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てらまち・ねっと



 「合併しない宣言」をし、住基ネットへの接続も拒んだ矢祭町。
 全国の自治体や議会、議員らの視察が相次いだ。
 ここ山県市の議会の多数改派も政務調査費を使って視察したという。
 広い部屋に各地からの視察者を一同に集めての「まとめて説明」という合理的な「やり方」。

 その当時の根本良一・前町長の時に助役、副町長を務め、昨年4月に無投票で初当選した今の町長が、先日の町議選の当選者に「お祝いのお金」を配るという公職選挙法違反。
 本人は辞めるつもりはないという。

 もらった議員が返した、ということで警察は黙認するのだろうか?

 では、もう一つの興味。
 昨年4月に「町長に当選したお祝いのお金」を渡した議員たちも黙認???

 「昨年4月に当選祝いとしてもらったお返し」というのだから、そのときに渡した議員も違反。「6人に渡そうとした」というのだから「6人の議員が町長に渡していた」、つまり6人が違反していたことになる。
 23日に当選したばかりの10人のうちの6人が・・・

 新聞記事から拾う。
 「2007年4月の町長選で無投票で初当選。『当選祝いをもらっていたのでちょうどよい機会だと思ってのし袋を書き換えて返した』」

 「町長は、金は私費から出したといい、額については『初当選した町長選でもらった当選祝いと同じ』」

 「町長当選時に(今回当選の複数の町議から)お祝いをもらったので、お返しのつもりだった。町では長い間、慣習」

 「陣営の選挙事務所に一升瓶を提げて行き、盛り上がるのが楽しみだったのに」

 「これまでは候補者が選挙民にお車代を出す違反が絶えなかっただけに、選挙が正常化したのも原因の一つ」

 「県警は公職選挙法(寄付行為の禁止)に抵触する可能性もあるとみて関心を寄せている」

公職選挙法(公職の候補者等の寄附の禁止)第199条の2 公職の候補者又は公職の候補者となろうとする者(公職にある者を含む)は、当該選挙区内にある者に対し、いかなる名義をもつてするを問わず、寄附をしてはならない。・・・

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「現金3万円と1万円」  「8人をまわり、6人に渡そうとした」
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)


●矢祭町長が当選者に金配る 日当制導入受けた町議選で  東京 2008年3月25日 11時28分
 議員報酬の日当制導入が決まった福島県矢祭町の23日の町議選後に、古張允町長(67)が当選者らに「当選祝い」として現金を配っていたことが25日、分かった。県警は、公選法違反の疑いもあるとみて調べる方針。

 25日に記者団の取材に応じた古張町長によると、23日夜、当選が決まった8人を訪問し、うち6人に現金入りののし袋を手渡そうとした。4人は断ったが1人が3万円、もう1人が1万円を受け取った。2人は書留で現金を返送したという。

 古張町長は「町長当選時に(今回当選の複数の町議から)お祝いをもらったので、お返しのつもりだった。軽率だった気もするが、町では長い間、慣習になっていた」と釈明した。
 矢祭町議選は定数10に対し、11人が立候補。現職6人、元職1人、新人3人が当選した。(共同)


●町議日当制導入の福島・矢祭町、「当選祝い」と町長が現金  2008年3月25日03時13分 読売新聞
 福島県矢祭町の古張允(こばりまこと)町長(67)が、23日に投開票が行われた同町議選の当選者に現金を渡していたことがわかった。

 県警捜査2課は公職選挙法違反(公職候補者等の寄付の禁止)の疑いもあるとみて調べる方針。

 古張町長によると、23日夜に当選者10人のうち8人の自宅を回り、1人に「当選祝い」として現金3万円入りののし袋を渡した。古張町長は町議、助役を経て2007年4月の町長選で無投票で初当選。「当選祝いをもらっていたのでちょうどよい機会だと思ってのし袋を書き換えて返した。やるべきじゃなかったと反省している」と話す。

 また、別の町議も当選祝いを受け取ったことを認め、古張町長が事務所に置いていったとする。2町議とも中身を見ずに、24日に書留で町長に返したという。
 同町では今回の町議選当選者から、議員報酬の日当制が導入されるため、全国的に注目された。

●当選祝い金 2008年3月26日 読売新聞
 矢祭町の古張允(こばりまこと)町長(67)が同町議選の当選者に現金を渡していた問題で、古張町長は、「当選祝い」として現金3万円を渡したことが明らかになっている町議だけでなく、別の町議2人にも現金の入ったのし袋を渡していたことがわかった。町民や町議からは、町長の責任を問う声が上がっている。

 古張町長や関係者によると、投開票日の23日夜、古張町長は当選者10人のうち、昨年4月に町長選で初当選した際に当選祝いを贈られた8人の自宅を回り、そのうち関係の深い6人には、自分がもらった当選祝いと同額の現金が入ったのし袋を用意。町議3人がのし袋を受け取った。1人は3万円で、2人は1万円だったとみられている。3人とも書留で町長に返したという。ほかの3人にも渡そうとしたが断られた。

 古張町長はこの日、報道陣に対し、「昔からの慣習で渡してしまった。軽はずみな行為だった」と反省を口にしたが、進退については「今のところ全く考えていない」と述べた。

 議員報酬の日当制導入で全国的に注目された今回の町議選では、金のかからないクリーンな選挙をアピールしようと、告示前の5日に、立候補予定者一同の名前で陣中見舞いや当選祝いを断る広告を地元地域紙に掲載していた。
 ある町議は当選祝いを贈る慣習があることを認めた上で、「手弁当でボランティアが手伝ってくれるなど今までとは違う選挙を実現しつつあったのに、これですべて台なしだ」と憤る。

