Motoharu Radio Show #020

2009年10月07日 | Motoharu Radio Show

2009/10/06 OnAir - 1st Week
01.佐野元春:月夜を往け
02.Donavon Frankenreiter:Too Much Water
03.Ry Cooder:3 Cool Cats
04.Herbie Hancock:Stitched Up (feat. John Mayer)
05.Mayer Hawthorne:Make Her Mine
06.Sara Watkins:Any Old Time
07.The Beatles:Nowhere Man
08.The Beatles:Girl
09.The Beatles:Here, There And Everywhere
10.The Beatles:She Said She Said
11.The Beatles:We Can Work It Out
12.The Beatles:Rain
13.The Beatles:She's Leaving Home
14.The Beatles:Mr. Moonlight
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■内容の一部を抜粋
・月夜を往け
10月3日は中秋の名月だったということで元春のレコードの中から「月夜を往け」。

・Too Much Water
「生活の中心はいつもサーフィン サーフィンがあっての音楽」と歌っているドノヴァン・フランケンレイターの曲。

・3 Cool Cats
来月11月、ニック・ロウと一緒に来日公演を行うライ・クーダー。「3 Cool Cats」のオリジナルはコースターズ。
この「3 Cool Cats」はビートルズも取り上げている。1962年、デッカ・レコードのオーディションのためにこの曲をレコーディングしたが、オーディションに不合格となりデッカからデビューできなかったというエピソードがある。

・Stitched Up
ハービー・ハンコックとジョン・メイヤーの共演。

・Any Old Time
サラ・ワトキンスの「Any Old Time」はジミー・ロジャースのカヴァー。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は「Be Good Cafe」。1999年に発足したNPO法人。4年前から神奈川県小田原市でみかん農園の再生活動、オレンジ・プロジェクトに取り組んでいる。後継者問題で放置された農園を引き継ぎ月に一回ほど草むしりや剪定、収穫を行っている。気軽に農業体験ができるとあって毎回20人以上のボランティアが参加し、リピーターも増えている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月10月の「3PICKS!」はビートルズのモノラル・ボックス『THE BEATLES IN MONO』、Phish『Joy』、そしてモンスターズ・オブ・フォーク『Monsters Of Folk』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。

・ビートルズ・モノラル・ボックス
番組後半は『THE BEATLES IN MONO』の特集。当時の人たちの耳でビートルズを聴いてみるというのがビートルズをモノラルで聴く意味だと元春。'60年代、音楽を聴くのはAMラジオが中心だった。AM放送はモノラルだし、普通の家庭にあるレコード・プレーヤーもモノラルだった。だからレコード作りはモノラルで仕上げるのが当たり前だった。今回、ビートルズをモノラルで聴いて元春はひとつの新しい発見があったという。
「それはビートルズというのは単なるポップ・バンドではなく、かなりラウドなハード・ロッキン・バンドなんだなということです。今更何を言ってるんだと言われそうですが、このモノラル・ミックスを聴いてみると、ギターの音、ジョン、ポール、ジョージの声、そしてダビングしたタンバリンやキーボードの音、とにかくとてもエッジが効いています。そして僕が今まで聴いていたステレオ・ミックスよりも力強く聴こえる。これ凄いなと思いました。たぶんこのモノラル・ミックスはビートルズの面々がレコーディング・スタジオで聴いていた音にかなり近いと言えます」と元春。
よく人からビートルズのどのアルバムが好きですかと訊かれるそうだが、元春は'60年代の中盤に出したアルバム『Rubber Soul』と『Revolver』の2枚を挙げるそうだ。
「とにかくこの2枚のアルバムには僕が好きなビートルズがいっぱい詰まっています。ソングライティング、バンドの演奏、ジョン、ポール、ジョージの歌声、どれをとっても満足できます。今回モノラル・ミックスのボックスが出るということで、僕は個人的に楽しみにしていたのは、僕の好きな2枚のアルバム『Rubber Soul』、『Revolver』、このアルバムのモノラル・ミックスが聴けるということ、つまり当時出たレコードにかなり近い印象でアルバムの曲が聴けるということ、これを楽しみにしてました」と元春。

・Rubber Soul
アルバム『Rubber Soul』から「Nowhere Man」と「Girl」の2曲をオンエア。
「Girl」、ポールはこの曲のコーラスはビーチボーイズのパロディだったと話しているそうだ。逆にブライアン・ウィルソンは『Rubber Soul』を聴いて刺激を受けて『Pet Sounds』を作ったという。
『Rubber Soul』が出た1965年にビートルズはニューヨーク、シェア・スタジアムでロックンロール史上初めてのスタジアム・ライヴを行っている。翌年、1966年には新しいアルバム『Revolver』のレコーディングをはじめる。

・Revolver
最初にレコーディングされたのは「Tomorrow Never Knows」。それまでのビートルズのイメージを覆すような実験的なサウンド。ポールが当時、イギリスのアンダーグラウンドで流行っていたアヴァンギャルドな音楽に興味を持っていて、そのことをジヨンに教えたらジョンが刺激されてしまったのだという経緯があるという。アルバム『Revolver』はただバンドのライヴ演奏を録音するだけではなく、いろいろな音響機材を使ってユニークなサウンド作りをしていた。誰も聴いたことのないような斬新な音楽、ビートルズはそれまで流行歌だったロックンロール音楽をアートに変えていった。
アルバム『Revolver』から「Here, There And Everywhere」と「She Said she Said」の2曲をオンエア。
「She Said she Said」のレコーディングのとき、バンドがけんかして、レコーディングの途中でポールが外に飛び出したため、ベースはジョージが弾いているという。

・We Can Work It Out
「Day Tripper」と両A面シングルでリリースされた。
バースの部分をポールが作って、コーラスの部分をジョンが作ったという。

・Rain
シングル「Paperback Writer」のB面としてリリースされた。
リンゴ・スターはこの曲のドラミングを自分の生涯のベスト・プレイだと言ってるそうだ。

・She's Leaving Home
最高のポップ・レコード『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』から。

・Mr. Moonlight
「中秋の名月にちなんで」と元春。

・番組ウェブサイト
「番組では引き続き曲のリクエストを募集しています。思い出の曲、聴いてみたい曲などあったら番組ウェブサイトを使って送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
コメント
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