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3.1 社会観察 1/7

未唯へ。未唯空間社会編に入りました。

3.1.1 コンビニ・ケータイの世界

 ファーストフードでの観察から始めた。20年前にセブンーイレブンが研究所の周辺を制圧した。その力は圧倒的だった。グローバリズムを感じる。一番、感じるのがマクドナルドです。

 グローバリズムは世界からの調達という名目のアメリカ支配の形態です。マニュアルにより、専門職から弱者に置き換わる。それが格差につながる。そうでないと勝てない世界へ向かってきた。

 安定供給のために、大生産地に依存することで、不安定が武器になる。若者のアルバイト先であると同時に、かれらの溜まり場と化す。誰でもできる世界は皆を締め出す。

 日本発のモスには、グローバルへの抵抗を感じる。単に、地産地消を唱えるのではなく、スローフードも含めて、新しい価値観を作り出している。グローバルに対抗するのではなく、彼らを支援部隊にしてしまうスタンスが、消費者を味方にする。環境・エネルギー問題を食で実現する。


 ファーストフードの戦略を感じるものをあげます。

 モスのWテリヤキを食べました。久しぶりのモスバーガーにしました。カレー味にしようとしたが、Wテリヤキにしました。30年前に、テリヤキ・バーガーを食べたときにはおいしくて、びっくりしました。そのテリヤキが2枚も入っています。テリヤキがモスの原点です。

 マックがコーヒー無料化が東京・大阪で始まっています。100円バーガー以来の大攻勢です。大阪では2/3が無料コーヒーだけという状況です。これをマクドナルドはどう受け止めるのでしょうか。それも含めた実験です。複雑性を踏まえた、戦略のしたたかさです。

 マクドナルドの思惑通りにユーザーが動くとは限りません。100円バーガーのときは我が家ではハンバーガーだけ10枚買ってきて、5人で組み合わせて食べました。無料コーヒーで、2時間、本を読む行動に対して、どう反応するかを実験する。

 同じことは、吉野家にも言える。吉野家はプライドが高いが実質はNo.1ではない。

 松屋で「カレー+豚汁」のつもりで、吉野家で「カレー」と「豚汁」を頼みました。これが失敗でした。カレーも豚汁も中途半端です。

 吉野家のカレーはどんぶり飯で、カレーはインスタントカレー風です。松屋の豚汁は「里芋」が主役だが、吉野家には主役がいません。味噌汁と、けんちん汁と、豚汁の差がわかりません。

 そうなると、吉野家の将来が見えてきます。

 吉野家は「牛丼一筋」で衰退していく。牛丼以外のメニューは後発だが、「プライド」が邪魔をしています。これはクルマのマーケティングでも云えることです。プライドを捨てて、社会に受けているモノをカタチにしないと衰退します。

 (つづく)
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