Sunday Song Book #1450

2020年07月26日 | Sunday Song Book

2020年07月26日プレイリスト「ストリングスで棚からひとつかみ」
1. 十字路 / 山下達郎 "ポケット・ミュージック" '86
2. [ DON PEAKE? ]LET THE MUSIC PLAY / BARRY WHITE '75
3. [ THOM BELL ]GHETTO CHILD / THE SPINNERS '73
4. [ JIMMIE HASKELL ]LADY HONEY / PAN "PAN" '73
5. [ BOBBY MARTIN ]ME & MRS.JONES / BILLY PAUL '72
6. [ DON SEBESKY ]SHE WAS TOO GOOD TO ME / CHET BAKER "SHE WAS TOO GOOD TO ME" '74
7. [ 服部克久 ]BE MY LOVE / 山下達郎 "SEASON'S GREETINGS" '93
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
世情は相変わらず混沌としている。また騒然としている。天候もまだ梅雨明けしない。東京もよく降って、その割に温度があまり下がらず、湿度が高いので身体を壊しやすい梅雨。それに加えてウイルス。もっと身体壊しやすいやつがいる。「くれぐれもみなさん、引き続きお気をつけくださいませ」と達郎さん。
今週木曜日に行われる「TATSURO YAMASHITA SUPER STREAMING」のミックスダウン、マスタリング、MAが終わって、いろいろとバタバタとしたけれど準備が整いつつあるとか。

・ストリングスで棚からひとつかみ
番組はスタジオで元のように行えているそうだ。先週に引き続き「ストリングスで棚からひとつかみ」。先週はアカデミックなストリングスものだったが、今週は歌もののバック、特にR&Bの歌もののバックの流麗なものを持ってきたとか。先週と同じようにストリングスでも甘く優しいようなやつだけじゃなく、景気のいいのも含めつつ、ストリングス主体の曲でなるべく歌ものを選んで。

・十字路
雨がしつこいので雨の歌。「九州地区、特に熊本のみなさんはまた水の被害がまたたくさん出ています。心よりお見舞い申し上げます。くれぐれもお身体お大事に。それでも雨の歌」と達郎さん。もうすぐリマスター再発される1986年のアルバム『POCKET MUSIC』に収録されている「十字路」。「こんなような情緒の雨の歌が普通に歌える、そういうような気候に戻ってほしいなという願いを込めまして」と達郎さん。

・LET THE MUSIC PLAY
ストリングスといえばまずはバリー・ホワイト。バリー・ホワイトの全作品の中で達郎さんのNO.1は「LET THE MUSIC PLAY」。1976年、全米ソウル・チャート4位。珍しくブラスが入ってない。達郎さんはジーン・ペイジのオーケストレーションだと思っていたが、シングルのクレジットはアレンジ&コンダクトはバリー・ホワイト単独だったとか。それでアルバムの方を見てみると、スペシャル・サンクスとしてドン・ピークのクレジット。ドン・ピークはギタリストでレッキング・クルーのメンバー。「たぶんドン・ピークに頼んで、このバリー・ホワイト風にですね、仕上げたというのが大体。でも素晴らしいストリングスのアレンジメントでございます。躍動感あふれる」と達郎さん。

・GHETTO CHILD
今日の前半はR&B関係のアレンジャー。となるとなんといってもトム・ベル。スピナーズの「GHETTO CHILD」もブラスの役割が少ない、弦の顔立ちがはっきりしている曲。1973年、全米ソウル・チャート4位。ゲットーで疎外感を味わっている少年たちへの応援ソングとして有名な曲。トム・ベルの作曲、プロデュース、アレンジ。シグマ・サウンドでのレコーディング。エンジニアがジョー・ターシャ。ヴァッキングは最全盛期のMFSB。

・LADY HONEY
続いてジミー・ハスケル。パンの1枚だけのアルバム『PAN』(1973年)はアコースティックのサウンドがすごくきれいな一枚。日本で大変な人気があるけれど、アメリカでは全くでかすりもしなかった。その中から「LADY HONEY」。「間奏のストリングスの美しさ」と達郎さん。

・ME & MRS.JONES
またフィラデルフィアに戻って。フィラデルフィアといえばストリングスのオーケストレーションはトム・ベルと並んで大アレンジャー、ボビー・マーティン。2013年に惜しくも亡くなっている。1972年にフィラデルフィア・サウンドが一世を風靡するとば口の大ヒット曲。ビリー・ポールの「ME & MRS.JONES」。1972年、全米ソウル・チャートNO.1、全米NO.1のミリオンセラー。不倫の歌として大変に有名。

