shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

中森明菜のシングル盤特集②

2014-08-10 | 昭和歌謡・シングル盤
 台風11号がものすごい。今朝パソコンつけたら近畿各地の被害状況写真がいっぱいアップされており、甲子園球場はプールみたいになっとるわ、駅の地下道は水没しとるわでビックリ(゜o゜)  私の住んでいる奈良市にも初の避難勧告が出たが、こんな大雨の中一体どこへ避難せえっちゅーねん(>_<)  こーゆー時は家にこもってレコード三昧しながら台風が去るのをじっと待つに限る。外はかなり静かになってきたのでもう大丈夫そうだ(-。-)y-゜゜゜ とゆーことで今日も前回に続いて個人的趣味丸出しの中森明菜シングル盤特集パート2をお届けします。

①サザン・ウインド
 安全地帯の玉置浩二が作曲したこの曲を初めて聴いた時に “明菜にしては珍しい爽やか系ポップ・チューンやけどちょっと曲想が軽すぎるかな...” とテンションが少し下がりかけていたところ、間奏の後に(←2分57秒あたり)突如現れるあのメロディーに大爆笑! イエスの「ロンリー・ハート」そのまんまではないか(笑) バックの演奏がシンセを多用した80's邦楽サウンドの典型なのも自分的には大きなマイナス要素なのだが、リゾート気分を味あわせてくれる明菜の伸びやかな歌声と取って付けたようにその後に挿入される “イエス・フレーズ” を時々無性に聴きたくなってこの盤をターンテーブルに乗せてしまう。困ったものだ。
サザン・ウインド

Yes - Owner of a Lonely Heart


②十戒 (1984)
 「少女A」「1/2の神話」に続く “ツッパリ3部作” の最後を飾るのが高中正義作曲の歌謡ロック「十戒(1984)」だ。“カタつけてよ~♪”(絶体絶命) や “坊や~♪”(プレイバック part 2)といった山口百恵の登録商標フレーズがポンポン飛び出してくるだけでも両者のファンである私は感涙モノなのに、更にトドメとばかりにドスの効いた声で明菜のオリジナル・フレーズ “イライラするわぁぁぁ~♪” が炸裂、「少女A」と聴き比べてみれば彼女がわずか2年で卓越した表現力を身につけ、百恵と同じく歌の世界を自分のものにして演じきれる “アクトレスシンガー” へと進化したことがよくわかる。下の動画は89年 EAST LIVE時のものだが、ミニスカであることを忘れて “蹴り” を入れてしまい、思わず “やってもうたぁ...” 的な表情を見せ、ペロッと舌を出して頭をはたくところ(3分42秒あたりから)がめっちゃ好き。イナバウアーな振り付けも最高だ(^o^)丿
中森明菜 LIVE1989「少女A」「十戒(1984)」


③飾りじゃないのよ涙は
 この1週間ほど中森明菜のシングルを集中的に聴いていて思ったのだが、歌謡曲の世界で明菜と百恵ほど曲に恵まれた歌手は他にいないのではないか? いくら歌が上手くても曲がつまらなければハナシにならない。そういう意味では自分にピッタリの曲と出会うという “運” も実力のうちと言えるだろう。この「飾りじゃないのよ涙は」は井上陽水が明菜をイメージして書いた曲で、シュールな歌詞と疾走感溢れる曲想のコンビネーションに陽水の天才ぶりが如何なく発揮されている。一段と表現力に磨きのかかった明菜のヴォーカルは何度聴いてもゾクゾクするほど素晴らしい。彼女にとって “80年代を代表する歌姫” へのターニングポイントになった記念碑的作品だ。尚、下に貼り付けた動画は「夜ヒット」出演時のもので、陽水と安全地帯という凄いメンツをバックに堂々たる歌唱を聴かせる明菜の風格に圧倒される。数多い彼女のライヴ映像の中でも私がダントツに好きなのがロック魂迸るこの「夜ヒット」ヴァージョンなのだ。
飾りじゃないのよ涙は 井上陽水 中森明菜 玉置浩二


【おまけ】こーゆーの、大好き(^.^)
「飾りじゃないのよ乳首は」 <替え歌>

コメント (6)    この記事についてブログを書く
« 中森明菜のシングル盤特集① | トップ | 中森明菜のシングル盤特集③ »

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
かざなみ (fab-for (みながわ))
2014-08-10 15:57:57
今回は夜ヒット版「飾りじゃないのよ涙は」1点が凄すぎるので他は霞んでしまっていますね。


私にとって、間違いなく昭和最後の歌姫でした。
返信する
凄すぎる... (shiotch7)
2014-08-10 18:44:18
fab-forさん、こんばんは。
夜ヒット版の「飾りじゃないのよ涙は」は次元が違うカッコ良さですね。
この圧倒的な存在感は一体何なんでしょう?
テレビの歌番組で鳥肌が立ったのは後にも先にもこれだけです。
返信する
十戒 (1984) (蟷螂の斧)
2015-03-23 22:17:35
初めて聞いた時に「これはすごい!」と思いました。友達と4人でドライブしてる最中です。
そしてテレビで中森明菜が歌うのを初めて見た時、再び「すごい!」と思いました。イントロの振り付けからして記憶に残りますよね

>彼女がわずか2年で卓越した表現力を身につけ、百恵と同じく歌の世界を自分のものにして演じきれる “アクトレスシンガー” へと進化したことがよくわかる。

仰る通りです1989年の自○未遂が残念でしたね・・・
返信する
痺れます (shiotch7)
2015-03-24 23:57:55
蟷螂の斧さんも明菜お好きでしたか...
この曲、ホンマにカッコエエですよねー
彼女の歌って “良い” を遥かに超越して “すごい!” という形容詞が相応しいですね。
振り付けにも痺れます。

>1989年の自○未遂が残念

いやー、ホンマにあれはちょっと...
マッチは万死に値すると思います。
返信する
③飾りじゃないのよ涙は (蟷螂の斧)
2015-03-26 20:05:30
これは中森明菜の最高傑作と言う人もいます。さすが!天才肌の井上陽水の作品。

>自分にピッタリの曲と出会うという “運” も実力のうちと言えるだろう。

shiotch7さんが仰る通りです。その運を生かせない人の方が多いでしょう。

>いやー、ホンマにあれはちょっと...

「ちょっと」以上ですよね・・・
返信する
屈指の名曲 (shiotch7)
2015-03-28 02:47:12
蟷螂の斧さん、こんばんは。
この曲、陽水のセルフ・カヴァーもカッコエエですねー
中森明菜の、いや、ひょっとすると80年代歌謡ポップスの最高傑作かもしれません。
やっぱり明菜はエエなぁ...
返信する