「A Hard Day’s Night」インド・モノラル2R/2Gの超美盤ゲット！

　私は今、“寝ても覚めてもウルグアイ盤” 状態で独り盛り上がっているのだが、そんなお祭り状態の中でも決して冷静なチェックを怠らないのがご存じB-SELSの「日記」である。音の良い各国盤や若いスタンパーのUKオリジナル盤に拘る姿勢を貫くB-SELSは今の私のニーズにピッタリなのだ。
　先週の木曜日、いつものようにB-SELSの「日記」をチェックすると、新たに更新されたページに「a haRd day’s niGht! インド・モノラルLP　2R/2G　美盤!!!」の文字が躍っていた。インド盤の「A Hard Day’s Night」だとぉ？ それもスタンパーが1桁というだけでも凄いのに、“何十万枚とプレスされたUK盤の中でも、これほどコンディションの良い盤を探すのは難しい。” というくらい盤質が良いとは、これまたエライコッチャである。そして “A面最初の「ジャーン！」、B面最初の「ダン！」、聴いてみて驚いていただきたい。” というこれ以上ない煽り文句で日記が終わっているのだ。これを見て聴いてみたいな... と思わなければビートルマニアではない。私はその翌日、早速B-SELSを訪れた。

　私：まいど(^.^)　日記に書いてはった「A Hard Day’s Night」のインド盤まだありますか？
　Sさん：ありますよ。インド盤なんてそんなに早ぅ売れますかいな。
　私：でも、あの文章読んだらふつう血がたぎりますやろ？
　Sさん：そんなの shiotch さんぐらいですよ...（笑）
　私：ハハハ... まぁとりあえず聞かしてください。
　Sさん：では早速... （A①ジャーン！）どうですか？
　私：ひょえ～、凄いですねー!!!
　Sさん：でしょう？（と超嬉しそう...）
　私：ヴィンテージ・モノラルそのもののごっつい音ですね。めっちゃ硬派な音です。それにしても状態がめちゃくちゃ良いですねぇ... 曲間の無音部でノイズが聞こえへんなんて凄いです。よくぞ売れずに残っててくれましたわ(^.^)
　Sさん：まだ店に出したばかりですやん（笑）　UKのスタンパー１桁ならすぐに売れますけど、インドですからねぇ...
　私：いやいや、私は音さえ良ければどこの国のレコードでもエエですよ。カメルーン盤でもキューバ盤でもアイスランド盤でも（笑）
　Sさん：ハハハ...
　私：それにしても溝の状態がすごく良いですね。
　Sさん：これがインドの盤だとは信じられないような盤質でしょう？ それにジャケットの状態もすごく良くて、とても50年前のインド盤とは思えないくらいキレイです。
　私：倍音がとてもよく出てるのでジョンの声が活き活きしてますね。
　Sさん：そうなんですよ。インド盤は倍音がよく出ますが、ジョンのヴォーカルとか、リッケンのギターとか、ジョージのソロとか、ホンマに倍音がよくのってますね。
　私：おっしゃる通りですね。
　Sさん：A①「A Hard Day’s Night」のソロがインド楽器に聞こえますよ、いやホントに。インド楽器にしか聞こえへんよーになりますって！
　私：じゃあもう１回聴いてみましょか。
　Sさん：どうです？
　私：ギャハハハ、ホンマや（大爆笑）
　Sさん：これがUKマザーのインド盤の音なんですよ。しかもほぼノイズレスなので、これはもうインド盤の一番エエやつですね。
　私：いやぁ、この音は絶対に手元に置いておきたいですね。これ、いただきますわ。こんな極上盤質の「A Hard Day’s Night」、大袈裟じゃなく一生に一度巡り合えるかどうかのレベルですもん。
　Sさん：確かにインド盤でこれだけのものを探せと言われてもまぁ出てこないでしょうね。
　私：倍音がよぉ出るのはインドのプレスのせいなんでしょうか？
　Sさん：質は元々高いですよね。ビニールに何か混じってたりとか聞いたことないですから。それと、音楽に対する関心が高いのかなぁとも思います。
　私：インド盤ってコレクターにとって、何て言うか夢とロマンがありますね。今日はホンマにエエ買いもんできましたわヽ(^o^)丿