未唯への手紙
未唯への手紙
書店や図書館にはこんなにたくさんの仕事があるんだ!
『書店・図書館で働く人たち』より ⇒ 書店と図書館を同一目線で扱っているのは珍しい。
書店と図書館って、どんなところ?
書店と図書館には、本や雑誌がたくさん並んでいる。書店と図書館の大きな違いは、書店は本を売っているところで、図書館は無料で本を閲覧できるところだということ。書店では売れ残った本は新しく出た本と入れ替えられていくが、図書館には古い本から新しい本までを集めて、きれいに整理・保管するという目的もある。
読みたい本があるとき、「書店で買う」方法と、「図書館で借りる」方法のどちらを選ぶだろうか? 書店の本は購入すれば自分のものになるので、必要なときにすぐ読めるし、何度もくり返して読むことができる。「立ち読み禁止」という店も多かったが、最近では座って本を選べるスペースがあるところも増えてきた。一方、図書館の本はみんなのものなので、自由に読めるし、椅子やテーブルのある閲覧スペースも充実している。ただし、目当ての本が貸し出し中だったりすると、すぐに読めないこともある。貸し出しの手続きをすれば、家に持ち帰ってゆっくり読むこともできるが、当然、期限までに返却しなければならない。
書店には、新刊を定価で販売している書店のほか、店舗ではなくインターネット上で販売しているネット書店(オンライン書店)、誰かが読み終わった中古の本を定価よりも安く売る(貴重な本の場合は定価よりも高くなることもある)古書店などがある。
図書館には、全国各地の市町村にあって地域の住民のために公開されている公共図書館、小・中・高等学校などにある学校図書館、そのほかに企業や各種団体、研究機関などが設置した専門図書館もある。
書店の数は徐々に減ってきていて、日本著者販促センターの調査によると、1999年に2万2296店あった書店数は2015年には1万3488店になった。一方、公共図書館はわずかずつ増加していたが、「曰本の図書館統計と名簿」という資料によると、2014年には43年ぶりに減少し、全国に3246館となっている。
書店と図書館にはどんな仕事がある?
書店で働く書店員と図書館で働く司書の両方に共通している仕事は、本を扱うことと、お客さまや利用者などの人と接することといえる。
どちらも、新しい本を注文したり、すでにある本や届いた本を管理・整理して棚にきれいに並べたりするところは似ている。ただし、書店ではお客さまの関心をひきつけて売れることを意識し、図書館では利用者に役立つものを探しやすく置くことを意識するという違いがある。
専門的な本や雑誌について聞かれることもあるので、書店員にも川書にも幅広い知識が求められる。お客さまや利用者に探している本の場所を案内したり、そこになければ手配して取り寄せたりするのも同じだが、書店では店や取次会社の倉庫、出版社などから取り寄せ、図書飾では区市町村内や別の自治体の図書館の蔵書から取り寄せることになる。
書店の場合は本を売っているので、レジで会計を行う。図書館の場合は本を貸し出しするので、カウンターで手続きを行う。
書店では日々、新しい本が入ってくるため、期限までに売れ残った本は取次に送り返す(返品)ことになる。図書館でも蔵書が増えすぎないよう、一定期間を過ぎた本や雑誌などは「リサイクルコーナー」などに置いて、無償で必要な人に提供していることが多い。
書店では、売りたい本を紹介するために、フェアやイベントを行ったり、popやポスターなどを作成したりすることも多い。図書館でも本に興味をもってもらうために、季節やテーマに合わせたフェアを企画したり、絵本や紙芝居の読み聞かせや映画上映会などのイペントを開催したり、館内の雰囲気を演出するための飾りつけをしたりしている。
書店員や司書は、一一人でも多くの人たちがよい本と出介うために、さまざまなアイデアを出して、努力を続けているといえる。
書店や図書館を取り巻く環境の変化
インターネットの普及もあって、2013年度の文化庁の調査では、日本人の47.5パーセントがコミックや雑誌以外の本を1ヵ月に一冊も読まないという結果が出ている。また、少子高齢化の影響で読者となる年齢層の人が減っていることや、ネット書店や電子書籍を利用する人が増えていることなどから、書店や図書館のおかれている状況は厳しい。
しかし、読書離れが叫ばれているなかでも、多くの人でにぎわっている書店や図書館はある。時代が変わっても、書店員や司書のもっとも重要な役割は訪れるお客さまや利用者を満足させることだ。
書店や図書館には、さまざまなジャンルの本がそろっていて、欲しいと思う情報や知識が得られたり、好奇心を満たしてくれたりする。また書店や図書館のなによりの魅力は、新しい発見ができること。時間があるときに、ふらりと立ち寄ってみて、たまたま気になるものが見つかることもある。目的のものとは違う本を追加で買ってしまったり、借りてしまったりした経験は誰にでもあるのではないだろうか。
はっきりと目的の本が決まっているわけではなくても、こういうものが読みたいという希望がある人も多いはずだ。そこで書店員や司書に声をかけて、自分の好きなジャンルの本や、知りたいことが書いてある本をすすめてもらえたらうれしいし、それが本のプロの仕事だといえる。
今後もさらにネット書店や電子書籍の利用は増加することが予想されるが、書店や図書館が消えてしまうことはないだろう。逆に、インターネットを活用して、イベントの告知をしたり、おすすめの本を紹介したりすることで、効果的な集客にもつながる。 SNS (ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などをきっかけにして交流が生まれ、お客さまや利用者の要望を知ることもできる。これからは、ネット環境もうまく活用して情報発信のできる書店員や司書が活躍していくだろう。
書店と図書館って、どんなところ?