・今後の予定
来週は「珍盤・奇盤特集」を予定していて二週間くらいやってみようかなと思ってるそうだ。もしかしたらちょっとズレるかもしれないが、その場合は「納涼リクエスト大会」。

・メール
リクエスト、お便りはハガキとメールで受付。
TFMのウェブサイトに番組のリクエスト・フォームを開設。
https://www.tfm.co.jp/ssb/

・TATSURO YAMASHITA SUPER STREAMING
「さて、いよいよ今週7月30日木曜日ですね、私の初めての映像配信ライヴ、TATSURO YAMASHITA SUPER STREAMING。7月30日の木曜日20時にスタートになります。たくさんのご応募本当にありがとうございます。みなさまのご期待に応えるべくスタッフ一同努力しておりますが。チケットお買い求めいただきましたみなさまに、繰り返し申し上げておりますが、いわゆる普通の配信と違いまして、見逃し配信、それからアーカイヴの設定はございません。本当のリアル・ライヴとおんなじようにですね、一期一会の設定でございます。ですので、お一人お一人開演時間に合わせましてご準備よろしくお願いします。19時からログインできますので、お早めにログインいただきますとうれしいです。私のいつものライヴとおんなじようにですね、開演前のBGMちゃんと流れておりますので、それでもお聴きになりながらお願いします。ただいろいろ従来と違いまして配信ですと権利関係がうるさいんです(笑)、音のね。ですのでそういうものがちゃんとクリアできてる音源があんまりないので(笑)、気持ちですけれども、でも十分にいつものライヴの雰囲気ではありますので。
このMUSIC/SLASHという私のライヴを配信してくれてる会社は最高音質に拘っておりますので、視聴者のみなさまに多くご負担をおかけしているようです。ですが最高音質と、それからセキュリティの確保という、そういうものの趣旨をご理解いただきまして、何卒よろしくお願い申し上げます。視聴環境、視聴方法など詳しくはMUSIC/SLASHのツイッター、オフィシャル・アカウントに細かな情報アップされております。いわゆるFAQですね、がございますので、そこに詳しく具体的に書かれております。私の山下達郎オフィシャルサイト、ここからMUSIC/SLASHのリンク貼ってございますので、もしくはGoogleとかでMUSIC/SLASH入れていただければ一発で入れますので、そちらを何卒併せてご確認ください。
で、今回は初めての試みなので配信用に計画されたライヴではございません。ですがミックスダウン、リマスター、そういうような作業を完璧を期してやっておりますので、満足いただける音質を目指して目下やっておりますのでご期待ください。
これは私の個人的な意見なんですけれど、ネットでのリアル・ライヴというのはあまり意味がないんです。例えばNHKの紅白歌合戦みたいな、膨大なインフラの中で、テレビの歴史に裏打ちされた膨大なインフラの中でしたら、事故がありませんけれど、ネットというのはかなり不安定なメディアなので、やっぱり無修正のそれ用に設定されたライヴを、であればそれをミックスダウンちゃんとしまして、リマスターして、ネットで配信されるクオリティに沿ったですね、音質向上を努めるのが今のネット配信のですね、僕はベストなウェイだと思いますので、修正とかそういうのしなければ(笑)、いいので一発勝負でガチンコですけれども、でもバランスとかミックスのそうしたクオリティは必ず確保しなきゃなんないという、そういうような意図でこれからやっていきますので、この先一発勝負、いつものライヴのセットでやれるように、ここから先計画していきたいと思いますので、まずは取っ掛かりでございますので、全ては初めてなのでよろしくお願いします。というわけで長くなりました。今週木曜日の配信当日楽しんでいただければと思っとります。何卒よろしくお願い申し上げます。お待ち申し上げております」と達郎さん。
内容など詳しくは山下達郎オフィシャルサイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/news/#news-000118
https://musicslash.jp

・SHE WAS TOO GOOD TO ME
後半はちょっとまったりとしていきたいとのこと。先週はクラウス・オーガマンの仕事を聴いてもらったが、今週はドン・セベスキー。この人も大御所でジャズの方が圧倒的に多い。CTIとかウェス・モンゴメリーとか。歌ものだったらなんといってもドン・セベスキーだったらチェット・ベイカー。チェット・ベイカーが長いドラッグのダメージから復帰した1974年にCTIから出したアルバム『SHE WAS TOO GOOD TO ME』のアレンジとコンダクトがドン・セベスキー。リチャード・ロジャース、ロレンツ・ハートの「SHE WAS TOO GOOD TO ME」。

・BE MY LOVE
もともと服部克久さんの追悼からアイディアを得たので最後は服部先生のアレンジの曲。1993年のクリスマス・アルバム『SEASONS GREETINGS』から「BE MY LOVE」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/
2020年08月02日は「珍盤・奇盤特集」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする