shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

B-SELSでウルグアイ盤を一気買いした①

2020-10-13 | Paul McCartney
 私はB-SELSホームページの「日記」の大ファンで、“今日は更新されてるやろか...” とワクワクしながら1日に何度もチェックしている。特に先週からは “各国盤強調週間” ということで、スペイン、フランス、インド、ベネズエラ、ウルグアイ、インド、ペルーと、まるで “レコード万博” さながらのヴァラエティ豊かなラインナップのお話しを楽しく読ませていただいているのだが、中でも特に興味を引かれたのが10/1と10/2に連続投稿された2枚のウルグアイ盤だった。
 ウルグアイと言われても頭に浮かぶのはサッカー選手のスアレス(←ワールドカップの試合で相手に噛みついたことで有名)ぐらいで、似た国名のパラグアイとの区別もつかないし、そもそもどこにある国かすら知らない。だから最初は “ウルグアイねぇ... そりゃあ確かに珍しいんやろうけど肝心の音はどうなん???” と眉に唾を付けながら読み始めた。
 ところがすぐにいつもは冷静沈着なSさんの文章がやけに熱いことに気付いた。曰く、“レコードに針を落とした途端、スピーカーの前に釘付けになる。途中で席を立つことができない。” “「UK盤がUS盤が」、「マザーがスタンパーが」といった次元の話ではない。UK盤のどれだけスタンパーが若い盤を持ってきても、この音にはかなわない、いや、この音は出せないと思う。” とまぁベタ褒めである。Sさんの文章は常に行間を読むように心がけているのだが、このウルグアイ盤に関する限りは行間もヘッタクレも無い “火の玉ストレート” な表現で大いに驚かされた。
 更に私にとってトドメの一撃となったのが “真空管カッティング” というパワー・ワード。20年前にオリジナル盤の音の凄さに開眼した時から筋金入りの真空管至上主義者を自負している私としてはどうしてもこのレコードの音が聴きたくなり、翌日の土曜日に B-SELS に行くことにした(←最近このパターンばっかりやな...)

 私:今日は昨日の日記に書かれてたウルグアイ盤を聴かせて下さい。
 Sさん:もちろんです。どれがいいですか?
 私:「McCartney II」をお願いします。
 Sさん:わかりました。このジャケット、いいでしょ?
 私:これはカッコエエですね。
 Sさん:(レコードに針を落として...)どうですか?
 私:おぉ、こんなA①「Coming Up」は初めて聴きましたよ! UK盤とは明らかに違いますね。コレめっちゃエエですやん!!!
 Sさん:そうなんですよ。私もビックリしました。
 私:何か演奏の重心が下がったような感じで、どことなく軽~いイメージがあった「Coming Up」に重厚感が出てますね。いやぁ、コレは凄い。
 Sさん:そしてA②「Temporary Secretary」...
 私:テクノっぽい音作りの曲に絶妙なサジ加減の温かみが加わってホンマに気持ちエエですね。「日記」にも書いておられましたがこれほどとは思いませんでした。いやぁ、参ったなぁ... 各国盤でこんな音が聴けるとは、ホンマに世界は広いですね(笑)
 Sさん:この音の素晴らしさを伝えたくて「日記」に2回連続で書いたんですよ。
 私:わかります。真空管カッティングで聴く「McCartney II」、たまらんですよ!!!
 Sさん:B面も良いでしょう?
 私:ホンマに温かみのある音ですね。このアルバムってテクノの影響がどーしたこーしたと、どうしても表面的なサウンド・プロダクションに目が向いてしまいがちですが、真空管カッティングによってそのあたりのアクの強さが中和されたおかげで、曲本来のメロディーの素晴らしさが存分に味わえますね。
 Sさん:この音の良さを分かっていただけて嬉しいです。
 私:私の方こそ、ウルグアイ盤なんてSさんに薦められなければ間違いなくスルーしてたでしょうから感謝感謝ですよ。確か「日記」には常連さんが「Wings At The Speed Of Sound」のウルグアイ盤を絶賛されてたと書いておられましたが、それもこんなに良い音だったんですか?
 Sさん:はい、これと同じ真空管カッティング系の素晴らしい音でした。今、お店にあるのはシールドされたミント盤なんですけど...
 私:えっ、シールド? 凄いなぁ... 南米に特別な仕入れルートでも持ってはるんですか???
 Sさん:ハハハ、まさか...(笑) これは多分デッドストックでしょうね。
 私:なるほど。さすがにシールド盤を聴かして下さいとは言えないので、次はこの「Wild Life」を聴かせていただけますか? 
 Sさん:いいですよ(^.^)    (つづく)
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