古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

株価の話

2011-03-10 | 経済と世相
3月1日の中日夕刊「相場観」なるコラムに面白い記事が載りました。

 【平均株価の二つの騰落幅を比べ、気になっていたことを検証した。

① 前日比の騰落幅(=当日始値―前日終値)

② 当日の騰落幅(=当日終値―当日始値)

で、結果にちょっと驚いた。

①は東京市場が引けてから翌日市場が開いた時までの騰落幅で、・・・「海外要因」での株価の変動ということになる。2は当日の場中のどちらかといえば「国内」の要因による変動ということになる。

 昨年8月末の安値から先々週末の平均株価は2018円上昇したが、それぞれの累積の騰落幅は①が1966円。②が52円だった。

 結果としてはわれわれが寝ている間に欧米の経済指標や金融市場の動き、より具体的にはニューヨークの株価や円レートの動きなど「海外要因」を主に上昇した相場であった】



つまり、日本の株価は、海外の風まかせということ。なぜそうなるか?というと、二つの原因が考えられる。一つは、東京市場へ参入している投資家は海外投資家が多い。もう一つは、政府が輸出優先策を採ってきたため、実態経済で、海外経済の動きに日本経済が連動する。

 ここでは、前者について調べてみました。東証の開示情報サービス(左欄のブックマークからアクセスできます)http://www.tse.or.jp/listing/disclosure/index.html

から[マーケット情報]→[統計資料]→[投資部門別売買状況]→[株券]と見ていく。たとえば月報で見てみる。売り・買いとも6割強が海外投資家に占められていることがわかる。
 それにしても、日本の市場で取引している人の6割が外国人というのは、国際化が進んでいるということか、国民が貧乏になって、株式を買う人がいなくなったということか?