古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

弘山力走

2006-03-13 | マラソン
 「女子マラソンがくると、名古屋に春ですね」昨日、エレベータの中で隣人が言っていた。
住宅の周辺を三回まわる、このマラソン、住人の毎年の楽しみです。
ところが、昨日と打って変わって今朝は朝から雲が重く空を覆っている。
9時ごろポツポツ降りだした。小生の記憶では、名古屋国際女子マラソンが雨だったことは一度もない。さて、この雨は選手にどう影響するか?
 ’98年の高橋Qちゃん、02年の野口みずきと、オリンピックの2年前の名古屋を制した選手がオリンピックで金メダルの栄冠に輝いた。二度あることは三度あるというが、さてどうかな?
 「84年の第一回から雨に降られたことは初めてです」
 12時、放送が始まると、アナウンサーが言っている。やはり!
 12時10分スタートすると、下馬評大本命の渋井選手(三井住友海上、那須塩原市出身)がいきなり飛び出した。50m、100m、200mと引き離していく。これはぶっちぎりかな?スタートから1時間TVを見てから、下に下りる。雨は止んでいる。この程度なら、雨はマラソン選手にはまったく支障ないだろう。風もない。
 道路はコースの中間点手前です。すぐ先導車が来た。
「先頭選手は市役所交差点です」のアナウンス。
 間もなく、渋井選手。あっという間に走り去る。二番手の弘山選手とペースメー
カーは大分離れてやってきた。「こんなに離れたことってなかったなー」と群集の間から声が出る。
 見送った後、今度は名城周回の終わる交差点に回る。この辺りは25Km過ぎ。
続々、名城周回に入る選手が走ってくる。時計を見ると、1時半。スタートから
1時間20分で、およそ20Km走っているから一般ランナーでもたいしたものです。
惜しみ無く拍手を送りました。
 間もなく周回を終えた渋井選手。相変わらず2位以下を大きく引き離している。
この後、道路の反対側に移動して折り返してくる選手を待ちます。
30Kmを過ぎた地点です。
 やはり、ぶっちぎり。これは決まりかな?
 1時間街頭で見てから、家に戻りました。TVを見て「ええっ」と吃驚。
「弘山が迫っています。これは勝負は分かりませんね」というアナウンスだ。
場面は35Km地点だ。あれだけ離れていたのに、TV画面では、間近に見える。
逃げる渋井、懸命に追う弘山。これは名勝負になると思った。
 後1Kmで弘山が渋井を捉えた。こうなうとトラックランナー出身の弘山が強い。
トップでゴール。応援していた渋井の同僚土佐選手のゆがんだ表情をカメラが捉えた。
 走っても、走っても、後一歩で優勝できなかった弘山選手、「15年目で念願達成」とTVの字幕が出る。37歳のベテランランナーに拍手!
 レース前は、渋井選手が優勝して、次のオリンピックは2時間20分をきる3人の日本娘が揃い踏みかな?と思ったのですが・・・・一度も後を振り返らなかった渋井さん。この経験を踏み台にさらに飛躍して欲しい。
 06年の名古屋国際女子マラソンでした。