新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

壮絶、「政次」の最後

2017年08月23日 | 本・新聞小説

今、「政次」と聞けば、書けば、すぐ「小野但馬守政次」だとわかります。大河「直虎」に出てくる井伊家の家老です。

主人公の直虎をしのぐ人気の高橋一生さんが「小野但馬守政次」を演じました。「高橋一生」でなく丸ごと「政次」一色に染まってしまう、いや政次になってしまう程の好演でした。

大河が始まる前に2冊の本を読みました。「直虎」自体が本当に存在したのか、男ではなかったか、との疑問もあるようですし、登場するのもあまり知られていない地味な人物ばかりです。
 
                

2冊とも小説としてではなく、古文書や地図などの資料を解き明かしながら書かれています。あんまり面白くはない、退屈しがちな内容・・・・です。だから1年間のドラマがどういう風に展開するのか想像がつきませんでした。
ところがテレビでは、高橋一生が登場するたびに、政次の存在が深みを増し、なくてはならない大きな人物になってきました。週を追うごとに視聴率はぐんぐん上がっていきます。さすが脚本家です。

史実は小野但馬守政次は、井伊家の家老でありながら今川と結び井伊を乗っ取った裏切り者で、攻めて来た徳川家康によって滅ぼされます。だから、政次の初期の頃の冷たい表情に憎らしささえ覚え適役だと思っていました。
が、途中から、一生氏の表情の巧みさの中に「えっ?ひょっとしたら井伊家を守ってるの?いい人?」「どんな展開になるの?」と混乱してきました。

自由奔放な女城主直虎を陰ながら支え、厳しく叱り、つき放ち、優しさと冷たさの織り交ざった好演でマスコミの話題をさらっていましたが、ついに20日放映の磔場面で大河から去っていきました。

クールさを失わない熱演で「直虎」の番組を引っ張ってきただけに、ネットでは「政次ロス」の言葉さえ出てきています。

政次の本心が周りの人々によって少しづつ理解され、口にされて、視聴者もやっと政次の本当の人物像がわかってきました。政次の口からは「今川への忠誠を装いながら、実際は井伊家存続に奔走している」という台詞はひと言も出てきませんでした。
今川の敵、徳川に弓を引いたという濡れ衣を着せられて、最後ははりつけにされます。井伊を存続させるためには自分は直虎の敵だと周知させること、それこそ「このために自分は生まれてきたのだ」と重たい台詞を吐きます。

直虎は政次を助けたい気持ちを封印して、政次の深い心を理解し、お互いの胸の内を分かり合ったうえで、はり付けの政次に自ら穂先鋭い槍を向けたのでした。

二人の心がひとつになった場面、政次の死は壮絶でした。裏切り者を演じながら、ほのかな恋心を寄せながら、井伊を守るための同士でもあったのです。
さて来週からはどんな展開になるでしょう。まだ4か月もあります。菅田将暉が演じる井伊直政が楽しみです。。

  :。:.::.*゜:.。:..:*゜..:。:.::.*゜:.。:..:*゜..:。:.::.*゜:.。:..:*

「お休み、ロジャー」、ラジオで、新聞で、テレビで、たびたび目にしたので買ってしまいました。何といっても「たった10分で、寝かしつけ!」の魅力的な言葉からです。


内容は、眠れないうさぎのロジャーが、親切な魔法使いのあくびおじさんの家に会いに行くというストーリーです。途中何人かの友達にも会います。眠りおじさんに眠たくなるという薬を振りかけてもらい、家に帰ってきて眠るという、メリハリのないシンプルな話です。

読み方に抑揚をつけたり、強調したり、指摘された場面で読み手があくびをしたりします。繰り返しの言葉が多いし、ストーリーも面白くないので緊張して聞かなくてもいいし、体が弛緩してくる感じはします。
10分、孫二人ともまだ寝ません。13分、一人から寝息が聞こえだしました。30分、眠りかけています。読む方もウトウトしてきて、文字とは関係ない言葉を発してはっと目が覚めました。35分、やっと寝ました・・・。
35分か・・・・、これくらいの時間をかけると大体眠るのでは・・・?

二回目はもっと早く眠りにつきました。寝つきの悪い孫二人には、確かに早めに眠気が来た気がします。

この本はスウェーデンの研究者が、心理学的要素を入れ込み、科学的な効果を狙って書いたものだそうです。繰り返しの言葉で、自分がその状態にあるという暗示の効果を高めるし、一種の催眠術でもありリラックス効果で安眠に繋がるという事です。

試した結果はこれでした。10分とはいきませんでしたが、少しは効果があった・・・と思うようにしました。


コメント    この記事についてブログを書く
« 手を抜いている庭だけど・・・ | トップ | 産直 大間のまぐろ大トロ »