2012年03月18日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. ヘロン / 山下達郎 '98
2. CAN'T HIDE LOVE / EARTH, WIND & FIRE "GRATITUDE" '75
3. I WANNA BE FREE / THE MONKEES "THE MONKEES" '66
4. NINE OUT OF TEN TIMES / PAUL KELLY '66
5. ALL OUR PAST TIMES / THE BAND "THE LAST WALTZ BOX" '02
6. JUST LIKE IN THE MOVIE / CARESS "CARESS" '77
7. YOU'RE MY LADY / THE GENTLEMEN FROM NEW YORK CITY '86
8. ブーメラン・ベイビー / 山下達郎 "COZY" '98
----------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
全国ツアーの真っ只中。2/3消化して先々週から先週は宮崎、大分、鹿児島と九州の南部をやってきたそうだ。
「いやー、しかし宮崎、大分、鹿児島。各地、異常なほどの盛り上がりでございまして(笑)。なんか三十代の頃のライヴのような、お客さんもみなさん元気でございます。盛り上がってありがとうございました。また、よろしくお願いします(笑)。昨日、今日はNHKホールでございます。今年の、今回のツアーはNHKホールは昨日、今日だけでございます。あとは全部中野のサンプラザでございますが。土日でございますのでたくさんのお客さんいらっしゃっていただけるはずでございます。土日がNHKホールなので今日も前倒しで録っております。昨日はちゃんといってるはずです。おかげさまでここのところ、ちょっと声のほうが大分いいのでですね、うまくいってるはずでございます。今日も引き続きNHKホール、お待ち申し上げております。このNHKホールが終わると今週は博多です。木金ですから22日23日になりますが博多のサンパレスでございます。そのあと長崎へと向かって参ります。いよいよ九州もラストスパートでございます。博多のお客さま、お待ち申し上げております」と達郎さん。
・ヘロン
春先になるとこの曲へのリクエストが増えるそうだ。1998年の曲。
・棚からひとつかみ+リクエスト
今週はレギュラー・プログラムの「棚からひとつかみ」にリクエストをまぶして。最近のオールディーズもののCD再発ものに、リスナーからのリクエストをいろいろと取り混ぜて。
・CAN'T HIDE LOVE
今月ソニーからアース、ウインド&ファイアの全タイトルが紙ジャケ、Blu-Spec CDでリイシューされた。紙ジャケなので限定盤とのこと。高品質CDだが中身は日本にあるサブ・マスターを使用しているので劣化が少ないそうだ。「音が良くて日本のリマスターなので無理のないリマスターです」と達郎さん。「CAN'T HIDE LOVE」は1975年の2枚組アルバム『GRATITUDE』に収録されている。ABC面がライヴで、残りのD面がスタジオ録音。このスタジオ録音からのシングル。アルバムは1975年に全米1位を3週間続けた。そしてこのアルバムは達郎さんのオーディオ・チェックのアルバムだとか。いつもアースをかけてアナログのプレーヤーのアンプをチェックしているという。
・I WANNA BE FREE
モンキーズのデイビー・ジョーンズが亡くなった。1966年のファースト・アルバム『THE MONKEES』の3曲目に入ってる「I WANNA BE FREE」邦題は「自由になりたい」。ボイス&ハートの作品。アルバムは13週間1位。
・NINE OUT OF TEN TIMES
マイアミ出身の黒人ソウル・シンガー、ポール・ケリーのシングル・コレクションが出た。'70年代以降は作曲家、プロデューサーとしてのほうが有名だが、'60年代から'70年代の初めまではシンガーとしてたくさんのシングルを出していた。1966年のシングル「NINE OUT OF TEN TIMES」が日本ではいちばん有名というか人気が高い曲。
・ALL OUR PAST TIMES
ザ・バンドにリクエスト。2002年の『THE LAST WALTZ BOX』から「ALL OUR PAST TIMES」。エリック・クラプトンの1976年のアルバム『NO REASON TO CRY』に収められていたリック・ダンコとの共作曲。この曲をザ・バンドと一緒にラスト・ワルツのステージ上で演奏したヴァージョン。
「しかしザ・バンドは演奏がうまいですね、これ本当に。この歳になって聴くと深さといいましょうか、本当の音楽っていう、そういう感じがします」と達郎さん。
・今後の特集
4月にオリジナル・ヴァージョン特集の番外編でドゥーワップ編。ドゥーワップはスタンダードを元ネタにしているものが多く、そのスタンダードの源流を探ってゆく。1930年代まで遡るものもあるそうだ。そしてそろそろ珍盤奇盤もやりたいそうだ。ネタも揃ってきたという。
・ヴェンチャーズ
リスナーから「達郎さんが好きなヴェンチャーズのアルバムがあれば教えて下さい」というお便り。
ヴェンチャーズはなんでも好きなんだそうだ。生まれてはじめて買ったアルバムがヴェンチャーズの『THE VENTURES IN SPACE』だったとか。『THE VENTURES IN SPACE』、『KNOCK ME OUT』、『THE FABULOUS VENTURES』、『SURFING』の4枚だったらどれでもいいと達郎さん。
同じリスナーから「レコードの保管用のビニールは糊付きですか? 糊なしですか?」という質問。
「そんなこと訊いてどうする? 糊なしですね。通気を良くするといいましょうか。全部ビニールは入れないと気が済まない人なので(笑)」と達郎さん。
・JUST LIKE IN THE MOVIE
上の質問をしたリスナーからのリクエスト。コレスの1977年に発売されたアルバム『CARESS』。いわゆるスイート・ソウルものだが正体が全くわからないグループ。プロデュースはパトリック・アダムスなのでニューヨークのレコーディング。'80年代には高値で取引されていたが今はCD化されている。
・YOU'RE MY LADY
いわゆるスイート・ソウルもの。P-VINEからジ・アルティメッツというヴォーカル・グループとトピックスというヴォーカル・グループのCDが紙ジャケで発売された。この紙ジャケを2種類を買うと45回転のアナログ・シングルがもらえたそうだ。アルティメッツ、トピックス関連のニューヨーク・シティというグループのシングル。B面はザ・ジェントルメン・フロム・ニューヨーク・シティというクレジットでレコーディングしていて、それが「YOU'RE MY LADY」という曲。リード・ヴォーカルはアルティメッツのリード・ヴォーカルのネイト・ヘイデンという人で、1969年のソースを1986年にザ・ジェントルメン・フロム・ニューヨーク・シティと名前を変えて、同じプロデューサー、同じシンガーでリリースしている。このシングルが欲しくて達郎さんは紙ジャケを2種類を購入したそうだ。
・ブーメラン・ベイビー
むかしから聴いてるけどリクエストははじめてというリスナーからのリクエスト。
1998年のアルバム『COZY』から加山雄三さんのカヴァーで「ブーメラン・ベイビー」。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定
03月25日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp