古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

金メダルがなかった

2009-02-02 | 水泳
 一日は、日進市の口論義(こうろぎ)運動公園プールのマスターズ水泳大会(中日スポーツ主催)に出場しました。

 小生の出場する100mバタフライは、予定時刻が3時50分頃ですから、午後出かければ十分間に合います。11時に、いつもの名古屋ドーム前の東プールに行って、900mばかり、泳ぎました。会場のプールでは、混雑して練習はよく出来ないだろうと思ったのです。12時過ぎ地下鉄に乗り、藤が丘へ。リニモに乗り換え7分、「長久手古戦場跡」駅。 駅から口論義公園までは徒歩10分足らずでした。1時前到着。

 東プールで顔なじみのIIDAさんが、「200mと100mで日本記録を目指す」と言っていた。200mは終わっているから、日本記録は出たかな?と速報板を見に行く。

 2分17秒台で「55歳区分日本新記録」と出ている。「さすが!」

 受付でプログラムを見せてもらうと、100mバタの70歳区分は小生ともう一人滋賀県の人が出場になっている。彼の申告タイムは2分3秒。私は2分18秒で申告した。

「15秒の差では頑張ってもかなわない。まぁマイペースで2位を貰うか」

暫らく二階の観覧席で見ていようと、階段を上り始めたら「あっ、NOZUEさん」と呼びとめられる。建物は満員で、階段に腰を下ろしている人が大勢いたが、そこにHORIさんがいた。2年ぶりぐらいかな?以前、県体育館で一緒に泳いでいたが、ご主人が入院されて、止められた。「主人が元気になったので、また始めることにしたの。今日は100m背泳」と言う。再会を祝って、しっかり握手。

二階へ行くと、中央の一番良い席を「泳愛クラブ」の面々が陣取っている。IIDAさんが会長を務めるクラブだ。最前列にいたIIDAさんに手で挨拶を送り、面々の後ろに坐らせてもらう。

1時間ほど見ている。100m自由形になる。最後の組の第一コースにIIDAさんが出場。フィニッシュの後「1コース、IIDA君、59秒67は55歳区分の日本新記録です」の放送。周りの「泳愛クラブ」面々がいっせいに拍手した。

支度しようか!一階に下りて着替え、プールサイドへ。時間が来て、召集所へ行く。

1組の2コースです。3コースが、かのSATOH KENさん(75歳)だ。4コースがOHSAKIさん。「NOZUEさん、お元気ですねえ」と挨拶してくれる。大会の時だけ逢うのだが、いつも同じ言葉をかけてくれる。彼は60歳だと思っていたが、今年は65歳で出ている。5コースも65歳。6コースが滋賀県の70歳選手の筈だが来ない。欠場のようだ。すると、70歳区分は小生のみ。

「ヨーイ、ピー」で飛びこむ。「冷たい!」と思った。水温が冷たいと思った時は記録が良い。若しかするとベストが出るかも?と、懸命に腕を回した。ところが50mターンで一寸ミスった。ここでタッチだ!と腕を回して手をいっぱい前に伸ばしたが、数センチ届かないのだ。身体がぐらっとバランスを崩して右手が先に壁に触った。バタと平泳ぎは同時タッチでないと反則になる。右手をそのまま動かさないようにして左手を伸ばし触った。

ターンしながら「もしかすると反則をとられる?」と思ったが、行くしかない。懸命に腕を回した。二掻き一呼吸だ。フィニッシュ!上がって記録員に聞くと2分16秒60.

ベスト記録に0.42秒届かなかった。ターンで、もたもたしなければ自己ベストだったのに。速報を見に行くと「70歳区分 1位」と出ている。「反則はなかった」。

さて着替えして帰ろうかと、受付に行く。T女史がいた。県体の仲間だ。ボランテイアで受付をやっていた。「こんにちわ」と声をかけたら、何も言わないうちに私の記録賞をくれた。

「入賞メダルはないの?」

「今回は記録証だけ。メダルはないの」と言う。記録証ではタイムだけで順位もない!

経費節約らしい。サブプライムローン危機が、私の金メダルまでなくしてしまうとは、想定外だった。

孫が来た時に見せて「オジイチャンもガンバッテルンダ!」と、自慢するつもりが当てが外れた。多分、3日の中日スポーツに名前が載るだろうから、コピーして入賞の証拠を残そう。

外へ出て、駅まで歩こうとしたが、「さてどちらの道から来たかな?」我ながら、方向音痴です。

うろうろしていたら、顔なじみの背泳のMANOさんが出てきた。「駅はどっちの道だった?」と聞くと「ここに待ってらぁ。オレ車で来たから送ってあげる」。水泳をやってて良かったと思うことは、水泳仲間が沢山できたことだ。

車に乗り込むと、「どこまで送ればいい?」「地下鉄の駅ならどこでも」「OK」。

一社の駅前まで送ってもらいました。以上、1日の私の水上運動会の顛末でした。

追伸:4日の中日スポーツに、中スポマスターズ水泳大会の優勝者の氏名とタイムが載っていました。
 スポーツ新聞に優勝者として紹介されたのは生まれて初めて!長生きはするものですね。