらに言えば同性愛者に嫌悪感すら抱いていても、それはそれとして、そういう人々が存在することを認め、彼らの人権を擁護し、権利を保障することは、死活的に重要なことだと思います。

 人間というもの、驚愕すべきほど多様なものです。

 おのれ1人の小さな常識にとらわれてしまうのは私もそうですが、思い切ってその小さな常識の殻を破り、理解不能な人々の権利を擁護し、それら少数派の人々の真なる幸福を願わずにはいられません。


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人生色々

2013年06月28日 | 精神障害

 7月1日の人事異動で、信頼していた後輩2人が職場を今日で去ることになりました。
 誠に残念ですが、サラリーマンをやっている以上、辞令という紙きれ1枚でどこへでも行かなければなりません。

 切ないですねぇ。

 その切なさに倍加して、私より10近く上の先輩が、今日から病気休暇に入りました。
 上司にずいぶん叱られているのを知っていましたから、そのストレスが原因なのではないかと推測します。
 病名は分かりませんが、もしうつ病を発症したのだとしたら、これから何年にも渡って苦しむことになるでしょう。

 同病相哀れむと申します。

 経験者の私にとって、このような事態を見るのは、しんどいことこの上ありません。
 
 一応、一か月程度の病気休暇ということですが、一か月で職場復帰するのは極めて困難であることは私自身がよく知っています。

 休んでいてもふがいない自分を責め、心が休まらないことは、経験者として痛いほど分かりますから。

 社会制度というもの、多くの人が幸せに生きられるように出来ているはずですが、近年、精神的に参ってしまい、うつ病などの精神障害で長期の病気休暇を余儀なくされる人があまりにも多いような気がします。

 そのような病人を大量に生み出す社会制度が、人を幸福にするわけがありません。

 私は8年くらい、病気休暇を繰り返し、三度目の病気休暇から復帰して、ようやっと、連続した勤務が4年目に入りました。
 長く苦しんだとはいえ、今はきちんとフルタイムで働き、やむを得ない場合には残業をこなせるまでに回復しました。

 できれば日々を積み重ね、二度と長期病気休暇を取らずに定年を迎えたいと心の底から願います。

 病気休暇中は、大抵自分を責め、さらには職場復帰を怖れ、なかなかしんどいもので、お気楽に休んでいるわけでは無いことを、私はよく知っています。

 そうかと思えば、何度目かわからないほど1年程度の病気休暇を繰り返してきた先輩が、今週からリハビリ出勤を開始しました。
 その人はまともに1年続けて働いたことがなく、病気休暇と職場復帰を繰り返しています。
 彼の心中を思うとき、私は同情の涙を禁じ得ません。

 しかし、多くの職員は、その先輩の陰口をたたきます。
 職場ではお荷物扱いされるのも仕方がないのかもしれませんが、そういう風に生まれついてしまった人に対する情が、あんまりにも過酷ではありませんか。

 その先輩がどれほど苦しみながら、毎度毎度リワーク・プログラムなどに通い、必死の思いで職場復帰を模索していることに対し、敬意を表すべきだと思うのです。

 おりしも今日はボーナスが支給されました。
 職場復帰して初めて、勤務成績が「優秀」と認定されていました。

 腐らずに日々の仕事を誠実にこなしていれば、必ず良いことがあると思います。

 今週からリハビリ出勤を始めた先輩にも、今日から病気休暇に入ってしまった先輩にも、どうか治療に専念し、回復したなら地道に誠実に仕事をこなしてほしいと思います。

 今後必ず、プライドをずたずたにされるような評価を受けると思いますが、長くきちんと働いていれば、いつかは認められる日が来ると、エールを送りたいと思います。

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ロシアの娯楽SF映画 プリズナー・オブ・パワー

2013年06月27日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 今夜は珍しく、ロシアのSF大作を鑑賞しました。

 「プリズナー・オブ・パワー 囚われの惑星」です。

 