書店と図書館には、本や雑誌がたくさん並んでいる。書店と図書館の大きな違いは、書店は本を売っているところで、図書館は無料で本を閲覧できるところだということ。書店では売れ残った本は新しく出た本と入れ替えられていくが、図書館には古い本から新しい本までを集めて、きれいに整理・保管するという目的もある。
読みたい本があるとき、「書店で買う」方法と、「図書館で借りる」方法のどちらを選ぶだろうか? 書店の本は購入すれば自分のものになるので、必要なときにすぐ読めるし、何度もくり返して読むことができる。「立ち読み禁止」という店も多かったが、最近では座って本を選べるスペースがあるところも増えてきた。一方、図書館の本はみんなのものなので、自由に読めるし、椅子やテーブルのある閲覧スペースも充実している。ただし、目当ての本が貸し出し中だったりすると、すぐに読めないこともある。貸し出しの手続きをすれば、家に持ち帰ってゆっくり読むこともできるが、当然、期限までに返却しなければならない。
書店には、新刊を定価で販売している書店のほか、店舗ではなくインターネット上で販売しているネット書店(オンライン書店)、誰かが読み終わった中古の本を定価よりも安く売る(貴重な本の場合は定価よりも高くなることもある)古書店などがある。
図書館には、全国各地の市町村にあって地域の住民のために公開されている公共図書館、小・中・高等学校などにある学校図書館、そのほかに企業や各種団体、研究機関などが設置した専門図書館もある。
書店の数は徐々に減ってきていて、日本著者販促センターの調査によると、1999年に2万2296店あった書店数は2015年には1万3488店になった。一方、公共図書館はわずかずつ増加していたが、「曰本の図書館統計と名簿」という資料によると、2014年には43年ぶりに減少し、全国に3246館となっている。
書店と図書館にはどんな仕事がある?
書店で働く書店員と図書館で働く司書の両方に共通している仕事は、本を扱うことと、お客さまや利用者などの人と接することといえる。
どちらも、新しい本を注文したり、すでにある本や届いた本を管理・整理して棚にきれいに並べたりするところは似ている。ただし、書店ではお客さまの関心をひきつけて売れることを意識し、図書館では利用者に役立つものを探しやすく置くことを意識するという違いがある。
専門的な本や雑誌について聞かれることもあるので、書店員にも川書にも幅広い知識が求められる。お客さまや利用者に探している本の場所を案内したり、そこになければ手配して取り寄せたりするのも同じだが、書店では店や取次会社の倉庫、出版社などから取り寄せ、図書飾では区市町村内や別の自治体の図書館の蔵書から取り寄せることになる。
書店の場合は本を売っているので、レジで会計を行う。図書館の場合は本を貸し出しするので、カウンターで手続きを行う。
書店では日々、新しい本が入ってくるため、期限までに売れ残った本は取次に送り返す(返品)ことになる。図書館でも蔵書が増えすぎないよう、一定期間を過ぎた本や雑誌などは「リサイクルコーナー」などに置いて、無償で必要な人に提供していることが多い。
書店では、売りたい本を紹介するために、フェアやイベントを行ったり、popやポスターなどを作成したりすることも多い。図書館でも本に興味をもってもらうために、季節やテーマに合わせたフェアを企画したり、絵本や紙芝居の読み聞かせや映画上映会などのイペントを開催したり、館内の雰囲気を演出するための飾りつけをしたりしている。
書店員や司書は、一一人でも多くの人たちがよい本と出介うために、さまざまなアイデアを出して、努力を続けているといえる。
書店や図書館を取り巻く環境の変化
インターネットの普及もあって、2013年度の文化庁の調査では、日本人の47.5パーセントがコミックや雑誌以外の本を1ヵ月に一冊も読まないという結果が出ている。また、少子高齢化の影響で読者となる年齢層の人が減っていることや、ネット書店や電子書籍を利用する人が増えていることなどから、書店や図書館のおかれている状況は厳しい。
しかし、読書離れが叫ばれているなかでも、多くの人でにぎわっている書店や図書館はある。時代が変わっても、書店員や司書のもっとも重要な役割は訪れるお客さまや利用者を満足させることだ。
書店や図書館には、さまざまなジャンルの本がそろっていて、欲しいと思う情報や知識が得られたり、好奇心を満たしてくれたりする。また書店や図書館のなによりの魅力は、新しい発見ができること。時間があるときに、ふらりと立ち寄ってみて、たまたま気になるものが見つかることもある。目的のものとは違う本を追加で買ってしまったり、借りてしまったりした経験は誰にでもあるのではないだろうか。
はっきりと目的の本が決まっているわけではなくても、こういうものが読みたいという希望がある人も多いはずだ。そこで書店員や司書に声をかけて、自分の好きなジャンルの本や、知りたいことが書いてある本をすすめてもらえたらうれしいし、それが本のプロの仕事だといえる。
今後もさらにネット書店や電子書籍の利用は増加することが予想されるが、書店や図書館が消えてしまうことはないだろう。逆に、インターネットを活用して、イベントの告知をしたり、おすすめの本を紹介したりすることで、効果的な集客にもつながる。 SNS (ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などをきっかけにして交流が生まれ、お客さまや利用者の要望を知ることもできる。これからは、ネット環境もうまく活用して情報発信のできる書店員や司書が活躍していくだろう。
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