Life in America ~JAPAN編

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Doctor月間

2007-08-04 10:40:00 | アメリカ生活雑感
なんだかんだいっているうちに、もう8月。
「8月以降はどうなるかわかりません」などと言っていたのが数ヶ月前。どうなるもこうなるも、今月末のPちゃんの面接を待ってみないことには動きようがない状態。ここはどっしりかまえて、急に何がきてもあわてないように細かな身辺整理を始めつつあるところ。
そんな中、Pちゃんが一番恐れているのはビザの切れ目で保険が切れてしまうかもということ。普段あまり医者のお世話になることはないにしろ、アメリカで最も恐ろしいのはバカ高い医療費、この際使えるうちに保険を使って体のあちこちを直しておこうというので、今月は名づけて「Doctor月間」。
今日は予約してあった歯医者にふたりででかけた。アメリカに来る前に歯は徹底的に治してあったので虫歯はなし。歯石のお掃除をしてもらってきれいさっぱり。

そして夕方。
Dedeオススメのドキュメンタリー映画『White Light/ Black Rain』のフリースクリーニングがあるというので、UCバークレーの付属映画館PMFにかけこんだ。
しかし、なんとすでに満席御免状態
Dedeが来てるかもと、無理を言って中をのぞかせてもらったけれど彼女はいず。そこに「SHOKO!」と呼ぶ声が。振り返るとなんと、昨年とっていたエッセイWritingクラスの講師をしていたおねぇちゃん。「ここに座れば?」と隣を指してくれたけど「残念ながらチケットもってないねん。外ではまだ人がいっぱい待って並んでるし今日は帰るわ」といって後ろ髪をひかれるように映画館をあとにした。
この映画はスティーブン・オカザキというベイエリア在住、日系2世の監督によるもので、広島と長崎の原爆をテーマにした作品。映画はのがしたが、幸いにも来週テレビで放映されるらしいので内容はそれを見てから。

とぼとぼと帰り道、道の向こうからなんだか大きな声でまたしても私の名前を呼ぶ声が。振り返ると、どこかでみたおっちゃんが懸命に手を振っている。しかもエプロン姿。この間ビジネスクラスで一緒だったタイのBoonじゃないか。この人、車にひかれそうになりながら私に駆け寄ってきて、「このあいだ送ってもらったメールが消えちゃったのでもう一度メールちょうだい」と必死で言う。「うん、いいよ」と私のアドレスを書いて渡すとうれしそうにハグしてまた車にひかれそうになりながら戻っていった(レストランで働いているらしい)。この人、いつもクラス開始後5分くらいに全速力で教室に走りこんでくるので有名だった。なんだか一生懸命でほのぼのするキャラ。カルロスを髣髴とさせる。アジア人なのに感情を爆発させてハグするさまはまるで「のど自慢大会」でカネ三つもらって司会者に飛びつくおっさんのようだ。

映画は逃したけれど、Boonにばったり再会できたしわざわざ行ったかいはあったかな。