 これほどテンポが早く、2時間程度にあれもこれもと詰め込んだ作品は初めてで、映画の作法に反するような感じを受けました。

 2157年、宇宙旅行が当たり前になった時代、1人で宇宙船を操りながら旅を続ける若者が、宇宙船の故障である星に降り立ち、その星を救うべく超人的な活躍をするというのが粗々のストーリーですが、そこに実に多くのテーマが入り込んでいます。

 まずは生きるためにその星のある独裁国家の軍隊に入り、しかしその軍隊が独裁者の物であると知って反政府軍に身を投じますが、反政府軍も政権を奪ったならば同じような独裁を目論んでいると知り絶望。

 隣国との戦争に突入するなか、半端な正義感で動く若者が哀れを誘います。

 その星では、普通の人間、ニュー・タイプと呼ばれる人間、ミュータント、隣国の軍隊が対立するという複雑な様相を呈しています。

 しかしその誰もが正義とは言えず、時々の状況に応じて正義が変わっていくという点に、ロシアの複雑な歴史を背負った映画ならではの深味を感じました。

 しかも、その独裁国家を築く重要人物の1人は、20年前主人公の若者と同じように地球から不時着したロシア人で、その星の混沌とした社会を是正し、秩序を保つために努力し続けてきたというオチを知れば、人間にとって重要なのは自由なのか社会秩序なのかが分からなくなり、空恐ろしいまでの混乱に陥ります。

 米国のSF映画のような単純さに比べれば、この映画が持つ重さは底知れぬものです。

 残念なのは、テレビドラマであれば1年くらいかけるはずの長大な物語を、2時間という尺に収めたため、まるでダイジェストのように見えること。

 ロシアのSFと言えば、誰もが1970年代初期のタルコフスキー監督の名作「惑星ソラリス」を思い出すでしょう。

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  詩的でありながら哲学的で、静かで難解な作品でした。

 キューブリック監督の米国SFの名品、「2001年宇宙の旅」に対する当時の敵国ソ連からの回答とまで言われましたね。

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  それら哲学的なSF作品とはちがって、今回の映画はアクションあり、戦争あり、軽い恋愛ありの娯楽作に仕上がっています。

 娯楽作品でありながら、ハリウッドの単純な作品とは一味違う作品が出来上がってしまうあたり、ロシアの長く、複雑な歴史が影響していると言わざるを得ません。

 ただし、そういったロシア特有の事情を勘案しなければ、やっぱり娯楽SFとしての完成度はハリウッドのそれに到底及ばないと言わざるを得ません。

 本国では記録的な大ヒットを飛ばしたようですが、商売はさすがに長い自由主義経済を国是とする米国には敵わないようです。

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個人差

2013年06月27日 | その他

 私の業界では、4月1日付けでの人事異動が一般的ですが、まれに7月1日や10月1日での異動が行われます。

 10年ぶりくらいに、私より一つ下の後輩が同じ職場に着任することになりました。
 私も老けたんでしょうが、彼も老けましたねぇ。
 頭はきれいに禿げあがり、まわりに残った髪も剃ってしまったため、お坊さんみたいに見えます。
 体重も増えたようで、悪徳坊主のような悪相になってしまいました。

 私と同世代の人々は、みなそれぞれに老けました。
 男は大抵太り、髪が薄くなる者や、皺っぽくなる者が多く、女性は白髪になる人が多いようです。

 また、若い頃には感じなかった個人差が顕著になってきたようです。

 人生経験が、顔や表情に現れるのですね。
 永遠の繰り返しなんでしょうが、30代までとは明らかに違う、肉体的、精神的衰えは隠しようが在りません。

 野球選手だってサッカー選手だって、40代で現役バリバリという人は滅多にいませんからねぇ。

 山田風太郎が、老いるということは、昨日できたことが今日できなくなるのではなく、さっきできたことが今できなくなることなのだ、という意のことを書いています。

 おそらく偽らざる心境なのでしょうね。

 そうだとすると、怖ろしいことです。

 そうかと思うと、80歳でエベレストに登っちゃう元気なおじいちゃんもいるのですから驚きです。

 これからは、ますます個人差が激しくなるでしょう。
 摂生して運動もして、というのはなかなか難しいですが、なるべく長生きしてこの世の行く末を見届けたいものです。


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問責決議

2013年06月26日 | 社会・政治

 参議院で安倍政権に対する問責決議案が可決されたそうですね。

 窮鼠猫を噛むといったところでしょうか。

 野党は国民の生活に直結する法案の成立よりも、安倍政権にネガティブなイメージを押し付けることを優先し、しかもそれは失敗しました。

 むしろ国民は、この一件で野党は信用ならず、安倍政権に同情し、間近に迫った参議院選挙では、自民党を利する結果になったと言って間違いないでしょう。

 なんだか物事は安倍総理に有利なように有利なように動いているようです。

 でも不思議。
 
 なぜ野党は安倍政権に問責決議を突きつけるという、国民の支持を得られない方法を選んだのでしょうね。

 これで夏の参議院選挙は、よりいっそう自民党勝利が確実になったと言えましょう。

 問責決議可決を受けて、一番喜んでいるのは安倍自民党であるに相違ありません。

 安倍政権の支持率が若干落ちたとはいえ、いまだに60%以上の高い支持率を維持しています。
 民主主義国家において、60%の支持を得るということは、異常とも言える事態です。

 安倍総理には、この不信任決議案可決を、安倍政権に対する叱咤激励と受け止め、信じるところに従って、堂々と突き進んでほしいものだと思います。

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月下独酌

2013年06月25日 | 文学

 今宵もウィスキーをやってしまいました。
 医者からは節酒しろと言われているんですがねぇ。

 今生を生きるのに、素面で毎日を過ごすことなど、私には正気の沙汰とは思えません。
 一応、勤務時間中は素面で我慢していますが、私の精神は常に酔いを求めているかのごとくです。

 私は真面目なサラリーマンですが、できればジャンキーのように、始終酒や麻薬に酔っていたいたいという欲求を捨てることができません。

    花間 一壷の酒
    独酌 相親しむ無し
    杯を挙げて 明月を邀むかえ
    影に対して 三人を成す
    月既に 飲を解せず 
    影徒に 我が身に随う
    暫く月と影を伴うて
    行楽 須すべからく春に及ぶべし
    我歌えば 月 徘徊し
    我舞えば 影 零乱
    醒時 同じく交歓し
    酔後 各 分散す
    永く無情の遊を結び
    相期して 雲漢はるかなり

 李白
「月下独酌」です。

 薬のない時代においては、ただ酒だけが、意識の変容をもたらしてくれる、強烈なドラッグだったのでしょうねぇ。

 私もまた、わが国における唯一の合法ドラッグである、酒をやめることができません。

 精神障害者であるがゆえ、私は様々な差別に遭遇してきました。
 さすがに職場復帰して4年目を迎え、ようやっと認められるようになってはきましたが、今なお、障害者に対する差別は根強いものがあります。

 だからこそ、私は仕事から帰って後のわずかな時間を、意識の変容を求めてしまうのです。

 あぁ、心の底から安心して、気楽に生きる生活が欲しいものです。

 もう20年以上、例え休みの日であっても、くだらぬ仕事のことが喉元に刺さった棘のように、私を苦しめます。

 20年以上、心が休まる日は一日とてありませんでした。

 それが生きるということなのかもしれません。

 しかし私は、この世に生を受けた以上、下らぬお役目などからは解放されて、おのれ独りの精神に目を向けて、日々を暮らしたいという、暗い欲求を捨てきれない愚か者なのです。

李白 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 中国の古典)
谷口 広樹
角川書店

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拘束時間

2013年06月25日 | 仕事

 今日は午後から都内某所で会議でした。
 直行直帰したため、なんだかずいぶん余裕のある一日となりました。

 私はよく土曜日に都内に出掛け、散歩を楽しみますが、平日に都心部に出掛けると、やっぱり人が多くてストレスですねぇ。

 私が住まう千葉市からも、東京都心部に通勤している人が大勢いますが、毎日の通勤、さぞかし辛かろうと思います。

 そもそも私は、人混みが嫌で東京脱出を図り、千葉市に住んで千葉市に隣接する市に在る職場に職を得たところ、その千葉市から東京都心に通うとは、まともな神経を持っていたら、到底できることではありますまい。

 まぁ、家賃が安いとか、あるいは庭付き一戸建てが欲しいとか、結局は金の問題で千葉市に住まい、東京都心に毎日通うという離れ業を演じているものと思われます。

 その切ないばかりの家への願いには、胸が痛みます。

 食費やその他の物価は東京も千葉市も変わりませんが、家や分譲マンションを購入するとなると、千葉市は東京都心部の半分くらいですからねぇ。

 私が4LDKの分譲マンションを、それも駅前に購入できたのも、千葉市であればこそ。

 サラリーマンは、一生かかって家一軒。

 あまり割の良い仕事とは言えませんが、サラリーマンであればこそ、ローンを組むのも可能です。

 相当の有名芸能人でも、銀行は金を貸してくれないらしいですね。
 収入が多くても、浮き沈みの激しい業種に就いていると、なかなか信用は得られないようです。

 わが家は木っ端役人ながら共働き。
 銀行は一瞬で住宅ローンを組むことを許してくれました。
 単純に考えて、専業主婦を抱える家庭の倍の収入があるのですから、当たり前と言えば当たり前ですが。

 35年ローンを組んでもう12年。
 繰り上げ返済を繰り返し、あと7年で完済します。
 もう一回くらい繰り上げ返済をしようと思っているので、すると多分、あと5年以内にローンは終わるでしょう。
 35年が、結局16~17年で終わる予定です。

 じつは、頭金が大きいと、税務署が贈与を疑い、調査に来ると言う話を聞き、頭金を抑えたのです。
 しかし税務署というのもおバカさんで、繰り上げ返済をいくらやっても調べに来ないと言うのだから嗤わせます。

 研修などで地方勤務の同業者と飲む機会が何度かありましたが、彼らの通勤時間は10分から20分。

 私は随分楽をしているつもりが、車で30分ですから、彼らよりも長いことになります。

 地方都市でサラリーマンをやるのが、一番良いと思います。

 千葉市といえど首都圏。
 本当の地方都市には敵いません。

 人間の幸福の重要な要素に、拘束時間が短いことが挙げられると思います。
 それは通勤時間を含めてのことですから、サラリーマンをやるなら、すべからく、地方都市を目指すべきでしょうねぇ。

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スイッチを押すとき

2013年06月25日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 昨夜は残念な邦画を観てしまいました。

 「スイッチを押すとき」です。

 近未来、若者の自殺が激増したため、小学生の中から抽選で数百人を集め、心臓に手術を施し、ボタンを与え、苦痛なく自殺できるようにしたうえで収容所に監禁し、ストレスを与え、どんな条件化で、どんな性格の子どもが自殺するかをデータ化し、自殺予防に役立てようという国家的プロジェクトが始動します。

 15年がたち、十分データを集めたものの、まだ6名ほどの被験者が残っています。
 彼らを解放するのか、あるいは暗殺するのか。
 そのどちらでもなく、自殺するよう仕向けるというお話です。

 

 無駄に尺が長く、しかも変に感傷的な場面が多く、なんだか白けました。

 「バトル・ロワイヤル」以来、この手の映画が増えましたが、そもそも設定に無理があり、感情移入できません。

 残念です。

スイッチを押すとき [DVD]
小出恵介,水沢エレナ,佐野和真,真司郎(AAA),阪本奨悟
アミューズソフトエンタテインメント



スイッチを押すとき (角川文庫)
スカイエマ
角川グループパブリッシング



バトル・ロワイアル [DVD]
高見広春,深作健太
東映ビデオ

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都議選

2013年06月24日 | 社会・政治

 都議選の結果、想像を超える自公の一人勝ちでしたねぇ。
 アベノミクスへの期待や憲法改正という大きな政策が、今のところは支持されているということでしょうねぇ。

 維新の会がごたごたしてその票も自公に流れたものと推測します。

 民主党が惨敗したのは当然としても、面白いのは共産党が議席を伸ばしたこと。
 自公には入れたくない、でも民主党や維新・みんなの党にも入れたくない。

 死に票になってもいいから今の安倍政権に異を唱えたい、という人が結構多かったということでしょうか。

 そういえば私も、弱い自民党支持者ですが、自民党にお灸をすえたい時には共産党に入れていました。
 共産党なら自民党にとって代わることはありませんからねぇ。

 次はいよいよ参議院選挙。
 安倍自民党は、今、勝って兜の緒を締めよ、といった心境でしょうか。


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不安的中

2013年06月23日 | その他

 今朝、マンション管理組合の臨時理事会が開催されました。

 趣旨は、1階の住民の方に、一階の駐車場を作業員詰所・事務所を設置するとともに、資材置き場としても使わせてもらいたい、というお願いをすること。

 じつは4月の第1回の時にその話が管理会社から出た時、私は理事長にその日のうちに一階各戸を訪れ、まだ固まった案ではないが、このような話が出ているということと、話し合いの進捗状況を逐一報告するので、前向きに検討願いたい旨の一報を入れておくべきだと、理事長に進言しました。

 しかし理事長は、まだ図面や具体的な使用法も決まっておらず、もしかしたら別のアパートなどを借りて事務所や作業員詰所とする可能性があるので、話が具体的になったら説明したい、と断りました。
 私はなおも、それでは一階の方々が一番迷惑を被るのに、蚊帳の外において勝手に理事会が話を進めたということになり、心証を害する、と主張しましたが、理事長はまだ早い、の一本やり。

 案の定、私の不安は的中し、貸す貸さないよりも、一階住人に事前の相談もなく、もうすぐ契約書を取り交わすという段階になってそんな話は寝耳に水で、誠意が感じられないと責められました。

 まぁ、当然です。

 ただ、みなさん大人なので、声を荒げるようなことはなく、静かに抗議するという感じです。

 まぁ、今さら仕方ありません。

 人間社会というもの、感情を無視しては物事を進めることはできません。

 済んだことは仕方ありませんから、これからは一階住民と連絡を密にしていきたいと思います。

 
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世界文化遺産

2013年06月23日 | 思想・学問

 今朝の新聞では、まるで米中戦争が始まったかと見まごうばかりの巨大な見出しで、富士山及び周辺が世界文化遺産に登録されることになった、との報道がなされていました。

 ずいぶん前から世界自然遺産への登録を目指しながら、ゴミが多いなどの理由で登録が見送られてきました。

 これでは埒があかんと、霊峰である富士の精神性や宗教性、富士を描いた浮世絵が欧米の美術界に与えた影響などを訴えて、自然遺産ではなく、文化遺産へと路線を変更し、このたびの登録となったようです。

 世界の感想は、大鵬へ死後、国民栄誉賞を贈った時の日本国民と似ています。
 まだ世界遺産じゃなかったのか、ということです。

 わが国ではお祝いムードですが、私はなんだか白けています。

 世界遺産に登録されようがされまいが、富士山が持つ美しさや人々が富士を巨大なご神体と見て尊崇する気持ちに変わりはありません。

 むしろ、観光客が国内外から殺到し、静かな霊峰が、騒々しい観光地に変わってしまうことを怖れます。

 私としては、世界から懇願されても、世界遺産登録を拒否するくらいの矜持を持ってほしかったと思います。

 わが国の多くの名店が、ミシュラン・ガイドへの掲載を拒絶し、欧米の美食家や料理人たちを驚愕させたように。

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新旧

2013年06月22日 | 散歩・旅行

 今日は土曜日恒例の都内散歩。
 古い物と新しい物を見ようと、まずは御茶ノ水駅に降り立ちました。

 古いものということで、湯島聖堂神田明神を目指しました。
 歩いていると軽く汗ばむくらいの、ちょうど良い陽気でした。

 湯島聖堂はずいぶん中国風の建物です。



 庭で太極拳をやっている人が大勢いました。

 ここは元は江戸幕府の学問所。

 明治維新後、現在の東京国立博物館、筑波大学、国会図書館などが置かれたとかで、文部科学省所管の機関で事務をしている私にとって、職業上のルーツともいえ、感慨深いものでした。

 孔子像がひっそりと建っていました。



 起源を主張するのが好きな韓国人は、孔子は韓国人だと言い張っているそうですね。
 中国はもちろん相手にしていませんが。
 侍の起源も韓国なんだそうで、韓国人というのはじつに立派な人たちです。
 尊敬に値しますねぇ。

 湯島聖堂のすぐ裏は、江戸総鎮守、神田明神です。
 正しくは神田神社と言うんだそうで、初めて知りました。



 ここをお参りする人々は、総じて背筋を伸ばして大きく拍手を打ち、深々と礼をしていました。
 尊崇の気持ちが伝わってきて、微笑ましく感じました。

 義父は現役時代、神田明神近くの会社に勤めており、仕事始めの日には社員一同打ち揃ってこの神社で昇殿参拝をしていたそうです。



 古い物を見た後は新しい物を。

 もはや世界中にその名をとどろかすわが国自慢のポップ・カルチャーであるヲタクの聖地、秋葉原へとそぞろ歩きました。

 ずいぶん多くの人が歩いていました。
 外国人観光客も多く、安倍政権がクール・ジャパンと称して観光客を集めようとするのもうなづけます。

 メイドの格好をした少女たちがそこここでビラ配りなどしていましたね。
 で、そこで思ったのは、顔かたちやスタイルはさしたる問題ではなく、重要なのは声なのだということ。
 正直ブサイクな少女が多かったのですが、判で押したようにアニメ声でした。

 私は同居人と連れ立って歩いていたせいか、あるいはおっさんだからか、誰もビラをくれませんでした。
 もっとも貰ったところでゴミ箱行きですが。
 もし吉原を私が一人で歩いていたら、次から次へと呼び込みに声をかけられるでしょう。
 では今日一人で散歩に出たとしたら、あのメイドたちは私に声をかけたでしょうかねぇ。

 いわゆるヲタク然とした人が、少年から初老のおっさんまでたくさん歩いていましたから、メイドたちは鋭い嗅覚でカモになるかどうかを見分け、私のことなど無視したかもしれませんねぇ。

 同居人が言うには、もしメイド・カフェでアニメ声のブサイクな少女から「お帰りなさいませ、ご主人様」なんて言われたら、私は即座に怒り出し、帰ってしまうだろう、とのことでした。

 無粋と知ってはいますが、私もそんな気がします。

 私はブサイクな少女が大嫌いですから。
 で、少女の9割はブサイクなので、私はそもそも少女が嫌いです。
 やっぱり20代後半から30代前半くらいの、優しくて落ち着いた感じの女性がよろしいですねぇ。

 それと、秋葉原を歩いている男は、日本一肥満率が高いのではないかと思いました。
 ゲームやアニメに没頭して体を動かさず、高カロリーのお子様向けの食い物ばかり食っているからではないかと想像します。

 30分ほど、性欲とも食欲とも金銭欲とも異なる、何か奇妙な欲望が渦巻く秋葉原の街を歩いていたら気持ち悪くなり、喫茶店で休んでから帰宅しました。

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