 別の町議は、27日に予定されている臨時議会で、「なぜ今さらこんなことをしたのか。町長の考えを徹底的に追及したい」と話した。
 同町東館の主婦(58)は「お金をうまく使うための制度を始めたばかりのときに、お金の問題を起こすなんて」と首をかしげていた。

●議員報酬日当化 福島・矢祭新町議決まる  河北 2008年03月24日月曜日
 今月末に議員報酬の日当化に踏み切る福島県矢祭町の町議選が23日投開票され、新議員10人の顔触れが決まった。同町役場で24日あった当選証書授与式には、「クリーンでカネのかからない選挙」を勝ち抜いた晴れやかな顔が並んだ。

 昨年の12月定例会で日当化を提案した菊池清文さん(62)は最下位で4回目の当選を果たした。「矢祭の議会改革は何だったのかと、笑いものになるところだった」と苦笑。「選挙カーで名前を連呼する時代は終わった。今後は(公選法を改正して)選挙期間中に候補者討論会を開けるようにすべきだ」と語った。

 日当化に最後まで反対した圷(あくつ)豊明さん(74)は9位で9回目の当選。「落選したのと同じだ。3人の新人が上位を独占したのは、町民が清新な議会運営を期待しているからだ」と厳しい見方を示した。

 鈴木正美さん(50)は新人ながらトップ当選を果たした。「選挙費用は法定上限額(約153万円)の3分の1で済んだ。新しい選挙スタイルを町民に提示できたと思う」とにっこり。日当制については「報酬の支給基準が不明確な点があり、運用の仕方を議論し直す必要がある」と話した。

 投票率は88.22%と、前回(91.21%)に比べ約3ポイント低下。なぜ下がったかははっきりしないが、「これまでは候補者が選挙民にお車代を出す違反が絶えなかっただけに、選挙が正常化したのも原因の一つ」とみる陣営もあった。

 11人の立候補者一同が告示前、陣中見舞いや当選祝いの謝絶を申し合わせたことについては「陣営の選挙事務所に一升瓶を提げて行き、盛り上がるのが楽しみだったのに」と話す旧態依然の選挙民もいた。

 今回不出馬だった片野隆議長(61)は「古い慣習と決別する過渡期の選挙だった。選挙民の意識は簡単には変わらない。今後、議会や選挙の正しい在り方を、町民と議員が共に考えていかなければならない」と語った。

●矢祭町長が町議に現金 「当選祝いの返金」  朝日2008年03月25日11時51分
 福島県矢祭町の古張允(まこと)町長(67)が、23日に投開票された町議選の当選者に当選祝いとして現金を渡していたことが、25日わかった。古張町長は「町長選の際にもらった当選祝いの返金」と話している。県警は公職選挙法(寄付行為の禁止)に抵触する可能性もあるとみて関心を寄せている。
 今回の町議選で当選した議員には報酬の日当制が初めて導入されるとして話題を集めていた。告示前には候補者有志が当選祝いなどを断る意見広告を地域紙に掲載。「カネをかけない選挙」がスローガンになっていた。

 古張町長によると、23日夜、当選した10人のうち、初当選者を含む8人の自宅を回り、うち4人に現金を入れたのし袋を渡した。2人は受け取りを拒んだが、ほかの2人は、それぞれ3万円と1万円を受け取った。受け取った2人からは24日に「現金書留で返した」と連絡があったという。

 古張町長は、金は私費から出したといい、額については「初当選した町長選でもらった当選祝いと同じ」と説明。「田舎の町なので義理を返したつもりだったが、うかつだった。今になって思えば不適切だった」と話している。
 古張町長は、「合併しない宣言」をし、住基ネットへの接続も拒んだ根本良一・前町長のもとで助役、副町長を務め、昨年4月に無投票で初当選した。

●町長が現金の「当選祝い」=日当制導入の矢祭町議に-福島  時事 2008/03/25-13:57
 全国初の議員報酬日当制を導入する福島県矢祭町の古張允町長(67)が、23日に投開票された町議選の当選者に対し、「当選祝い」として現金の入ったのし袋を渡していたことが25日、分かった。公職にある政治家らが選挙区内の者に寄付をすることは公選法で禁じられている。

 関係者によると、古張町長は23日夜、当選町議2人にそれぞれ3万円と1万円を渡した。町長当選時に受け取ったお返しだったという。
 同町長はほかの町議にも、のし袋を渡そうとしており、うち1人によると、古張町長は同日午後10時ごろ、町長の名前の入ったのし袋を持って選挙事務所を訪れたという。

 この町議は現金だと思って受け取らず、他の議員も返却したとみられる。
 同町は昨年12月に議員報酬を1日3万円の日当制とする条例を制定し注目されている。今回の町議選では、各候補者がお金のかからない選挙を申し合わせていた。

●町長が町議当選者に現金配る、「日当制」導入の矢祭町  janjan. 2008/03/25
 福島県矢祭町で、古張允町長(67)が23日に投開票された町議会議員選挙の当選者に「当選祝い」として現金を渡していたことがわかった。

 古張町長の話によると、当選者10人のうち8人の自宅をまわり、うち4人に現金を渡した。4人のうち、2人が3万円、1万円をそれぞれ受け取り、ほかの2人は受け取らなかった。現在、警察が公職選挙法違反(公職候補者等の寄付の禁止)の疑いがあるとして、事実関係を調べている。

 古張町長は昨年4月の町長選挙に無投票で初当選した。矢祭町議会は今回の選挙で当選した議員から「日当制」が導入されることで全国的に注目を集めていた。

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